こんにちは!こんばんは!今回もとっても役に立つ発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!
本日は、「3歳で表れる発達障害の特徴」についてです。
子育は、ママにとっても、パパにとっても初めての事ばかりで、分からない事だらけですよね。
お子さんの特徴について、同じ月齢の子に比べて遅くて不安になったり、理解できない行動にイライラしてつい怒鳴ってしまったり、コミュニケーションが取れずに育てにくいと感じる時もあるでしょう。
特に発育については、同じ月齢の子に比べて遅かったりすると、「もしかして、発達障害なんじゃ?」と気になることもあります。
あくまでも参考ですが、よくある発達障害の子のエピソードを紹介しますね!
目次
3歳でも分かる!!発達障害の子の特徴
3歳児時点では、主に「自閉症」や「自閉症スペクトラム症候郡」の特徴である事例が確認されやすいです。
では、3歳で表れる自閉症や自閉症スペクトラム症候群の特徴を解説していきます。
言語の発達の遅れ
- 一言も発語がない。
- 発語はあるが、オウム返ししかしない。
- 「ねむい」というような、自分の状態や、「おそといく」というような、やりたいことを伝える言葉が出ない。
- 言葉のキャッチボールができず、会話が成立していない。
発語がなかったり、名前を呼ばれても振り向かないという項目は、1歳6ヶ月検診の検診項目にも含まれています。
一人遊びが好き
- 積み木や、人形遊びなどを、一人でやりたがり、誰かが参加すると泣いたり、怒ったりする。
- 「あれ見て、すごいね!」とうように、気持ちを共有するようなことができない。
- 外出すると、一人でどんどん走っていってしまう。
- 迷子になっても平気な顔をしている。
一緒に遊ぶと喜ぶかどうかという項目は、1歳検診の検査項目にも含まれています。
音や肌触りや味覚に敏感
- イルカショーで拍手喝采が起こると、音の大きさに怖がりその場にいられない
- 靴下をいつも脱いでしまう
- 長袖や長ズボンを嫌がる
- 同じふりかけじゃないとご飯が食べられない
独特の感じ方のことを感覚過敏(鈍麻)といいます。
周囲の気持ちを理解できない
- お友達がふざけてやったことを、いじめられたと解釈してしまう。
- みんながお遊戯している時に、一緒にやろうとせずに違うことをする。
- 怒られている時に、ヘラヘラして緊張感を持たない。
- 相手の気持ちを想像した発言ができず、失礼なことを言う。
周囲の人がどのような気持ちなのか、相手の表情や場の状況で判断することが難しい事があります。
こだわりが強い
- 寝坊したので、朝のルーティーンを変えようしたら、酷い癇癪を起こした。
- かけっこで1番になれなかった時、パニックを起こしてお友達を叩いてしまった。
- 同じアニメを何度も繰り返し見たがる
- 一つのことに関して、非常に詳しく把握したがる。
電車,昆虫,カレンダー,歴史や数字を絡めたような事に関心がある傾向にあります。
こだわりが強い場合の対処法について、以下のページでご紹介していますので、よかったら参考にしてください。
小学校入学まで分からない発達障害の特徴
3歳児時点で、「ADHD(注意欠陥/多動性障害)」や「LD(学習障害)」の特徴である発達障害があるかの判断は、難しいです。
それは、3歳時点では発達に問題のないお子さんでも、じっとしてられなかったり、文字の読み書き・数字の理解ができないためです。
そのため、一部3歳児時点でも思い当たる点がある可能性がありますが、7歳程(小学1年生)になってから表れてくる特徴をご紹介します。まだ、このような事は3歳児では分からないかもしれませんが、覚えておきましょう。
注意力がない
- 学校から教科書や宿題を持って帰るのを忘れる。
- 登校中、友達を見かけると、車を気にせず道路に飛び出してしまう。
整理整頓ができない
- 机の上に筆箱、ノート、教科書とバランスよく置いて授業を受けることが難しい。
- 全て机の中に詰め込んでしまう。
じっと座ってられない
- 周りにふざけている子がいると、ふざけている子につられてしまう。
- 席に座っていることはできるが、足を動かし続けたり、体が揺れ続けてしまう。
ひらがなの理解が難しい
- 似ている文字の書き分け(例えば「ね」と「れ」)が出来ない
- 「ぼくは」の「は」と、「ワニ」の「わ」の書き換えが分からない
- 「一」を「いち」としか読めず、状況に応じて「ひと」に読み替えられない
本読みができない
- 文字が小さくなったり、行間が狭いと、行を読み間違える。
- 文字自体は読めるが、文章として読むことが出来ない。
発達障害の疑いがあったらやるべきこと
これまでの内容で、「似たようなことがあった。やっぱり発達障害かも…」「自分達の育て方や躾が悪かったんだ…」と気を落としている方もいるかもしれません。
ちょっと待ってください!!
