こんにちは!こんばんは!今回も知っておきたい発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!本日は「子育て中のアニメ」についてです。
子どもとアニメは切っても切れない関係ですよね。私も、子どもの頃、大好きなアニメを繰り返し見たり、放送を毎週心待ちにしていた子どもの一人です。
しかし親になり、子どもがアニメや動画を見ていると、なかなか見る事をやめられなかったり、声を掛けないとずっと見ていたりと、心配事はたくさん。
この記事を読んで、気になるアニメや動画との付き合い方について、一緒に考えてみませんか?
また、大人も見ごたえのあるアニメ作品や、発達障害について描かれている作品も、紹介しています。そちらもご覧ください。
目次
上手な付き合い方はルール作りにあり!
アニメを子どもが見たいと思うのは当然です。一家に一台は当たり前にTVがあり、動画配信サービスもあり、TV以外でも、スマホやタブレット端末で、好きなものを選んで見られます。
決まりやルールがなければ、時間さえあれば“見たい”、という気持ちになるのも、当たり前の事ですね。
ならば、子どもが上手に付き合うためには、ルールが必要です。しかも、家族で話し合い、子どもが守れるルールでなければならないと考えます。
では、どうすれば、毎回怒らなくて良いのか、ルール作りについて考えてみましょう!
ルールの決め方は?
内閣府が実施した、令和3年度に行った青少年のインターネット利用環境実態調査によると、『家庭でのインターネットの使い方に何か決めていることはあるか?』という問いに対し、2歳以降、半数以上の家庭でルールを決めて使っているという結果でした。
特に、小学生以上になると9割以上の家庭でルールを決めて視聴させている家庭が多く、小学校低学年がピークで、年齢が高くなるほど下がる傾向にありますが、高校生になっても半数以上で、ルールを決めて使っている家庭が多くあります。
この調査は、アニメ視聴に限った話ではなく、テレビを含むインターネットや、ゲームなどが対象ですが、ルールの内容として決めているのは、利用時間が最も多く、低学年までは、利用する場所や、分からない、困ったは相談する、などが多くありました。
また、高学年になると、使用するアプリやサイト、ゲームの利用料金の上限や課金、メッセージの投稿や個人情報などについての細かなルール決めをしている家庭が多い傾向でした。
という事は、ルールを決めようとしている子どもの年齢によって内容も変わってきますね。ですが、大きくは3つに分けられると考えます。
【ルール内容】
見る時間 | 平日、休日に分けて時間を決める |
見て良い条件 | 場所や、状況 |
使って良いサイトやアプリ | サイトやアプリをあらかじめ決めておく |
作ったルールを有効に活用するためには、高学年になるにつれて、細かな内容面(有料コンテンツや課金、投稿内容についてなど)が、あらかじめ話し合われていると、親も子もお互いストレスが少なく、毎日のイライラが少し解消されるのではないのでしょうか?
