こんにちは!こんばんは!今回も知っておきたい発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!本日は「子育てが下手」についてです。
「子育てが下手」と聞くと「私のことかしら?」と気になってしまいますよね。とてもネガティブなうえに主語が大きすぎて、子育てをしている人なら誰にでも当てはまってしまいそうな言葉です。
子育てに取り組む人に刺さりがちなこの言葉を気にしないためにはどうしたらいいのか、子育てが下手にならないためのポイントを踏まえてご紹介します!
目次
最初は誰でも初心者
私たちは、子どもが生まれた瞬間にその子の親としてデビューします。
おたがいに初めましてなので、あらゆることが手探りから始まります。
子どもが生まれたての時の緊張感を覚えていますよね。子どもが眠っていれば「息をしてるかな?」とドキドキして鼻に手をかざしてみたり、泣けば「何?どうしたの?」とアンテナをフルに広げて感じろうとする…。
出産のダメージから回復していないのに、目の前にいる子どもが無事に育つように必死でしたよね。
そこにあるのは上手や下手ではないですよね!
「子どもに育ててもらった」という言葉があるように、親と子は一緒に育っていくものです。
子育てが下手だと感じるのは余裕がないとき
では、子育てが下手と感じるのはどのような時でしょう?
ここではそう感じるシチュエーションを大まかに3つに分けてみましょう。
指示が通らないことが続き「言うことを聞いてほしくて怒鳴ってしまった」、「ほかのママのように上手くできないなんてダメだな」と自分が自分へダメ出しをする
「パパがあやすとかえって泣くの。なんて下手なんだろう!」と自分が他人へダメ出しをする
自分と子どものやりとりを見ていたほかの人が「あの人下手だよね」と他人が自分へダメ出しをする
自分が自分へダメ出しをする
子どもとうまくコミュニケーションが取れないと感じるときのダメ出しです。また、人のやっていることを自分と比べてしまって、落ち込んでしまうこともありますね。こういう時は余裕がなくなっているときでもありますから、「そういうこともあるさ!」と肩の力を抜いておいしいものを食べたり、あるいは子どもを預けてお出かけするなど気分転換をすることをおススメします。やらなくてはいけないことを精査して本当に必要なものに絞るのもありです。リフレッシュができたら、あらためて子どもに「ごめんね」と言えれば最高です。
自分が他人へダメ出しをする
「私ならできるのにこの人はなんでできないんだろう?」としてしまうダメ出しです。例えば、「パパが子どもをあやすと全然泣き止まないのよね」といった具合に…。
でもママは同じようなシチュエーションで、子どもが泣き止むまでひたすら抱っこし続けて、あるいはいろんなやり方を試して、どうしたらいいのかを学んできたんですよね。パパはおそらくそういう経験をしてきていないので、経験値の差がはっきりと出てきます。
パパにも試行錯誤してもらって後で二人で情報を共有すると、一緒に子育てをしていけるようになります。ここはパパが育つための機会と解釈して見守りましょう。
他人が自分へダメ出しをする
これはどこからともなく中島みゆきさんの「ファイト!」が聞こえてきそうな場面です。子育ての最前線にいる人に対して、そうではない人が無責任に言っているパターンがとても多いです。「言いたい放題に言ってるなあ」と極力スルーしましょう。
余裕がないとダメ出しから先に進まない
子育てで余裕がない場合、失敗したあとの試行錯誤や振り返りへつながるサイクルをダメ出しで断ち切ってしまうことが多くあります。
例えば、パパが赤ちゃんをあやしていてなかなか泣きやまないときに、つい「そのやり方じゃダメ! 私がやる」とママが交代してしまう場合があります。これは赤ちゃんが泣き止まないことでママの気持ちの余裕がなくなっていたり、あるいはパパがぎこちないのを見るのに耐えられないという心理が働いています。
