こんにちは!こんばんは!今回も知っておきたい発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!本日は「子育て中に多い夫婦喧嘩」についてです。

子育て中のママ/パパさん、毎日お疲れさまです。
子供がすくすく成長していく様子は嬉しいものですが、子育ては一筋縄ではいかず、本当に大変なことばかりですよね。
その中で、夫婦間の喧嘩が絶えずに悩んでいるママやパパは多いようです。

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薄波
旦那さんと仲良しな友人も、産後は夫婦喧嘩が増えたそうです。
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京本
喧嘩ばかりでは、子供にとってもよくない環境ですよね。

楽しく子育てする為にも、夫婦仲良く協力して生活できる秘訣を探っていきましょう!

この記事で分かること

✓ 夫婦喧嘩の原因
✓ 夫婦喧嘩が起こらないためにできること
✓ 仲良し夫婦でいるためにやってほしいこと
✓ 夫婦喧嘩についての相談先

育児中の夫婦喧嘩が起きやすい要因

パパが育児に非協力的

女性は、初めての妊娠や出産を経て、身体の変化とともに母親へと成長していきます。
しかし、男性は妊娠するわけではないので、女性よりも父親の自覚が芽生えるきっかけが少ないといえます。
子供が産まれてからも、本当の意味で父親として意識した生活ができる男性は、そう多くないといえるのではないでしょうか。
仕事や飲み会、休日の趣味・・・。
ママが自分のしたいことを我慢して育児している中で、パパが今までと変わらない生活を送っていたら、ママの怒りは爆発するはずですよね。


育児はママ一人が背負うものではありません。
仕事が忙しくて育児ができないのであれば、「忙しいからやらなくて当たり前」、ではなく、「この状況で父親として何ができるか?ママは何をしてほしいのか?」を考えるべきです。
もちろん、夫婦が協力して育児するのが理想ですよね。

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京本
今の社会は、男性の育児に協力的になりつつあるため、思い切って育休などの会社でつかえる制度を活用してみては?

それが難しいのであれば、ママの負担をどうにか減らせないか、一緒に話し合うのも子育てです。
産後のケア施設や、ベビーシッター、託児所などを利用してみるのもいいかもしれません。

自分の中で目にみえる変化がないパパこそが、父親になるための努力が必要です。
出産や育児について分からないのなら、調べて理解しようとする、ママの悩みを聞いてあげる、などママの気持ちに寄り添いましょう。

ママが産後、精神的に不安定

「女性は出産すると別人になってしまう」などと聞いたことはありませんか?
全てのママではないかもしれませんが、実際にいえることなんです。
産後は、マタニティブルーや産後うつになりやすい時期でもあります。

 マタニティブルーズは、出産後の女性の30-50%が経験します。マタニティブルーと呼ばれることもあります。出産直後は気持ちも高ぶっていますが、産後数日から2週間程度のうちにちょっとした精神症状が出現します。多くは、ふいに涙が止まらなくなったり、いらいらしたり、おちこんだりする症状がでます。

