こんにちは!こんばんは!今回も知っておきたい発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!本日は「発達障害歩き方」についてです。

子供が遊んでいる姿や歩いているところを見て、ぎこちなさを感じたことはありませんか?つま先立ちや、つま先歩きをしている姿を見かけると「なんで普通に立って歩かないの?」と少し心配になりますよね。

発達障害がある子供は、つま先歩きをすることが多いといわれています。なぜ発達障害があると歩き方に特徴がでてしまうのか、気になりますよね。

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薄波
今回は、発達障害と歩き方の関係について説明していきます!

発達障害と歩き方の関係

子供を何気なく観察していると、歩き方に特徴があるなと感じることはありませんか?

「歩きずらそうだな」「ぎこちないな」「つま先立ちで歩いているな」など、気づくことは色々あるかと思いますが、どうしてそのような歩き方になるのでしょうか。

発達障害にみられる歩き方の特徴

それでは発達障害をもつ子供によくみられる歩き方の特徴を説明します。

つま先歩き

発達障害の歩き方の特徴で多いのが、かかとをつけずにつま先で歩く【つま先歩き】です。専門用語では尖足歩行(せんそくほこう)といいます。乳児期につかまり立ちをし始めると、つま先立ちをすることはよくあります。

つま先で歩く【尖足歩行】は誰もがすることなので、尖足歩行=発達障害とはすぐには決めることはできません。しかし、頻繁に尖足歩行をしているようであれば少し注意が必要です。

ガニ股歩き

健常児や私たち大人でも、ガニ股歩きや内股歩きをする人はいますが、発達障害がある場合にもガニ股歩きはみられます。

靴の外側がすり減ってしまうなど、本人は自覚症状がない場合も靴の傷み方で気づくことがあります。

ロボットのようにぎこちなく歩く

カクカクとしたロボットのような歩き方をすることがあります。

手を振って足を前に出して、という動作を滑らかに行うことで歩くことができます。しかし発達障害があると、流れるように複数の動作を続ける事が難しく、ぎこちなくなってしまうのでロボットのような歩き方に見えるのです。

バタバタと音を立てて歩く

地面に足を着けるときに、かかとから「バタッ」と着地をしてしまうので大きな音を立ててしまいます。偏平足の子供に多いといわれています。

そもそも、発達障害とは

発達障害とは、生まれつきの脳機能の発達の偏りによる障害です。発達障害は、その特徴によって次の3つに分類されます。

  • 自閉症スペクトラム障害(ASD)
  • 注意欠如/多動性障害(ADHD)
  • 学習障害(LD)

発達障害をもつ子供は、マイペースや自分のこだわりが強いなどの特性があるので、周りからは「ワガママ」「自分勝手」という目でみられてしまう事が多いでしょう。

しかしこれらは、その子の個性・特性なのです。しっかりと理解して一人一人に合った対応をすることで、日常生活における困難を軽減させることができます。

発達障害について詳しく説明した記事がありますので、ぜひ読んでみてください。

歩き方によって現れる影響はあるの?

先ほど述べた歩き方ですが、特に不具合がないのであれば「そのまま続けていてもいいのかな?」と思いますよね。

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京本
子供にどんな影響があるのかな?
歩き方によって現れる影響

・疲れやすい
・転びやすい
・筋肉や骨格の成長に関わってくる

この様なことが考えられます。歩くとすぐに疲れてしまったり、何もない所で転んだりするようであれば、少し注意が必要ですね。

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京本
疲れたり転んだりするのは大変!ちゃんと歩けるように対策をしてあげないといけないね!

尖足歩行(せんそくほこう)について

発達障害がある子供の歩き方で、特に代表的なものが【尖足歩行】です。発達障害の中でも「自閉症スペクトラム障害・ASD」の子供に多いといわれています。

つま先で歩くのには3つの理由があります。

理由① 感覚過敏があり足裏の刺激が気になる

自閉症スペクトラム症の特徴の1つである【感覚過敏】は、人よりも色んな刺激に対して過剰に反応してしまう特性です。

足裏の感覚が人よりも過敏で、私たちは何も感じない程度の刺激であっても、床の素材や触り心地が不快だと感じます。その結果、刺激を最小限にしようとつま先で歩く【尖足歩行】をしてしまうのです。

感覚過敏とは

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引用:OGメディック 感覚過敏

人が感じる五感(聴覚・視覚・触覚・嗅覚・味覚)は知っていますよね。その感覚が人よりも過敏で、日常生活に支障をきたしてしまう程、過剰に反応してしまいます。いくつか例を挙げて説明していきましょう。

