こんにちは!こんばんは!今回もとっても役立つ発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!

今回は吃音症に関してお伝えいたします。

吃音症発達障害に含まれる言語障害の一種で、話すさいにどもってしまう症状です。

吃音症の認知度は低く、真似されたり、馬鹿にされたりなどすることがあり、吃音症の子は辛い思いをすることが多いのが現状です。

アメリカのバイデン大統領も幼少の頃から吃音に悩み、苦労されていますが、自分が吃音であることを公にしており、多くの吃音者に希望を与えています。

この記事ではそんな吃音症の原因と対策を知り、吃音症を克服するためのエッセンスをお伝えいたします。

発達障害に含まれる吃音症とは?

吃音症は言語障害の一種で、出だしの言葉を繰り返し言ったり、言葉が詰まったりするなどの症状を示し、スムーズな発話に困難を示します。

吃音症は主に言葉を学ぶ過程にある幼児期に見られれる症状です。

2~5歳の間に発症する場合がほとんどで、発症率は5~10%前後です。

幼少期に発症するこのような吃音は、7~8割くらいが言葉の能力が発達すると自然に治ると言われています。

ですが残りの2~3割は成長しても症状が残り慢性化する場合があります。

吃音症を抱える人は日本では100人に1人の割合でいるとされています。

発症は男性のほうが多く、比率は男性2~4人に対し女性1人となっています。

吃音症の概要

・2~5歳の間に発症
・発症率は5~10%前後
・7~8割くらいが自然に治る
・日本では100人に1人の割合で吃音者
・男女差:男:女=2~4:1

吃音症の症状

吃音の主な症状には連発・難発・伸発があります。

・連発
言葉を連続して発する症状です。例えば、「みかん」と言いたい時、「み、み、み、みかん」のような発し方を連発といいます。

「吃音とは」 東京吃音改善研究所

・伸発
言葉を引き伸ばして発しる症状です。例えば、「みかん」と言うときに「みーーかん」と言ってしまう症状です。

「吃音とは」 東京吃音改善研究所

・難発
言葉が詰まって出てこない症状です。頭の中に言葉が浮かんでいても言葉が詰まって出てこなくなります。最初の第一声が発せられなくような状態です。出そうとして、少ししてから出ることもあります。

「吃音とは」 東京吃音改善研究所

引用:「吃音とは」 東京吃音改善研究所

吃音とともにあらわれる身体的な症状

吃音は下記のような身体的な症状を伴う場合もあります。

身体的な症状

・強いまばたき
・唇やあごの震え
・顔面けいれん
・頭のけいれん
・握りこぶしをつくる

また、吃音は同じ患者でも時期により症状の程度が異なる場合もあり、吃音が出ている時期もあれば、吃音なしでしゃべれる時期もあります。

吃音が悪化しやすい状況

吃音者は人前で話すことや電話で話すというような状況は特に困難を感じやすく、このような状況下では吃音が悪化する可能性があります。

そのため、吃音を悪化させる原因をもたらす状況下では、できるだけ話しをすることは避けるよう心掛けることが必要です。

下記のような状況は吃音を悪化させますので気をつけましょう。

吃音を悪化させる原因

・興奮している
・疲れている
・ストレスを感じている
・人目が気になる
・プレッシャーを感じている
・急いでいる

吃音者が抱える困難

吃音者は下記のような困難を抱える可能性があります。

吃音症患者が抱えやすい困難

・話すことに不安を感じる
・話しをしなければならい場面を避ける
・他人とのコミュニケーションに問題を抱える
・からかわれたりいじめにあう
・学校や社会への参加と成功の喪失

吃音症の分類

吃音症は「発達性吃音」と「獲得性吃音」に分類されます。

「発達性吃音」は幼児期の発話や言語の成長過程である2~5歳の間に発症し、吃音症の9割を占めます。

発達性吃音の子の7割は成長とともに自然に治癒しますが、残りの2~3割の子は成長しても吃音が残り慢性化します。

「獲得性吃音」は成長してから発症する吃音で、「心因性吃音」と「神経原生吃音」があります。

「心因性吃音」は心因的なストレスから発症し、精神的なトラウマや精神病などを抱える人が発症しやすいとされています。

「神経原生吃音」は、脳卒中や頭部外傷などによる脳の損傷により、発話の遅れやどもりなどの症状を引き起こします。幅広い年齢層で発症しますが、主に高齢者が発症する確率が高くなっています。

発達性吃音

言語を獲得していく成長過程である2~5歳の間に発症することが多い。吃音症の9割を占める。

獲得性吃音

心因性吃音:ストレスなどの心因性の影響で発症
神経原生吃音:脳卒中や頭部外傷など脳の損傷により発症

大人になってから発症する吃音症は発達障害に含まれる?

