こんにちは!こんばんは!今回も知っておきたい発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!本日は「子育てで感じる孤独感」についてです。
我が子と過ごす日々、幸せなはずなのに何だか孤独で寂しくて仕方ない…。
そんな風に思ったことはありませんか?
コロナ禍での育児、余計に孤独を感じられている方も多いのではないでしょうか?
この記事が子育て中の孤独感を解消するヒントになるかもしれません。
まずは「子育ての孤独感はいつまで続くのか?」についてお話をしていきます。
・子育ての孤独感はいつまで続くのか
・なぜ子育てで孤独を感じるのか
目次
子育てで感じる孤独感、いつまで続く?
子育てで感じる孤独感は、本人からしてみるとこの先もずっと寂しい状況が続くように思えてしまいがちです。
しかし、多くの場合子どもの成長とともにその寂しさが和らいでいくといいます。
fotowa家族フォト総研(ピクスタ株式会社)が実施した0歳から6歳の子どもがいる母親約600人を対象とした調査によると、子育てに孤独を感じている人の割合は0歳の子を持つ母親が一番多く、ついで1歳~3歳の子を持つ親。4歳〜6歳の子を持つ親が一番割合が少ないという結果になりました。
▼「子育て中にあなたは孤独や寂しさを感じることがありますか?」
<0歳の子を持つ母親>
とてもある=14.9%
時々ある=52.6%
<1~3歳の子を持つ母親>
とてもある=20.5%
時々ある=42.2%
<4~6歳の子を持つ母親>
とてもある=12.7%
時々ある=38.8%
子育ての孤独が子の成長とともに和らぐ理由
ではなぜ子どもの成長とともに子育てに感じる孤独感が和らいでいくのでしょうか?
私は現在3歳5ヶ月の男の子を育児しています。
自分の経験を踏まえた上で考えられる事をあげてみました。
・保育園や幼稚園の入所を期に新しい人間関係が出来るから
・子どもの成長とともに行動範囲が広がる
・睡眠時間が安定して自分の時間を確保しやすくなる
・子どもが成長し、仕事をはじめる人も増える
幼稚園やこども園の入園を期に新しい人間関係が出来るから
子どもが3歳になり、幼稚園やこども園に入園すると親側も生活に変化を感じられ孤独感が和らいでいくと考えられます。
私は息子が満1歳から保育園を利用していますが、まだ子どもが1〜2歳の頃は保育園の保護者同士、あいさつを交わす程度でそれ以上の交流はありませんでした。
しかし2歳後半になる頃、少数ではありますが特定の保護者と少し言葉を交わすようになりました。
それは子どもが成長し、子ども同士の友達関係が形成できるようになったため、「いつもうちの子と仲良くしてくださってありがとうございます」と話し掛けるきっかけが出来たからです。
そうするうちに自然にその子のお父さんお母さんのことも何となく意識するようになりますね。
子どもの成長とともに行動範囲が広がる
子どもが幼ければ幼い程、一緒に外出するのは大変です。
そのため行く場所も子育て世代が利用しやすい場所に限られたり、なるべく家の中や近所の行き慣れた場所で過ごしたりなど生活全体が閉鎖的になりがちです。
哺乳瓶など持ち歩くのも大変ですよね。
また発達障害を持つ子どもの場合はじっとしているのが苦手な傾向があり、友達との付き合いに一緒に連れて行くのが大変な場合があるでしょう。
私は子どもが3歳になった頃から一緒に外に出るのが大分楽になったように感じました。
▼3歳の子どもの外出がそれまでより楽に感じるようになった理由
・食べられる物がぐっと増えたため離乳食を持ち歩かなくてよくなった。
・排泄が自立し始めた(トイレの間隔が長くなった)
・体力が付いてきて途中で抱っこを要求する頻度が減った。
・途中で機嫌が悪くなり床に寝そべって泣く頻度が減った。
睡眠時間が安定して自分の時間を確保しやすくなる
子どもの成長に伴い睡眠時間が安定し、寝かしつけたあとの時間を自分の自由時間に充てられるようになると心に少しゆとりを持てるようになり、精神的安定から孤独感が和らぐ場合があると考えられます。
一般的に子どもは生後6〜7ヵ月頃からまとまって寝るようになってくると言われています。
しかし現実は寝かしつけ後も小さな音で起きたり、親が近くにいないのを察知して泣き出したりするケースが多く、親はなかなか一人の時間を確保できないのが現状です。
▼私の場合
・息子が満1歳のとき断乳。断乳を期に夜泣きがなくなりまとまって寝るように。
・しかし私が隣で寝ていないと1時間〜1時間半程で目が覚める。
・2歳頃から夜はほとんど途中で起きることなく朝まで寝るように。
子どもが成長し、仕事をはじめる人も増える
育児休暇や、出産育児を機に一旦離職した人が仕事に復帰し、再び社会との接点を持つようになると孤独感が和らぐようになるということも考えられます。
仕事を再開すると、子どもの発熱などで仕事を急遽休まなくてはならなかったり、仕事と家事育児で疲れが出たりなどまた別の問題が出てくる可能性がありますが、毎日家族以外の人と顔を合わせ言葉を交わすようになると自然に子育ての孤独感は薄れていくものかもしれません。
子育てに孤独を感じるのはなぜ?
