こんにちは!こんばんは!今回も知っておきたい発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!本日は「妊娠中カフェイン発達障害」についてです。

本日は、妊娠中カフェインを摂ると発達障害の子どもが生まれるのかについて、お話していきたいと思います。

「妊娠中にカフェインと摂るとよくない」とよく耳にしますが、確かに、色々な研究や報告から、妊娠中のカフェイン摂取は控えたほうがいいということが言えそうです。

本日は、妊娠中のカフェイン摂取がもたらす影響と原因を中心にお伝えしていきます。

妊娠中のカフェイン摂取で発達障害児が生まれるのか?

妊娠中のカフェイン摂取で発達障害児が生まれるのか、お伝えしていきます!

妊娠中のカフェイン摂取は発達障害の原因とは断定できない!

妊娠中にカフェインを摂取すると、発達障害児が生まれる可能性があると言われています。

しかし、結論をいうと、カフェイン摂取が発達障害児を生むとは断定されていません。
そもそも発達障害の根本原因がわかっていないため、断定のしようがありません。

参考:放課後等児童デイサービス アレッタ

発達障害児が生まれると言われるのはなぜ?

ただ、発達障害児が生まれる可能性があると言われる根拠はあります。

妊娠中はカフェインを分解、排泄するのに時間がかかってしまいます。妊娠末期になると代謝速度が1/3になってしまうため、カフェインが母親の体に長時間残ってしまうのです。

カフェインは胎盤を通過し胎児に移行してしまいます。胎児は肝臓の機能が未熟なため胎児の体内に高濃度のカフェインがとどまることになります。

その結果、胎児の脳の発達が上手く行われず、発達障害児がうまれるという可能性が指摘されています。

参考:堀産婦人科

妊娠中のカフェイン摂取とADHD発生の関係

妊娠中のカフェイン摂取と発達障害児が生まれる関連は断定はできないのですが、2017年に行われたある研究があります。

妊娠15週の妊婦が、コーヒーを一日8杯飲むと、生まれた子が11歳の時ADHDリスクが1.47倍になったというものです。

しかし、一日に8杯のコーヒーを飲むという情況、なかなか考えにくいですよね?

かなりがぶがぶとコーヒーを飲み続ける生活をしない限り、このリスクについてはあまり考えなくていいと思います!

参考:National Library of Medicine

妊娠中にカフェインを摂らないほうがいい理由

発達障害との関連のほかにも妊娠中にカフェインを摂らないほうが良い理由をご紹介します。

流産、死産の割合が増える

カフェインの摂取量を一日150㎎未満に抑えた妊婦と300㎎以上摂取する妊婦では、流産率が2倍になったという報告があります。また一日にコーヒーを8杯以上飲むと死産リスクを高めるという報告もあります。

乳児突然死症候群の発症率が増加する

授乳中に大量のカフェインを摂取すると、乳児突然死症候群の発症率が増加することがわかっています。

胎児に必要な栄養が運ばれない

カフェインには血管の収縮作用があります。

胎児への栄養や酸素は、母親の血液を通して運ばれるため、血管が収縮することによって、胎児に栄養、酸素が運ばれにくくなってしまうのです。

それが脳の発達や体の成長に影響を与えるとも言われています。

鉄分やカルシウムの吸収を妨げる

カフェインには鉄分やカルシウムの吸収を妨げます。その結果、血液や骨の形成に必要な栄養分が欠如してしまいます。

参考:堀産婦人科
   知っておきたい妊娠と出産のこと

カフェインとうまく付き合っていく

ここからは、カフェイン含有の食品や、カフェインレスの食品についてご紹介していきたいと思います。
ぜひマタニティライフの参考にしていただけたらと思います。

一日に摂っていいカフェインの量

上記のように妊娠中のカフェイン摂取には様々な悪影響があります。
とはいえ、コーヒーやお茶好きの方にとって、カフェインを全く飲めないのはつらいもの。
実は、妊娠中のカフェイン摂取は適量ならば問題ないとされています。

では一日どれくらいの量ならば、カフェインを摂取しても良いのでしょうか?

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京本
世界保健機関(WHO)は、妊娠中のカフェイン摂取は一日約200mg~300mg(コーヒーをマグカップに2~3杯程度)なら問題がないとしています。

ただし、カフェインが体に与える影響は個人差があります。心配ならばカフェインを摂るのを控えたほうがいいかもしれません。

飲食物に含まれるカフェイン含有量

カフェインが含まれている飲み物のカフェイン含有量です。ぜひ目安にしてください。

  • コーヒー 60mg/100ml  
    浸出方法:コーヒー粉末10g 熱湯150ml
  • インスタントコーヒー 57mg/100ml 
    浸出方法:インスタントコーヒー2g 熱湯140ml
  • 玉露 160㎎/100ml 
    浸出方法:茶葉10g/60℃のお湯60ml/2.5分
  • 紅茶 30㎎/100ml 
    浸出方法:茶5g /熱湯360ml/1.5~4分
  • せん茶 20㎎/100ml 
    浸出方法:茶10g /90℃のお湯430ml/1分
  • ウーロン茶 20m/100ml 
    浸出方法:15g/90℃のお湯650ml/0.5分
  • エナジードリンク 32~300㎎/100ml 
    製品によってカフェイン濃度は異なりますが、一般的にコーヒーや茶類よりさらに多くのカフェインが含まれているものも多くあります。

また、カフェインは飲みものだけでなく、食物にも含まれています。
チョコレートや、煎茶、紅茶を使ったお菓子などが挙げられます。

  • ミルクチョコレート 7mg/25g
  • カカオ70%のハイカカオチョコレート 21㎎/25g

参考:食品安全委員会
   macaroni

カフェインのない食品

カフェインのない食品は3つに分類されます。
それぞれ、意味や特徴が若干違いますので注意してください。

デカフェ

本来カフェインを含んでいる飲料や食物からカフェインを取り除いたものです。

ただし、デカフェの状態はもともとあるカフェインを取り除いたものになるので、完全にカフェインを含まないわけではないことを注意してください。

カフェインレス

カフェインの「含有量が少ないもの」を指している言葉です。
カフェインの含有率が0.1%以下に抑えられたものに表記できます。
こちらもデカフェ同様カフェインを100%含まないわけではないことに気を付けてください。

ノンカフェイン

こちらはもともとカフェインを含んでいないものを指します。
ですから妊娠中の方が最も安心して摂取できるのは、ノンカフェイン表記されているものということになります。

こちらは、妊婦さんが安心して飲める飲み物を紹介している動画です!

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます。

本日は以下のことをお伝えしました。

  • カフェインと発達障害の関連
  • 妊娠中のカフェインが胎児に与える影響
  • 妊娠中どれくらいカフェインを摂ってもよいか
  • カフェインレス、ノンカフェインの飲み物紹介


コーヒーや紅茶が大好きな方にとって、それを我慢するのはつらいことですよね。
今回の記事が、上手くカフェインと付き合っていくための助けになれば幸いです。

妊娠中はなにかと制限も多く、ストレスもたまると思います。
しかし、赤ちゃんがおなかにいるというのは、一生のうちかけがえのない期間でもあると思います。
摂取する食品について様々な工夫をしつつ、豊かなマタニティライフを送れることを心より願っています。