こんにちは!こんばんは!今回も知っておきたい発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!本日は「発達障害知的障害の違い」についてです。

うちの子、どうやら発達に遅れがあるみたい…子育て中の親御さんの中でこんな悩みや不安を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

でもこれって発達障害なの?それとも知的障害?そもそもどう違うの?グレーゾーンって言葉もよく聞くし、うちの子はどうなんだろう…

そこの違いがはっきり分からないと対処の仕方も迷うし、不安なままですよね。正しい知識をもって、適切な療育を受けたいですね。

ここでは発達障害と知的障害のそれぞれの要因の違いや特徴を解説します。それぞれにもらえる障害者手帳もあるのでそちらも解説していきますね!

発達障害と知的障害の違いとは?

まずは発達障害と知的障害の要因の違いについて見ていきましょう。

要因の違い

発達障害

脳の先天的な機能障害が要因になっています。
後天的な理由では起こりません。

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京本
本人や環境のせいではないということだね
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薄波
大人になってから診断されたなんて話もよく聞きますよね

現在の治療法では発達障害を治すことはできませんが、症状を改善させることはできます。専門家に相談して適切な療育を受けることが大事ですね。

知的障害

主に以下の3つの要因によって起こります。

<病理的要因>
・ダウン症などの染色体異常や自閉症などの先天的な病気によって起こるもの
・妊娠22週から生後7日までの期間(周産期)の事故によるもの
・出生後の病気や事故によって起こるもの

<生理的要因>
特に要因はなくたまたま知能指数が低く生まれてしまい、多くの知的障害の原因といわれているもの

<環境的要因>
脳が発達する時期に虐待など不適切な環境にあることで、発達が遅れたり症状が悪化するもの

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京本
知的障害の多くは生理的要因によるものなんだね
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薄波
それに必ずしも遺伝するわけでもないようですね

このように両者には要因に違いがあります。ですが、発達障害には知的な遅れを伴わないケースが多いものの、知的障害を併発することもあります。また知的障害をもった子が発達障害ももっていることもあります。

このように発達障害と知的障害を併発することは珍しくなく、症状が似ているため区別がつきにくいものもあります。

それぞれの特徴

次に発達障害と知的障害のそれぞれの特徴を見ていきましょう。

発達障害の特徴

発達障害の特徴

発達障害は生まれつきの脳の機能障害です。

以下の3つの大きな分類があります。
・ASD(自閉症、アスペルガー症候群、その他の広汎性発達障害)
・ADHD(注意欠陥多動性障害)
・学習障害(LD)

3つの分類をさらに詳しく見ていくと…

ASDの特徴

  • コミュニケーションが苦手で他者の感情を理解しにくい
  • 場面に応じた適切な行動がとれない
  • 1つの物事への熱中やこだわりがある
  • 視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚の感覚が非常に敏感
  • 幼少期からこうした特徴がみられる

ADHDの特徴

  • 不注意のため、集中が難しくケアレスミスが多い
  • 多動性があり、常に体を動かし落ち着きがない
  • 衝動性があり、唐突な行動で周囲を驚かせる

学習障害の特徴

全体的に知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する、推論するといった特定の能力の習得や発揮が難しい

発達障害にはこのような特徴があります。もっと詳しく知りたい!という方はこちらの記事に詳しい記載があるのでご参照ください。

知的障害の特徴

続いて知的障害の特徴について見ていきましょう。

知的障害


知的障害は精神遅滞ともいわれる知的発達の障害であり、
知的能力の水準が平均的水準と比べて著しく未熟であることを
特徴としています。

以下の3つの基準があります。
・知的能力(IQ)が70未満
・日常生活や社会生活に適応するのが難しい
・おおむね18歳までの発達期に発症する

日常生活に支障があり、特別な支援を必要とします。ただ、軽度知的障害の場合、周囲から気づかれず発見が遅れることもあるため、発達障害と同じように大人になって実は知的障害だったと気づくケースもあります。

グレーゾーンとは何か?

また、近年「グレーゾーン」という言葉もよく聞くようになってきました。 グレーゾーンとは発達障害の傾向がありながら診断が下りない人のことです。

専門家の診断を受けても発達障害の診断されなかった場合、グレーゾーンを疑ってみてもよいかもしれません。

むしろ、診断が下りなくて適切な療養を受けることができずに、生きづらさを感じて苦しんでしまうことがあります

グレーゾーンについてはこちらでチェックできますよ!

受けれる支援制度

障害をもっていると障害者手帳の交付が受けれます。障害者手帳には「精神障害者保健福祉手帳」「身体障害者手帳」「療育手帳」の3種類があります。発達障害者には「精神障害者保健福祉手帳」が、知的障害者には「療育手帳」が交付されます。

それぞれに医療費の助成や税金の免除、公共施設や公共機関の割引等が受けられます。自治体によって違いがありますので、詳しくはお住いの自治体にお問い合わせ下さい。

まとめ

  • 発達障害と知的障害には要因に違いがあるが、併発していることも多いため判断がつきにくい。
  • いずれも軽度だと幼少期に気づかれないこともあるため、大人になってから診断されることもある。
  • グレーゾーンだと発達障害の診断が下りず、適切な療育が受けれず、生きづらさを感じてしまう。
  • 発達障害には精神障害者保健福祉手帳が交付され、知的障害には療育手帳が交付される。

発達障害と知的障害には似た症状があり、併発していることもあるので、慎重な診断が必要です。自己判断せずに専門家の診断を受けましょう。

併発している場合は療育手帳と精神障害者保健福祉手帳の両方を取得することも可能です。適切な治療や療育(発達支援)を受け、必要なら支援制度を利用するなどして、障害とうまく付き合っていくことが大切です。

ここまで読んで下さりありがとうございました。少しでも皆さんのお役に立てれば嬉しいです。