子育て中の方はもとより、これから親になる方にとっても「発達障害」は気になるワードの一つでしょう。

発達障害の有病率は約1%(0.4~1.2%)といわれており、決して珍しい障害ではありません。また、発達障害についていろいろな研究が行われれ、発達障害の特性にあった支援方法が確立してきています。支援を受けることで自立した生活を送ることも可能です。

その一方で、発見が遅れると周囲に適応できないなどの理由で、心の病などの二次障害を誘発してしまうことも少なくありません。

発達障害の可能性に早期に気づけば、より早い段階で子供をケアできます。つまり、早期発見することで、子供の心的負担を少しでも減らすというメリットがあるんです。そして、発達障害0歳児の特徴を知っておくことは早期発見の第一歩と言えます。

0歳児の発達障害の特徴

ではさっそく、発達障害0歳児の特徴を見ていくことにしましょう。

結論から言うと、0歳で発達障害を明確に診断することはできません。後述するように、1歳6か月を過ぎたあたりで、やっと発達の段階がわかる検査をすることが可能になってきます。

とはいえ、0歳の時から現れる特徴もいくつかあるので、こちらでご紹介します。

  • 手がかからない
    ものに対する注意や、保護者への反応、相手(ご両親やその他の大人)への反応が弱いことがあります。
  • 指さしに反応しない
    大人が指さしたものに反応することがありません。
  • 音に敏感に反応する
    発達障害の方の中には、音や光に非常に敏感な方がいます。
  • 目を合わせたり、微笑み返すことがない
    相手に同調して、行為を返すことがありません。

上記のような特徴が見られても0歳児の場合、基本的には経過観察とされることが多いです。

もし、それでも気になるようであれば、かかりつけの小児科や関係医療機関にご相談されることをおすすめします。

※各都道府県のホームページにて、関係機関のリストが掲載されています。

以下は、神奈川県内の各関係機関についての情報になります。

神奈川県内の各関係機関情報

発達障害に対応する医療機関は以下の検索サイトがおすすめです。※検索することで簡単に関係市区町村の医療機関データが表示されます。

関係医療機関

【神奈川県医療機関】

検索サイト:【かながわ医療情報検索サービス

※検索することで、関係市区町村の医療機関データが表示されます。

1.検索方法は、画面左側の「キーワード検索で探す」をクリック

2.検索語句に「発達障害」を入力

3.「さらに地域を絞り込む」で市町村を選択

4.検索開始

相談機関

神奈川県の発達障害に関する相談機関の情報は、以下のPDFデータから確認できます。

 

【神奈川県相談機関】

 

PDFデータ:【発達障害支援の機関リスト(PDF:177KB)

 

発達障害の種類

そもそも発達障害とはどんな障害なのかを簡単に説明したいと思います。

発達障害は主に以下の三種に分類されます。

広汎性発達障害:PDD(自閉症、アスペルガー症候群)

自閉症

  • 言葉の発達の遅れ
  • コミュニケーション障害
  • 対人関係や社会性の障害
  • パターン化した行動や強いこだわり

アスペルガー症候群

  • 基本的に言葉の発達の遅れはない
  • コミュニケーションの障害
  • 対人関係、社会性の障害
  • パターン化した行動、興味関心の偏り
  • 言語発達に比べて不器用

注意欠陥多動性障害(AD/HD)

  • 不注意(集中できない)
  • 多動、多弁(じっとしていることができない)
  • 衝動性(考えるより先に行動してしまう)

学習障害(LD)

読む、書く、計算するが全体的な知的発達に比べて、極端に苦手

ただし、お子様がどの発達障害かを明確に診断するのは難しいことです。なぜなら、それぞれの障害の特性を重複して持っているケースが少なくないからです。
環境や年齢によっても、強く出てくる症状も変わってきます。大切なのは、それぞれのお子様の特性を理解し、適切に支援することです。

参照:発達障害情報・支援センター

診断は3歳から

1歳6か月を過ぎると、対人関係やコミュニケーションの様子を観察することで、発達の段階をチェックしやすくなります。

この時点で、M-CHATというスクリーニング(審査)を行うことができます。

そして、3歳になると、発達障害の診断が可能になります。ただし、この段階において、発見できるのは、広汎性発達障害だということです。
というのも、小さい子どもの多くは落ち着きがないので、早期の段階でADHDの診断を下すことが難しいのです。
また学習障害についても、学習には高度な知能を要するので、読み書きを習う段階で顕在化してくるものとなります。

発達障害の原因

発達障害の原因は、先天的な脳機能の偏りにあると言われています。

発達障害について、よく誤解されがちなのが、発達障害になったのは「育て方が悪い」や「愛情不足」が原因ということなのですが、決してそのようなことはありません。
間違ってもご自身を責めることはしないでくださいね。

参照:Docters File

発達障害の疑いがあるとわかったら

お子さんに発達障害の疑いを感じたら、まずお住いの自治体に連絡を取ってみてください。
発達の研修を受けた職員がいて、必要な機関との連携もしてくれます。

全国自治体マップはここから

また小児科医に相談してみることもおすすめします。
とはいえ、なかなか発達障害を専門に診察できる医師が少ないという現状もあります。
まず近隣の小児科に行ってみてから、専門医に紹介してもらったり、他の病院にセカンドオピニオンを求めるのも大切になってくるかもしれません。

日本小児神経学会はここから

どこに相談すればいいのかわからない場合は、お住まいの地域の「保健センター」に連絡してみましょう。この他、乳幼児健診のタイミングで発達の具合を相談することもできます。
大切なのは、お母さん・お父さんだけで抱え込まなくても良いということです。勇気を出して相談してみて下さいね。

まとめ

今回は発達障害0歳児の特徴をご紹介しました。

【0歳児の発達障害の特徴】

  • 手がかからない
  • 指さしに反応しない
  • 音に敏感に反応する
  • 目を合わせたり、微笑み返すことがない

発達障害の診断が可能になってくるのは、早くて3歳頃からです。それまでにお子さんの発達具合で気になる部分があれば、お住まいの自治体の窓口などで相談してみて下さい。

先ほどお伝えした通り、発達障害は決して珍しい障害ではありません。
大切なのは、発達障害児が、豊かな社会生活を送ることができるように、療育、支援をしていくことです。

親御さん自身もとても不安な気持ちを抱えていることは当然のことだと思います。
どうか一人で悩まず、様々な機関、周囲の人に支援を求めてくださいね。