触覚が過敏

・衣服やバスタオル、毛布など肌に触れるものの触り心地が気になり、特定のもの以外は着ない・使わない。
・チクチクするなどの感覚が人より敏感で気になってしまう。

味覚が過敏

・コロッケやエビフライなど揚げ物の衣の食感が、口に刺さるような痛みに感じるほど敏感である。
・ぬるぬる・シャキシャキなど、特定の食感が苦手な場合がある。

聴覚が過敏

・救急車のサイレンや雷などの大きな音が耳に入ってくると不快になる。
・時計の針のような小さな音であっても、ストレスを感じる程、聴覚が敏感である。

理由② 感覚が鈍く、自ら刺激を求めている

先ほど述べた感覚過敏とは対照的に、感覚に対して鈍感な【感覚鈍麻】という特性もあります。

人よりも刺激を感じることが少ないため、地面に足を着けても足裏に刺激が伝わりにくいのです。そのため、自ら刺激を作りだしたり求めたりしてしまうのです。

つま先立ちや尖足歩行をして、足裏に刺激を与えようとしているのですね。

理由③ 脳を覚醒させようとしている

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引用サイト:LITALICO発達ナビ

体の傾きのバランスをとるために必要な感覚のことを【前庭覚】といいます。この前庭覚の働きは体のバランスはもちろん、自律神経にも関わってきます。気持ちの安定や呼吸・心拍の落ち着きにも影響がでてきてしまうのです。

この前庭覚が刺激を感じにくいと、脳が休止状態になり眠くなったり、ぼーっとしてしまいます。そこで、自分で脳を目覚めさせるために、尖足歩行をして足裏に刺激を与えている場合があります。

つま先歩きについて説明した動画がありますのでこちらも紹介しておきますね。

尖足歩行を治すことはできないの?

子供がつま先立ちをしたり、尖足歩行をする理由はお分かりいただけたと思います。発達障害による感覚が原因であれば、どうしたら普通に歩けるようになるのか知りたいですよね。

全ての子供に当てはまるとは言いきれませんが、感覚の発達を促すことによって尖足歩行は改善されます。

できること① 足裏を刺激して慣らす

子供がまだ乳幼児期であれば、足裏を普段から触って、触れること・刺激に慣らしてあげてください。

  • 抱っこしながら足裏を触る
  • 遊びながら大好きなおもちゃで足裏にタッチしてみる
  • 色んな素材に触れさせる(この時「これはタオルだよ~」というように声掛けをしながら)

できること② 足裏が着く場所を刺激の少ない素材に変える

感覚過敏によって足裏の刺激が気になるようであれば、床の素材を柔らかいのものに替えることで尖足歩行の頻度が減ったという報告があります。

固いフローリングの床をフワフワのカーペットに替えたり、チクチク感じてしまう素材を除去するなど工夫をしてみてください。

できること③ 足裏へ刺激を与える遊びを積極的に取り入れる

感覚鈍麻のある子供へは、足裏に刺激を与える遊びがおすすめです。

ジャンプをすると自分の体重が足裏にかかりますよね。縄跳びやトランポリンなどのジャンプ遊びをすることで足裏が刺激されます。

それを繰り返すことで、足裏の感覚が発達していきます。

できること④ グッズを使う【おススメグッズ】

足裏の感覚過敏の子供の負担を軽くするグッズを2つ紹介します。

おススメ①インソール 子供子供用 インソール げんきくんカップ型

足裏部分にやさしくフィットしてくれるので、感覚過敏の子供にもおすすめの商品です。価格も手ごろなので、ぜひ一度試してみてはいかがですか?

商品概要

参考価格:330円+送料250円     【楽天市場】 2021年5月現在
JAN: 4979583220470
子供インソール 16~22cmに対応 中敷き(左右入り)

【レビュー】

・購入して数日で届きました。安いのにとてもしっかりした生地でクッション性もあり履き心地が良さそうです。

・16センチの靴を購入しましたが、まだ少し大きく、子どもが履くのを嫌がったため、口コミをみてこちらの商品を購入しました。ピッタリで、子どもも喜んで履いて歩いてくれるようになりました。

・100きんとかで買って使っていたのですが、ペラペラで洗うともう使えない感じでしたが、こちらの商品はすごくしっかりしていてズレないし完璧です!

