こんにちは!こんばんは!今回も知っておきたい発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!本日は「子育て中の塗り絵」についてです。

子どもの遊びで今も昔も変わらない、室内遊びの定番、塗り絵。

塗り絵にはどんな効果はあるのでしょうか?また、大人も、本屋以外にも、有名な100円ショップにも“置いてある位、定着した塗り絵。大人にはどんな効果はあるのでしょうか?また、発達障害の場合についても調べてまとめました。ご覧ください。

子育て中塗り絵で脳を活性化させる効果が期待できる

塗り絵は、下絵を基に色を塗る。という、とてもシンプルな遊びです。しかし、塗り絵をする事で、脳内は活発に活動し、脳を活性化させる効果が期待できます。

ところで、脳が活性化するという言葉をよく耳にしますが、具体的には、脳の中の前頭前野(ぜんとうぜんや)を活性化する事を指します。

前頭前野は脳の司令塔です。記憶や意思決定など、行動の中心になる様々な機能を持っています。

そして、脳は手に様々な指令を送っています。指は第二の脳と呼ばれ、色鉛筆や、クレヨンを使い、手先で塗るという細かな作業をする事で脳全体の血流を活発にしてくれます。

塗り絵の話に戻りますが、絵を見て、“この絵は何か?”と、考えるところから、何から塗るか?同塗り進めるのかなど、塗り絵を完成させるところまでの過程で、脳の大部分を使います。それにより、脳の血流量が増え、記憶力や集中力などの脳本来の力を発揮します。

塗り絵で手先を使うという事は、認知症にも効果的と言われており、多くの高齢者施設のリハビリにも取り入れられています。子どもから幅広く、どの年代にも脳の活性化に効果的と言えます。

ここからは、子どものへの効果、大人への効果に分けて説明していきます。

塗り絵の効果【子ども】

子どもが得られる塗り絵による効果です。

  • 自由自在に鉛筆を動かす力(運筆うんぴつ)力
  • 集中力
  • 色彩感覚
  • 表現力
  • 自己肯定感
  • 達成感

一般的に、子どもの手先の発達として、1歳頃になると細い棒状のものがつかめるようになり、鉛筆やフォークやスプーンなどを握れるようになります。

鉛筆を持てるようになると、点や線を描く事から始まり、なぐり書きにになり、円や波形などが書け、少しずつ器用さがでてきます。やがて、自由自在に鉛筆を動かすせるようになりますその力を運筆(うんぴつ)力と言います。

塗り絵を楽しめるのは、2歳頃から子が多いようです。1歳頃から色の違いは分かると言われていますが、色の名前を憶えて言えるのは2歳前後と言われています。

その頃の子どもの集中力は、年齢プラス1分と言われていますので、ちょっと塗って終わり。大人は、“もう終わり?”という感じになるかもしれません。

しかし、できた事を褒めて楽しく終われると、無理なく続けられ、やがて、鉛筆に慣れ、字を書く基礎に繋がります。

鉛筆を持って書くに慣れていると、小学校入学の時に困る事がひとつ減ります。小学校へ入学し、しばらくすると、国語の授業が始まり、ひらがなの練習が始まります。慌てないように小学校就学前につけておきたい力です。そのためにも塗り絵は効果的と言えます。

色を塗り続けたり、線からはみ出さないための集中力、手先を使うとこによる脳の活性化。色選びによる色彩感覚や表現力。字の濃さの調整なども身につき、仕上げたことによる自己肯定感や達成感も養われます。

塗り絵が嫌な子どもには

まずは、外遊びの時に木の棒で字を書いてみる。窓ガラスに息を吹きかけ書く、などの遊びを通じて、興味を引く。また、色鮮やかに濃く描けるクレヨンなどに変えると興味を持ちやすくなると言われています。

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京本
線を描く事は字を書く基礎になりますよ!

こちら、発色の良い三角形のクレヨンです。

価格899円送料無料
特徴三角形のクレヨン。
巻紙などないが、べたべたしないため、手が汚れない。
丈夫で折れにくい。
なめらかで、発色が良い。
こんな人にオススメ鉛筆持ちが上手くできないお子様へ。
メリット発色が良いため、意欲がわきやすい。
なめらかで、書きやすい。
三角形なので、鉛筆の持ち方の基礎になる。
デメリット特にないが、巻き紙などないため上下が分かりにくい。
2023年1月楽天市場より参照

高評価の口コミとして、多数、クレヨンが折れない、色がきれいという口コミがありました。

しかし、低評価の口コミでは、手が汚れる、クレヨン同士が当たって汚れるという意見もありました。

塗り絵の効果【大人】

大人が得られる塗り絵による効果です。

  • 自律神経が整う
  • ストレス発散
  • リラックス効果、リフレッシュ効果
  • 不眠解消
  • 脳の活性化(脳トレなど)

など、他にも子どもの効果にも上がっている、集中力や色彩感覚など様々な効果がありますが、この中でも特に、自律神経との関係について考えていきたいと思います。

自律神経とは、体の機能をコントロールする神経の事でです。交感神経と副交感神経の二つに分かれています。交感神経は体を活発にし、副交感神経は休息状態にします。この2つの神経が正常に活動していると、毎日が元気に活動できます。

