こんにちは!こんばんは!今回も知っておきたい発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!
今回は無料で使える発達障害の方におススメのアプリを紹介します。
発達障害の方をサポートするアプリは現在のところ種類は豊富ではありません。
ですが最近、これからは障害のある方向けに開発されたアプリが、技術の先端を担っていく時代になるのではないかと思えるアプリが発表されています。
その代表がNaviLens と Seeing AI です。
今回は、発達障害の方におススメのアプリと一緒に、この最先端のアプリ2つをご紹介させていただきます。
目次
株式会社LITALICOさん が提供するおススメアプリ
まずはじめに株式会社LITALICOさんが提供するアプリを紹介させていただきます。
株式会社LITALICOさんは発達障害のお子さん向けに役立つアプリをすべて無料で提供しています。
どれも操作が簡単で、絵も親しみやすく、お子さんの毎日を楽しくサポートしてくれるアプリばかりです。
ここでは、LITALICOが提供しているおススメアプリを4つご紹介させていただきます。
LITALICOさんが提供している全アプリは、こちらからご覧になれます。
ねずみタイマー
「ねずみタイマー」は、食いしん坊のねずみさんがリンゴをかじっていくアニメーションで、時間の長さを楽しく伝えてくれるアプリです。
アプリ概要
- 設定の仕方もとても簡単で、設定時間を選んでタップするだけ
- 画面には、設定時間分のリンゴが表示されねずみさんが1個のリンゴを食べるのが10秒になっているので、視覚的に時間の経過がとても分かりやすくなっている
- まだ時計を読めない小さなお子さんや、時間の概念をとらえることが難しい発達障害のお子さんには、とても分かりやすい
- 残り時間が画面の隅にもデジタル表示される
- アラーム音もかわいらしいので、音に敏感なお子さんでも受け入れやすい
アプリの特徴とサンプル動画
- 簡単にアラームがセットできる
- 一時停止・再開ができる
- 終了時間を音声でお知らせ
- 設定時間は、1,2,3,5,10,15,20,30,60分から選べる
- 課金(120円)をすると、白いねずみさんを選べる
<メリット>
・時間を楽しく管理できる
・時間の概念をとらえることが苦手な発達障害のお子さんも理解しやすい
<デメリット>
・設定時間が規定の時間(1,2,3,5,10,15,20,30,60分)以外選べない。
・ねずみさんがかわいすぎて、タイマーをスタートしても画面を眺めてしまう。
・子供にもわかりやすく眺めていても可愛い!
・娘の朝の支度の時に使用しています。朝ごはんもネズミさんと一緒に食べて(一緒にごちそうさまをするためにダラダラ食べない!)娘もご機嫌です。おかげで”早くっ!”の数が減りました。ありがとうございます。
・リンゴ一個が十秒、目に見えるので時間感覚がない子供でも分かりやすいです。
・45分のタイマーがあれば良かった。 時間を任意に設定できると幅が広がりそう。
えこみゅ
「えこみゅ」は発語が困難なお子さんとのコミュニケーションをサポートする絵カードアプリです。
アプリ概要
- 日常でよく使う絵カードが200種類登録されている
- 新たにオリジナルの絵カードを音声入りで作成することもできる
- 絵カードは画面の下にカテゴリーごとにわかれているので、目的のカードを探しやすくなっている
- よく使うカードはお気に入り登録しておけばワンタッチで呼び出せる
- 絵カードは1度に3枚まで選んでデッキに並べることができ、再生ボタンを押すと左から順に読み上げてくれる
アプリの特徴
- 200種類の親しみやすいイラスト
- 自分で撮った写真からオリジナルの絵カードが作成できる
- よく使う絵カードはお気に入り登録しておけばワンタッチで呼び出せる。
- デッキに絵カードを並べて再生ボタンを押すと左から順に読み上げる
- 絵カードをタッチすると音声で読み上げる
<メリット>
・お子さんが自分の気持ちを伝えやすくなるので、お子さんのイライラが減る
・すべてのカードに音声がついているので、言葉の勉強にも使える
・英語にも対応しているので、お子さんの英語の勉強にも使える
<デメリット>
・カードを拡大表示できない
・オリジナルの絵カードは、カテゴリーごとに分けることができない
・カテゴリーを追加することができない
・イラストが分かりやすく、写真を撮ってオリジナルカードを作ることもできるので使いやすく、重宝してます!