吃音症の症状や原因は個々により異なるため、大人になってから発症する吃音症が発達障害に含まれるかどうかは一概にはいえないようです。

下記は発達障害の概要です。

発達障害者支援法において、「発達障害」は「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他これに類する脳機能障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」(発達障害者支援法における定義 第二条より)と定義されています。

発達障害とは | 国立障害者リハビリテーションセンター

発達障害は通常低年齢で発症するものにおいてつけられる診断名ですので、大人になってから発症する吃音症は発達障害ではなく、別の診断名がつく場合もあるようです。

尚、吃音症に似た症状に場面緘黙症というのがあります。場面緘黙症は発達障害にはふくまれません。 場面緘黙症に関しては下記をご覧ください。

吃音症の原因

吃音症の原判はまだはっきりとは解明されていませんが、体質的(遺伝的)要因が7割を占めるといわれています。

知的レベルは関係なく、通常児との知能に違いはありません。

また上手に話せないという心因性の不安要素が吃音症を悪化させるケースが多いです。

ここでは現在考えられている吃音症の原因に関してお伝えいたします。

成長期の脳内回路の未発達

話すことはコミュニケーションの基本ですが、同時に複雑な運動能力を必要とします。

人はスムーズに話すために、口や喉頭や呼吸器系の一連の筋肉運動を必要とします。

これらの動きは脳によりコントロールされており、聴覚や触覚によりチェックされています。

人は発話のためには多くの異なる種類の神経回路を発達させ、これらの神経回路と発声発語器官は極めて迅速にそして正確に作用し合わなければなりません。

実際に、最近の研究により吃音には、言語に関わる脳内の情報伝達に問題があることや、聴覚に関わる脳の領域に違いがあることが明らかになっています。

吃音は通常幼少期に発話に関するこれらの機能が正常に作用していない場合の症状として現れます。

吃音の症状が長く残れば残るほど、脳の配線を変えることが困難になるといわれています。

遺伝

体質的(遺伝的)要因が吃音症の原因の7割を占めるといわれています。

回復する場合としない場合があるのも遺伝的要因が関与していると考えられています。

ですが、吃音の程度は遺伝せず、たとえ家族内に重症な吃音患者がいても、子どもも重症になるというようなことはありません。

環境的要因

子どもに対する親の過度な期待によるプレッシャーや、ペースの速い目まぐるしい環境により吃音を発症する子どももいると考えられています。

ストレスは吃音を悪化させる要因ですが、子どはストレスにより吃音を発症することもあるのかもしれません。

幼少期の吃音|注意すべき症状とは?

ほとんどの子どもにとって、幼少期の吃音は発話を学ぶ過程の1部でもあるため、通常成長とともになくなります。

ですが吃音が残り深刻な症状を抱える子どももいることも事実ですので、お子さんが吃音症を発症した場合は心配になりますよね。

成長期においてお子さんの吃音が消えるものなのか、それとも残ってしまうのかを見分けることが常に可能であるとは限りません。

ですが、残ってしまう可能性がある場合には、いくつかの症状を示す場合もあります。

ここでは、幼少期後も吃音が残る可能性がある注意すべき症状をお伝えいたします。

幼少期の吃音で注意すべき症状

・吃音と同時に顔の筋肉に張りやこわばりを示す
・同じ言葉の繰り返しと同時に声のピッチが上がる
・年齢が上がるとともに吃音が悪化する
・話すのに非常な努力を必要とする、あるいは緊張を示す
・他の言語障害も併発している

