こんにちは!こんばんは!今回も知っておきたい発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!本日は「発達障害のパニックにはクールダウンが有効」についてです。
発達障害のお子さんの「パニック」に悩んでいませんか?
一度パニックになると、どんなになだめても大声で泣き叫んで手が付けられない。自分を傷つけたり、まわりの人を攻撃したり物にあたる、、、。
そんなことが日常で繰り返されたら、お子さんも親御さんもヘトヘトになってしまいますよね。
パニックになった時は慌ててなだめたり、危険から体を押さえたりしてしまいがちですが、実はそれらの行為はNGなんです。
今回は発達障害のパニックに有効なクールダウンの方法や、発達障害とパニックの関係、改善への2つの対策についても解説していきます。
お子さんのパニックに悩んでいる方はぜひ最後までご覧ください。
・発達障害のパニックに有効なクールダウンの方法
・発達障害とパニックの関係
・パニック改善への対策2つ
目次
発達障害のパニックにはクールダウンが有効!
クールダウンとは「興奮状態を落ち着かせること」です。
発達障害を持っていると、その特性ゆえにパニックが起きやすいですが、公共の場で大声を出したり、外出先で道路に飛び出されたら、親御さんも気が気ではないですよね。
クールダウンの有効性を知っていると、パニックとの付き合い方が楽になりますよ!
パニックになったら慌てずクールダウン!
パニックが起きた時、15〜20分程度クールダウンをすると落ち着くといわれています。
パニックの時は何もしないで見守る。難しいように感じますが、それが一番の解決法です。
次で説明しますが、無理になだめるなど、まわりの大人の行為によってはパニックを助長させてしまいます。
1人になれる場所で落ち着くまで過ごす、深呼吸をする、好きな音楽を聴くなど方法や効果は人によって違いますが、自分が落ち着くクールダウン方法を見つけることで、パニックが収まりやすくなります。
パニックが起きた時のNG行為
パニックを予防できればいいですが、現実はなかなかそうはいきません。
実際にパニックが起きると大人も慌ててしまい、どうにか落ち着かせようと必死になってしまいますよね。
発達障害のある子の中には「感覚過敏」といって、「視覚」「聴覚」「嗅覚」「触覚」「味覚」が通常の人よりも敏感な子がいます。
無理になだめようとしたり、力づくで体を押さえつけようとすると、それがさらに刺激となってしまい、ますますパニックが加速して逆効果になってしまいます。
パニックが起きた時は以下の行為はNGです。
- 大声で声をかける
- 無理に体を押さえつける
- 抱きしめるなどスキンシップを図る
- 大人も一緒になって慌てる
クールダウンの方法
では、具体的にクールダウンにはどんな方法があるのでしょうか?
自宅の場合
自傷行為をしたり、物にあたったりする場合はまず、危険なものを遠ざけたり、体を守る対策をしましょう。
- 1人になれる場所に行き落ち着くまで過ごす
- 好きな音楽を聴いたり、落ち着く香りをかいで心を鎮める
- お風呂に入る/シャワーを浴びる
- 服のタグがあたるなどの感覚過敏が原因なら着替えさせる
外出先の場合
外出先の場合、車の往来や人が多い場所から離れましょう。
- 静かな場所に連れて行く
- 聴覚過敏がある場合はイヤーマフを着用する
- 暑さ寒さなどの調節をしてあげる
家の中と違い事故や迷子などの危険があるので、お子さんから目を離さないでください。
いずれも落ち着くまでは静かに見守りましょう。
学校の場合
学校ではお友達とのトラブルからパニックになることも想定されます。
日ごろから担任の先生と情報を共有し、家庭と学校でも連携を取っておきましょう。
- パニックになったら別室へ連れて行って休ませてもらう
- イヤーマフの着用を許可してもらう
クールダウンスペース(一例)
▼お子さんのお部屋にこんなクールダウンスペースがあったら、喜んで活用してくれるかもしれませんね。
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価格 | 5,680円(税込) 楽天市場参照(2022.3月現在 ) 送料無料 |
特徴 | 組み立て簡単 / コットン100%の安心素材 / コンパクト収納 |
こんな人におすすめ | 自分だけの特別な空間を作りたい子にピッタリ |
▽良い口コミ
6歳の息子が秘密基地を作りたいと購入しました。
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引用元:楽天市場
こちらはダンボールハウスのDIY動画です。お子さんと一緒に作ってみるのも良いですね!
クールダウンの注意点
クールダウンは気持ちを落ち着かせるのが目的です。お子さんためにも必要なことですが、パニックになったことへの罰になってはいけません。
「パニックになったら1人にさせるよ!」「暴れたら部屋に閉じ込めるからね」などパニックが悪いことのように言われると、お子さんは深く傷ついてしまうでしょう。
発達障害とパニックの関係
なぜ発達障害の子はパニックを起こしやすいのでしょうか?