また、ルールを決めたからと言って、“あとは好きに”ではなく、(アニメや動画を)決まりを守って見ても良いけど、分からない情報が出てきた場合や、困った時にすぐ相談できるという心持でいたいですね。
参考:内閣府青少年のインターネット利用環境実態調査
ルールを作る上でのポイント
ルールを作る上でのポイントは、親が意見を出しても、なるべく子供の意見でルールを決める事です。
ルールを考える前に、まず現状についての把握をし、その上で、子ども自身が守れるルール作りを考えましょう。ルールは一度決めたらそれを守り通すのではなく、守る事が難しくなったり、他のルール設定が必要になった時など、見直しが必要になった時は都度ルールを改定しましょう。
時間や場所
上記の内閣府の調査によると、視聴時間は、就学前の子どもが長くなる傾向が高いようで、日常的に1時間未満、1時間以上2時間未満見ている子どもが、ほぼ同数で合わせると8割以上を占めています。
就学すると、帰宅時間が遅くなったり、宿題の影響か、1時間未満に短くなる傾向にありますが、一度の視聴時間は30分以内にとどめ、上限時間を決め、内容などを把握しておくと、親も時間の目安がつきやすくて良いですね。
視聴時間の上限も決め守れるように、子どもとしっかり話し合い、守りやすい様に目で見て分かるタイマーも導入すると、さらに守りやすいですね。
【オススメ商品紹介】トキ・サポ 時っ感タイマー
集中力アップや、時間管理にあると便利です。
価格 | 2130円(送料無料) |
特徴 | 時間の経過が色で分かる |
こんな人にオススメ | 時間のメリハリをつけたい人にオススメ |
メリット | 視覚的に時間経過を意識しやすいので集中しやすい |
デメリット | 途中で止める事ができない |
口コミによると、子どもの時間感覚を養うための購入した人や、購入した親もタイマーを便利に使っていると、高評価意見が多く見られました。
私も、子ども用に購入し、使っていますがカチカチ音もなく、静かです。集中しやすく便利と感じています。
一方の低評価意見は、初期不良や、数回の使用で壊れたとの口コミもありました。
条件や、利用サイトを決め、フィルタリング機能も活用する
条件というと、ハードルが高く聞こえるかもしれませんが、簡単に言うと、毎日しなければならない事を最低限してからという事です。
学校や保育園から帰って、片付け、宿題などが終わってからなど、基本的な事が終わっていないままアニメを見る時間になってしまうと、“できてない!”と、親の怒りの原因につながってしまいます。
使って良いサイトやを決めておいたり、フィルタリング機能のためのアプリもあります。時間で使えなくなるアプリや、制限内容をカスタマイズできるものもあります。各ご家庭に合ったものを上手に利用していきたいですね。
また、各携帯電話会社が無料・有料でフィルタリング設定ができます。契約されている携帯電話会社によりサービス内容が異なりますので、ご確認ください。
政府、インターネットプロバイダー、保護者などが行う青少年保護を目的としてインターネット上のウエブページの有害サイト(ギャンブル系、アダルト系など)へのアクセス制限をし、選択的に排除する機能の事。
参照:総務省上手にネットと付き合おう安心安全なインターネット利用ガイドリンク集
アニメが子どもを引き付ける理由
ではなぜ、アニメは子どもに人気なのでしょうか?
アニメも細かく言うとジャンルに分ける事ができると思いますが、低年齢の子どもは特にアンパンマン、パウパトロール、戦隊ヒーローなど、分かりやすいストーリーとキャラクター設定の作品で、幼児向けアニメは形の丸いものが多くあります。丸は脳に心地よい印象を与えるそうです。
また、色がはっきりとした単純な絵で、親しみやすく覚えやすい名前、特徴的なセリフやイントネーションを使ったりしています。
小学生ぐらいになると、現実とは離れた世界観で主人公や主要キャラクターに入り込めるようになったり、何度も見返しハマる子も。ドラえもん、スパイファミリー、鬼滅の刃、ポケットモンスターなどが代表的ではないでしょうか?この頃になると、好みのアニメの男女差が出てきます。
ストーリー性も高くなり、主人公が正義、悪者と戦うという単純な“勧善懲悪”(かんぜんちょうあく)ではなくなり、主人公も、夢や目標に向け努力し、周囲の人たちに助けられながらも、努力して成長していくような物語だったり、その周りのキャラクターにも知られざる過去があったりと内容も深くなってきます。
アニメは、見る子どもの年齢に合わせた色使い、受け入れやすいキャラクター、物語の構成と、とても考え作られていて、人気の理由が分りますね。
【ちょっと脱線】日本のアニメはすごい!