お子さんの吃音症を改善するために

お子さんに吃音がある場合は、お子さんが話すことに消極的にならないように自信を持たせることが大切です。

吃音があっても上手にコミュニケーションが取れると確信が持てるように励まし支援していきましょう。

下記のような対策はお子さんの自信を育て、吃音を改善するために有効です。

お子さんがいつでもリラックスして話せる家庭環境を作る

お子さんが話しをしたいときに気がねなく話せる親子関係や環境を作るように心がけましょう。

ペースの早いせわしない環境ではお子さんはリラックスして話すことができませんので、できるだけゆとりある環境をつくるよう心がけましょう。

リラックスして話せる環境を作るために

・気がねなく話しができる親子関係を作る
・ゆとりある環境をつくる

ゆっくりと話す

お子さんと話すときはゆっくりと話すようにしましょう。

それによりお子さんも同じようにゆっくりと話す習慣を身につけることが期待できます。

ゆっくりと話すことはお子さんの心に余裕を作り吃音を出にくくするために有効です。

話しに耳を傾ける

お子さんの話しをしっかりと聞いてあげましょう。

特にお子さんが興奮しているときや言いたいことがあるときには話を聞いてあげるようにしましょう。

吃音があっても気にせずに、自然に話しをすることも大切です。

お子さんがどもったときのNG対応

お子さんがどもったときにさえぎって代わりに言うことは避け意図した言葉がでるまで待ちましょう。

さえぎってお子さんの代わり言うことは、お子さんのイライラ感やフラストレーションを高めてしまう可能性があります。

「待っているから大丈夫だよ」など、お子さんを安心させる言葉をかけ、安心して話せる環境であることを伝えることもよいことです。

ですが、お子さんを助けようとして、「ゆっくり話そう」とか「落ち着いて」などとアドバイスすることはよくありません。

お子さんはゆっくり話しをしているつもりでいて、単に言葉がでないだけということがあります。

そのためこのような声かけはお子さんを苛立たせたり自信を低下させることへとつながる恐れがあります。

吃音症の子と話すときのOK対応

・話しをしっかりと聞く
・意図した言葉がでるまで待つ
・「待っているから大丈夫だよ」など安心させる言葉をかける
・吃音があっても気にせずに自然に話す

吃音症の子と話すときのNG対応

・さえぎってお子さんの代わりにいう
・「ゆっくり話そう」「落ち着いて」などアドバイスをする

忙しくて話しが効けない場合は?

忙しくて話しをゆっくり聞けない時は、「今は忙しくて話しを聞けないから、手があくまでちょっと待っててね」などと伝え、あとで話しを聞くようにしましょう。

また、あとでお伝えする“お子さんとの特別な時間”のときに話しを聞くと伝えるのも良い方法です。

自信を育てる

お子さんの自信を育てるためにどんな小さなことでもよいので常にお子さんのことをほめるように心がけましょう。

例えば、きちんとお片付けできたら、「えらいね。きちんとお片付けできたね」とか、何か手伝ってくれたら「とっても助かったわ。ありがとう。○○ちゃんはえらいね」など、日常の中でほめることを心がけましょう。

