皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場所となることを願って投稿させて頂きます。
今日のトピックは「療育ママ友」についてです。
発達障害があると知って療育教室や療育センターに通わせる場合、他の子どものママと顔を合わせる機会が多いので、仲良くしようと試みるママは多いかも知れません。
しかし、実は療育ママ友の間でトラブルや悩みなども多いことを知っていますか。
これから療育を始める方も、すでに療育を始めて療育ママ友がいる方も、ぜひ参考にしてみてください。
目次
どんなタイプの療育ママ友がいるの?
自分の子どもと同じ療育教室や療育センターに通っている子どものママと話すようになって「療育ママ友」になるのは普通な流れです。
友達ということですから仲良くなろうと思いますし、発達障害の子どもを育てているという似たような境遇にいるので、情報交換や共感して支えあっていきたいと思いますよね。
しかし、その期待に反して中には、療育ママ友の関係で悩んでる方が少なくありません。
まずは、どのようなタイプのママがいるのかを見ていきましょう。ここでは、関係を続けるのが難しいかも…というタイプのママについて述べていきます。
他の子と比べたり自分の子を自慢するママ
これは、何かと自分の子どもと他の子どもを比べたがるママです。
「どのレベルまで話せたり書けたりできるの?」「癇癪はよく起こすの?」「私の子の方が大変でしょ?」と、ママ全員に同じ質問をする方がいます。
また、比べた後に「私の子はもうここまでできるのよ」「私の子は全然癇癪を起さないわ」「この間、○○ができたんだけどあなたの子は確かまだよね」と言う方もいます。
このようなことを言われたらほとんど人は落ち込みますよね。でも、そのように言うママも実は、自分の子育てでいっぱいになっていて、少しでも症状が良くなっていると感じたいからそうなってしまうのです。
このような気持ちは誰にでもあるもので、誰にでもこのように発言する可能性はあります。そのため、ご自身でも気をつけなければいけません。
比べるのは、周りの子どもではなく、その子自身の以前の状態です。例え、周りの子と違っても、半年前の状態からちょっとでも進歩があれば、症状が良くなっていると考えるようにしましょう。
家庭の事情や金銭のことを聞きたがるママ
これは発達障害児に限らず、健常児のママ友にもこのタイプのママがいるでしょう。
「旦那さんの職業は?年収は?」「貯金や資産はあるの?」「これから子どもにかかるお金はまかなえるの?」と、心配してくれているのか、自分を見せつけたいのか、このようなことを言う方がいます。
このような方は、自分の家庭はその子に十分なものを与えられると自信が欲しかったり、優位に立ってると思うことで安心したかったりするのかも知れません。
自分の子どもが発達障害児であるというだけで、健常児のママに比べて、将来の不安や心配が多くなりますよね。それは、どの療育ママも同じです。
障害の程度によって態度を変えるママ
特に、グレーゾーン(発達障害とは言い切れないが、発達障害の症状が見られる場合)の子どもが療育施設に来ると、他の発達障害児と比べて健常児のように見えてしまいます。
「あなたの子どもは全然療育が必要ないでしょ!」「健常児と変わらないから普通の学校や保育園に行った方がいいんじゃない?」と言う方がいます。
グレーゾーンでも入園や通うことを認められたのであれば、専門の先生にサポートが必要だと認められたからです。なので、そのような発言で落ち込んだり、間違った選択をしたと思う必要はありません。
このように言う方は、自分の子の隣に健常児のように見えるグレーゾーンの子がいると、自分の子が劣っていると感じてしまうからでしょう。
先に述べたように、グレーゾーンでも療育手帳を持っていても、専門家によってサポートが必要と認められた子どもたちです。症状や程度はそれぞれ違うので、自分の子どもと周りの子どもを比べてはいけません。
子どもを放置するママ
療育を受けている子どもの中には、他人のおもちゃを取ってはいけないことや、他人を蹴ったり噛んだりしてはいけないことを、まだ理解できていない子どももいます。
または、理解できていないのではなく、感覚刺激による症状によって、自分や他人を傷つける行動をする場合もあるでしょう。
普通であれば、他人に危害が及ぶ場合、言葉で注意したり動きを止めに入ったりすると考える方が多いですが、近づきもせずただその様子を見ているだけ方がいます。
このような方は、「そういう症状だからしょうがないでしょ」と、開き直っているのでしょう。または、「何をどうすればいいかわからない」という気持ちを隠したいのかも知れません。
ママ友との接し方で気をつけたいこと
では、上記のようなタイプがママ友にいたらどのように接していけばいいのでしょうか。
ママ友との関係の悩みを解決したり、トラブルが起こらないようにするためにも、以下の点について気をつけてみましょう。
自分の子どもや家庭のことを言い過ぎない
「他の子と比べたり自分の子を自慢するママ」や「家庭の事情や金銭のことを聞きたがるママ」の場合、少しでも自分の子どもや家庭のことを話すと、止まらなくなる可能性があります。
