こんにちは!こんばんは!今回も知っておきたい発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!本日は「科学から見た発達障害」についてです。

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薄波
発達障害と聞いたとき、皆さんは体のどこの部分に問題があると思いますか?
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京本
あまりぱっと思いつかない方や心の病気と思う方もいると思います。

実は、発達障害は心の病気と言うよりは脳に何かしらの異常がある場合に発症するものだという事が、近年の医療の進歩で判明してきました。

今回は、脳科学の視点から見た発達障害とはどういうものなのかについて、お話ししていこうと思います。

脳科学と発達障害はどのような関係性があるのでしょうか?

まずは、脳の働きについて書いていこうと思います。

分類

①感情や行動をコントロールする前頭葉、②空間把握能力などに関与する頭頂葉、③視覚に関与している後頭葉、④聴覚に関与している側頭葉

この4つの分野が神経ネットワークというもので繋がり、それぞれがそれぞれの働きをしているのです。

そして、それに加えて記憶の中心となる海馬という部分が存在します。

発達障害において、この海馬が大きく関わってくるのです。

では、海馬とは具体的にどのような働きをしているのでしょうか?前述にもある通り、海馬は記憶の保持に関与している部分になります。

記憶には大きく分けて短期記憶と長期記憶に分けられます。

海馬はこの短期記憶→長期記憶へ記憶を、繋いでいる器官になります。

海馬の異常と発達障害との関係

ここからは、海馬と発達障害がどのように関係してくるのかについて書いていきます。

発達障害は、海馬やその周辺に存在している神経などに異常を来す事で、認知機能(聴覚、視覚、記憶等)や性格・コミュニケーション能力など様々な面で多様の特徴が見られます。

1)記憶

海馬などに異常がある場合、物事を順序立てて話す事が難しくなります

例えば、[学校で休み時間にお友達と遊んでいる時に、転んで怪我をしてしまった場合]通常であれば、「今日学校で遊んでいて、転んで怪我をしていたかった」と順序よく話す事ができるのですが、基億以上がある場合「今日怪我をした」という風に記憶が断片的になってしまう為、話す際に整理されずに話し始めてしまうのです。

また、時々以前あった事を昨日の事かのように急に話し始める事もあります。

2)変化に敏感

これは、健常人であればあまり気にならないような少しの変化にも過剰に反応してしまうようになってしまいます。

例えば、[先生やとお友達がめがねをかけている]とその情報が脳に直接入り込んでくる事により、体が反応してしまうのです。

過剰に反応してしまうこの中には、その場から遠ざかって行ってしまう事もあります。

3)刺激の許容範囲

2)と似たような内容ではありますが、人にはそれぞれ刺激に対しての許容範囲には個人差があります。

例えば、公園にある滑り台で遊んでいても、高くて怖いと感じる子もいれば、全然平気という子もいます。

4)感覚が敏感

これは主に、聴覚・視覚・触覚などに現れてきます。

各症状

・聴覚には、町中で流れている音楽や楽器の音が爆音のように聞こえてしまう。
・視覚には、カメラのフラッシュが目がくらむほど明るく感じてしまう。
・触覚には、服についているタグや縫い目などでチクチクしてしまう。

など、様々な事で過敏になってしまいます。

5)探す事が不得意

何か捜し物をするときに少し時間がかかってしまう事があります。

例えば、[勉強をする時に、教科にあった道具を用意する]というような事が苦手なのです。

他の事に興味を持ていかれ、気が取られてしまい何を準備しなければいけないのか忘れてしまいます。

通常は、他の事に興味を持ってしまったとしても、「今は勉強の時間だから準備をする」と切り替えができるのです。

6)口頭での情報の整理が苦手

発達障害の場合、耳で聞いたことに対する処理が苦手な事があります。

例えば、[明日、晴れたら遠足がありお弁当が必要な事を先生が口頭で説明]した場合、その情報の処理に時間がかかってしまうのです。

これらのような事が、海馬や神経レットワークに異常を来す際に現れる可能性のある症状になります。

まとめ

発達障害と海馬の関係性について、少しでもご理解していただけましたでしょうか?

発達障害のある人たちは決して何かができないのではなく、やり方などを工夫する事で他の人より時間がかかってしまうかもしれませんが、自分のやり方を見つけ、対処できるようになっていきます。