【楽天市場】インソール 子供子供用 インソール げんきくんカップ型商品レビュー

おすすめ②ジョイントマット

クッション性があり、足に負担がかかりにくいジョイントマットです。

足の裏が敏感な子供にも優しい肌触りでおすすめです。汚れた場所だけ交換ができるので、小さい子供やペットがいる家庭でも大活躍ですね。

商品情報

参考価格:4,680円(送料無料)  【楽天市場】 2021年5月現在
JAN: 4589993771327
60cm×60cm・厚み1cm  6畳分(32枚入り)
EVA高品質、床暖房対応

【レビュー】

・音の響きも少なく、カーペットなどと比べ弾力ある分直接座っても足が痛くならず、またなんと言っても保温性が高く底冷えしない事が大変嬉しいですね。

・匂いも特になく、サイドパーツがあるので隅までしっかりしけました!部屋の形状上切らないとぴったりにならないところもありましたがサイドパーツのおかげで変な仕上がりにもならないし、見た目もいいです。

・大きいサイズなのでたくさん敷くのには助かりました。ただ使っていると少し寄れて隙間があいてきました。

【楽天市場】ジョイントマット 大判 EVA 防音 高品質商品レビュー

相談・受診はどこへ行くのがいいの?

子供の歩き方に違和感を覚えて、医療機関を受診しようと思ったときに、どこの病院に行けばいいのか悩んでしまいますよね。
相談先や医療機関をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。

まずは相談がしたい!そんな時は地域の専門機関へ

発達障害について相談をしたいと思っても、いきなり医療機関に行くのは少し抵抗があるという人も多いですよね。

そういうときは、まず地域の専門機関へ相談することをおすすめします。相談をして必要であれば、医療機関を紹介してくれるので安心です。【神奈川県】の専門機関のリンクを載せておきます。

市町村保健センター

各市町村に設置されている施設です。子供だけではなく高校生~成人まで、幅広い年齢層の発達障害に関する相談が可能です。

お住まいの市町村に施設があるので相談に行きやすく、医療機関ほど覚悟を決めて行かなくてもいいので安心です。もし医療機関の受診が必要となれば、しっかりと紹介までしてくれますよ。

児童相談所

都道府県や政令指定都市・中核市に設置されています。

発達障害のことだけではなく、子育てのことから学校や家庭生活まで幅広い相談を受けてくれます。

子育て支援センター

地域の自治体が実施している施設です。育児・子育てについての悩みや心配事も相談が可能で、電話での対応もしてくれます。

発育の悩みも相談できるので、気になる事があれば一度足を運んでみてくださいね。

発達障害者支援センター

都道府県や政令指定都市が実施している施設です。発達障害をもつ本人や家族の相談を受け付けています。
家庭での対応方法や療育に関してもアドバイスを受けることができますよ。特に【発達障害】の支援に力を入れている機関です。

医療機関を受診したい!そんなときは

発達障害と診断できるのは医療機関だけです。医師による問診・行動の観察・検査が行われ、診断が下されます。

受診先

・小児科
・児童精神科
・発達外来
・小児神経科

これらの医療機関で診察してくれます。その他にも、大学病院や総合病院でも診察が可能です。

相談に行く時の準備について

いざ相談に行こうと思ったときに、どのように相談をしたらいいのか・気をつけることなどが分かっていれば安心ですよね。相談に行く時のポイントを説明します。

子供と一緒に行く

専門機関の職員が、お子さんの発達具合の様子や行動を観察します。呼びかけに反応するかなども確認してくれます。

動き回ったりじっとしていられないからと、親だけが相談に来ることもあるのですが、できる限りお子さんと一緒に相談に行きましょう。

「落ち着きがないから迷惑をかけてしまう」と悩んでいるのであれば、安心してください。専門機関の職員はプロの人達ですから、しっかりと対応してくれます。必要以上に気を遣わなくても大丈夫ですよ。

今までの様子・状態を言えるようにしておく

子供の出生~今までの成長の様子や、困っていること・気づいたことを説明できるようにしておきましょう。母子手帳があれば、病歴なども分かりやすくていいですね。

まとめ

今回は

  • 発達障害にみられる歩き方の特徴
  • 尖足歩行とその原因
  • 相談先/受診先

について説明しました。子供の歩き方に違和感を覚えたときは、早めに専門機関に相談をしてみてくださいね。

早期発見ができれば、適切な対応と治療を受けることができます。早期治療により、症状を軽減して生活しやすい環境をつくってあげられますからね。

最後まで読んでいただきありがとうございます。