こんにちは!こんばんは!今回も知っておきたい発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!本日は「乳児も貧血になるの?発達障害にも繋がりやすい貧血の予防方法は?」についてです。
突然ですが、皆さんの地域の乳児検診では、貧血検査はありますか?
乳児の時に貧血になると、栄養不足になるのはもちろん、発達障害のリスクが高まってしまうと言われているんです。
乳児でも貧血になるの?
貧血になるとどんな影響があるの?
そんな疑問を持っている方に向けて、発達障害につながりやすい乳児の貧血と予防策について説明します。
目次
乳児の貧血は発達障害に繋がりやすいって本当?
なぜ乳児の貧血は発達障害につながりやすいと言われているのでしょうか。
それは、鉄が不足することで起こる貧血によって脳に十分な血が届かず、乳児の精神や運動発達が遅れやすくなるからです。鉄は脳を発達させたり、運動機能を高めたりする上で、欠かせない栄養素の一つです。そのため、鉄が不足してしまうと、乳児の精神や運動発達に大きな影響が出てしまう危険があります。
実際に発達障害になるとどんな特性があらわれるのかについては、こちらの記事をご覧ください。
鉄不足の貧血でみられる乳児の症状は?
では、鉄が足りていない乳児には、どんな特徴がみられるのでしょうか。
・顔が青白くなってきた
・イライラすることが多い
・落ち着きがなくなる
・ぼーっとして、周りに関心がない
・よく風邪をひくなど、体調を崩しがちになる
もちろん、これらの特徴が見られたからといって、必ず鉄不足の貧血だとは言い切れません。しかし、これらの症状がみられた場合には、鉄が不足していることからくる貧血の可能性があります。
乳児の貧血はなぜ起こるの?予防方法はあるの?
乳児の鉄不足は、なぜ起こってしまうのでしょうか。
乳児は、お母さんからもらった栄養を体に蓄えた状態で生まれてきます。その中に鉄分も含まれています。生後6か月ごろまでは、蓄えられた鉄分を吸収しながら成長するので、鉄不足になる心配はあまりありません。
しかし、生後6か月を過ぎると、体に蓄えていた鉄分がほとんど吸収され切ってしまいます。生後6か月前後からは食事から十分な鉄を摂ることができないと、貧血の恐れが出てきます。
このツイートでは、沖縄県小児保健協会のデータから乳児の月齢と貧血の割合をみることができます。生後7か月では5%程度だった貧血率が、8か月になると20%程度にまで上昇しています。
生後6か月ごろから鉄が足りなくなることに備えて、世界保健機関(WHO)では、生後4~6か月ごろから補完食(離乳食)をはじめて、栄養を補うことを推奨しています。
離乳食ではどんなものを食べさせたらいいの?
生後6か月頃の乳児には、母乳と並行してどんな離乳食をあげるのがいいのでしょうか。鉄分が吸収しやすい食べ物にはこんなものがあります。
ヘム鉄を含む食べ物:カツオ、マグロ、ツナ缶、豚や鶏のレバーペースト
非ヘム鉄を含む食べ物:ゆで卵の黄身、納豆、小松菜、ほうれん草
生後6~7か月からあげられる鉄分入りの離乳食!おすすめ3選!
先ほど紹介した鉄分豊富な食材を使って、毎回調理するのは負担が大きい時もありますよね。そんな時に常備していると便利なのが、市販の鉄分入り離乳食です。
今回はその中でも生後6~7か月からあげられるおすすめ品3選を紹介します。
①鶏レバーと緑黄色野菜(70g)
②かんたん粉末+鉄 鮭と野菜のクリームソース(6袋入)
③ 元気アップCaひじきせんべい(6袋入)
①鶏レバーと緑黄色野菜 (70g)
▼概要
メーカー | キューピー |
価格 | 169円(税込) |
送料 | 540円 |
▼ポイント
ヘム鉄が豊富な鶏レバーと非ヘム鉄が入ったほうれん草たっぷりの一品。
ペースト状になっているので、そのまま食べることができるのはもちろん、柔らかいご飯に混ぜ込んだり、野菜のペーストと混ぜて緩めのサラダ風にしたりとアレンジも楽しめます。
▼注意点
原材料にりんごのすりおろしが入っているので、鶏肉やりんごにアレルギーがあるお子さんは、要注意です。
②かんたん粉末+鉄 鮭と野菜のクリームソース(6袋入)
▼概要
メーカー | ピジョン |
価格 | 339円 |
送料 | 無料 |
▼ポイント
ヘム鉄が摂れる鶏肉に鮭のほぐし身、ほうれん草などがつまった栄養たっぷりのクリームソースです。熱湯に溶かすだけで簡単に完成するところが助かりますね。
そのままスープにするも良し、おかゆにかけてリゾット風やパスタとあえてあげてもgoodです。
▼注意点
乳成分や鮭、鶏肉が入っているので、アレルギーのお子さんは要注意です。
③元気アップCaひじきせんべい(6袋入)
▼概要
メーカー | ピジョン |
価格 | 477円 |
送料 | 無料 |
▼ポイント
外出中やおやつの時間に、手軽に鉄分補給できる商品はないのと探している方にお勧めのおせんべいです。
非ヘム鉄配合のひじきを練りこんであるので、おやつ感覚で鉄分が摂れちゃう優れもの。生後6か月から食べられるので、離乳食の練習をさせたいときやまだ離乳食をはじめたばかりで、少ししか食べられない時期にもおすすめです。砕いてゆるくしたり、おかゆに混ぜ込む食べ方もありですね。
▼注意点
アレルギー物質は含まれていないようですが、はじめてあげるときには少量ずつ様子を見ながらのほうが安心ですね。また軽くて食べやすいこともあり、食べ過ぎてしまう赤ちゃんもいるようです。栄養が偏ってしまわないように、他の食品と組み合わせながらあげるようにするのがおすすめです。
離乳食よりも手軽に鉄分を補給する方法はある?
生後6か月ごろの乳児の場合、離乳食を用意してもそれほど多くの量を食べられないこともあります。
また、肉や魚は消化するのにも負担がかかるため、生後7か月までは慎重に少しずつ食べさせたほうがよいともいわれています。
昭和大学医学部の小児科学講座主任教授である水野克己先生は、このようにおっしゃっています。
生後6か月ごろまでは、無理に離乳食だけで鉄を取り入れようとしなくても、母乳と鉄剤を利用するという選択肢もあるのですね。
乳児用の鉄剤はどこでもらえるの?
鉄不足になり始めているのかということや、鉄分をどの程度補う必要があるのかは見た目だけでは分かりづらく貧血検査を受けなければ分からないこともあります。
あまり離乳食を食べてくれないなど、鉄不足が心配だと感じたら、乳児検診の時や小児科専門医の在籍している病院を受診して、相談することをおすすめします。
医師に相談したうえで、必要に応じて鉄剤を処方してもらうようにしましょう。
まとめ
今回は、乳発達障害にも繋がりやすい乳児の貧血についてや、貧血の予防方法についてお話してきました。いかがだったでしょうか。
それでは今回のまとめです。
・発達障害につながりやすいのは、鉄が不足しておこる貧血!
・生後4か月以降は、離乳食や鉄剤で鉄分補給を。
ぜひ今回の内容を参考に、鉄が足りなくなるのを予防していきましょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
参考文献:補完食:母乳で育っている子どもの家庭の食事. 世界保健機構, 日本ラクテーション・コンサルタント協会