・私は、知的障害と発達障害を合わせ持っていて、会話が苦手です。このアプリのおかげで助かっています❗
・もっと大きく絵カードを表示できないと伝わらないかもf(^_^; 画面いっぱいとか。
やることカード
アプリ概要
- あらかじめ100種類以上のカードが登録されている
- カードを選んで時間を設定すれば完了
- やることを達成してカードのとなりにある星マークをタップすると、黄色いお星さまに変更
- リストにあるやることをすべて完了すると、ごほうびできれいなお魚さんの画像をゲットできる
- ゲットしたお魚さんは水槽にたまっていって、全部で31種類のお魚さんをゲットできる
アプリの特徴
- スケジュールが簡単に作成できる
- 写真と録音でオリジナルのカードを作成できる
- カードは音声の読み上げにも対応
- カードは100種類あり、日常動作のあらゆることをカバーしている
<メリット>
・シンプルなので使いやすい
・外出先でもスケジュール表が使えるので、急な予定変更をお子さんに伝えやすい
・やることをすべてクリアしたらお魚さんの画像をゲットできる
・お子さんのお支度の順番を見える化してサポートするので、次の行動に移りやすい
<デメリット>
・ごほうびが31匹のお魚さんしかない
・朝の支度に時間がかかる小学生二人に使ってます。このアプリを使うことと、別アプリのタイマーを使うことで、約束の時間に出発が出来るようになりました。
・自閉症の娘がいます。これを使うとちゃんとやってくれるのですごく助かってます
・色々なカードがあって、自分でも写真で分かりやすくカードを作成出来ます! とても便利で、いいと思います(^v^)
こえキャッチ (声の大きさをマスター)
アプリ概要
- マイクに向かって声を出すと、かごを持った動物さんが出てきて、木から落ちてくるスイーツをキャッチ!
- 小さな声を出すとねずみさん、中くらいの声だと猫さん、大きな声だとライオンさんが出てくる
- 落ちてくるスイーツの場所に合わせて声の大きさを調整し、動物さんにスイーツをゲットしてもらおう
- スイーツをミスなく連続でキャッチするとボーナスモードになり、クマさんが登場!するとスイーツがたくさん落ちてきて高得点をかせげる
- ときどき落ちてくる星を集めて鳥さんに水やりをしてもらうと、スイーツの種類が増える
アプリの特徴とサンプル動画
- スイーツは全部で30種類あり、中には高得点のスイーツもある。
- マイクの感度をまわりの環境や声量にあわせて調整することができる
<メリット>
声の大きさのコントロールを楽しみながら身につけることができる
・面白い(笑)
・意外と難しくてハマる
こどもちゃれんじのしまじろうクラブが提供するアプリと動画・ゲーム
しまじろうクラブではすべてのお子さんに向けて、アプリと動画・ゲームを無料で配信しています。
アプリは一部有料なものもありますが、動画・ゲームはすべて無料です。
動画では、かわいいキャラクターのしまじろうと一緒に、生活習慣などを楽しく身につけることができることができるので、お子さんの苦手を克服するのに、役立つのではないでしょうか。
ここでは、無料のおススメのアプリと動画をご紹介させていただきます。
なんじくんタイマー
「なんじくんタイマー」は、とてもかわいい絵と音楽で、お支度を楽しくサポートしてくれるアプリです。
アプリ概要
- 5分で1枚の花びらが開くことによって時間を伝える
- 設定時間内に「できた!」ボタンを押すとお花が満開になり、なんじくんが「やったね!できたね!」と声をかけてくれる
- 設定時間がきてもアラームなどでお知らせする機能はないので、アラーム音が苦手なお子さんにおススメ
- アラーム音がないため時間が過ぎたのに気づかない場合もある
- 設定画面にはよく使う項目がすでに登録されているので、項目を選んで時間をセットするだけで使える
- 設定画面に希望の項目がないときは新たに項目を追加することもできる
アプリの特徴
<メリット>
・5分で1枚の花びらが開くので、時計が読めないお子さんにも伝わりやすい
・よく使う項目はあらかじめ設定されているので、最初から使いやすい
・なんじくんがかわいくて、お子さんが頑張りたくなる演出
<デメリット>
アラームでお知らせする機能がないので、時間が過ぎても気づかないかも
・ご飯前や朝の出発前のおもちゃのおかたづけに大活躍!!満開がみたいらしくアプリを開くと直ぐにおかたづけをしてくれます(^-^)
・娘がはりきってます! なんじくんだ!と喜んでますー
しまじろうといっしょに歯みがき、トイレ、手を洗うなどの生活習慣を身につけよう
こちらの動画は、しまじろうと一緒に楽しく歯みがき、トイレ、手を洗うなどの生活習慣を身につけるための動画です。
この動画にある、「あわあわてあらい やってみよう」は、特におススメです。歌にあわせてしまじろうと一緒に手を洗いながら、手を洗うコツが学べます。
ちょっと動作が早いので、慣れないうちは、YouTubeの設定で「再生速度」を遅くして、少しゆっくり再生することもおススメです。
でも、あまり遅くすると、歌声がちょっと怖くなるのが残念です。
お片付けやトイレに行くことが楽しくなるアニメもあり、お子さんが楽しく生活習慣を身につけることができるように手助けしてくれます。
しまじろうときがえきょうそう!
