こんにちは!こんばんは!今回もとっても役立つ発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!

発達障害児がなぜ生まれるのかは大きく分けて2つの原因が考えられます。

1つは遺伝的要因、もう1つは環境的要因です。

遺伝的要因も持っていたとしても、必ずその病気を発症するわけではありません。

また、遺伝的要因がなくても発達障害になる子どももいます。

これは現在では環境が大きな要因となっていると考えられています。

子どもが発達障害を発症してしまうと家族全体の苦労はとても大きなものとなります。

その苦労を防ぐためにも妊娠中の親の環境や体調が胎児に及ぼす影響を深刻に考える必要があるようです。

発達障害はなぜ生まれるのか?環境的要因を考える

発達障害児が生まれる割合は、年々増えて続けているといいます。

ひとつには発達障害に対するまわりの認識が深まり、ひと昔前なら見過ごされていた子たちも発達障害の診断を受ける割合が増えていることがあげられます。

しかし、現代の環境を考えた時に、発達障害児が増えている要因が見えてくるのも事実です。

発達障害児が生まれる原因は1つではなく、複合的な要因が重なっていると考えられています。

普通に暮らしているだけでさまざまな危険因子にさらされている現代の環境下では、妊娠中や子ども発達期の環境要因のリスクを少しでも取り除くよう心掛けることが大切です。

今回は妊娠を控えている、あるいは考えている方たちが、わが子が発達障害を発症するリスクを減らすためにもぜひ知っておきたい環境的要因に関して見ていきたいと思います。

要因1|早産・低体重で生まれた赤ちゃんは発達遅延のリスクが高まる

赤ちゃんが早産・低体重で生まれる原因は、母親の健康状態、年齢、喫煙、飲酒などさまざまな原因があります。

低体重で生まれる赤ちゃんの割合は1980年代には5.2%でしたが年々増え続け、2005年には9%以上となっています。

早産や低体重(出生体重2500g未満)で生まれた赤ちゃんは発達遅延のリスクが正規出産・正体重で生まれた赤ちゃんより高くなります。

正規出産は在胎週37週から42週未満ですが、これよりも数週早く生まれるだけで発達障害のリスクや心疾患などのリスクが高まります。

特に後期早産児(在胎34~36週)は目立った遅れがないため、病院では見過ごされてしまい退院となるケースが多いため、しっかりと検診をしてもらう必要がります。

また、その後の乳幼児健診などもしっかりとおこなう必要があります。

引用:低出生体重児保健指導マニュアル
引用:低出生体重児保健指導マニュア

要因2|妊娠中の喫煙副流煙・副流煙残留物

妊娠中の喫煙は胎児に多くのダメージを与えることはよく知られていますが、タバコを吸わない方でも注意が必要です。

なぜなら副流煙には主流煙よりも有害な化学物質が多く含まれているからです。

たとえば、副流煙に含まれる一酸化炭素は主流煙の4.7倍です。

一酸化炭素があると胎児は十分な酸素を取り入れることが困難になります。

その結果、発育が遅れ低体重で生まれる可能性が高まります。

主流煙と副流煙

また、副流煙残留物にも注意が必要です。

有害物質を含んだタバコの煙は周りの壁や床に付着して何ヶ月あるいは何年もその場に残ります。

そのためタバコの臭いが残っている部屋には副流煙残留物が残っている可能性が高いため注意が必要です。

副流煙残留物を吸い込んだり、付着している壁を触ったりすることにより、血液に残留物が入り込み胎児へと運ばれ、特に胎児の肺に悪影響を与える可能性があります。

そのため呼吸器系の疾患にかかりやすくなることが懸念されます。

副流煙残留物は喚起だけでは無くならない|徹底的な掃除が必要

壁や床に付着している副流煙残留物は窓を開け喚起をするだけで無くすことはできません。

家にタバコの臭いが残っているようでしたら、家じゅうの徹底的な掃除が必要です。

副流煙残留物を家からなくす方法

・すべての衣類を洗う
・すべての寝具類を洗う
・すべての床・壁・天井を掃除する
・カーペットやラグをクリーニングする
・すべてのおもちゃを洗う
・家具を含め家じゅうにある布製品を洗う