引用:公益社団法人 日本産婦人科医会

産後うつのスクリーニングに一般的に用いられている、エジンバラ産後うつ病質問票(EPDS)で産後うつのチェックができます。

【エジンバラ産後うつ病質問票(EPDS)】

あなたの気分をチェックしてみましょう。
過去7日間にあなたが感じたことに最も近い答えにチェックをつけて下さい。
必ず10項目全部に答えて下さい。

  1. 笑うことができたし、物事の面白い面もわかった。
    ( ) いつもと同様にできた。【0点】
    ( ) あまりできなかった。【1点】
    ( ) 明らかにできなかった。【2点】
    ( ) 全くできなかった。【3点】
  2. 物事を楽しみにして待った。
    ( ) いつもと同様にできた。【0点】
    ( ) あまりできなかった。【1点】
    ( ) 明らかにできなかった。【2点】
    ( ) 全くできなかった。【3点】
  3. 物事がうまくいかなった時、自分を不必要に責めた。
    ( ) はい、たいていそうだった。【3点】
    ( ) はい、時々そうだった。【2点】
    ( ) いいえ、あまり度々ではなかった。【1点】
    ( ) いいえ、全くそうではなかった。【0点】
  4. はっきりとした理由もないのに不安になったり、心配したりした。
    ( ) いいえ、そうではなかった。【0点】
    ( ) ほとんどそうではなかった。【1点】
    ( ) はい、時々あった。【2点】
    ( ) はい、しょっちゅうあった。【3点】
  5. はっきりとした理由もないのに恐怖に襲われた。
    ( ) いいえ、そうではなかった。【0点】
    ( ) ほとんどそうではなかった。【1点】
    ( ) はい、時々あった。【2点】
    ( ) はい、しょっちゅうあった。【3点】
  6. することがたくさんあって大変だった。
    ( ) はい、たいてい対処できなかった。【3点】
    ( ) はい、いつものようにうまく対処できなかった。【2点】
    ( ) いいえ、たいていうまく対処した。【1点】
    ( ) いいえ、普段通りに対処した。【0点】
  7. 不幸せな気分なので、眠りにくかった。
    ( ) はい、ほとんどいつもそうだった。【3点】
    ( ) はい、時々そうだった。【2点】
    ( ) いいえ、あまり度々ではなかった。【1点】
    ( ) いいえ、全くそうではなかった。【0点】
  8. 悲しくなったり、惨めになったりした。
    ( ) はい、たいていそうだった。【3点】
    ( ) はい、かなりしばしばそうだった。【2点】
    ( ) いいえ、あまり度々ではなかった。【1点】
    ( ) いいえ、全くそうではなかった。【0点】
  9. 不幸せな気分だったので、泣いていた。
    ( ) はい、たいていそうだった。【3点】
    ( ) はい、かなりしばしばそうだった。【2点】
    ( ) ほんの時々あった。【1点】
    ( ) いいえ、全くそうではなかった。【0点】
  10. 自分自身を傷つけるという考えが浮かんできた。
    ( ) はい、かなりしばしばそうだった。【3点】
    ( ) 時々そうだった。【2点】
    ( ) めったになかった。【1点】
    ( ) 全くなかった。【0点】

    日本人女性の場合、点数が9点以上の場合に産後うつの疑いがあります。

    出典:母と子のメンタルヘルスケア(日本産婦人科医会)

産後うつの疑いがあれば、専門家医への受診をおすすめします。

仮にそうでなくても、単純に産後のストレスやホルモンバランスの変化から、涙もろくなったり、怒りっぽくなったりもします。

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薄波
私も産後はイライラすることが多かったです。

パパが女性の産後の変化について何も知らなかったりすると、ママの突然の様子にびっくりしてしまうかもしれません。
ママは、出産前にこのような状況になり得ることを家族にしっかり伝えることが大事ですね。

子育ての方針のズレ

スポーツにおけるチームプレーでも、目標を共有することは大事ですよね。
「どんな子供に育ってほしいか?」の共通のゴールをもたない夫婦であれば、どんなに育児について話し合ってもぶつかり合うだけです。
たとえば喧嘩したとしても、目標が明確であれば、そこに近づくためにはどうしたらいいのか?という落としどころがあるはずです。
同じ目標を夫婦一緒に目指している最中であれば、その達成のために、仕事、家事、育児をどう分担していくかの話し合いが容易になります。

感情論になった場合でも、私たち夫婦は何のために育児しているのかを思い出せば冷静になりやすいかもしれません。
しかし、夫婦それぞれが違った理想像に向かって子育てをしているのであれば、夫婦喧嘩は永遠に続くことでしょう。

子供が出来たり、産まれたときに、夫婦でどんな子育てをしていきたいのかをぜひ考えてみてください。
もちろん今からでも遅くないはずです。

夫婦喧嘩を防ぐためにできること

育児の目標を共有

先述したとおり、夫婦で共有のゴールをイメージすることは良好な関係づくりにつながります。
子育てだけでなく、家族としての目標を夫婦でたてることはとても大切です。
ただ普段の会話から、真剣にこれからのことを話す流れにもっていくことは意外に難しいことだったりもしますよね。
そんなときに活用できそうな家族会議向けのシートがあるので紹介します。

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京本
子育て以外の仕事やお金のことについても話し合えるので、夫婦で考えてみてください!

家事の負担を減らす

子育てしながらの家事は、大人が計画した通りに進まないことが多いのでストレスがたまるものです。
そこで、夫婦で家事を分担する前に、家事の負担自体を減らしてみませんか?
今は便利な電化製品やサービスが豊富な時代なので、子育て優先でどんどん利用していきましょう。

〇ネットスーパー
「近くにスーパーがあるから。」「抱っこ紐やベビーカーを使えば行けないことはないから。」と無理せずに、便利なものは積極的に活用してください。
子供連れの外出は思わぬアクシデントがつきものです。
子供を連れて買い物しなくてもいいと思うと、精神的にとても楽になりますよ。
参考:全国ネットスーパー宅配

〇便利家電
お金をかけることに罪悪感を抱くことがあるかもしれません。
しかし、必要な投資はしていいんです!
時短できれば、負担が軽くなり、イライラすることも減るはずです。
関連記事はこちら

言葉遣いを見直す

夫婦の関係が長くなる程、そして信頼関係ができる程、相手に気を許しすぎることがあります。
そのため、つい相手への気遣いがおろそかになることもあるでしょう。
フランクすぎる言葉が、相手を傷つけていたり、怒らせてしまっている可能性があるので、喧嘩が絶えない場合は一度自分の発言を見直してみるといいかもしれません。