幸せなはずなのにどうしてでしょう?
「どんなときに孤独を感じるのか?」子育て世代を対象とした調査結果を見ていきましょう。
子育てで孤独を感じるのはどんなとき?
2020年にPIAZZA株式会社によって「子育て中の孤立や孤独に関する調査」が行われました。(対象:地域SNS「ピアッザ」ユーザー・有効回答数:1067)
その中で、親が子育てで孤独を感じるのはどんなときなのかも明らかになっています。
▼どんなときに「孤立や孤独」を感じるか<上位5位>※複数回答可
・子どもと二人きりでいる 61.2%
・近所に悩みを共有できる友達がいない 35.7%
・子育て仲間の輪にうまく入れない 31.9%
・他人の子育てと比べてしまった 31.3%
・パートナーが子育てに非協力的 30.6%
参照:PIAZZA株式会社
子どもと二人きりでいるとき
「子育てで孤独を感じるときはどんなとき?」という質問で最も回答が多かったのは「子どもと二人でいるとき」でした。
私の場合、夫の仕事が土日休みではないため平日は仕事と家事育児に追われていて孤独を感じにくいですが、週末はかなり孤独を感じます。
男性が育児休暇を取得する風潮もまだまだ浸透していませんし、休暇を取得したとしても期間が限られています。
夫婦揃って育児が出来ない孤独感を感じている人は多そうです。
悩みを共有できる友人が近くにいないと感じたとき
子育て中、悩みを抱えていても気軽に話せる友人が近くにいなくて一人でストレスを抱え込む。そんな状況の人が多いようです。
▼悩みを共有できる友人が近くにいない理由
・親しい友人が遠方に住んでいる。
・もともと仲が良い友人でも結婚、妊娠、出産を経験するうちライフスタイルに相違が見られるようになり話が合わなくなってしまった。
などが考えられます。
▼近くの友人でも気軽に会ったり連絡したりできない理由
・子育て中なので忙しいかな?と遠慮してしまう。
・自分の子と友人の子の年齢や性格に開きがあるので会うのが難しく感じる。
・子どもが発達障害を持っている場合、一緒に連れて行くのが大変。
・会えたとしても子どもを世話しながらだとじっくり悩みを打ち明けられる余裕がない。
・パートナーの仕事の休日がそれぞれちがうので集まりづらい。
私にも同じように子育てをする友人たちが近くに住んでいますがほとんど連絡していませんし、会ってもいません。
友人たちは私が出産した少し後に出産したのでこれからは子どもを連れて集まれると楽しみにしていたのですが、現実はそうもいかずここ1年は1回も会っていません。
やはりコロナの心配があることが一番大きく、会う約束を取り付けても、ちょっとした子どもの体調不良(特に咳など呼吸器症状)があるとコロナの心配があるため会うのを遠慮していました。ものすごく楽しみにしていたのに前日になって子どもが咳をしだし約束をキャンセルしたことも。そういったことが続いて気軽に友人と会う約束が出来なくなりました。
子育てする親同士の輪に上手く入れないとき
子どもができたら自然に「ママ友」が出来ると思っていたのに現実ではひとりぼっちという「理想」と「現実」のギャップに孤独を感じる人が多いのかもしれません。
インターネットでは「ママ友」というワードを良く目にするからです。
しかし自分から相手に話しかけるのは緊張するし、話せたとしても連絡先を交換できる機会にはなかなか出会えません。
相手はママ友が必要ないと考えているかもしれないし…。
私は、公園などに子どもと出かけるとママ友同士なのかな?と思われる集団が遊びに来ているのを見かけることがあります。
そんな楽しそうな様子を見かけるとより一層孤独を感じてしまいます。
他人と自分の子育てを比べてしまったとき
他人が理想的な子育てをしているのを目にすると、自分の子育てと比べてしまい落ち込んだり自信をなくして孤独を感じてしまう。そんな人が多いようです。
毎日できるだけ子どもの心に寄り添いたいと思っていても、ついカッとなって怒ってしまうことは誰しもあるでしょう。
パートナーが子育てに関わろうとしないとき
本来なら育児は夫婦が力を合わせて行うものですが、パートナーが非積極的な態度だと身体的にも精神的にも疲労が増しますし、孤独を感じるでしょう。
子育ては24時間、365日休みがありません。
そして子どもの命を守らなければならないという重大な責任が伴います。
夫婦のどちらか一人がその責任を背負うということは避け、辛さも楽しさも分かち合っていきたいものです。
子育てに孤独を感じるのは人間の本能だった!