参考資料:
“Second Hand Smoke and Pregnancy” American Pregnancy Association (「副流煙と妊娠」)
“Thirdhand Smoke: What You Should Know”  healthline (「副流煙残留物についてしっておくべきこと」)

要因3|環境汚染物質|水銀・農薬

現代の環境汚染も発達障害児が増えていることと関係がありそうです。

母親になんの影響を及ばさなくても、胎児には濃縮された環境汚染物質が流れ込みます。

水俣病は水銀に汚染された魚を食べたことにより発症した病気ですが、母親は水俣病にかからなかったにも関わらず、生まれた赤ちゃんは水俣病を発症していた例が報告されています。

それは、母親の食べた魚の水銀が胎盤を通り胎児の中に濃縮され、胎児の脳へ大きなダメージを与えたためです。

水銀は体内に入ると血液と一緒に運ばれ、脳関門を通過し、脳の主要機関に作用し損傷させていく恐ろしい物質です。

普通に摂取している量ならば害はないと言われていますが、妊娠中は胎児への影響を考え摂取量に気を付ける必要があります。

水銀|大型魚には濃縮した水銀が含まれている

魚を多く食べる日本人はどうしても水銀を多く摂取してしまう傾向にあり、現在、日本人の水銀摂取の80%以上が魚由来です。

厚生労働省は妊婦に水銀を多く含む魚の摂取を控えるよう推奨しています。

下記は厚生労働省が発表している多量摂取を控えるべき魚介類のリストです。

“注意!妊婦には食べすぎていけない魚がある” 東洋経済ONLINE

特に子魚を多く食べる大型魚は食物連鎖で水銀が体内へ蓄積されていきます。

そのため妊娠中は上のリストにはなくても大型魚のサケも控え、アジやイワシなどの小型魚を食べることがおススメです。

参考資料:
「重金属」体内汚染の真実 大森隆史著 東洋経済新報社

農薬|日本は世界屈指の農薬消費国

他に日本で心配される環境汚染物質の1つに農薬があります。

下のグラフからもわかるように日本は実は世界屈指の農薬消費国です。

“農薬ってなに?知っておきたい農薬の種類と効果の違い” プロラボファーム

これは日本の気候が関係していますが、それだけではなく日本が農薬の使用限度量を緩和してきていることも理由として挙げられます。

日本で広く使用されている農薬は、現在海外では危険が確認され禁止となってきていますが、日本にはその動きは見られません。

害虫の神経伝達物質に働きかけ死に至らしめるこれらの農薬は、動物実験により脳の免疫システムに悪影響を与えることが確認されています。

そして広く使用されている浸透性農薬ネオニコチノイドは植物全体に浸透するため洗っても落ちません。

農薬の使用量と発達障害児の増加は比例関係にあることを下記のグラフは示唆しています。

“地球を脅かす化学物質―発達障害やアレルギー急増の原因” 市民のためのがん治療の会

日本の3歳児の子どもの尿中からは低濃度の農薬が検出されていることも発表されています。

農薬にさらされるリスクを回避するには、子どもがおなかの中にいるときや小さいうちは、無農薬や有機栽培の野菜を摂取することが推奨されます。

 

参考資料:
“発達障害との関連が疑われる農薬、欧米で同時に禁止 日本は再び後手に” YAHOO! Japan ニュース

要因4|帝王切開

2019年に発表された研究では、これまで帝王切開に関して各国から発表された61の研究結果(合計で2000万人以上の出産)の統計をおこないました。

その結果、帝王切開で生まれた子どものほうが発達障害になる割合が高いことがわかりました。

ですがその割合はごくわずかで、帝王切開に原因があるのではなく、帝王切開をしなければならない原因(母体の健康状態、未熟児、難産など)のほうに、発達障害児になってしまう原因があることも考えられます。

そのため、今回の統計結果は帝王切開と発達障害児の関連を裏付ける結果ではありますが、帝王切開だけが原因とするのは正しくありません。

ですがやはり発達障害のリスクを減らすためには、母体や胎児にリスクがともなう場合をのぞいては、可能な限り自然分娩で生むことが望ましいといえそうです。

参考資料:
“Cesarean sections tenuously tied to autism” SPECTRUM (「帝王切開とASDの関係は希薄である」)

