こんにちは!こんばんは!今回も知っておきたい発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!本日は「発達障害児の習い事にスポーツは良いか」についてです。

お子さんがASDやADHDなどの発達障害を持っていると、習い事選びに悩んでしまいますよね。

「子どもがやりたいというものを伸び伸びとやらせてあげたい」 「習い事を通して心身ともにたくましく成長してほしい」 「得意なことを見つけて自分に自信を持ってほしい」 「社会性や協調性を身につけてほしい」

発達障害児をお持ちの親御さんの思いはみなさん同じだと思います。また「障害があることで周囲の人に迷惑をかけてしまうのではないか?」そんな不安もあると思います。

そんな発達障害児の習い事にはスポーツがおすすめですよ!そこで今回は発達障害のある子の習い事スポーツが良い理由とおすすめのスポーツをご紹介していきたいと思います。

発達障害のある子の習い事にスポーツは向いている?

結論から言うと、発達障害児の習い事にスポーツは向いています。

発達障害を持っていると発達に凸凹があり、ついついできないことに目が行きがちですが、一方で素晴らしい才能を発揮することもあります。

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京本
発達障害には個人差があり、それぞれの特性があります。
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薄波
それらを考慮して得意を伸ばしてあげると、特性と自身の能力が噛み合って素晴らしい結果を出すこともあるんですよ。

例えばASDの子は興味のあることに没頭するため、うまく噛み合えばどんどん伸びていくでしょうし、ADHDのある子は有り余るエネルギーを思う存分発揮して活躍することもあるでしょう。

そこで、なぜ発達障害児がスポーツをすると良いのかと、どんなスポーツが良いかを詳しく見ていきましょう。

なぜスポーツをすると良いのか?

運動をすると脳の神経伝達物質であるセロトニンが分泌されます。セロトニンは別名幸せホルモンと呼ばれ、精神を安定させ脳を活性化させます。

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京本
発達障害があるとセロトニンが不足しやすいです。
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薄波
セロトニンが不足すると、うつや不安障害などの二次障害を引き起こすことがあります。

そのため運動によってセロトニンの分泌を増やすことは発達障害の症状の改善にも繋がります。

また、発達障害の子は体幹や筋力が弱く、姿勢を保つのが苦手な子が多いです

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京本
すぐにだらっとしていたり、ぐにゃっとしてしまうんですよね。
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薄波
注意してもすぐに姿勢が戻ってしまうことありませんか?

スポーツをすることによって筋力がついて、姿勢の悪さの改善にもなります。

次に発達障害の特性別に見ていきましょう。

ASDの特性とスポーツが良い理由

・コミュニケーション能力が低く、対人関係の構築が難しい。
・こだわりが強く、好き嫌いがはっきりとしている
個人競技や少人数で、なるべく少ないコミュニケーションで成り立つスポーツだと、無理なく仲間や友人を作れて協調性や社会性が養えます。

ADHDの特性とスポーツが良い理由

・じっとしていることができない。
・注意力散漫で飽きっぽい。
・順番待ちができない。
・周りの状況が見れない。
刺激の多い活発なスポーツが向いていますが、団体競技だとトラブルになる可能性も。
こちらも個人競技や少人数でできるスポーツだと、無理なく思い切り体を動かしストレスを発散することができます。

ASDとADHDの特性について詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ!

ASDの特性について
ADHDの特性について

どんなスポーツが向いているのか?

やはり向いているのは団体競技より個人競技です。

前述のとおり、ASDの子はコミュニケーションが苦手です。団体競技だとうまくコミュニケーションが取れず、周囲から孤立してしまうことがあります。個人競技で好きなことに没頭できる環境を整えてあげましょう。

ADHDの子も順番やルールを守れなかったり、感情のコントロールがきかないことで友達とトラブルになりがちなので個人競技が向いています。思いっきり体を動かすことによってストレスを発散させてあげましょう。

ASDの子に向いているスポーツ

では、具体的にASDの子にはどんなスポーツが向いているのでしょうか?

