こんにちは!こんばんは!今回も知っておきたい発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!本日は「爪噛み」についてです。
発達障害の子どもの悩み行動として知られている爪噛み。
他に指しゃぶり、抜毛、鼻ほじり、チックなどもあげられますが、特に爪噛みは大人になっても直せずにいる人が多い癖と言われています。
噛みすぎて深爪になると、痛いし、不衛生だし、見た目が良くないから他人に見られると恥ずかしい…
私自身、爪噛みはないものの、無意識に指先をいじって血が出るほど皮やささくれを剥いてしまい、常時手が荒れた状態になっています。
何かを持って写真をとる時などは荒れた自分の手が映りこむのがいやで、角度を変えて何度も撮り直すこともしばしば・・・
なんとかしたい!ということで解決策を調べてみました。
目次
発達障害の悩み【爪噛み】をやめるための対策4つ
まずは、具体的にはどんな方法があるかみていきましょう。
爪を短く切っておく
爪がなければ噛めないので、なるべく頻繁に爪を短く切りそろえておきましょう。
爪噛み癖は足の爪まで及ぶパターンもあります。
手の爪が噛めなければ足に移行するパターンも考えられますので、足も忘れずこまめに切ってください。
切らずにすべての指に絆創膏を貼ったり指サックをする方法もあります。
マスクを常にしておく
意識せずともつい口元に指をもっていってしまうのが癖というもの。
常にマスクをしていれば物理的に指を口に入れられないようにすることができます。
コロナ渦の今こそ、常時マスクをしても目立たず取り入れやすい方法かもしれませんね。
爪にマニキュアを塗る
爪噛みや指しゃぶりの癖矯正をサポートする苦いマニキュアをご存知でしょうか?
安全に配慮し口に入ってしまったり体内に入ってしまったりしても、害のない成分で作られています。
口に入れたり、爪をかんだりすると苦い味がして、爪をかむことが嫌になり、自然と指を口に持っていかなくなる商品です。
このマニキュアは爪を噛むだけでなく、指しゃぶりをやめる際にも使います。
ネイルに問題ない場合はあえてネイルサロンでがっつりネイルアートをしてもらうのもありだと思います。
口に入れた時のポリッシュの嫌な匂いや触感が抑止力になりますし、高価なネイルアートを壊してしまうもったいなさが、行動にブレーキをかけてくれます。
参考動画
実際にジェルネイルで爪噛み癖の直した方の動画がありましたので参考にしてみてください。
こちらの方も自分に合う方法を見つけるまで試行錯誤されたようです。
コメント欄を見ると同じように悩んでいる方がたくさん居ることが分かりますね。
代替作業を入れる
癖が出そうな時に、別の“害のない行動”にスライドさせるのもひとつの手です。
爪噛みで得られる刺激の内容を意識して、それに近しい代替行為で解消させてあげましょう。
口腔内・歯への刺激
- ガムを噛む
- ナタデココのような噛みごたえのあるものを食べる(小さなお子様は飲み込みに注意してください)
- 子どもの場合は噛んでも良いおもちゃを与える
指・手への触感の刺激
- 指先の感覚が楽しいプチプチをつぶす(今は無限プチプチなんておもちゃもありますね!)
- 握り潰すことで何とも言えない感触を指先に与えることができるストレスボール
適度に集中できて、しっくりくるものを探してみてください。
なぜ発達障害の人は爪を噛むの?
