こんにちは!こんばんは!今回も知っておきたい発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!本日は「発達障害の子供の学校選び」についてです。
発達障害のお子様の進路は、特性にあわせた特別な支援を受けられる学校や学級が進路の選択肢としてプラスされます。ですから、発達障害のお子様をお持ちの親御さんの中には、このような悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、発達障害の学校選びのポイントについてお伝えします。
目次
発達障害のお子様の学校選びが大事な理由と選択肢について
まずは発達障害のお子様の学校選びがなぜ大切なのか?ということを考えた上で、その選択肢についてお伝えします。
発達障害の学校選びが大事な理由
発達障害とは、先天的な脳機能の偏りがあり、社会生活やコミュニケーションに問題が生じている状態のことです。病気ではなく、あくまで目立つ特性があるということであり、その程度は様々です。
学校の校風や教育方針がお子様の個性にぴったりあっていれば、少し個性的なお子様だったとしても、学校生活を楽しく過ごすことができます。学校選びを環境選びととらえ、お子様が適応しやすい環境を選択しましょう。
学校選びの選択肢について
次に学校選びの選択肢についてです。小・中学校では、公立校・私立校に加え、特別支援学校があります。
さらに、公立校の場合は、通常学級(普通クラス)、特別支援学級(8人が基準の小規模クラス)、通級指導教室(特別な指導が必要な時に週に何時間か移動するクラス)という3つの選択肢があります。
これらは、一度決めたら変更できないというわけではなく、環境を選び直すことも可能です。今の環境が合っていないのかも?と感じることがあれば、先生に相談をするなどして環境を変えることも検討するとよいでしょう。
タイプ別で発達障害の子供の学校選びのポイントを解説!
学校選択をする上で大切にしたいのは、お子様の個性を大切にし、障害を長所ととらえ伸ばしてくれる学校を選ぶことです。
次からは、お子様の個性のタイプにわけて、学校を選ぶ際に考えたいポイントについてお伝えします。
ADHD(注意欠如・多動症)のお子様の場合
不注意・衝動性があるので集団生活では気が散りやすくうろうろする、忘れ物が多い、など。一方で、好奇心旺盛でチャレンジ精神がある。興味のある分野には高い集中力を発揮できる
ADHDのお子様は、その特性から授業中に立ち歩いたり、忘れ物が目立ったりすることがあるので、授業態度に問題ありと判断され、内申点を低くつけられることがあります。
一方で、発想力や興味のあることに対しては高い集中力を発揮できますし、好奇心も旺盛なので、アクティブラーニングを積極的に取り入れている学校ですと、お子様の個性が強みになりやすいのではないでしょうか。
ASD(自閉スペクトラム症)のお子様の場合
コミュニケーションが苦手な傾向があるので、学習面で問題がなくても、人間関係などの社会性の面で困ることが多い。また、急な予定変更などの臨機黄変な対応が苦手。一方で、自分の世界をしっかりもっていて、オリジナリティがあるものを生み出すことができる。時間や約束などこだわりをもっているものは、きっちり守ることができる。
ASDのお子様は他人との距離をはかるのが難しい傾向があります。ですから、グループワークといったようなクラスメートとの協調性が求められる授業は苦手さを感じることがあります。小規模校や少人数クラス制といった、学校のクラスの規模も考慮しましょう。
また、感覚過敏な傾向がある場合は、教室のざわざわ音や他人の事が気になってしまうことがあります。通学することが大きなストレスにならないよう、交通手段や時間についても確認しておくとよいですね。
LD(学習障害)のお子様の場合
読む・書く・計算などの特定の学習(情報処理)が苦手。知的な発達の遅れがないので、周囲からは意欲がない、努力をしていないなど思われがち。これらの特性は小学校の段階で自覚していることも多いので、苦手を理解した上でのサポートができる。
LDのお子様は、文字や文章を読むことが苦手、書くことが苦手、計算することが苦手といったように、特定の課題の習得だけが他の分野に比べてうまくいかない状態になります。
現在の教育カリキュラムは、障害のない多数の子供たちにあわせて作られているので、障害のある子供たちにとっては学ぶことが難しいこともあります。コンピューターの読み上げ機能を活用する、タブレットで文章を書くなどすれば、ずいぶんスキルの習得が楽になり、楽しく過ごせるようになることがか考えられます。ですので、ICTの導入状況は確認しておきたいポイントですね。
学校が柔軟に「子供にあった学び方」を取り入れていれば、強みを生かすチャンスも増えます。
実際に見学してみる
情報収集をした後は、実際に学校見学や説明会で雰囲気を知ることをおすすめします。特別支援学級でも場所によって全く異なる可能性がありますし、感じ方も人それぞれなので、実際なまの現場をみて、お子様にあっているかを見極めましょう。
学校を選んだ後のサポートについて
学校を慎重に選んでも、勉強の遅れやいじめや不登校など、様々な心配事がありますよね。ここでは、ご家庭でできるサポートと困ったときに相談できる窓口についてお伝えします。
家庭でできるサポート
ご家庭でできるサポートとして2点お伝えします。
①できたことや長所をほめる
障害を持つお子様は、学校生活を送る上で他者とのコミュニケーションが上手くいかなかったり、自分では一生懸命がんばっているつもりなのに出来ない、といったことで、自己嫌悪に陥ったり、自信を失いやすいと言われています。ご家庭では、ぜひ長所やがんばったことを積極的にほめ、自己肯定感を高めてあげることが大切です。そうすることで、発達障害に関連して起こるうつ病などの「二次的な問題」を防止することにもつながります。
②休ませる
集団生活に強いストレスを感じたり、つらい思いをしたりすると、学校に行きたくなくなって休んでしまう日もあるでしょう。そんな時は、心が疲れているサインなので、まずは十分な休息をとらせてあげましょう。好きなことや興味のあることをして過ごしていると、気持ちが前向きになり、やる気も出てきます。過集中になって疲れてしまわないように定期的に休みをとりながら、楽しい時間を過ごしましょう。
相談窓口
発達障害の傾向がある子供の対応をする際は、親子間で問題を抱え込まず、学校や病院、サポート団体などに相談することが大切です。
スクールカウンセラーに相談する
職務内容は、①児童・生徒へカウンセリング②保護者に対する助言や援助③教職員に対する助言やコンサルテーションの3つです。子供はもちろん、保護者の悩み相談もOKです。
公的団体に相談する
発達障害者への支援を総合的に行うことを目的とした機関である発達障害者支援センターは全国にあります。
また、放課後等デイサービスや児童発達支援センターなどもあります・
放課後等デイサービスとは、小学生から高校生までの子供が対象で、放課後や夏休みなどのお休み中に発達支援をうけにいくサービスです。
児童発達支援は、未就学児が保護者とともに療育や発達支援を受ける支援サービスです。
まとめ
- 発達障害のお子様の学校選びが大切な理由を考えよう
- 学校選びのポイントを考えよう
- 学校入学後のサポートについて
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。