今回は発達障害で生きづらさを感じる原因と解決する方法について、具体例をまじえてお伝えします。生きづらくて悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
目次
生きづらさを感じる原因
障害は能力に凹凸があって、苦手なことが多いため、健常者に比べて生きづらさを感じる場面が多いといえます。
発達障害は大きくわけて下記の3つに分類されます。
① 自閉症スペクトラム障害(ASD)
②注意欠如・多動性障害(ADHD)
③学習障害(LD)
自閉症スペクトラム障害(ASD)だけある場合もあれば、自閉症スペクトラム障害(ASD)+注意欠如・多動性障害(ADHD)といったふうにいくつかの障害を併発することもあります。
これだけでは、ピンとこない方もいるかもしれませんので、具体例を2つあげてみます。
苦手なこと具体例(2つ)
片付けが苦手
健常者でも、「片付けが苦手」な人はたくさんいます。発達障害を持った人の「片付けが苦手」は、ゴミ屋敷になるぐらい、片付けが異常に苦手だというケースが多いです。
片付けが異常に苦手だと、家族に迷惑をかけたり、学校や職場などで可笑しいと思われたりします。苦手だといえ、片付けはできて当たり前のことです。
しかし、発達障害を持っていると、当たり前の片付けができないのです。その結果、周りからは責められ、生きづらさを感じます。
片付けが苦手といった症状は、とくに注意欠如・多動性障害(ADHD)にみられます。
人の気持ちを理解するのが苦手
発達障害を持った人の「人の気持ちを理解するのが苦手」な場合は、どのような生きづらさを感じるのでしょうか。
まず人の気持ちを理解するのが苦手な場合、対面でのコミュニケーションに影響が出る場合が多いです。
また、対面でのコミュニケーションだけではなく、メールやライン、SNSでも人の気持ちを理解しなれけば影響が出ます。文章では、表情がみえない分、相手のことをより理解して、言葉を選ぶ必要があるので難しいです。
人の気持ちを理解するのが苦手な場合、悪気なくいったつもりが、相手を傷つてしまったり、失礼だと思われたりするケースになることが多いです。その結果、対人関係に影響が出て、生きづらさを感じてしまいます。
人の気持ちを理解するのが苦手といった症状は、自閉症スペクトラム障害(ASD)によくみられます。
生きづらさを解決する方法
生きづらさを解決する方法についてお伝えします。生きづらさを感じるのは能力に凹凸があって、苦手なことやできないことが多いからだと先ほどいいました。
そのため、下記3つを行えば、生きづらさを解決できる可能性が高くなります。
- 苦手なことを、周りの人に伝えて理解してもらう
- 苦手なことは、やってもらう
- 苦手なことは、やらない/さける
片付けが苦手な場合
片付けが苦手は、片付けをやってもらうのがいいでしょう。
家事をやってもらう
片付けをやってもらうとは、お掃除ロボットや食洗機などの道具に頼ったり、家事代行サービスを利用するといった方法があげられます。
家族と一緒に住んでいる場合は、片付けは家族にお願いするのもいいでしょう。気が引けるかもしれませんが、その代わりに「自分は買い出しをする」といったようにうまく役割分担すれば責める必要はありません。
人の気持ちを理解するのが苦手な場合
人の気持ちを理解するのが苦手な場合は、どう解決すればいいのでしょうか。
人と向き合う仕事はさける
人の気持ちを理解しなければならない仕事はなるべくさけるのがいいでしょう。接客業や営業職は、人と向き合う時間が長く、人の気持ちを理解する能力が求められます。
一方、工場では機械と向き合う時間のほうが長いですし、事務職ではパソコンをしている時間のほうが長いです。
工場や事務職でも人の気持ちを理解する必要はもちろんありますが、対人関係が中心の接客業や営業に比べられば、求められるレベルが違います。
プライベート
仕事以外のプライベートな場面で関わりのある人には、事前に人の気持ちを理解するのが苦手だと伝えておくのがいいでしょう。
まとめ
今回は、生きづらさを感じる原因と解決する方法についてお伝えしました。
- 苦手なことは、周りの人に伝えて理解してもらう
- 苦手なことは、やってもらう
- 苦手なことは、やらない
上記3つの方法をお伝えしましたが、苦手なことをできるようにすることも視野に入れてみてもいいでしょう。
苦手なことができるようになるには、時間がかかりますし、並大抵の努力では難しいと思います。しかし、苦手なことができるようになれば、自分に自信がついて、生きやすくなるのは事実です。