海外から見ると、日本のアニメは描写や映像、音楽まで細部にまでこだわりがあり、人気が高く、世界シェアの半数以上を超えています。アメリカや中国、韓国、ヨーロッパでも人気のようです。もちろん、日本の大人も。趣味として見る方も数多くいますね。
一方で、アニメを作る側のアニメーターの待遇が悪く、人材不足が深刻です。そのため、製作や会社の存続が難しいなどの問題もあるようです。
私もアニメや漫画で育ってきました。日々作品作りに励んでいるアニメーターさんの待遇が改善され、働きやすい環境になり、これからも良い作品がたくさん世に出るよう願っています。
家族で見たい!オススメアニメ
では、ここからは、家族で見たいオススメアニメ紹介していきます。
低年齢(~6歳)向けと小学生向け(6歳~12歳)に分けての紹介ですが、どれも、大人が一緒に見ても見ごたえのある作品です。家族で一つの作品を楽しんで見てください。
低年齢(~6歳)向け
【映画おしりたんていシリアーティ】
2022年公開の最新作です。
【あらすじ】
ホーホー博物館に侵入者が入り、ワンコロ警察によって、犯人は捕まえられたが、謎の車が犯人を連れ去ってしまう。その陰には悪の天才シリアーティ教授の影があった…。
公開日 | 2022年3月18日 |
原作 | トロル |
監督 | 門由利子 |
発行元 | ポプラ社 |
価格 | 2750円(送料無料) |
口コミによると、“テレビ版の定番おしりを探せもあり楽しめた”や“2本立ての10分間のショートアニメもあり良かった”などの声がありました。一方で、“子どもにはシリアーティのミステリアスな感じが怖かった”との声もありました。声優陣も豪華な作品です。
【クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲】
【あらすじ】
ある日、春日部で「20世紀博」というテーマパークが開催され、懐かしい世界に大人が大喜び。そのうちひろしは会社に行かず、みさえも家事をせず、しんのすけがひまわりを見るように。これは、大人が楽しい世界を作って時間を止めてしまう『オトナ帝国計画』だった…。
公開日 | 2001年4月21日 |
原作者 | 原恵一 |
発行元 | 双葉社 |
価格 | 1980円(送料無料) |
口コミによると、“人生の節目に見たくなる”や、“大人が懐かしいと感じる素晴らしい作品”とほとんどの口コミが高評価でした。
大人になって失ったものもあるけど、得たものもたくさん。家族愛をテーマにした素敵な作品です。
小学生向け(6歳~12歳)
【ポケットモンスターミュウツーの逆襲】
ポケモン歴代興行収入1位作品です。
【あらすじ】
逆襲を計画する『ミューツー』に立ち向かうサトシとピカチュウがパワーに圧倒される中、伝説の最強ポケモン『ミュウ』が現れる。ミュウVSミューツーのバトルの最強のバトル。勝つのは一体どっち!!
公開日 | 1998年7月18日 |
監督 | 湯山邦彦 |
発行元 | 小学館 |
価格 | 【中古品】5445円(送料無料) |
こちらの作品は、数あるポケモン映画の中でも、劇場版の1作目。評価が高く、最高傑作との呼び声高い作品です。
大人も考えさせられる内容で、その当時子どもで見ていた子ども世代の大人が見て、“子どもが見るものだからこそのテーマに感服”や“ピカチュウVSピカチュウのシーンに号泣”などの声がおありました。
難しいテーマなので、“子どもにどこまで理解できるのか?”という意見や“ラストが強引”といった意見もありました。
2022年12月に、発表されたサトシとピカチュウのコンビ引退のニュースを知り、見る人が多いようです。
【映画ドラえもんのび太のひみつ道具博物館】
『ドラえもん』の劇場版新シリーズ第8弾
【あらすじ】
昼寝していたドラえもんが怪盗DXに鈴を盗まれた!鈴を探しに未来のひみつ道具ミュージアムへ…果たして鈴は取り返せるのか?