しかし、それではパパはいつまでたってもあやすのが上手になりませんし、「泣き止まないときはママに任せればいいや」とお手伝いモードに突入してしまいます。それではママがどんどん一人で抱え込むことになってしまいます。もう一人の親であるパパに主戦力として育ってもらうためには思う存分だっこしてもらい、パパ自身が泣き止ませ方を学ぶ機会としてもらうのは大切です。
子育てが下手にならないために必要なこと
子育てにはこれといった正解がないため、迷ったり悩んだりすることの連続です。「ほかの人はどうしているんだろう?」とヒントを求めたはずが、いつの間にか比較になってしまうこともよくあります。長期的な視点で見たときに大切なポイントを5つ挙げます。
子どもの自己肯定感を削らない
「こんなこともできないなんて、大きくなったら困るでしょ!」という言葉で子どもの自己肯定感は簡単に下がってしまいます。一方で、親にとっては「これは今できなくても大丈夫」と思えるようになるのはとても大変なことです。それでも「うちの子は大丈夫!」と信じることは親の中にある「こうなってしまったらどうしよう」という恐れを打ち消し、子どもの自己肯定感を削らないためには大切なことです。信じることができれば「ここはこうするとうまくいくかもしれないよ」と肯定的なメッセージを発信できます。
子どもは別の人間だと認識める
子どもは自分とは違う人間だと認識するのはとても大切なことです。おなかの中で育てて、赤ちゃんの時はすべてのお世話をして、まるで自分の分身のように感じてしまう人もいるかもしれません。さまざまなことを教えてきたという自負もあるでしょう。
それでも、いずれは親の手を離れていきます。子どもは自分とは違う人間です。それを理解していないと、子どもの言うことを聞こうとせずに子どもを自分の思い通りにコントロールしようとする親になってしまいます。その子の人生はその子のものです。
主語を自分にする
子どもが何かをしてしまったときに、頭ごなしに「(あなたは)何してるの!」と叱ってしまうことがありますよね。その時に、まずは「どうしたのかな?」と聞くようにしましょう。そして、子どもの話を聞いたうえで「自分はこう思う」と自分を主語にして話しをします。自分を主語にすると、子どもを責めてしまうことが減らせます。
また、子どもが質問に答えて話をすることで、どうしてそうしたのかを言語化する力を身につけやすくなります。
下手=ダメとしない
「子育てが下手なのはダメ」という思い込みは捨てましょう。下手なことをダメなこととしてしまと、上手にできるように取りつくろってしまいます。見せかけだけ上手でも、問題は何も解決しませんよね。できないことはできないと開き直って周囲に助けを求めるほうが結果的にはうまくいきます。
どうしたらいい?と思ったときは、子どもに聞いてみてもいいでしょう。大人も迷うし悩む、という姿を見せることが、子どもにとっては成長のきっかけになることもあります。
人に相談しまくる
親が子育てをすべて背負うのは不可能です。また、余裕をもって子育てをしていくためには、自分の気持ちを吐き出せる場所が必要です。子どもの事や親子の事を相談できる場所をいくつか見つけておくことをおススメします。
パパとママだけで子育てをするのはとても難しいです。ましてやワンオペはハードすぎます。多くの人に頼って相談する、自分が力になれそうなときには相談に乗る。そんな関係性を周囲と築けるようになるといいですね。
発達特性があるお子さんの場合は専門知識を持つ人の方が良いかもしれません。こちらの記事では電話で相談できる窓口を紹介しています。参考になさってください。
まとめ
誰でも、子育てが下手といわれるとドキッとしてしまいますよね。子育ては親と子の数だけのやり方があって、子どもをこのように育てたら必ず成功すると断言できるものでもありません。親も子どもそれぞれ一人の人間で、ほかの誰かと全く同じではないからです。子どもから親が学ばせてもらっている面もあります。そして、親と子は一緒に成長していきます。
もしうまくいかないシチュエーションに出くわしても大丈夫です。そこから学んで試行錯誤して、お互いにとってのよりよい方法を見つけるきっかけとして活用すればいいのです。心ない言葉に惑わされることなくあなたとお子さんが育っていける子育てをしていけることを祈っています。