こんにちは!こんばんは!今回も知っておきたい発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!本日は「子育て中に体力がない」についてです。
子どもの成長につれて、抱っこやおんぶが重い。外遊びも、子どもは夢中で遊び、大人は途中で“ちょっと休ませて…”と言いたくなるなんて事、ありませんか?
この記事では体力がないと感じる原因、簡単な運動、発達障害児の体力についてもご紹介します。ご覧ください。
目次
子育て中体力がないと感じる原因は主に3つ
まず、体力を簡単に説明します。
体力は生命活動の源で、健康な体の維持などの肉体面、意欲、気力など精神面の充実といった【生きる力】のために重要な要素とされています。
体力は、行動体力(こうどうたいりょく)と防衛体力(ぼうえいたいりょく)の二つに分けられます。
行動体力は、筋力や持久力など実際に動かす力。防衛体力は、病気やストレスに対する抵抗力です。
体力が低下すると、身体活動量が減り、筋力が低下します。筋力が低下すると立つ、歩くなどの身体機能が低下し、生活の質(家事や仕事、趣味を楽しむなど)が下がります。生活の質が下がると、気力も低下し、日常生活にさまざま悪影響を及ぼします。
その他、忙しさや、運動が嫌い等他にも様々な理由が考えられますが、体力が低下する原因を
- 運動不足
- 筋力低下
- 基礎代謝の低下
この3つと考え、順番に解説していきます。
①運動不足
現代社会は、家事の自動化や交通手段の発達などで、あらゆるものが便利になり、身体を使う事が激減、身体活動量は低下しています。
歩数も減っており、厚生労働省のアクティブガイドでは、成人は1日8000歩を目標としていますが、2016年の調査によると、一日平均では、成人の男性は6980歩、女性は6030歩です。
特に、女性はどの年代においても男性より歩数が少なく、中でも子育て世代の30代後半の女性は家事、育児、仕事の両立などで、多忙なうえ、運動不足に陥りやすくなっています。
また、2020年度には小学生男子の体力が過去最低を記録。原因として、室内時間の充実、子どもの多忙、少子化による遊び仲間の減少が挙げられます。
さらに、新型コロナをきっかけに運動や、外出の機会が減り、テレビやゲーム、動画などを視聴する【スクリーンタイム】と呼ばれる時間が大幅に増加。特に、男の子が長くなる傾向があるようです。
参照:ヤフーニュース成人は男性6980歩、女性6030歩…一日の平均歩数の実情をさぐる
一般社団法人日本スポーツ栄養協会の公式情報サイト「スポーツ栄養web」運動時間が減りスクリーンタイムの増加が顕著 令和3年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査②
スポーツ庁平成30年度体力・運動能力調査結果の概要及び報告書について調査結果の分析
筋力チェックしてみませんか?
ところで、自分の筋力量、気になりませんか?簡単に目安がわかるので一度やってみてください。
【関連動画】
②筋力低下
筋肉量は、成長とともに20歳頃をピークに達しそこから少しずつ低下します。一般的な筋肉量の推移は40代ごろまで維持され、50代を境目に減少し、70代では20代の4割程度になります。
しかし、30代から50代にかけてに運動せず過ごすと、筋肉量が減るスピードが加速します。
筋肉量が減ると、単純に転倒などのリスクが高くなるだけではなく、肺炎や感染症、糖尿病など様々な病気のリスクも増加します。しかし、逆に言うと、筋肉量が多いと健康で長生きできると言えます。
筋肉をつけるためには、運動だけでなく食事のバランスも大切です。
体力低下の予防や改善には、たんぱく質が効果的。毎食取り入れたい栄養素です。
肉、魚、卵、乳製品にたんぱく質が豊富に含まれます。
参照:NHK筋肉と健康・寿命の関係 筋肉量が落ちるリスクと病気について
公益財団法人岡山県健康づくり財団筋肉をつけるための食事
③基礎代謝量の低下
基礎代謝とは、人間が生きるために、無意識に行っている必要最低限のエネルギー消費の事を言います。
例えば、呼吸や体温調節などです。
基礎代謝量は、運動不足により筋肉量が減っている人や、元々筋力が少ない人が低下していきます。低下すると、肥満、疲れやすい、低体温、冷え性、便秘など様々な不調につながります。
また、太りやすく、痩せにくい体質に、免疫力の低下や心臓や脳などで血管疾患を発症リスクが高くなります。
参考:スマート脳ドック基礎代謝ってなに? 代謝が下がる原因や代謝を上げる方法、座りすぎの弊害についても解説
基礎代謝量を増やすためには
- 筋トレ
- ストレッチ
- 多めの水分補給
- 温かいものを食べる
- 腸内環境を整える
- 湯船につかる
など、ちょっとした工夫でできる事があります。
【関連動画】
こちらの動画では基礎代謝を上げる5つの食事法について解説されています。
体力アップのためにはどうすれば良いの?
