こんにちは!こんばんは!今回も知っておきたい発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!本日は「認知行動療法」についてです。
発達障害について調べていると、ちらほら目に入ってくる、「認知行動療法」という言葉。認知行動療法は、現在では、うつ病や不安障害、発達障害などに対して、行われる心理療法となっています。
認知行動療法とは、一体、どんな治療を行うのでしょうか?そして、実際に発達障害に効果はあるのでしょうか?調べていきましょう。
目次
認知行動療法の発達障害への効果は?
認知行動療法は発達障害に効果的なのでしょうか?
その答えはYesです。現在では、様々なクリニックなどで、注意欠如・多動性障害(ADHD)、吃音などの治療に用いられています。特に、注意欠如・多動性障害(ADHD)の方が困難に感じやすいスケジュール管理や、整理整頓などについてADHD重症度、不注意症状や実行機能不全を軽減したとの結果が得られたそうです。また、発達障害の二次障害として挙げられる、うつ病などにも効果を発揮します。
▽発達障害の二次障害について詳しく学びたい方はこちらもどうぞ。
認知行動療法とは
認知行動療法とはどういった治療法なのでしょうか?利点や問題点にはどんなものがあるのでしょう?調べていきましょう。
認知行動療法ってどんな心理療法?
認知行動療法とは、「考え方」や、「ものの見方」である、「認知」に働きかけ、心の負担をなくしていく、心理療法となっています。我々は何か出来事が起こった時に、瞬時に浮かんでくる考えがあります。そういった「考え方のクセ」を「自動思考」と呼びます。
その「自動思考」によって、我々は気持ちに変化が起こったり、行動を起こしたりするのです。そんな「自動思考」ですが、つらい時などには、ネガティブなものになりがちです。そういった場合のネガティブな自動思考をほぐしてあげる心理療法です。
▽より詳しい解説はこちらの動画をご覧ください!
認知行動療法の主な手順
認知行動療法は以下のような手順で実施されます。
ストレスや問題点の整理
まずは、何をストレスと感じたり、何を問題だと感じるかを整理します。
感情の動き方の観察
ストレスや問題を感じる状況で、どんな感情があらわれるのかを観察します。
考え方のクセの把握
ストレスや問題を感じた時に、勝手に浮かぶ考えにどのようなものがあり、気持ちや言動にどういった影響を与えているかを把握します。
考え方と現実の差を確認
ストレスや問題を感じた時の考え方と、現実との間にある違いを探り、現実に沿った考え方ができるように訓練をします。
認知行動療法の利点
利点には、薬物療法などと違い副作用の心配がないこと、薬物療法と同様の効果が得られること、薬物療法と併用することでより高い効果が得られる場合があること、予防的な観点でも役に立ち、うつ病などの再発も防げる点などが挙げられます。
認知行動療法の問題点
問題点には、即効性はないため時間が必要となる、一部の精神疾患は保険適用外、利用する病院や専門機関によって費用に幅がある、効果が出にくかったり、うまくいかない場合がある、取り扱う機関が少ない場合がある点などが挙げられます。
認知行動療法にはどう取り組めばいいの?
では、認知行動療法はどのように行われるのでしょうか?調べていきましょう。
病院で行う
病院で治療を行う場合は、精神科や心療内科、メンタルクリニックなどで診察を受ける必要があります。医師・カウンセラーと話し合いをしてみましょう。診察の際に、治療のためにつらかったことや、その際にどう思ったかなどを伝える必要があります。
病院で行う利点
医師・カウンセラーにより、専門的で確実な治療を行うことができます。また、薬物療法と併用することにより、より効果が期待できます。
病院で行う問題点
医師の診療方針によっては、認知行動療法を行わない可能性があります。加えて、症状や病院によって変わりますが、長いスパンを必要とします。そのため、通院期間や費用が多くかかる場合があります。
認知行動療法を取り扱う病院・専門機関
認知行動療法の費用
費用については、受ける病院・専門機関により幅がありますが、1回の面談で2,000円から10,000円となっているようですので、事前に確認をしておくことをおすすめします。なお、一部の精神疾患によっては保険適用されます。
個人で行う
なんと、認知行動療法は、個人でも取り組むことができるそうです。個人で取り組んだ場合でも、効果を期待できる場合もあるようです。個人で取り組むためのwebサービスや、アプリなども存在するそうです。
個人で行う利点
個人で取り組むので、診察料や治療費を抑えることができます。また、病院等に行く手間も省くことができます。
個人で行う問題点
自身が医師・カウンセラーといった専門家ではなければ、しっかりと治療ができているかを確認しづらいこと、自分の自動思考や気持ちを客観的に見極める力が必要なことが難点です。
個人で行うのに便利なサイト・アプリ
認知行動療法活用サイト「こころのスキルアップ・トレーニング」
認知行動療法を活かした「具体的なストレスの対処法」を練習できる会員制サイトです。
認知行動療法「こころの日記」
自分の気分を記録して、自分の考えや感情を理解し、別のものに変えていくお手伝いをしてくれるアプリです。
精神科や心療内科に受診中であるならば、医師・カウンセラーと話し合いすることがベターであるといえますね。もし、精神科や心療内科などを受診していない場合は、関連する書籍等で勉強をして、まずは個人で取り組んでみるのもありかもしれませんね。
まとめ
- 発達障害にも効果的
- 考え方のクセをほぐして、ストレスを減らす心理療法
- 病院だけでなく、個人でも行える
今回は「認知行動療法」について調べてみました。認知行動療法は発達障害にも効果があるとされ、発達障害の二次障害であるうつ病などにも効果があると言われていることがわかりました。また、自身の考え方のクセを調べ、現実に沿った考え方にほぐし、ストレスを減らす心理療法であることがわかりました。最後に、病院だけでなく、個人でも行えることがわかりました。
認知行動療法について調べると、関連する書籍や、様々なサービスやアプリなどを見つけることができますので、まずは、個人で行ってみるのもいいかもしれませんね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。