【ASDの子に向いているスポーツ】

  • 水泳や陸上競技
    • 一人で自分のペースで進められる
  • 体操 
    • 一つ一つ目の前の目標をクリアすることで自信をつけながら続けられる
  • 弓道 
    • ルーティーンを好むので、同じ動作でできるのでよい
  • その他の武道(柔道・空手・剣道など)
    • 少人数ででき、少ないコミュニケーションでも信頼関係が築ける

水泳を続けているお子さんをお持ちの親御さんのTwitterです。

その他、ボルダリングをやっていて良かったという声もありました。

こんなすごい人も

東京2020パラリンピックで、男子平泳100mS14において金メダルを獲得された山口尚秀さんは3歳の時、知的障害を伴うASDと診断されました。幼少の頃よりこだわりが強くコミュニケーションを苦手としていたそうです。

「好きなことへのこだわり」を良い方向に導いてあげられると良いですね!

ADHDの子に向いているスポーツ

ADHDの子に向いているスポーツを見ていきましょう。

【ADHDの子に向いているスポーツ】

  • 水泳
    • 複雑なルールがなく一人で自分のペースで進められる 
    • 目の前のゴールに向かってひたすら進むので気が散らない
    • 全身運動なので体幹が弱く姿勢の悪いADHDの子に向いている  
  • ダンスや体操
    • じっとしているのが苦手なので思う存分体を動かすことができる
    • 本人の興味があえばのめり込める     
  • 陸上競技(短距離走) 長距離走は飽きてしまうが、タイムが上がることではっきりとした成果も出やすく、成長を感じやすい

こちらは発達障害者に向いているスポーツを紹介している動画です。

こんなすごい人も


オリンピックで金メダルを23個獲得した「水の怪物」の異名をとるマイケル・フェルプスは7歳の時にエネルギーの発散のため母親の勧めによって水泳を始めました。9歳でADHDと診断されています。

注意したほうが良い点

ここまで発達障害児に向いているスポーツをお伝えしてきましたが、いくつか注意点があります。

子ども自身が楽しんでやっているか

いくらスポーツが良いといっても、子ども自身が嫌々やっていたら意味がありません

無理にやらせて、努力しても失敗を繰り返してしまうことでストレスを抱えたり、何度も注意を受けることによって、「自分は頑張ってもできないんだ」と自己肯定感が下がってしまいます。

理解のある指導者がいるかどうか

いくら本人がその競技が好きでも環境が整っていないと難しいです。発達障害に理解がないと、本人の特性を考慮しない注意を受けてしまいます。

ASDの子にとって「どうして〇〇ができないの?」と言われると、言葉通りに受け取ってしまうのでどんどん自信をなくしてしまいます。またADHDの子は「何度言ったら分かるの?」など叱られ続けると、わざとじゃなく頑張っているのにできないと、挫折感を繰り返し味わうことになってしまいます。

本人の特性を理解してくれる指導者がいる教室を探すことが大事です

発達性協調運動障害(DCD)の場合

ASDやADHDの子の中には発達性協調運動障害を抱えている子も少なくありません。

発達性協調運動障害とは同時に複数の動作をこなすこと、例えばキャッチボールなどボールを目で追いながら、グローブでキャッチするなどが困難な障害です。

【発達性協調運動障害とは】

筋肉や神経、視覚・聴覚などに異常がないにもかかわらず、「ボールを蹴る」「字を書く」などの協調運動に困難を呈する障害。発達障害の類型の一つとされる。

引用元 コトバンク

運動が苦手で極端に不器用ですので、慎重に本人の様子を見ながら進める必要があります。

発達性協調運動障害についての詳しい記事はこちらをどうぞ!

まとめ

  • 発達障害児にスポーツの習い事は向いている。
  • 団体競技よりも自分のペースでやれたり、コミュニケーションの少ない個人競技が良い。
  • その子自身の特性に考慮して選ぶ。
  • ASDの子は水泳、体操、弓道、その他の武道(柔道、空手、剣道)が向いている
  • ADHDの子は水泳、ダンスや体操、陸上競技(短距離走)が向いている。
  • なによりも子ども自身が楽しんでやれることが大事。なおかつ理解のある指導者のいる教室を選ぶ。発達性協調運動障害を併発している場合は慎重に様子を見ながら進める。

まずはお子さん自身が興味を持ったものを始めてみてはどうでしょうか?体験教室を利用してみてもいいですね。

この記事がお子さんの習い事選びに悩む親御さんの少しでもお役に立てれば幸いです。ここまで読んでくださりありがとうございました!