また、お子さんが上手に話せたときはすかさずほめてあげましょう。

お子さんが自信をなくしてしまうNG対応

お子さんの吃音に対して否定的な態度を取ったり、言葉を投げたりすることはやめましょう。

このような対応はお子さんの不安感を増大させ、失敗を恐れ他人の目を気にしすぎるようになってしまい吃音を悪化させてしまいます。

またお子さんが焦ったりプレッシャーを感じるような場面や、人前で話すような場面に立たせることも吃音を悪化させる可能性があります。

会話がメインの交流の場は避け、あまり言葉のやり取りがない活動をするように働きかけましょう。

自信を育てるためのOK対応

・どんな小さなことでもよいので常にほめる
・上手に話せたときはすかさずほめる

避けるべきNG対応

・否定的な言葉を言ったり態度をとる
・プレッシャーを感じる場面や人前で話す場面に立たせる

順番に話す

家族で話すときに相手の話しに途中で割り込んで話すことは普通にあることです。

ですが、吃音症のお子さんがいる場合は相手の話しが終わるまで待ち、順番に話すようにしましょう。

吃音症の子はあまり話さずに聞き役に徹してしまう場合もあります。

また、子どもはまわりの会話の中のどこで自分の話しを持ち出してよいのかが分からない場合もあります。

そのため、「次はあなたの番ですよ」というふうにさとしてあげればお子さんは安心して会話に参加できます。

今はだれの順番なのかがわかるように目印となるものを話し手から話し手へと回していくこともよいアイデアです。

相手の話しが終わるまで待って話すことは、正しいマナーを身につけさせるためにも有効です。

お子さんとの特別な時間を作る

1日5分でも構いません。

お子さんと親だけで話しをする時間を持ちましょう。

テレビもスマホも消して、5分間お子さんにだけに向き合います。

それによりお子さんは親の愛や思いやりに気づくことができ、自己肯定感を高めることができます。

そして、リラックスした空間の中で、自分に合う話す速度や話し方などに気づいていくことも期待できます。

参考資料:Video “Help! My Child is Stuttering” The Stuttering Foundation

吃音を改善するため

ここでは吃音を改善するために取り入れたい話し方やトレーニング法をご紹介いたします。

ゆっくり話す

ゆっくり話すよう心掛けることは吃音を出にくくするために有効です。

焦って一気に話そうとすると吃音が出やすくなります。

焦っているときは深呼吸をして気持ちを落ち着かせてゆっくりと話すように心がけましょう。

自分のペースで話す

上手に話さなければとか、相手のペースに合わせて話さなければと思う必要はありません。

自分のペースを大事にして、自分の話しやすい話し方やイントネーションで話すようにしましょう。

力んでしまいやすい言葉の出だしは言わない、あるいは息を吐くように弱く発声することも役立ちます。

話す練習をする

吃音だからといって話す機会を減らすことは自信の低下につながりますので、できるだけ親しい友人や家族と話す機会を持ちましょう。

安心できる環境でリラックスして話すことはスムーズに話すためのよい練習になります。

そして話せない自分ではなく、話せている自分自身へ目を向けていくようにしましょう。

マインドフルネス瞑想をおこなう

マインドフルネス瞑想は、心の中にある余計な考えにとらわれずに、今おこなっていることだけに集中する心を育てるためにおこなう瞑想法です。

吃音者は吃音がでることへの不安感や、周りの目を気にしすぎることにより、本来の目的である話すという行為に集中できません。

余計な考えにとらわれずに、話して意思を伝えるという本来の目的を達成するための集中力を養うためにマインドフルネスは有効です。

マインドフルネス瞑想をおこなうことにより、気持ちを落ち着かせて、余計な考えにとらわれずに話しができるようになる効果が期待できます。

声を出しやすくするストレッチをおこなう

吃音整体師の方が公開しているストレッチ法があります。

吃音を改善するためのいろいろなストレッチを公開していますのでぜひご参考ください。

【吃音整体師が教える】声が出しやすくなるストレッチ!

吃音症の治療

吃音のほとんどは幼少期に発症し、そのうち7割が自然になくなるため、幼少期には積極的な治療よりも経過観察をおこなうことが多いようです。

ですが、残ってしまう吃音は幼児期からの介入により改善する可能性が高まります。

そのため、できるだけ早くに治療をおこなうことが推奨されます。

現在のところ、吃音症に有効性が確立している治療法は存在していませんが、最近は幼児期への治療で有効性の高いものが出てきています。

吃音症の治療には主に言語療法士による治療と心理療法士による治療があります。

ここでは、吃音症に対しておこなわれる治療にはどのようなものがあるのかをご紹介したいと思います。

言語療法士による治療

言語療法士による治療は言語聴覚士がいる医療施設のリハビリテーション科や耳鼻咽喉科、福祉施設、養護施設などで受けることができます。

言語聴覚士が提供する治療には下記のようなものがあります。

リッカムプログラム

リッカムプログラムはオーストラリアで開発された行動療法にもとづく訓練方法で、有効性が確立してきており、世界で広く使用されてきています。

主に6歳以下のお子さんに対しておこなう治療法で、親がお子さんの流ちょうな会話をほめることにより、お子さんの行動を変えていくよう働きかけます。

どもったときは子どもが前向きに「次はきちんとしゃべろう」と思えるようにアドバイスをおこないますが、アドバイスよりもほめることを多くおこないます。

幼児期は脳もまだ成長過程にあるので、適切なアドバイスをおこなうことにより、正しい話し方を柔軟にインプットしていくことができます。

大人になると吃音のため発話をためらうことがありますが、幼少期は吃音があり話し方が違っても気にしていないことが多いため、アドバイスをしやすく、また子どもも柔軟に正しい話し方を取り入れてくれます。

定期的に言語聴覚士に結果を報告し、お子さんの進歩や適切にアドバイスがなされているかなどを確認します。

幼児計50人ほどを対象に、リッカムプログラムと従来の環境調整での治療方法を比較した調査では、同程度の治療効果を確認しています。

参考:吃音治療について【言語聴覚士監修】|吃音ラボ
参考:子どもの吃音治療で注目、「リッカムプログラム」とは | The Asahi Shimbun GLOBE+