自分から謝る

時と場合によりますが、シンプルですが一番大事です!
世間的にも、自分から折れて仲直りするパターンが多いようです。


子育てに真剣なのはわかりますが、自分の意見を通すために相手を支配しようとしてはいませんか?
もし、やりすぎたな、言い過ぎたな、と感じたら素直に謝りましょう
変な意地を張ってしまうと、夫婦仲もこじれていきます。

夫婦仲良く過ごすためにおすすめ

夫婦二人でデート

子供が産まれると、なかなか夫婦二人きりの時間をもつことが難しいと思いますが、
それまでは二人でデートに行ってましたよね?
楽しかったですよね?
初心にかえって夫婦でデートしてみましょう!
乗り気でない方も、現代版おしどり夫婦代表の辻ちゃん・杉浦太陽夫婦の動画をみて見習ってください!

毎日あいさつを交わす

夫婦喧嘩が増えると、何気ない会話自体が減ります。

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薄波
あいさつも無意識になくなっている夫婦も多いのではないでしょうか。

しかし、会話はあいさつから始まるものです。大げさにいうと、人間関係を築く基礎です。
「おはよう」「おやすみ」「ありがとう」「ごめんね」とあいさつを忘れずに伝えてください
特に「ありがとう」は1日に1回は伝えたい言葉ですね。
言っても言われてもポジティブな気持ちになれると思います。
子供も夫婦の会話を真似している部分があるので、あいさつが当たり前にいえる子に育ってくれるかもしれません。

夫婦のスキンシップ

産後はホルモンバランスの変化によって、ガルガル期や産後クライシスといった、パパに対する態度の変化があるかもしれません。

どちらか一方がスキンシップを求めていて、それに応えない状況はお互いの関係を悪化させるばかりなのは容易に想像できますよね。
ママは、育児のリズムに慣れてきて、医師からも夫婦生活のOKサインが出たら、少しずつスキンシップを受け入れるよう努力してみましょう。
スキンシップにより分泌されるオキシトシンは、絆ホルモンや幸せホルモンともいわれていて、夫婦関係に良い影響を与えてくれるはずです。

オキシトシンは子宮収縮や乳汁分泌を促す母親のホルモンとして古くから知られてきたが、最近の研究で、男性も未婚の女性も、すなわち性別や年齢に関係なく分泌される脳内物質であり、その役割は、視床下部のストレス中枢を抑制して、HPA軸(視床下部・下垂体・副腎システム)を抑え、ストレスホルモン(コルチゾール)の分泌を減少させることが明らかにされた。その活性化因子は、グルーミング行動であり、マッサージ、エステ、リフレクソロジーなど心地よいスキンシップ、友人や家族との団欒、などである。

引用:有田秀穂:スキンシップと団欒はオキシトシンを介してストレスを解消させる,会長講演,第39回生命情報科学シンポジウム, 国際生命情報科学会誌,33巻1号, pp.96-, 2015.

それでも夫婦喧嘩に悩んでいる方へ

思い切って夫婦カウンセリングを受けることも一つの手段だと思います。
第三者である専門家の意見やアドバイスを聞いてみると、今の夫婦の状況が冷静に考えられたという声も少なくありません。
対面だけでなく、オンライン対応のカウンセリングもあるため、気軽に相談できます。

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薄波
海外ドラマでは、夫婦がカウンセリングを受けるシーンをよくみます。
それほど一般的なことなんですよね。

また、相手からの暴力がある場合、それはDVかもしれません。
夫婦間の暴力は普通ではありません。第三者に相談してみませんか?
〇【DV相談ナビダイヤル】#8008(はれれば)
〇令和2年4月より、DV相談+(プラス)という窓口も始まりました。
24時間電話相談(0120-279-889)、メール相談可能。チャット相談や同行支援、緊急の宿泊先提供も行っております。
参考:男女共同参画局 DV相談について

まとめ

産後はママのイライラが募りやすい時期であり、パパの歩み寄る努力が必須なとき。
夫婦の喧嘩がおこりやすいタイミングであることが分かりました。
お互いがそのタイミングの理由について理解し、育児の方向性についてもしっかり話し合うことが大事ですね。
育児中の夫婦が普段から仲良く過ごすためには、
・家族会議で目標を定める
・家事や育児の負担を減らす
・言葉遣いを見直す
・自分が言いすぎたと思ったら謝る
ことが大事です。

毎日のあいさつはもちろん、ときどき夫婦でデートをしたり、スキンシップをとることもおすすめですよ。

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京本
もし、自分が歩み寄ろうと努力しても、夫婦喧嘩が絶えない方は悩まず相談窓口へ。

この記事が育児に励むママやパパの参考になれば幸いです。