まず、発達障害は、親の育て方によって発生するものではありません。発達の段階にも個性があり、発達の遅れは先天的なものですので、今までの子育てに後悔する必要はありません。
まずは検査から
近くの発達支援を行っている医療機関に連絡
- 初めて連絡したこと
- 子供のことで気になること
- 発達検査をしたいこと
を伝えると、検査をしてもらえるスケジュールを組めます。
ただし、発達支援の医療機関は、予約が取りづらく、検査の実施はすぐに行ってもらえない可能性が高いので、余裕を持って相談をしましょう。
発達検査は行動や反応を確認する検査
検査は、血液や脳波を調べるような検査ではありません。
よく活用される検査は「新型K式発達検査」で、内容をご紹介します。
人数:1対1(検査者と非検査者)で実施。
適応年齢:生後100日後〜成人
時間:約15〜60分
領域:「姿勢・運動」「認知・適応」「言語・社会」
※3歳以上では、「認知・適応」「言語・社会」に重点が置かれます。
・検査者との会話
・積み木を並べる
・折り紙を折る
・ヒモに玉を通す
・物の数を数える
・状況を想像して答える
・お手本通りに書く、並べる
・検査員の言葉を復唱する など
検査結果は、それぞれの領域での得点、発達年齢、発達指数が数値化され、月齢に対して特定の分野で発達遅延がないか、発達水準が同年代と比較してどういう状況か、客観的に判断できます。
下記記事では、発達障害の検査を受けられる施設や、受診すべき病院の紹介が記載されているため、よかったら参考にしてください。
専門の医師と今後の対策を
「療育小児科」「療育センター」「発達支援センター」という名称で、全国各地に療育施設があります。
医療では治療を行いますが、発達障害は病気ではないため、発達支援を行います。発達支援は、子供一人一人を観察し、必要な取り組みを行っていきます。
具体的には
- 発達を支援するために必要な療育施設の紹介
- 手先の器用さを養うための作業療法の実施
- 園に子供の特性を理解して貰えない場合、先生から保育園に特性についての説明する
- 発達障害による二次被害を避けるための薬の処方を行う
など、子供の発達の成長を見守ってくれ、発達で悩む親子の強い味方になってくれます。
また、親からの育児に関する悩みを聞き、発達障害の子に有効的な対処法のアドバイスをくれたりします。親が子供の発達具合に対して不安がなくなるまで、定期的に通うようになるでしょう。
ペアレントトレーニングを受けてみる
ペアレントトレーニングとは、発達障害の子を持つ親に向けて、自宅でも療育を行う事や、家庭での困り事を解決するために、親が勉強する講習会です。
・全10回の講義
・グループでワーク(話し合い)
・宿題
・家庭での実践
発達障害を持たない子育てにも有効な内容で、子供への接し方を学ぶことで、子供の癇癪がへったり、事前に問題行動を予防したりする事が出来ます。
まとめ
今回は、「3歳で表れる発達障害の特徴」と、「発達障害の疑いがあったらやるべき行動」についてご紹介しました。
お子さんの特徴をよく観察し、気になる点があれば、早めにかかりつけ医や地域の福祉センターに相談しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました!!