あるアンケートでは、体力がないと思う気持ちと比例して、日常的に運動する時間がないと感じる人が多います。では、体力をアップのためにできる事とは何でしょうか?
体操、ヨガ、ストレッチなど、すぐにでも簡単に取り組めそうな運動、集めてみました。
軽い運動しませんか?
【関連動画】
一度聴いたら忘れられない歌詞、すぐできる体操です。一人でではなく、家族でいかがでしょうか?
【関連動画】
次は、幼児向け親子ヨガです。遊びながら楽しくできそうなヨガです。
【関連動画】
簡単で覚えやすいストレッチの動画です。
運動はちょっと…という方は
NEAT(ニート)を増やすのはいかがでしょうか?
NEATとは、日本語で、非運動性熱生産と呼ばれ、運動以外の身体活動で消費されるエネルギーの事です。
- 大股での歩行
- 階段などの積極的な利用
- 姿勢を伸ばす
- 掃除、洗濯、料理等の家事
- 買い物
- 子どもと遊ぶ、世話
など、簡単に言うと、普段日常的に行っている活動です。
【関連動画】
こちらの動画ではNEATの方法を紹介しています。
NEATを高めるために、普段の生活を見直して、座って過ごす時間を減らし、立位、歩行を増やし、今より少しでも歩く、立つ時間を増やすなど、ちょっとした事を気を付ければできそうですね。
参考:公益財団法人長寿科学振興財団健康長寿ネット非運動性熱産生(NEAT)とは
発達障害児は体力がない?
結論から言うと、発達障害児は、体力がないのではなく、疲れやすいと言えます。
理由としては、発達障害により、五感が過敏さや、多動・衝動性の特性により、定型発達の人が無意識にしていることにエネルギーを使ってしなければならなかったり、見た目は落ち着いているように見えても、実は脳や神経は活発にエネルギーを使っている場合もあります。
また、休憩の取り方が分からなかったり、疲れている事にも気づきにくい傾向にあります。
発達障害の一つに発達性協調運動障害があります。
知的な遅れはなく、筋肉や神経などにも異常がないのに、協調(きょうちょう)運動と呼ばれる別々に動く機能をまとめてひとつにして動かす運動が、年齢水準に対して時間がかかったり、不器用、ぎこちないなどの特徴があります。
大人もきちんと理解しないと、ふざけてやってるように思って怒っちゃいそう。
障害なので、本人の努力だけでは改善できません。
スポーツ等は、小さい頃からの親子で運動遊びを心掛け、できなくても楽しいと感じる工夫や、スモールステップで、コツをつかめるように工夫したり、道具を使う事が苦手な事は、困りごとの特徴をよく観察し、どこに支援が必要かを周りの大人が理解していきたいですね。
そして、ただ単に、発達障害イコール疲れやすいではなく、発達障害がない人が使う必要のないエネルギーを使っている事も合わせて理解しておきたいですね。
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こちら、おすすめのスポーツを紹介している記事です。
発達性協調運動障害について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてみてください。
まとめ
今回は子育て中に体力がない事についてまとめました。
- 体力低下は運動不足、筋力低下、基礎代謝の低下が原因。
- 体力アップのためには体操、運動、ストレッチなどがおすすめ。
- 運動が苦手な方は座って過ごす時間を減らし、普段の活動の意識を変える。
- 発達障害児は体力がないのではなく疲れやすい。発達障害の一つに発達性協調運動障害がある。
- 定型発達の人が無意識にしていることにエネルギーを使い疲れてしまう、適切な休憩の方法がわからないなどの別の理由が隠れている場合がいる。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事が誰かのお役に立てれば幸いです。