発達障害とパニックの関係を見ていきましょう。
発達障害とは
発達障害とは先天性の脳機能障害です。
主に以下の3つの特性に分かれています。
- ASD(自閉症スペクトラム障害)
- ADHD(注意欠陥・多動性障害)
- LD(学習障害)
その中でもASD(自閉症スペクトラム障害)とADHD(注意欠陥・多動性障害)があるとパニックを起こしやすい傾向があります。
▼ASDの詳しい特性についてはこちらの記事をご参照ください。
▼ADHDの詳しい特性についてはこちらの記事をご参照ください。
パニックの原因
パニックの原因は発達障害の特性によって違いがあります。
しかし、発達障害は併発をしていることが多いため、パニックの原因も多様ですが主な原因は以下になります。
・急な予定変更
・自分のこだわりを通せなかった
・感覚過敏で不快さが限度を超えた
・過去の嫌なことがフラッシュバックした
・不安な気持ちを抱えきれなくなった
・自分の置かれた状況に対応できなくなった
・感情のコントロールが効かなくなった
・イライラやストレスがMAXになった
パニックの種類
パニックと言っても大声でわめいてしまうものから、フリーズなど一見パニックに見えないようなものもあります。
- 大声を出す
- 泣き叫ぶ
- 自傷行為をする
- 他者や物へ攻撃する
- 急に飛び出す
- 思考停止してフリーズする
パニックを改善するための2つの対策とは?
「クールダウンが有効なのはわかったけど、パニックそのものをどうにかしたい!」
親御さんからしたらそんな気持ちになりますよね。
そこで、パニックを改善するための2つの対策をご紹介します。
パニックの原因を探る
パニックには原因になる「引き金」があります。
お子さんが落ちついた後に、ゆっくりと話を聞き、なぜパニックが起きたのか原因を探りましょう。
例えば、こだわりが通らないことは、大人からすれば些細なことに思えるかもしれませんが、お子さんにとっては耐え難いほどの苦痛なのです。
他にも「毎日通っている道じゃなかった」「すごく嫌な音がした」「とても疲れてお腹も空いていた」などお子さんなりの理由があるはずです。
こだわりはできる限り通してあげる、聴覚過敏が原因ならイヤーマフをする、お子さんの体調にはこれまで以上に気を配るなど、パニックを起こさないように原因から遠ざけるようにしましょう。
不安を回避する方法を見つけるのもパニックを防ぐには大切です。
▼こちらは発達障害の抱える不安についての記事です。
自分の感情を客観的に見てみる
そしてお子さん自身で自分の感情を客観視できるようになると、パニックになる前に対処ができるようになります。
「自分の中のイライラが10のうち8までいったら、クールダウンスペースに行こう」など自分で折り合いをつけれるように話をしてみてはいかがでしょうか?
パニックになる前にクールダウンできる習慣をつけると、お子さん自身も消耗することが減ってくるでしょう。
▼Twitterへの投稿です。
おすすめの本
発達障害の子の「イライラ」に関するおすすめの本を2冊紹介します。
イライラをコントロールすることで、パニックを抑えることもできます。気になる方は読んでみてください。
▼こちらは親子で一緒にできる「イライラ」への取り組み方を紹介しています。初級→中級→上級と3ステップになっています。
出版社 | 講談社 |
著者 | 有光 興記 |
価格 | 1,540円(税込)送料無料 楽天ブックス参照(2022.3月現在) |
内容 | 親子で実践できる「イライラ」対処法 ひと目でわかるイラスト図解 すぐに実践できる15のイライラ対応策(初級~上級) |
▽良い口コミ
自分が困り感情的になる事象を絵で客観的に捉えることで、どうしたかったのか、そのためにはどうすればよかったか、次はどうしたらよいかを共に考える事ができます。
引用元:楽天ブックス
▼こちらはコミックですが、発達障害の子がイライラしてしまう気持ちについて、当事者側からの理由が書かれており、問題点を解決するヒントや工夫も書かれています。
出版社 | 講談社 |
著者/編集 | かなしろにゃんこ。/前川あさ美 |
価格 | 1,540円(税込)送料無料 楽天ブックス参照(2022.3月現在) |
内容 | 発達障害当事者が「問題行動」のわけを語っている。 問題点を改善する工夫とヒントが満載 専門家の詳しい解説つき |
▽良い口コミ
ADHDの息子に嫌気がさし、毎日疲れていましたが、この本を読んで目から鱗でした。
息子の行動に当てはめて考えると合致することばかりで、、絵や説明も簡潔でとてもわかりやすく対応方法も試してみれそうなものばかりで、まだ実践してませんが、読んだだけで気持ちが軽くなりました。発達障害で悩んでいる人は是非読むべき本だと思います。
引用元:楽天ブックス
まとめ
- 発達障害のパニックにはクールダウンが有効
- まわりの大人は慌てず静かに落ち着くまで見守ることが大切
- クールダウンはその子にあった方法を見つける
- パニックの原因を探る、また感情を客観視することでパニックを減らしていくことができる
お子さんがパニックを起こすと、一緒になって慌ててしまいがちですが、まずは落ち着いてクールダウンに導いてみてはいかがでしょうか?
この記事がお子さんのパニックに悩む親御さんの少しでもお役に立てれば幸いです。
ここまで読んでくださりありがとうございました。