要因5|妊娠前の母親の体型|肥満あるいは痩せている

妊娠前の母親の体重が子どもの発達障害に関係するとの研究調査も発表されています。

デンマークでおこなわれたこの調査では、母子81,892人を対象に、母親の体重と子どもの発達障害の発症率の関係性を調査しました。

その結果は下記の通りです。

母親の体重とADHDの子どもが生まれるリスク

・標準より太り過ぎている:28%増

・肥満体型:47%増

・重度な肥満体型:95%増

母親の体重とASDの子どもが生まれるリスク

・標準より低体重:30%増

・肥満体型:39%増

参考資料:
「母親の体格がADHD、自閉症リスクと関連か」 ケアネット

要因6|妊娠中の飲酒

妊娠中に母親が食べたものの栄養が血液を通り胎児に運ばれるように、アルコールも胎児に運ばれます。

アルコールを解毒する胎児の肝臓は最後に成長する臓器の1つであり、最終段階になるまで十分に成長しません。

そして胎児は大人のようにアルコールを解毒することができません。

そのため胎児に運ばれたアルコールは胎児の脳内の細胞や脊髄などの身体の箇所にダメージを与えてしまい、結果として胎児の成長を妨げる原因となります。

特に妊娠から3ヶ月以内の飲酒は赤ちゃんに長期間にわたる悪影響を及ぼす可能性があります。

妊娠中の飲酒による影響は下記のようなものがあります。

・低体重で生まれる

・早産・流産

・貧弱な成長:低体重で生まれる、健常児より成長が遅い・背が低いなどの可能性

・発達障害:思考・発話・社会性・時間管理・計算や記憶などの問題

・注意力散漫・集中力欠陥・多動の問題

・肝臓・腎臓・心臓などの臓器の弊害

・聴力・視力の弊害

これらの弊害は永久的に子どもを苦しめます。

ですが、早期治療と支援により影響を最小限に抑えることができます。

参考資料:
“Drinking alcohol while pregnant” NHS (「妊娠中の飲酒」)
“Alcohol and pregnancy” Better Health Channel (「飲酒と妊娠」)

要因7|妊娠中の薬の服用

妊娠中に薬品を摂取することも発達障害の子どもを産むリスクを高める可能性があるとの研究結果があります。

ここでは胎児に影響を及ぼす可能性があると報告されている薬について見ていきたいと思います。

アセトアミノフェン

アセトアミノフェンは解熱鎮痛剤として広く使用されている薬品で、大人が使用する場合は安全性の高いお薬です。

妊娠中の胎児への影響も少ないと言われています。

しかし一方で、妊娠中にアセトアミノフェンを摂取した母親の子どもは発達障害を発症する割合が高いという調査報告が海外であります。

アセトアミノフェンは肝臓で代謝されるさいに、その5~10%はいったん毒性が高い代謝物になったあとに無害な化合物へと解毒されます。

アセトアミノフェンは胎盤を通り抜けることが証明されていて、妊娠中に服用したアセトアミノフェンの一部は胎児の器官に到達する可能性があります。

大人の健康な肝臓でしたら解毒できますが、胎児の肝臓はまだきちんと発達していないため、アセトアミノフェンが胎児に運ばれた場合は正常に解毒することができずに子宮内に長く残る可能性があります。

ですが、肝臓・腎臓・腸での低い毒性負担曝露に関する研究ではアセトアミノフェンの短期間での使用の安全性を認めています。

そのため妊娠中はできるだけ薬を使用しないで代替え療法を取ることが望ましいですが、使用しなくてはならない場合は、できるだけ少ない容量で短期間に抑えることが望ましいでしょう。

