こんにちは!こんばんは!今回も知っておきたい発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!本日は「発達障害って親のせいなのか」についてです。
突然ですがあなたは、「子どもが発達障害なのは親である自分のせいなのでは…」と悩んでいませんか?我が子を思うが故の親心によって、苦しんだりしていませんか?今回は、そんな悩みと向き合ってみましょう。
・子どもが発達障害であっても、親だけがその原因ではない
・障害への理解の深め方、向き合い方
目次
「子どもが発達障害なのは親のせい」本当に親に原因があるの?
・発達障害の原因がすべて、「親のせい」とは考えにくい
遺伝などの要因がみられる場合もあるが、それだけが発達障害につながる訳ではない
様々な要因が重なり合って、発達障害になると考えられている
子どもが発達障害だと分かった時、あなたはどう感じたでしょうか。「親である自分のせいなのではないか」と、思い当たる節をくまなく思い返し、責任を感じて深く落ち込んだりしていませんでしたか?
未だ発達障害については解明されていない部分が多く、手探りの部分が多い分野です。
子どもが障害を持っている事にショックを受け、自分を責める親御さん達も多いでしょうが、今我が子のためにできる事は自責の念に苛まれる事ではありません。
・あなたが今できる事は、発達障害を理解して子どもの成長に寄り添う事
自責の念に駆られるエネルギーを「一歩でも現状から前に進むために何ができるのか」という姿勢に切り替える事はできそうでしょうか。中々に難しい事を言っている自覚はあります。
お子さんを見てください。これからこの世界で生きていくお子さんを見てください。手を引いて、子どもの世界を広げていけるのはあなたなのです。この子が自立して生きていけるようになるには、あなたの手助けが必要です。
…分かった。自分を責める事を一旦辞めて、なにができるのか考えてみるわ。だけどまずはなにをしたらいいの?
まずは「理解する、考える」から着手してみるのはいかがでしょうか。何事も実態をつかまなければ、向き合う方法も分からないものです。なので、今回はまず一緒に理解してほしいもの、考えてほしいと思うものを挙げてみますね。
- 障害について知る
- 誤解や偏見がないか考えてみる
- 子どもの成長の最終目標を再確認する
今回は上記のような内容を考えてみるのはどうでしょう。これらを考える事によって、今後子どもの成長にどう寄り添えばいいのか、ヒントを探していきましょう。
発達障害について知ろう
まずは知らなければ始まりません。発達障害とはどのようなものなのか、知る事から始めてみましょう。覚える事が多すぎて難しいですが、最初は障害の大きな分類から知っていきましょう。
▼こちらの動画で主な分類についてや、障害の特徴を見てみましょう。(※音量に注意してくださいね)
ADHD(注意欠如・多動症)、ASD(自閉症スペクトラム)、LD(学習障害)などの分類がありましたね。同じ分類の中でも、できない事や苦手な事には個人差があるとも言っていました。これについては重要な事なので、後に触れますね。
・発達障害は大きく分けて、ADHD(注意欠如・多動症)、ASD(自閉症スペクトラム)、LD(学習障害)という3つに分類される
・その他にチック症や吃音などもある
・それぞれの発達障害には、共通してみられる特徴もある
・すべての人が、障害によって同じ症状や特徴がみられる訳ではない
▼具体的な症状についてもっと知りたい方は、こちらの記事をチェックしてみてくださいね。
どうして発達障害の子が生まれるのだろう?
この項目は少し難解なお話も混ざるので、余裕がある方だけ読んでみてください。
障害について大まかな分類を知った時、筆者はふと、このような疑問が頭をよぎりました。「どうして発達障害の子が生まれるのだろう?」
・明確な原因は解明されていない
発達障害はまだまだ謎が多い分野です。今後解明されていく部分もあるでしょう。今は正しいと思われている事でも、覆る事もあるかもしれません。なのでこれからも、継続して障害についての理解を重ねていきましょうね。
▼こちらの記事では、そんな「発達障害を持った子どもはなぜ生まれるの?」という疑問に焦点を当てています。お時間がありましたら、目を通してみてくださいね。
発達障害について誤解していないだろうか
さて次は、偏見や誤解を持ってはいないだろうかというお話です。発達障害をよく理解していない周囲からの言葉や情報に、振り回されてはいませんか?
特徴は一人ひとり違う
先ほど同じ発達障害の分類の中でも、できない事や苦手な事には個人差がみられるという話が出ましたね。例えば同じADHDの子同士でも、強く表れる特徴が一人ひとり違っていたりします。
発達障害は脳の個性と言われる事があります。「障害」ではなく、「個性」と考えると人によって違う部分がみられるのも納得しやすくなりませんか?
・発達障害だからといって、型にはまっているようにまったく同じ特徴がみられる訳ではない
個人差がある事を覚えておこう
発達障害の子を育てる親目線の一冊から学ぶ
「障害を持った子どもを育てる」と聞くと、苦労が多そうと思われる方が大半だと思います。確かに否定する事はできませんが、かと言って将来を絶望視するのは待ってほしいと思います。
▼こちらの本は、発達グレーゾーンのお子さんを育てるお母さんが描かれたコミックエッセイです。苦悩をしながらも前を向いて育児する姿を見ると、「よし、私も!」と奮い立たせてくれるような勇気を貰えるかもしれません。
商品概要 | 生きづらいと思ったら親子で発達障害でした |
価格 | 1,100円(送料無料) |
特徴 | ・発達グレーゾーンの子どもを育てるコミックエッセイ ・子を育てる母(作者)もADHD ・障害に対し苦悩しながらも前向きに接していく姿が共感を呼ぶ |
こんな方にオススメ | 発達障害の子どもを育てる方 |
メリット | ・子育てをする親目線で描かれているため、共感して読み進めやすい ・漫画なので内容が頭に入ってきやすい |
デメリット | ・内容が濃く、読んでいて疲れる |
▼良いクチコミ
今の私の状況とぴったりかぶって、涙が出るほど共感しました。
引用元:Amazon
▼悪いクチコミ
この本はマンガなのに、読むと自分の心が消耗する気がしました(中略)
この「疲れた…」が本人の生きづらいから来るのでしょうが、読むだけで疲れました
引用元:Amazon
専門家以外の意見に流されないようにしよう
・周囲の無責任な言葉や偏見を鵜呑みにしないように!