交感神経、副交感神経どちらかが強く働き過ぎると、自律神経が乱れます。原因は、精神的ストレス、肉体的疲労、不規則な生活など様々です。

自律神経が乱れると不安や緊張感が高まり、動悸、めまい、手足のしびれ、頭痛、身体のだるさなど様々な不調を起こしやすくなり、胃や腸などの内臓にも支障をきたします。

塗り絵に無心で作業に集中することによって、自然にリラックス効果が得られ、ストレス発散になります。没頭することによって、心を落ち着かせる作用などがあり、塗り絵を塗ると自然に呼吸が整います。

呼吸は睡眠とつながっており、深呼吸や呼吸を整えると睡眠の質も上がり、不眠の解消になります。

【関連動画】

【ちょっと脱線】自律神経の乱れはこんな事でも

寝る前にスマホやタブレット見ていると、副交感神経が働かないといけないならないといけないところを、交感神経が働き、自律神経が乱れを起こしてしまうため、寝る直前までスマホを見ている人は注意が必要です。

avatar
薄波
寝る前スマホ…。思い当たります。
avatar
京本
僕もついやってしまいます…。
その他にも、̚過度の偏食、病気、更年期障害などでも乱れます。
意識的に休養、睡眠をとってくださいね。

塗り絵にはデメリットもあるの?

さて、ここまでメリットを紹介してきましたが、デメリットはあるのでしょうか?

子どもが塗り絵をする事により、大人の作った形式や概念を塗っている。すなわち、創造性に対する悪影響があるという見解があります。それがデメリットと言われる要因です。ここでは、2つに分けて解説します。

自由さや創造性の問題

塗り絵の、あらかじめ絵としてに描かれたものに、色を塗るという行為自体が、線に基づいてい塗れている状態を、“上手に塗れている”事を正解という見解を持ち、そうでなければ、間違っている。と認識しがちです。

という事は作品表現にあたり、下絵を作った製作者の意図を、塗り絵を塗る作成者は必ず受けてしまい、自由さや創造性が失われてしまいます。

創造性が失われると、塗り絵ならすぐに取り掛かれるけど、いざ、白い紙に“動物を描いてね。”と言われると困ってしまう。そんな子もいるのではないでしょうか?

描かれた図案の与える影響

塗り絵の図案はほとんどすべてが具体物です。具体物であると、その物に本来の色があります。なので、内容によっては特定の色を意識してしまい、正しい色使いを正解という見解を持ち、本来の色とかけ離れていると間違っているという認識を持ちやすくなります。

想像してみてください。すでに塗り終わっているバナナの絵が赤色で塗ってあれば、“おかしいな?バナナは黄色じゃないの?”と違和感を感じるのではないでしょうか?

参考:岐阜市立女子短期大学リポジトリ塗り絵と色彩教育に関する一考察

以上の2点から、塗り絵にデメリットがあると言われます。しかし、塗り絵ばかりで遊ぶとなると創造性に対する悪影響を受ける可能性もありますが、前述した通り、メリットもしっかりありますので、遊びの一部としてなら、取り入れたいですね。

また、最近では、想像性や、自発性の低下を取り除くために、特定の色を連想しない図案も用いられた塗り絵も増えてきています。

無料でプリントアウトして使う事ができます。どんな色を使って塗るのか楽しみになりますね。

発達障害の子どもは塗り絵は苦手?

発達障害の子どもは塗り絵が苦手な子が多くいます。

  • 色彩感覚の違い
  • 視覚過敏で色がストレスと感じる
  • そもそも楽しくない

などの理由があげられます。

特に、自閉症スペクトラム障害(ASD)を持つ多くの方の特性として、視覚や、聴覚が過敏もしくは鈍麻です。

私たちが、同じ風景を見ていてもASDの人は、コントラストがまぶしく私たちが見ている以上に光って見えていたり、色がぼやけて見えているそうです。そもそも楽しくないというのも納得がいきますね。

そんな世界を見ているのであれば、私たちが思う色の選び方や塗り方が違って当然かもしれません。

塗り絵を通してASDの人の一部に焦点を当てましたが、定型発達の人から見ると、困りごとが分かりにくく、周囲の共感や理解を得にくいのも特徴です。

発達障害

発達障害は大きくざっくり分けると、ASD(自閉症スペクトラム症)、ADHD(注意欠陥多動障害)、LD(学習障害)の3つの分類に分かれます。

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まとめ

今回の記事は子育て中の塗り絵についてまとめました。

  • 塗り絵をする事で、脳の大分部を使い、脳の血流量が増え、子どもから幅広い世代に脳を活性化させる効果が期待できる。
  • 子どもは書く基礎の運筆力や集中力なども上がる、大人はストレス発散やリラックス効果があり、自律神経を整える役割がある。
  • デメリットとして、創造性に悪影響があると言われている。しかし、メリットもあるので、遊びの一部としてに塗り絵を取り入れると良い。
  • 発達障害の人は塗り絵が苦手な人が多い。特にASDの方は、色彩感覚が違いがあるため、塗り絵をする事がそもそも楽しくない方が多い。

この記事が誰かのお役に立てれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。