しまじろうときがえきょうそうゲームでは、しまじろうときがえ競争ができます。
着替えの早さは、「ゆっくり」「ふつう」「はやい」から選べますので、お子さんの早さに合わせて、無理なくおきがえ競争ができます。
時間を有効活用するためにタイマーを上手に利用しよう
今回は、発達障害の方におススメのタイマーアプリを2つご紹介させていただきます。
絵カードタイマー
絵カードタイマーは、絵カードも一緒に表示できるタイマーです。
アプリ概要
- タイマーは画面上の円グラフを指でなぞるだけで設定でき、画面から指をはなすとタイマーがスタートする
- 時間の経過とともに円グラフで赤色に表示された設定時間の部分が減っていき、視覚的に残り時間が分かりやすくなっている
- 残り時間はデジタルでも表示
- あらかじめ登録されている絵カードはないので、自分のフォトライブラリから選択するか新たに写真を撮って設定する
- アラームが鳴る10秒前や1分前などに予告アラームを鳴らすように設定することができる
- 画面の下に、+と-の記号があり、押すと簡単に時間を長くしたり短くしたりできる
- アラーム音には録音した音声を使用することもできる
アプリの特徴
- 簡単にアラームがセットできる
- 絵カードを画面に表示できる
- アラーム音をお子さんの好きな歌などに設定できる
- App Store でのみ利用可能
<メリット>
・絵カードをタイマーと一緒に表示することで、何をする時間かわかりやすい
<デメリット>
・一時停止機能がない
・画像を保存できない
・通ってる子の朝の身支度の時に、使っています。時間の概念が分からないので、時間が目に見えるのでいいと思います。着替え、食事等、何パターンか保存出来るといいですね。声を録音出来るのもいいです。
・特別支援学校の生徒に使用させていただいています。操作も見た目もわかりやすく重宝しています。しかしタイマーが1時間単位の表示のため3分程度のものを図りたいときに減少が視覚的にわかりにくい部分もあります。1時間単位ではなく5分、10分、30分などタイマーの基準時間も変更できたらと思います。
ルーチンタイマー
気が散りやすい、ひとつのことに集中できないという特性のあるADHD の方に特に人気のタイマーです。
アプリ概要
- 設定はやることと所要時間を入力すればよいだけなのでとても簡単
- 余計な機能がなくシンプルなのでとても使いやすい
- スタートボタンを1回押せば、「今から5分間歯磨きをしてください。」「残り2分です。」のように、設定したタスクを順番に音声でお知らせしてくれる
- 残り時間も事前に教えてくれるので、あとこれくらいで切り上げれば大丈夫という見通しがつけられる
- 時間を上手に使いたいときや、行動にメリハリを持たせたいときに役立つアプリ
アプリの特徴
- シンプルで使いやすい
- 一時停止・再開ができる
- それぞれのタスクの所要時間と終了時間を音声でお知らせ
- 早く終わったらスキップも可能
・子供の朝のルーティンに使っています。 [見える化]を行うことで、ここまで変わるの?と思うほど、親子ともにスムーズな気持ちのよい朝が過ごせました。 曜日ごとに繰り返し設定もできるので、一度決めたら手直ししつつ、日々使い続けられて便利です。 こんなアプリが欲しかったので、見つけられて本当に嬉しいです。 開発者の方々、ありがとうございます!
