こんにちは!こんばんは!今回も知っておきたい発達障害のノウハウや情報を提供させていただきます!今日は「なぜ発達障害は常に好きな色を選ぶの?苦手な色を避ける理由とは?」についてです。
一緒に買物をする時、(同じの選ぶのね…)(似ているの沢山持ってるわよね?)等、選ぶ物に疑問を抱える事はあるはずです。私は発達障害の娘と一緒に買い物へ行く度に感じました。一度、違う色を勧めますが着用せずサイズアウトで断捨離の中に紛れ泣く泣く手放しました。
ある日、娘に「なぜ常に同じ色を選ぶのか?」を訪ねると発達障害の特性が出た回答が戻ってきて、私自身も納得して娘の好きな色を買うことが出来ました。
そこで、発達障害の特性はどのように色彩と関係をしているのかをご紹介していきます!
関係性を知った次からは、お子さんから「凄い!その色が欲しかった!」と称賛されるでしょう!
目次
なぜ発達障害は常に好きな色を選ぶの?
先程の娘の回答は「目が疲れず落ち着くから」と、いう内容でした。娘は常に赤や青、茶の色彩を選んだり、特定の食感を嫌がるので少なからず過敏性はあります。
感覚過敏がある
発達障害の特性で五感に過敏があるのは知っていますか?これは感覚過敏と呼ばれ、今はchromeとYouTubeに検索をかけたら情報が多々出てくるので、中には知っている人も居るのではないでしょうか。これが「常に好きな色を選ぶ」と、何か繫がりが?と思いますが、感覚過敏の中に光や色彩を苦手とした視覚過敏があります。色彩の部分にも影響が出るので、なぜ、お子さんがその色ばかりを選ぶのかヒントになる可能性もあるでしょう。
今の生活にマスクは手放せない物となってきましたが、感覚過敏のある人達はマスクの触覚と匂いが苦手で着用できません。
その様な状況の人達がいる事を理解してほしいと厚生労働省は呼掛けています。
厚生労働省HP
感覚過敏って何だろう?と、気になる方は御覧ください。
種類と特徴を分かりやすく説明をされています。
今度は視覚過敏に注目し説明していきます。
視覚過敏ってどんな症状?
生活をする上で、室内灯や外の明るさに眩しく感じたり、家の壁紙が白いとその場には居れなかったりと、大変な思いをするんだよ。
色や光もそうですが、文字の装飾や色の配置によっては見えづらいのもありますので気を付けましょう!
・持ち物チェックをしてみる。
・店内で眩しがる動作をしたら、そこには行かない。
・家の一室に、落ち着くスペースを作ってあげる。
・プリントの内容に苦手な装飾を使われていたら、読んであげるか、別紙に箇条書きにする。
なるべく疲労感を感じない環境にしてあげるといいでしょう。家の中に落ち着くスペースを作るのは「疲労時の避難場所」になり、目も体も休まります
色を選ぶ時に感覚過敏が関わっている事もありますが、色彩感覚が違う事もあるので、参考として読んでみてください。
色彩の見え方と相性
視覚過敏だと色彩の見え方が違うために色の相性が違ってきます。
例えば、青、赤、茶、紫の落ち着いた色が見やすいので、好きなグループに入り、逆に、黄、黄緑、薄橙、ピンクの明るい色は見えにくいので苦手なグループに入ります。
落ち着いた色は目への負担が減り、持ち物や服に用いります。逆に明るい色は目の刺激になるので、避けるようになります。
目が鋭敏の人は白色を見ると、車のライトに照らされたような眩しい感覚になります。それは目の疲労にも繋がってしまうので、苦手と言われる理由の1つでもあります。
これは全員が同じではありませんし、逆の場合もあります。そうすると我が子の好きな色が分からない…と悩みますよね。そこで、好きな色と苦手な色の見分け方をご紹介します!
常に好きな色は「選ぶ」苦手な色は「避ける」
普段、お子さんの行動で「何をしたいの?」と、思う時はないでしょうか。発達障害の子は自分の気持ちを口で上手く表現できないため「私はちゃんと行動で教えているよ!」と、伝えています。その行動の裏に隠された言葉は何か見ていきましょう!
「これが欲しい!」と持ってくるのは好きな色
買い物に行くと「これが欲しい!」と、同色の物やそれに類似色、暗みのある青色などの物を買ってほしいと持ってくると、思います。これは「私はこの色が好きなんです」と宣言しています。その時に「いつもこの色を選んでるでしょ」とか「似たような色ばかりあるんだから、コレにしなさい」と、否定する言葉や行動をしてはダメです。この色が好きなんだと受け入れてください。
一生懸命に悩んで選び抜いたもので、それはその子にとって好感度のある色です。勧めた色彩には見向きもしないと感じたら、苦手な色を見せている可能性が大です
見ないで徹底的に避けるのは苦手な色
目が敏感過ぎて苦手な色に対しては徹底的に避けます。見ていたら慣れるのでは?と思いがちですが、慣れるよりも眩しくて直視できません。私たちが室内灯や車のライトをずっと見ていられないのと同じなのです。
発達障害は行動がハッキリしてるので観察をすると「もしや…?」と気づくことができます。ここまでは視覚過敏の解説をしてきましたが、ここからはもう一つの特質についてご紹介していきます。
常に好きな色を選ぶのは発達障害の特質があるから
感覚過敏の方で娘が同じ色を選ぶ理由を話しましたが、こだわりも持っています。それは、「髪形はショート以外嫌だ」と、いう事です。小学校入学前から9年間、短い髪の毛で伸ばしていません。髪形に対しては強いこだわりを持っています。
興味・関心が色にも向いた
発達障害は、興味や関心は限定していると周知されています。この、興味や関心が向かない状態を無関心といいます。もしお気に入りの色や物があれば、それは本人の中で「興味・関心がある」と、いうことです。
この関心や興味が強くなっていくとこだわりが強くなっていきます。
強いこだわりを持っている
娘と同じ発達障害の息子がいます。その息子に好きな色彩を訊ねると「全部!」と返ってきました。全色大丈夫な息子と同じ過敏性のない子もいます。
ですが、ここで視覚過敏性の子と違うのは1色だけに興味を持つことです。この1色の興味はこだわりにまで発展し、食事にまで影響してしまうことも珍しくありません。好きすぎてこだわりにまで発展するのです。
こだわりには個人差はありますが、発達障害を知るというところで勉強になるので、この記事をおススメします。
好きが強いと嫌いの反応も強くなります。頑張ってあの手この手で説得しても娘は髪を伸ばす事はありませんでした。
嫌いな色は断固拒否で近づかない
色を見た瞬間に拒否をした事はないですか。拒否をするという事は嫌いのサインです。それが嫌いな食べ物と同じ色だったり、嫌なイメージを彷彿とする等です。
人よっては衝撃的な場面をみて恐怖心を持つので、怖がる態度を示したら見せるのを止めましょう。
曖昧な部分がないので行動や態度でピンときたら「もしかして○○って好きなの?・苦手なの?」と、本人に確認するのが一番です。
まとめ
発達障害でも視覚過敏を持っている子と、こだわりのある子を書いてきましたが、嫌いな色の部分では、「近寄らない・遠ざける」と、共通の行動がみられました。好きな色の違いはあるけれど、障害という根の部分は同じなのでこの様な共通部分が出るんだと思います。好きと嫌いにはちゃんと理由があるので、話を聞いたり行動をチェックする等の対策をしてみてはどうでしょう。