女性が子育て中孤独を感じるのは、実は人類が進化の過程で得た「共同養育したい!」という本能だった。というデータがあります。
鍵を握るのは、女性ホルモンのひとつ「エストロゲン」です。胎児を育む働きを持つエストロゲンは、妊娠から出産にかけて分泌量が増えますが、出産を境に急減します。すると母親の脳では神経細胞の働き方が変化し、不安や孤独を感じやすくなるのです。
NHKスペシャル ママたちが非常事態!? ~最新科学で迫るニッポンの子育て~
産後、急激にエストロゲンの分泌が減少すると母親の脳の働きが変化し、孤独を感じやすくなります。
なぜ産後生まれて間もない子どもの世話が大変な時期に孤独を感じやすくなるのでしょうか。
それは人類が進化の過程で「育児は周囲の人と一緒に協力して行う」という「共同養育」のスタイルを確立したためです。
私が経験した育児。振り返るとなぜかいつも寂しかった
私は現在3歳5ヶ月の男の子を育児しています。
最近になってようやく孤独が和らいで来ましたが、今までのことを振り返ると「孤独を感じる事が本当に多かったなぁ」と思います。
育児の孤独。私なりの改善策
私が一番孤独を感じていたのは「夫と一緒に育児できる機会が少なすぎる」ということでした。
夫はとても仕事が忙しい人で、朝は7時頃家を出て、帰って来るのは22時頃です。
夫が帰宅する頃は子どもは夢の中。1時間たりとも一緒に育児する時間は持てませんでした。
休日はシフト制で決まっており、土日より平日に休むことが多く、その上休みが月6日程と少ないため、子どもが満一歳からパートに出始めた私と休みが被ることはあまりありませんでした。
ずっとお母さん!お母さん!お母さん!見て来て一緒に遊んで!
と後を付いてきます。
だから一人きりの育児は本当に大変です。
一生懸命仕事をしてくれる夫を責めたいわけではありませんが、だからこそやり場のない孤独感が溜まっていきました。
それでも今現在は自分なりの解決方法を見出して前向きに育児しています。
私なりに考えて実践した孤独な育児の改善策をご紹介します。
夫婦で家事の負担割合を見直す
私は、以前は仕事が忙しい夫に家事を頼むのは悪いからとほとんど全ての家事を一人で行っていました。
しかし、それは自己犠牲だと気付いたのです。
私の場合、自己犠牲の回数が溜まっていくと孤独感と不満が増していくのだと思います。
そこで夫婦の「家事の負担割合」を見直すことにしました。
本来育児は夫婦で協力して行うもの。しかし我が家のようにどちらかが何らかの理由で育児に参加しづらい場合もあります。
そんなときは育児が出来ない分、家事の負担を増やすしかないのかな…というのが私の結論です。そう言っても、我が家の場合は「大人は、自分のことは自分でやって!」を徹底しただけなのですが…。
我が家の場合、元々夫が担当している家事に加え、
・自分の食べ終えた食器とお弁当箱は自分で洗う。
・炊飯器に残ったご飯の片づけと炊飯窯を洗う。
・朝食は自分の食べる分は自分で用意する。
たったこれだけのことですが、すごく楽になったように思います。
夫はときどきシンクに残った食器を全て洗ってくれるようになりました。
夫が自身の出来る形で家事や育児に参加する姿勢が見て取れたことも大きかったように思います。
寝かしつけ後に勉強を始めた
前の章でも触れましたが、子どもが2歳過ぎてから睡眠が安定し、朝までよく眠るようになったので寝かしつけ後に保育士の資格を取得するべく勉強を始めました。一日2時間程度です。
昼間はパートや家事育児、夜は勉強と忙しく過ごしているうち、次第にそれまで感じていたどうしようもない孤独感は和らぎました。
大事なのは自分のための時間を過ごすことだと思います。
まとめ
・子育ての孤独感は子どもが3、4歳以降に和らいで行く場合が多い。
・子どもの成長とともに親側の生活にも変化が訪れ、孤独が和らいでいくと考えられる。
子育て中は「この孤独がこれからもずっと続くのか…」と思ってしまいがちですよね。
しかし子どもと四六時中一緒にいられる時間は一生のうちほんの短い期間です。
私も家族や周りの人に頼るなどして子育ての孤独を減らし、短い子育て期間を楽しみたいと思いました。
この記事があなたの子育ての孤独を解消するヒントになれば嬉しいです。