公開日 | 2013年3月9日 |
原作、監督 | 藤子・F・不二雄、寺本幸代 |
発行元 | 小学館 |
価格 | 3344円(送料無料) |
口コミによると、“いろいろな秘密道具がいっぱい出てきて楽しめる”や“何と言ってもワクワク感がある”などの口コミがありました。一方で、“展開が読めてしまう”“昔のドラえもんが良かった”といった内容の意見もありました。
発達障害をテーマにした作品
たくさんあるアニメ作品から発達障害をテーマにしたアニメもあります。
こちらでは、ASD(自閉症スペクトラム症)をテーマにしたアニメ、ADHD(注意欠陥多動性障害)をテーマにした漫画を紹介します。
ASDをテーマにしたアニメ
【セサミストリート】
セサミストリートは、1969年から放送が開始された、ニューヨーク、マンハッタンの架空の通りを舞台にしたテレビ教育番組です。個性的なキャラクターがたくさん登場しますが、その中で“ジュリア”という女の子2016年頃から登場します。ジュリアは自閉症スペクトラム症ですが、周囲が理解し、配慮してくれることで、ジュリアは“そのまま”を受け入れられています。
【関連動画】
ジュリアはみんなと遊び方がちょっと違う。けれども、それも良くて、何だか楽しそうだよね。と登場するキャラクターが話している所があります。難しい事を分かるより、“ジュリアはこんな感じの子。”という理解が自然で良いなという印象でした。
【参考記事】ASDについてこちらの記事も参考にしてください。
ADHDをテーマにした漫画
【僕の妻は発達障害】
作者のナナトエリさんがADHDの特性を持っておられ、日常の実体験を基に描かれた話。夫の亀山聡さんと夫婦共作で漫画にしている作品です。2022年6月にドラマ化もされました。
発行日 | 2020年10月9日 |
著者 | ナナトエリ、亀山聡 |
発行元 | 新潮社 |
価格 | 682円(送料無料) |
口コミによると、定型発達の夫の目線、凸凹の妻目線で発達障害をそのまま書かれていて、好感が持てるや、楽しく発達障害を学べる漫画だという意見がありました。
障害があるなしにかかわらず、考え方の擦り合わせや、お互いを尊重する事など、ネガティブなこともあるけど、誰も完璧な人はいないから、“前向きに明るく生きていこう”という気持ちになれる作品です。
【参考記事】ADHDについてこちらの記事も参考にしてください。
【ちょっと脱線しての絵本の紹介】LDについて書かれた本
ディスレクシアについて書かれた絵本を紹介します。
【なまけてなんかない! ディスレクシアの男の子のはなし】
こちらの本は、ディスレクシア(学習障害)について書かれた絵本で、小学校低学年から中学生まで幅広い年齢層対象の本です。
【あらすじ】
主人公のりんぞう君は、楽しみにしていた小学校でひらがなが覚えられなくて、「ばか」と思い込んでしまいますが、それに気づいた幼稚園の先生の応援により、勉強が前向きにできるようになっていく物語。
発行日 | 2017年04月08日 |
著者 | 作:品川裕香、絵:北原明日香 |
発行元 | 岩崎書店 |
価格 | 1650円(送料無料) |
口コミに、作者の品川さんのあとがきにふれておられ、講演するたびに小学生から、高齢の方まで「(学習障害)は、バカだからじゃないのですか?」や「(学習障害)の場合、どこで訓練を受けられますか?」という言葉に心を痛め、この本を作るきっかけになった、教育制度もいろいろ変化し、特別支援教育や、LDなど通級指導教室などの設置が進むも、まだまだ本質的に変化がないという意見がとても印象的でした。
【参考記事】ディスレクシアについてこちらの記事も参考にしてください▼
まとめ
この記事では子育て中のアニメとの付き合い方についてまとめました。
- アニメを子どもが見たいと思うのは当然、なのでルールが必要。
- ルールを作る上でのポイントは、なるべく子供の意見でルールを決める事。
- 見て良い時間や、場所、条件、利用サイトを決め、フィルタリング機能も活用する。
- 守る事が難しくなったり、他のルール設定が必要になった時など、見直しが必要になった時は都度ルールを改定する。
- ASD、ADHDをテーマにした作品もある。
- 大人も見ごたえのある作品を紹介!家族で一つの作品を楽しんでみては?
この記事が誰かのお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。