あなたの発言に対して相手のママが落ち込んでしまうのも、それに反応した発言であなたが落ち込むのも回避できる方法は、自分からあまり言わないことです。
もし聞かれれば、事実だけを言うようにして、何か自慢げなことを言われても聞き流すようにしましょう。
距離を置く・程よい距離を保つ
上記のような接し方を続ければ、距離が少しずつできてきます。あまり聞いてきたり、何か言われたりしなくなるので安心する反面、距離を置きすぎると孤立してしまう恐れもあります。
孤立してしまうと、保護者で集まった時に自分がいずらくなってしまうので、程よい距離を保つようにしましょう。
最初は難しいかも知れませんが、これも人間関係を整える機会で、自分の対人スキルを上げるチャンスだと取り組んでみてはいかがでしょうか。
責任者や先生に相談する
「子どもを放置するママ」がいると、自分で自分の子どもを守ろうとしても限界があります。
そのような場合は、その療育施設の責任者や担当の先生に相談してみましょう。
もしかしたらより上手な対応の仕方を教えてくれたり、もし先生が気づいていなければ今後のサポートの参考にしてくれるかも知れません。
相談する時は、愚痴みたく伝えると先生でも嫌なイメージを持たれてします可能性もあるので、「この間、○○君の行動を見て、どのように対応すればわからなかったので、何かアドバイスを頂けますか?」という感じで聞いてみましょう。
悩み事は誰に相談できるの?
では、このようなママ友がいる中で、相談や悩み事が誰に打ち明けられるでしょうか。また、共感して欲しいときなども誰に話していいのでしょうか。
不安なことやわからないことを溜め込んでおくのもよくありません。たまには発散したり、自分に起こったことや子どもができるようになったことを共感して欲しいときもあります。
そのような時に、相談相手の選択肢として次のような方がいます。
同じ療育施設の協力的なママ
これまでに述べてきたタイプのママだけが療育ママ友ではありません。中には、しっかりと向き合ってくれて一緒に悩んだり、気軽に話せるタイプのママももちろんいます。
そのようなママ友とは良い関係を築いていきましょう。
子どもが成長していくにつれ、もしかしたら普通の学校に通い出したり、療育を終えたりで会わなくなるかも知れませんが、下記のように健常児のママ友には伝えられないことも伝えやすくなるでしょう。
自分の子どもより年上の子のママ
同じ療育施設だと子どもと年齢が近い子が多いので、ママも自分と近い年の方が多くなるでしょう。
しかし、療育センターの育児サークルなどのママ友の中には、子どもがもう中学生やそれ以上になっている方もいるので、自分より年上のママ友になります。
そうすると、先輩なので今だから言えるあの頃苦労したことや、自分では知らなかった公的なサポートや国の補助などの貴重な情報が聞けます。
また、相談しても、その方からしたらすでに経験したことになるので、より的確なアドバイスをもらえることもできるかも知れません。
療育センターの育児サークルは、役所に聞けば教えてくれますし、今はネットでのサークルもあるので、顔を合わせなくても相談できます。
ネットで療育ママ友を探したい方は、「ウィメンズパーク」を一度見てください。会員登録しなければいけませんが、似たような悩みを持っている方でなければ登録はしないので、興味本位だけの人はいないでしょう。
その中に、障害児のママ向けの部屋があるので、共感できることや参考にしたいこともたくさん見つけられます。教育の他にも、家族の健康のことやお金に関すること、趣味や料理などに関する部屋もあります。
医療や療育機関、役所の担当者
気が合うママ友に出会えなかったり、育児サークルに行くのもちょっと…という方は、診てもらった医療機関、療育している機関、役所の発達障害支援の各担当などに相談してみましょう。
療育が初めての方も多いと思いますが、各機関の担当者は経験が豊富だったり、数多くのご家庭を見てきています。
そのため、上記のように自分では解決方法が見つからない、不安が消えないと思うことがあっても、すぐに解決策を紹介してくれたり、別の方法を教えてくれたりします。何と言っても、専門家の言葉ですので信じられますよね。
まとめ
- 様々なタイプの療育ママ友がいるので、自分と気が合うママ友を探す
- もし関係を続けるのに難しいママ友がいたら、程よい距離を保ったり、施設の責任者に相談してみる
- 相談は、信じられる療育ママ友や年上の療育ママ友、専門の担当者にする
何度も繰り返していることですが、周りの子どもと比べるのはご自身も自分の子どもも苦しく感じるだけですので、比べるのであれば少し前の状態と比べましょう。
どのママも子どもの将来に心配や不安があるのは同じなので、お互いに有益な情報交換や共感して支え合えることが理想ですね。
必ず療育ママ友を作らなければいけないという訳ではないので、もし関係を続けるのが難しければ、無理をしなくてもいいと思います。
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございます。