こんにちは!こんばんは!今回も知っておきたい発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!本日は発達障害 昔はいなかったについてです。

最近、「発達障害」という言葉をよく聞きませんか?

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薄波
最近はよく聞きますよね。そういわれれば、私が子供の頃は、発達障害って聞かなかった気がします。
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京本
その通りです。詳しくは後述しますが、最近はよく聞かれますし、実際にその診断を受けている人も増えてきています。
しかし、発達障害は現代病では決してありません。

今回の記事を見ると、昔はいなかった発達障害を持つ人が多くいるようになった理由がわかります。

それでは、詳しく見ていきましょう。

昔は発達障害を持つ人はいなかった

近年はテレビを中心としたメディアでも発達障害が取り上げられることが増えました。

しかし、発達障害という言葉が一般化するのは2000年代になってからです。

2000年代に「発達障害」という言葉が多く宣伝されたことから、日本全国にこの言葉が浸透したのです。

すなわち、昔は発達障害という概念がなかったため、発達障害と認識される人はいなかったのです。(詳しくは後述します)

また現在では、幼少期より継続的に発達障害のサポートを受けることができるようになりました。

幼少期の頃の代表的なサポートは、就学時の特別支援学級です。

特別支援学級を利用する児童は確実に増えてきている。

特別支援学級とは、小中学校に在籍する障害のある子供たちが学びながら自立した生活を行うための教育サポートです。

通常の教師だけではなく、特別のコーディネーター等が配置され、サポートをしてくれます。

では、現在どのくらいの人が特別支援学級に在籍しているのでしょうか。

以下に文部科学省(以下【文科省】)の公表された、データがありますので転載します。

文部科学省 平成27年4月28日教育課程特別部会資料より

少し古いデータですが、文科省の特別支援学級在籍者を調べたデータです。

図の水色のグラフに発達障害の児童が含まれます。

発達障害を含む自閉症・情緒障害の増加率は圧倒的です。

このグラフから、少なくとも子どもの発達障害といわれる人たちは増加しているとみてよいでしょう

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薄波
すごい!こんなにいるのですね。
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京本
データが右肩上がりなのを見ると、令和の時代では、さらに多くの発達障害の小中学生が、支援学級を利用していると思われます。

そもそも発達障害とは何なのでしょうか。次の項目では、発達障害を見ていきましょう。

発達障害とは

発達障害とはどういった障害なのでしょうか。

パッとすぐに説明できる人は少ないのではないでしょうか。

発達障害とは、「生まれつきの脳の発達のアンバランス」のため、社会生活が困難になる障害です。 

生まれつきの障害であるため、生涯に渡って治ることはありません。

主に以下のことが特徴になります。

  • 自己管理能力が低い。
  • コミュニケーションが困難(その場の適切な受け答えができない)。
  • 決まりきったことしかできない。
  • 自分の興味のある分野については、異常なまで興味関心があらわれる。
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京本
貴方の周りにこんな方はいませんか。
「空気が読めない」「衝動的」「わがまま」「人の話が聞けない」「変わった人」
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薄波
そういわれると、心当たりの人がいます!
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京本
そういう人たちがより極端となり、社会生活が困難になることを「障害」と呼びます。

 社会生活が困難になる発達障害ですが、大きく分けて、以下の3つに分類されます。

  • 自閉症スペクトラム
  • ADHD(注意欠如多動症)
  • LD(学習障害)

では、どのくらいの人が発達障害をお持ちなのでしょうか。

文科省の調べでは、約15人に1人の割合で発達障害と思われる児童がいるそうです。(文部科学省 2012年

発達障害は、生まれつきの脳の障害ですので、治ることはありません。しかし、工夫やサポート、療育によって社会生活をスムーズにしていくことはできます。

実際に発達障害と診断された方でも、自身の特性を活かし、社会に適応できているかたもいます。

例えば、芸能人の栗原類さんは、8歳の頃ADHDと診断されていますが、芸能界で、独特な立ち位置で成功し活躍していますし、タレントのミッツマングローブさんはLDであることを告白しています。