・シンプルで使いやすく、いつも使っています! 追加してほしいのは、設定した時間に通知を送るという機能を追加して欲しいです
視覚障害者用に開発されたアプリがすごすぎる! NaviLens/ Seeing AI
最近、視覚障害の方をサポートする、とても画期的なアプリが登場しています。
その代表が、NaviLens と Seeing AI です。
NaviLens は、QRコードを大幅に読み取りやすく改良したコードを使用し、視覚障害者の方に今いる場所を教え、目的の場所まで導きます。
Seeing AI は、Microsoft 社のクラウドAI にアクセスすることで、瞬時に文字や風景を認識し、音声で伝えるアプリです。
そして、なんといってもすごいのが、これだけの高機能のアプリを無料で使えるという点です。
現在は、両アプリとも日本語に対応しています。
今回はこの2つのアプリの機能を説明させていただきます。
スペイン発!視覚障害者を目的の場所まで導くNaviLens
NaviLens はタグコードをスマホで読み取ることによって、視覚障害者を目的の場所まで音声で導くアプリです。
アプリ概要
- タグを読み取ると、スマホからタグまでの位置を瞬時に計算することができる
- 20cm四方のタグなら、12m~15m先から読み取ることができる
- 12m先からでも、カメラから160°の範囲内なら、ピントが合っていなくても、瞬時にスキャンしてくれる
- 歩きながらでもタグの読み取りが可能
- 日本語にも対応
- 無料で利用可能
アプリの特徴
実際スペインではどのように使われているのか、日本の方がスペインに行って、説明しているビデオがありますので、ぜひご覧ください。
- NaviLensのタグは有料版と無料版がある
- いろいろな情報を任意に埋め込むことができるタグは有料
- 無料版はすでにタグに情報が埋め込んであり、「公共施設用」と「学校施設用」がある
- NaviLens は無料版のタグを公式サイトにて提供している
この無料版のタグは視覚障害者の方からの評判がとても良いそうですので、関係者の方はぜひ利用してみてください。
設定の方法や使用方法は Voice of i さんのサイトで詳しく説明していますので、ご参考ください。
こちらの記事でもNaviLens に関して詳しく明しています。
「使い方かんたん!設置も楽々!Navilensが変える視覚障害者の移動と暮らし」
視覚障害者だけじゃない! NaviLens のすごい技術
また、NaviLens GO というアプリもあり、こちらは視覚障害の方ではなく、一般の人々をガイドしてくれるアプリです。
同じタグからNaviLens とNaviLens GOの情報を得ることができます。
スペインのある美術館では、このNaviLens とNaviLens GOを使って、美術館をガイドするだけではなく、展示物に関する追加情報も提供しているそうです。
Microsoft発!視覚障害者の目となるSeeing AI
こちらは、マイクロソフト社が開発した、視覚障害の方の目となるアプリです。
Seeing AIの機能概要
Seeing AI には、8つのチャンネルがあります。
短いテキスト | スマホをかざす→文字を瞬時に読み上げる | オフライン可 |
ドキュメント | 写真を撮る(位置情報の音声サポートがある)→読み上げる | |
人 | あらかじめ登録しておいた人の名前を識別し音声で伝える | オフライン可 |
色 | スマホをかざす→色を音声で伝える | オフライン可 |
風景 | 写真を撮る→風景や人の表情などを音声で説明する | |
ライト | 周囲の明るさに応じて異なるトーン音を鳴らす | オフライン可 |
製品 | バーコードをスキャン→製品名を読み上げる | |
通貨 | スマホをかざす→紙幣や硬貨を音声で伝える | オフライン可 |
その時の用途に応じて、チャンネルを選択します。
- 短いテキスト機能:テキストにスマホをかざすだけで、音声で読み上げる
- ドキュメント機能:ドキュメントをカメラで撮ると、内容を音声で読み上げる。
- 撮影する紙がきちんとカメラにおさまるように、音声でサポート
- 人の機能:写真を撮った人の名前を登録しておくと、次回からは名前で読み上げる
- 風景機能:AIが写真に写った景色や、人の性別、年齢、表情などを実況中継してくれる
- 製品機能:バーコードを読み取り、製品名を読み上げる。
- バーコードがどこにあるかわからなくても、バーコードが近づくにつれて、ビープ音が早くなっていくので、それに合わせて製品を動かしていけば、識別可能になったらスキャンをしてくれる
- その他:メールやTwitter などに貼り付けしてある画像を音声で説明する機能もある
アプリのサンプル動画
実際にSeeing AI を使っている方のビデオがありますので、ご覧ください。
Seeing AI は現在、App Store でのみご利用いただけます。