参考資料:
“Association of Cord Plasma Biomarkers of In Utero Acetaminophen Exposure With Risk of Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder and Autism Spectrum Disorder in Childhood” JAMA Psychiatry (「子宮内アセトアミノフェン曝露による臍帯血しょうバイオマーカーと子どものADHDとASDリスクの関連性」)
Acetaminophen in Pregnancy Might Raise Children’s Odds of ADHD, Autism WebMD (「妊娠中のアセトアミノフェン摂取は子どもがADHDやASDになる確率を高める可能性がある」)
“Acetaminophen Use During Pregnancy, Behavioral Problems, and Hyperkinetic Disorders” JAMA Pediatrics (「妊娠中のアセトアミノフェン摂取:問題行動と多動性障害」)

抗うつ薬

抗うつ薬もこれまで妊娠中に摂取しても胎児への影響はないと言われていましたが、最近の研究によりその安全性が懸念されています。

セロトニン量を高める抗うつ薬は子どもに摂取させると副作用のリスクが心配されている薬です。

さまざまな研究により、授乳中の乳児の血液中の抗うつ剤のレベルは低いか検出不可であることが証明されています。

そして短期的な悪影響も報告されていません。

そのため、授乳中に抗うつ薬を使用することは比較的安全と考えられています。

ですが、抗うつ剤は胎盤を通過し胎児の血液脳関門を通過します。

そして、母乳に含まれる抗うつ剤の量より、胎盤を通る抗うつ剤の量のほうが多いです。

その量が安全な範囲なのかどうかはわかっていません。

これまでの研究では、妊娠中の抗うつ薬の使用により、子どもの言語障害や奇形と関連することが報告されています。

同時に妊娠中の母体のうつ状態は胎児の成長に悪影響を与えることも研究により証明されています。

そのため妊娠中の抗うつ薬の服用にはベネフィットとリスクを十分に考量することが推奨されています。

抗うつ薬を使用しなければならない場合は、服用量が多くならないように調整しながら、適切な時期に服用することが望ましいです。

妊娠を控えているようならば、1人で抱え込まずに周りに相談し、心理セラピーを取り入れたり、積極的に運動を行うなどして、健康的な母体を作るように心がることが大切です。

参考資料:
“Taking Antidepressants During Pregnancy” verywellmind (「妊娠中の抗うつ薬摂取」)
“Risks of using SSRI / SNRI antidepressants during pregnancy and lactation” NCBI (「妊娠中と授乳中にSSRI / SNRI抗うつ薬を摂取するリスク」)
「妊娠中のSSRI使用は子の言語障害リスク」 メディカルオンライン
「妊娠初期のSSRI曝露、胎児への影響は」 ケアネット

妊娠中の不安を取り除くために

いろいろと不安なことが多くのしかかってくる妊娠中は、不安に押しつぶされないように、気分転換をすることが大切です。

母親学級への参加は出産に向け準備をするだけでなく、同じ不安を抱えた妊婦さんとの交流の場として活用できます。

不安を一人で抱え込むことはしないで、積極的にまわりに自分の不安を話しましょう。

また、妊娠体操やマタニティヨガなどは気分転換だけでなく、出産にむけて体力をつけ赤ちゃんを産みやすくする効果も期待できます。

マタニティヨガ【前半】 ヨガ初心者や体が硬い方にもおすすめ☆

妊娠中は無理をせず、良質な睡眠を得られるように、パートナーにできる限り協力してもらうことも大切です。

下記のようなリラックスできる音楽を聴いてから寝ることもおススメです。

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妊娠中は特に栄養バランスのとれた食事をとることが胎児の健全な発育のために大切です。

体調管理をしかっりとおこない、自己をいたわることを心がけましょう。

それによりおなかの中の赤ちゃんも健やかに発育することができます。

まとめ

妊娠と出産は女性に大きな負担がかかってしまうイベントです。

この記事でも妊娠中の母親の環境が胎児与える影響に関してお伝えしたので、過度に気にしすぎてしまいストレスを感じてしまうこともあるかもしれません。

ですが、ストレスが胎児に悪い影響を与えるのではないかという心配はほぼ必要ありません。

ストレスと向き合い正しく対処することが大切なのです。

ストレスは人生において避けて通れないものでもあるので、妊娠中にストレスと向き合い正しく対処することは今後の人生にも役立つはずです。

母親として胎児のことを思いストレスと正しく向き合うことは、母親として成長していく第一歩なのかもしれません。