専門の医師でも、発達障害について判断する事は困難であると言われています
安易に周囲の言動に流されて判断するのは危険です
発達障害というものが広く知られるようになったとはいえ、正しく理解している人はまだ少ないように思います。と言いますのも、現にこのような声を聞く機会が多々あったためです。
もうすぐ卒園する子どもを特別支援学級へ入れるか、通常学級(普通学級)へ入れるか悩んでいた時に、保育園(幼稚園)の先生から「○○ちゃんは通常学級でも大丈夫だと思いますよ」と言われた。
子どもによく接している保育士の先生からの言葉なので、自分でも「そうなのかな?」と考えている。
このような場合、特に警鐘を鳴らしたいと思います。
なぜなら、その子の将来になんの責任も持たない他者は、子どもの一時の状態だけを見て判断しているからです。ある一部分だけを切り取って「この子はこういう子だ」と決めつけている所がないとは言い切れません。
専門家ではない人の意見を鵜呑みにして判断すると、今後子どもが生き辛さや自己肯定感の欠如を抱えてしまう恐れがあります。このような子どもを苦しめる要因は、うつ病などの二次障害を引き起こす可能性もあります。
・素人の意見に流されて判断する事のないように心掛けよう
親でさえ子どものすべてを分かってあげられるのは不可能に近い
子どもが行き過ぎた劣等感を抱えないためには、子どもの成長に合わせた環境が重要になってくる
良い環境づくりのためには、専門家の意見を取り入れよう
▼余談ですが、「特別支援学級へ入級させるか悩んでいる」という方は、こちらの動画を参考にしてください。
特別支援学級についての周囲の意見
特別支援学級は普通学級と評価基準が異なるため、特に中学生の場合は支援級での学習が内申点に反映されないことがあります。
引用元:発達障害の学校・学級選びのポイント(メリット・デメリット)について ブレインクリニック
特別支援学級だと進学先が限られてしまうため、同じ発達障害の子を育てるママ友は中学からは通常学級へ通わせると言っていた。
子供の将来を考えると、選択肢の幅を広げるためには、私もそっちの方がいいと思った。
・子どもの成長に合った環境を選ぶ事
将来を考えると、進学先の幅を広げてあげたいと思う親心はよく分かります
ですが、そのために子どもが無理する必要がでてきて、辛くなってしまうのは避けてほしいと思います
繰り返しますが、子どものためを思うのなら専門家の意見を参考にしてほしいと思います。親がよかれと思って行う事で、子どもの生き辛さに拍車をかけないように気をつけたいですね。
「子どもにとっての幸せとはなんだろう」と、お子さんをきちんとみて判断してほしいと思います。
「障害」という言葉に過剰に反応していないか
「障害がある」と聞くと、これからの子どもの将来の困難を想い、落ち込んでしまいますよね。しかしそれ、障害を重く受け止めすぎていませんか?
発達障害の子は、定型発達の子と比べると「できない」「不得意」「一応できるけどひどく消耗する」など、生き辛さにつながる事が多くみられるのは確かです。
ですが、それらの中にはカバー可能なものであったり、できなくても特に支障がないものもあります。
子育ての最終目標とは
・子どもがこの世界で生きていく術を得る事
生きていければ問題なし(犯罪はだめだけどね!)
障害がある事の問題点は、生きていく事に支障が出る所です。しかしこれは、生きていける術があったり、支障が少ない環境に身を置く事ができれば解決できる問題です。
お子さんが好きな事や得意な事はなんでしょう?将来にまったく役に立ちそうにない事でも構いません。得意な事が今はまだ見つからなくても大丈夫です。楽しそうに笑っている時、一体どんな事をしているでしょう?
それぞれの子に合った能力の伸ばし方を、熱心に考えてあげられる一番の存在は親です。障害という言葉ばかりを見つめ、「親である私のせいで」と苦しむよりも、お子さんを見つめて考える時間を増やしてみてほしいと切に願います。
そしてもし今後可能であれば、悩みを吐き出せる所を作ってほしいと思います。例えば病院などの専門機関を通じて、似た境遇に身を置く親との関りを作っていくのはいかがでしょうか。
家族間で子育ての悩みを抱え込まない仕組みを作る事も、過度に自分を責める思考を緩和してくれるかもしれません。
▼以下は障害の子を育てる親を取材した動画です。こちらの動画が、あなたのポジティブな気づきを得られるきっかけになれば幸いです。
まとめ
- 発達障害の原因は、親のせいと言い切る事はできない
- 障害について知らないが故に、余計な不安を感じてはいないだろうか
- 正しい知識と専門家の力を借りて、障害に対する誤解をしないように気をつけよう
- 子どものよい所を伸ばす方へエネルギーを傾けてみよう
- 「親のせいで」と過度に自分を責めるのはやめてほしいな
子育ての難しさは想像していたよりも大きく、乗り越えられない壁のように感じる事もあるかと思います。だからと言っても、なにもできない訳ではありません。子どものために今なにができるのか、考え続ける親になりたいですね。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。