生まれつきの脳の特徴から、できること・できないことの差が大きく開いてしまう障害の総称。特徴に応じて、ADHD・ASD・LDといった細かい分類があります。
「爪を噛む」ことが刺激になっている
爪を噛むという動作は、口腔内への刺激と指先の痛み、白い部分が消える視覚的な刺激、たくさんの刺激を得られます。
発達障害とドーパミンの関係
発達障害の中でも特にADHDの特性が目立つ人は【ドーパミン(脳内報酬)】の分泌が少ないため刺激を感じにくいといわれています。
無意識に刺激を求めて「噛んでしまう」
脳の構造上やる気や快感を感じることがなかなか出来ないため、無意識のうちに脳内報酬系の活性を高めようとして、爪噛みのような日常的に刺激を求める動作をしてしまうというわけです。
発達障害の中でもADHDの特性が目立つ人は脳の構造上の特徴として、脳内報酬系の活性が低い(ドーパミンが少ない)傾向があることが指摘されています。
脳内報酬系は、専門的にはA10神経と呼ばれるドーパミンが関与する神経系です。
人は、脳内報酬系が刺激される(ドーパミンが増加する)ことで、やる気や快感が生じ、集中力を持続することが可能となります。したがって、脳内報酬系の活性が低い傾向があるADHDの人は、刺激が少ないと、やる気や快感を感じることがなかなか出来ず、
また、不注意から様々なミスを繰り返すことになります。そのため、ADHDの人は無意識のうちに、行動し続けること(すなわち多動)や、何かに依存することで脳内報酬系の活性を高めようとしていると思われます。
発達障害の悩み『爪噛み』をやめる方法
一般的にはストレスが原因といわれることが多い爪を噛む動作。
環境を改善してストレスがなくなったから治った・・・なんて実現できれば簡単な話ですが、なかなか上手くはいきません。
「自分の生活や性格にあった方法」を見つける
子供が真似しているのを見て自らの爪噛み癖が治った方や、友達に指摘されたのが恥ずかしくて治した、という方もいらっしゃるようですが、皆がみんな真似できる方法ではないですよね。
強く意識するだけで癖が治るなら、こんなにも爪噛みに悩む大人がたくさんいるわけありません。
なるべく自ら意識せず辞められて、自分の生活や性格にあった方法を見つけることが重要です。
子どもの場合は、ママが無理に辞めさせようとすると、急に精神安定の手段を取り上げることになってしまい、よりつらい状況に陥る可能性もあります。
ただ大人にしろ子供にしろ意識なくやってしまうからこそコントロールするのにはコツが必要です。
癖の原因を見極めつつ、無意識化の行動だからこそ、辞めるのではなく出来なくなる方法を模索してみてください。
クセが治った例(タバコの場合)
これは知人の話なのですが、愛煙者だった彼が禁煙に成功した理由は単身赴任でした。
まだ規則が緩いころだったので、毎日子供たちにお使いでタバコを買いに行かせていたのですが、単身赴任になり自分で買いに行くのが面倒で、タバコを切らした状態が続いてるうちに気が付いたら禁煙に成功していたそうです。
爪噛みと喫煙では種類は違えど、どちらもなかなかやめにくいと言われている習慣です。
習慣化したクセを断つには、【無意識化でその動作をしようとしても出来ない】ようにすることが成功の近道と言えるかもしれません。
習慣化されてしまうと、ストレスを感じてなくても思わずしてしまうそう。
私自身、指の皮を剥いてしまうときも、無意識的な動作であり、ストレスがあるからするという風には感じません。むしろストレスを感じているんだ、と安易にバロメーターにしてしまうと意識してしまう状況がストレスになってしまうかも…。
冒頭でお伝えした4つの対策も参考に、環境を整えてみて下さいね。
爪噛みによる悪影響
そもそも爪を噛み続けるとどんな悪影響があるのでしょうか?
見た目の問題
まずは、爪がでこぼこに変形したり、ピンクの部分が育たなくなり元の半分の短さになってしまう、爪の見た目の問題。
さらに放置し続けると、硬い爪を噛むことで歯並びに悪影響を与えたりや受け口になる可能性もあるそう。
【指しゃぶり・爪を噛むことによって起こる歯並びへの影響】
直接、歯並びには影響ありませんが、爪は堅いので、爪を噛み続けると前歯の歯の根が短くなったり、前歯の先端が減ったりと、成長期の歯や歯グキに負担がかかります。
また、前方での咬み癖などが起こる場合があり、それによって受け口を助長することがあります。引用元:社団法人豊橋歯科医師会
衛生面での問題
またこのコロナ渦の中、特に気になるのは衛生面。
指に付着した菌が爪を噛むタイミングで口の中に入ってきてしまいます。
① 口内から病気に感染するリスク
実際に新型コロナウイルスにかかったお笑い芸人のゴリけんさんが、自身の感染経路について不明とされながらも、『爪をかむ癖があるのでもしかしたら…』と自分の癖を候補にあげています。
② 爪を噛むことで傷ができることも
また、爪を噛んだ時にできた小さな傷に入ったばい菌が原因で敗血症になった実際の症例も・・・!
とにかく続けて良いことはなさそうです。
まとめ
「爪噛み」をしてしまうのは、発達障害のお悩みでもよくある事例です。衛生面などでも気になってしまいますよね。
この記事でお伝えした4つの対策も試してみて下さい。
- 爪を短く切っておく
- マスクを常にしておく
- 爪にマニキュアを塗る
- 代替作業を入れる
上手く行かず辞めれない気持ちがストレスになるのは、本末転倒…。焦らず長い目で適切な方法をみつけて取り組んでいけば、必ず良い方向に向かっていきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。