こんにちは!今回も知っておきたい発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!本日は「発達障害で起こる物忘れ」についてです。

「忘れやすい」ことでお困りのことはありませんか?今回はそんな「発達障害で起こる物忘れ」に対してできる方法を紹介します。少しでも「物忘れ」が改善できたらと思います。

発達障害で起こる物忘れってどんなものなの?

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薄波
物忘れといっても発達障害とは限らないんじゃ・・・。
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京本
もちろん「発達障害」が原因のものも、そうでないものもありますよ。

発達障害で起こる「物忘れ」とは脳の働き方の性質などで起こる「物忘れ」となります。      ほかの病気で起こる物忘れもありますが、「忘れているもの」によって、違いがあります。原因を調べるには、お近くの医療機関で受診することをお薦めします。

「発達障害で起こる物忘れ」でよくみられる症状

さっき、置いたはずのもの、あれ、どこに置いたんだっけ・・・。

症状としては、「聞き取ったはずのことが消えてしまう」ということがある一方で、目で見て物を書き写すなど一瞬でも記憶にとどめておくのが苦手ということも挙げられます。
こういったことありませんか?

  • よく忘れ物をする
  • 約束を忘れてしまう
  • メモを見ながら作業することができない
  • メモを上手に取れない

 発達障害で起こる物忘れは個人差によるものが多く、子供の発達段階で気が付くこともあれば、大人になって仕事に支障が出て気が付く場合もあります。

発達障害だからって物忘れをほったらかしにしないで

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薄波
「その人の特性」が原因だったら「物忘れ」も仕方がないのでは?
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ほったらかしにしたら「そのまま」です。「物忘れ」で困るのを減らす方法はあると思いますよ。

 発達障害が原因と分かったところで、どうしようもないとか思っていませんか?
、発達障害が原因なら、その支障を抑える方法はいくつか考えられます。


 「物忘れ」が起こったときを思い返してみてください、
「どのような時」に、「どのような場面」で「何を」忘れてしまうことがありますか。
 そこを詳しく知ることで、対策を考えることができるかもしれません

起こった「物忘れ」について考えてみるーつまづきに対する支援ー


 発達障害によって起こる物忘れは、どうすれば起こらないようにすることができるのでしょうか。発達障害者教育推進センターのHPに、「忘れっぽい」ことについて、社会面の「つまづき」についての指導や支援の方法が例示されていました。

 それによると忘れ物の実態を細かく把握したうえで、家族や周囲の人と助け合いながらメモとりを徹底させるだけではなく、そのメモの置き場所やメモの書き方も同じにすることで、忘れない工夫を作っていました。


 発達障害教育支援センターHP 社会面に対する「つまづき」に対する指導、支援

「物忘れをした」後でも思い出させる方法 ー困りごとのトリセツー

 「いくら対策をしても、どうしても忘れてしまう」そんなこともあると思います。

 NHKのHP「発達障害って何だろう 困りごとのトリセツ」にある投稿者による対処法には、全国の視聴者から「物忘れ」に対する対処法が書かれていました。

その例としては「忘れ物が起きにくい仕組みや環境作る」「周囲のサポートを得る」「作業の優先順位を決める。」などがあります。

物忘れの仕組み

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薄波
結構細かいことも、考えて行動するんですね
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「発達障害で起こる物忘れ」が起こる仕組みを見てみましょう。

 そもそも人は「忘れない」ことを目的に脳が働いています。脳の中にはたくさん神経が通っており、脳の中の「海馬」からの指令によりドパミンやノルアドレナリンといった神経伝達物質が、全身に伝わって体の動きに表れます。
 
 その働き方に個人差があります。個人差によって神経伝達物質のドパミンやノルアドレナリンが出てくる量が多すぎたり少なかったり、神経の働き方が弱いと、全身に影響が出てきます。その中の症状の一つとして「物忘れ」が出てくるといわれています。

改めて「発達障害で起こる物忘れ」について考えてみる

 「物忘れ」に対する方法や仕組みが分かったところで、どのような方法が使えるのかを、改めて考えてみましょう

「物忘れ」をしない道筋を理解して活用する

メモを取る、メモの場所も決めることで、道筋を作る

 先ほどの、「つまづき」に対する指導や支援の場合、どの時に「物忘れ」しやすく、どのときに「物忘れ」しにくいかということで、神経伝達物質がしっかり働くときの状態を見極めて、「物忘れ」を起こしにくい状態にしていると考えられます。

 それによって、「物忘れを起こさないルート」きちんと確保するために「メモ」で残したものを、保管する場所もきちんと決めて徹底する。そのメモの書き方まで決めるという方法があると考えられます。

周囲も一緒に助け合って「物忘れ」をなくす

一緒に助け合って、「忘れても思い出せるようにする。」


 「物忘れ」をなくすためにする対策を一人だけで行動するのではなく周囲も一緒に協力することで、「記憶する部分」を作り、情報がきちんと伝達されなくても新たに情報を作ることで、行動に移せる工夫となって活用されています

まとめ

 今回は「発達障害で起こる物忘れについて紹介してみました。いままで、書いてあったことを改めてみていきましょう。

  • 発達障害で起こる物忘れは「覚えたことが消える」ことから「ものを頭にとどめることができない」という場合もある
  • 「物忘れ」に対して行う方法として、「忘れにくくする方法」として「つまづき」に対する方法がある一方で、「忘れてもすぐに思い出す」仕組みを作る方法がある。
  • もし、一人の「物忘れしない」力が足らなくて困っているなら、家族や周囲と助け合い「情報を作る」ことも工夫の一つになる。


 いかがでしたか、「物忘れ」はどうしてもその人の性質とあきらめてしまいがちですが、その人の個人差をと仕組みを知ることで改善することができればと思います。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。