流暢性形成法

流暢性形成法は流ちょうに話すための会話スキルを習得することを目指します。

ゆっくり話したり間延びさせたり、柔らかに話したり、呼吸を調整させたりなど、どもりづらい話し方を段階的に習得していきます。

ですがこれらの話し方は違和感のあるしゃべり方ととらえられてしまうこともあるようです。

そのため、これらの方法を習得しながら自分に適した話し方を見つけていくことが大切です。

吃音緩和法

吃音緩和法は「どもる」ことと「もがく」ことは別の現象であることを理解し、「どもる」ことではなく「もがく」ことをやめることを目指します。

「どもる」ことに否定的な考えがあるため、どもりそうになると焦ってしまうことが「もがく」という行動につながり、吃音を悪化させます。

つまり、「もがく」ために力が入りスムーズに言葉を発することができなくなるのです。

そのため吃音緩和法では、どもりが出そうになった時に、自分の吃音を客観的にとらえ、「もがく」のではなく、楽にどもれる話し方を習得することを目指します。

例えば、「きのう、りんご食べた」と言おうとして、「りんご」の「り」が出てこない場合、もがきながら、「り、り、りんご」と言うのではなく、「きのう・・・(楽に言えるようになるまで待つ)・・・りんご食べた」と話せるように練習をします。

参考:きつ音の困りごと・お悩み 支援者からのアドバイス(1) | NHK ハートネット

心理療法士による治療

心理療法士による治療は心理療法士や臨床心理士などがいる医療施設などで受けることができます。

吃音に対して直接的な対策をするのではなく、吃音から生じるストレスや不安などの問題を軽減し、自信を取り戻すためにおこないます。

代表的な治療法には認知行動療法があります。

認知行動療法

認知行動療法はプログラムを提供している病院の精神科や心療内科で診察を受けてからおこないます。

認知行動療法では否定的にとらえてしまう心の状態を改善することを目指します。

人は強いストレス下では否定的な思考に支配されやすくなっており、そのような状態では頭の中は常にマイナスイメージの思考が自動的に浮かんできます。このような思考を自動思考と言います。

このマイナスにかたよってしまった思考回路を変えるため、現在抱えている不安や悩みを解析し、現実とのギャップに気づきながらプラス思考の行動パターンを得られるように練習します。

例えば、「どもることはいけないことだ」というような否定的にかたよった考えを、「どもることが問題なのではない。大切なのは自分の意思を伝えることだ」というような現実的で健全的な思考回路の構築を目指します。

吃音が原因で抱えている不安や自己否定感を、吃音は恐れるものではないという前向きなものへと変えていくことが期待できます。

セルフヘルプグループ(自助グループ)

吃音の悩みを抱える当事者が集まり、お互いの体験や思いを話し合う「セルフヘルプグループ」もあります。

言語聴覚士などによる指導が受けられるわけではありませんが、当事者同士の体験談から吃音に対処するためのアドバイスやヒントを得られることが期待できます。

同じような辛い状況をどのように克服してきたのかなどの話しは、共感を得ることが多く、また自分も超えていけるという希望や前向きな姿勢を得ることも期待できます。

また自分の悩みを理解してもらえることは、一人ではないという強さを得ることにもつながります。

その他に、安心した環境下で話すことにより、スムーズに話す練習になることも期待できます。

セルフヘルプグループは全国でさまざまな団体により展開されており、吃音症に関しては「言友会」が有名です。

また、「STナビ」では、吃音のセルフヘルプグループを多数紹介していますので、自分に合ったグループを見つけることができます。

吃音症に苦しむ人たちへ|バイデン大統領からのメッセージ

からかわれたり馬鹿にされたりすることのある吃音症ですが、下記のバイデン氏のメッセージにもあるように、試練を乗り越えていくことにより確かな未来をつかむことができるのかもしません。

自分に合う治療法を取り入れながら焦らずに改善を目指していってください。

アメリカ吃音財団への手紙の中で、バイデンは吃音のある人に以下のようなメッセージを送りました。

「もし私が吃音と闘っているすべての人と1点のアドバイスを共有できるとしたら、それはこれです。

あなた自身がゴールに向かって取り組むとき、あなたがその苦戦に直面して耐え忍ぶとき、あなたはこの課題だけでなく、将来の人生の課題を克服するのに役立つ新しい強みとスキルを発見することになります。

私はあなたに約束しますーあなたは何も恥じることはありません。

あなたの大切な仕事を諦めずに続けてくれたことに改めて感謝します。

今後のご活躍をお祈りしています。」


ジョー・バイデン と吃音症 | 東京吃音改善研究所

まとめ

吃音症だけでなく、発達障害を抱える子どもは、小さな時から多くの困難と向き合い対処しなくてはなりません。

ですが、その苦労を乗り越えていこうという過程から、将来に役立つ大きな強みを得ていくことができるのかもしれません。

私はこの記事を書きながら他人の嘲笑や批判の目を気にしない強い心を成長させていきたいと思いました。

バイデン大統領が多くの吃音者に希望を与えているように、この記事が吃音症に悩む人たちに少しでも希望となるような情報を提供できましたら幸いです。