発達障害を持つ人が多くなった理由とは

前述の通り、発達障害をお持ちの方は増えているという印象があります。それはなぜなのでしょうか。

父親の高齢化

高齢の父親から生まれた子供は、発達障害になりやすいという研究結果がいくつかあります。

一つは、2021年(最近ですね!)に、東北大学により発表された研究です。

研究によると、マウスを用いた研究で、加齢したマウスから生まれた子供の遺伝子の解説をした結果、自閉症傾向にあることを、ある特定の物質が検出されたそうです。詳しい内容を知りたい方は、リンクを貼りますので、ご覧ください。参考:TECH+

二つ目は、スウェーデンで行われた、2014年に発表されたアメリカの研究です。

1973年~2001年の間に、スウェーデンで生まれた200万人以上が対象になりました。(余談ですが、大体札幌市の人口と同じぐらいです!)

研究によると、20代前半の父親から生まれた子供より、45歳以上の父親から生まれた子供は、双極性症(躁うつ症)の可能性が25倍も高かったそうです。

また同様の条件で、ADHDの可能性も13倍高かったとのことです。参考:AFP通

日本では、男性の初婚年齢は上昇傾向にありますので、高齢の男性から生まれた子供が増えており、発達障害の方が増えているということも納得できます。

発達障害を認識していなかった

そして前述のとおり、「発達障害という概念」が社会に浸透していなかったということも、原因の一つです。

日本で「発達障害という概念」が浸透したのは、2005年に施行された「発達障碍者支援法」が施行されてからです。結構最近なのです。

この年から、発達障害者支援センターが設置されるなど発達障害児者のフォロー体制がとられるようになりました。

そのため、発達障害の人が日本の人に認知されるようになり、発達障害のことを知る人が増えてきた結果、発達障害の人が多くいるように感じ、発達障害の人が増えているという認識になったのです。

以下に発達障害、特に自閉症の認識の歴史をまとめた書籍をご紹介します。これを読むと、発達障害の中に含まれる自閉症の理解されてくる過程を学ぶことができお勧めです。ぜひ手に取ってみてください。

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発達障害を持つ人がいることは“普通”

「発達障害」という単語は、日本人であればもうほとんどの人が知っていて間違いないでしょう。

貴方の周りには、発達障害の方はいるでしょうか。

前述の通り、文科省の調べでは15人に1人の割合で発達障害を疑われる児童がいるそうです。

言い換えれば、一般的な30~40人のクラスに2~3人いる計算です。

ということは、この記事を見ていてかつ小学校に通っている人以上であれば、すでに発達障害の人と関わっている可能性が非常に高いということです。

もはや発達障害の人と関わることは普通なのです。

発達障害を持つ人は、決して劣っているわけではない

「発達障害を持つ人=支援が必要な人」ということを考えがちですが、決してそうではありません。

適切な環境調整ができれば、自身の発達障害の特徴を活かし、社会で生きていくことも可能です。

以下に発達障害を持ちながらも社会で成功している方たちを紹介しているYOUTUBEチャンネルを紹介します。

現在の30代以上の方は、「発達障害」の診断や支援があまりなかった時代に子供時代を過ごしました。

その時代に「変な子」「変わった子」「困った人」とされ、生きづらさを感じながら成長した人も多いかと思います。

そのような方でも、適切なサポートがあれば、変わることはできるのです。

発達障害の方のライフハックになれるような、またサポートするための書籍を紹介します。

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まとめ

  • 発達障害者とはなにかを定義する法律ができたことにより、日本中に発達障害とは何かという概念が浸透した。
  • 発達障害は生まれつきの脳の発達のアンバランスの為、社会生活が困難になること
  • 父親の高齢化が発達障害を増加させる理由の一つではあるが、発達障害という概念が日本中に浸透したことにより、「発達障害である」と認知された人が増えたため、「発達障害が増えた」。
  • 発達障害を持つ人の割合は15人に1人。多くの場合、すでに発達障害の人と関わっている可能性が高い。
  • 周囲のサポートや環境調整で、社会で活躍をしている発達障害の人はいる。

いかがだったでしょうか。

発達障害は今や身近なものです。確かに発達障害の特徴でうまくいかない人も多いでしょう。しかし、その特徴を活かして成長している人がいるのもまた事実です。

その人の力を活かすのは環境次第です。

記事を見ていただき、ありがとうございます。