こんにちは!こんばんは!今回も知っておきたい発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!本日は「発達障害のお子さんが普通学級に入ったら迷惑なのか?」についてです。
発達障害の子どもにとっての壁。その中の一つが就学。普通学級に入る子が多いですが、親にとっては、周りに迷惑をかけてしまうんじゃないかという心配は尽きないでしょう。
今年小学校1年生の筆者の息子も、発達障害の診断を受けており、普通学級に通っています。日々心配事は絶えませんが、お友達もでき、楽しく通っています。
発達障害の子が、迷惑と思われることなく普通学級に通うにはどうしたらいいのか?ぜひ最後までお読みください。
目次
発達障害の子が普通学級に在籍することは迷惑なのか?
これは、一概にyesともnoとも言えないところだと思います。
なぜなら、クラスには発達障害の有無に関わらず、様々な特性をもつ子がいて、少なからずみんな迷惑をかけあいながら生活しているからです。
その特性の強さや行動、行為もその子それぞれで、迷惑と感じる子もいれば感じない子もいます。
ただ、発達障害の子がクラスにいることで迷惑と感じている子や親がいるのは事実です。
発達障害のお子さんが普通学級で迷惑がられる要因
周りに危害を加える
例えば、発達障害のお子さんが、不安からパニックを起こして友達に手を出してしまったとします。手を出された友達は、驚いたり、傷ついたりするかもしれません。
本人には悪気はなく、相手を傷つけようとしたわけではなくても、他の子どもたちは「手を出す子」というイメージを持ち、迷惑と感じることもあるでしょう。
授業を妨げる
また、疲れる、興奮するなど、体調や気持ちに変化があったときに、大声をあげる子、授業中に自分の席に座っていられずに歩き回ったり、落ち着かない子もいると思います。
友達に直接危害を加えているわけではなくても、他の子どもたちにとっては授業に集中できないという状況を作り、迷惑がられてしまうことが多いようです。
残念ながら、このような声があるのも事実です。
他の子の仕事を増やす
ペースがゆっくりな子、先生のお話を聞くことが苦手な子は、先生の配慮だけではクラスの活動についていくのが難しいことがあります。そんなときに、クラスの子に発達障害の子のお世話係を頼む先生もいます。
喜んでやってくれる子もいれば、時には自分のことが後回しになることで、「本当はそんなことしたくないのに」と迷惑に思うこともあるようです。
発達障害の児童が普通学級にいるメリット
助け合いの精神を学ぶ
クラスというのは、子ども達にとって小さな社会です。社会に出れば、色々な人がいます。
その個性を認め合い、できないことがあればお互いに助け合う。そんなことを学ぶ機会を作るのも学校の役割です。
発達障害の子がクラスにいると、自ずとそんな助け合いや思いやりの気持ちを学ぶ機会が増えます。
特技がいい刺激になる
また、発達障害の子の発達には大きな凸凹があります。できないことも多いですが、その分突出していることもあります。
例えば、絵を描くのがうまい、工作が得意、計算が早い…など、その子それぞれの特技があり、それが他の友達にいい影響を与えることもあります。
色々な人がいるということを知る
得意なこともあれば、苦手なこともある。長所もあれば短所もある。自分とは全く違う特性の子がいる。
そんな風に色々な人がいるということを知ることができるのは、どの子にとっても大事なことです。
- 発達障害の子の存在は周りに大きな影響を与える。迷惑をかけることもあるが、助け合い、思いやる気持ちを育んでくれる存在
- 得意なことが他の子への刺激になる。
- 他の子にとっても、色々な人がいるという経験になる。
発達障害の子が迷惑な存在にならないようにするには?
担任の先生の意識
そして重要なのは、そのクラスを運営する担任の先生の意識です。
先生が発達障害の子の存在をどう扱うかで、周りの子ども達のその子に対するイメージは変わり、クラス運営に大きく影響します。
発達障害の子に対して、「困った子」「迷惑な子」として担任が接すれば、クラスの子どもたちも同じ対応をするかもしれません。
反対に、その子の特性について周りの子にも説明し、みんなで特性を理解し合い、助け合えるようなクラス運営をする先生であれば、迷惑と思うことはあれど、発達障害の子に対するイメージはプラスなものになるでしょう。
親と担任の先生との連携
発達障害のお子さんが普通学級に入ることで、クラスで迷惑な存在になってしまうのではないか。そんな心配はなかなか拭うことはできないかもしれません。そこで大切になるのが担任の先生との連携です。
子どもの一番の理解者は、他の誰よりも親です。先生は、子どもの特性や困りごとなど、どんな子なのかという情報を必要としています。
親が先生に子どもの情報を共有することで、先生も子どもを理解し、今後どのような支援が必要になるのか考えることができます。
ですので、親はお子さんに関する情報を先生に伝え、理解してもらうことが大切です。そして、学校での様子も聞きながら、家庭でもできることを考え、一緒にお子さんの成長を見ていく中で、信頼関係を築ていきましょう。
それが子どもたちが過ごしやすい環境を作っていくことにつながります。
感謝の気持ちを忘れない
発達障害の子が過ごしやすい環境を作ることは大切です。でも、実際にはそれは容易なことではありません。
そこに手をかけてくれる先生の存在、そして実際に一緒に過ごし、助けてくれるお友達の存在、周りのたくさんの手助けがあって、発達障害の子は楽しく学校に通うことができます。
もちろん、発達障害の子に限った話ではありませんが、助け合う心をお互いに大切に、そしてそんな環境に感謝できれば、周りとの信頼関係も育まれ、子どもたちが過ごしやすい環境を作っていけるのではないでしょうか。
担任の先生と信頼関係を築くことがなにより大切!
親にできることは?
子どもをよく観察する
そのためには、普段から子どもの様子に気を配り、変化がないか観察するのも、大事な役割です。
子ども自身が普通学級の中で困っていないか?苦しんでいないか?をよく見てあげてください。
普通学級の生活自体が本人にとってレベルが高いなど、ついていくのが大変な場合、お子さんの困り感につながり、不安から落ち着かない行動を起こしてしまったり、それが迷惑行動に繋がってしまうこともあります。
子どもの思いを代弁する
子どもの様子で気になることや配慮してほしいことは先生に伝えましょう。
他にも、子どもが話してくれた悩みや困りごとなどを先生と共有することで、対処できることを一緒に考えることができます。
先生もクラスの中ですべてのことを把握しているわけではありません。情報を伝えることで、助かる先生もいるでしょう。
普通学級ではない選択肢もある
このように配慮を重ねても、発達上どうしても普通学級でやっていくのは難しい子もいます。そのような子にとっては、普通学級に通うことが苦痛になってしまうこともあります。
お子さんの様子を見て、特別支援学級や通級など、色々な選択肢から、本人にとって一番過ごしやすい環境を見つけてあげることも大切です。
普通学級から特別支援学級に移るケースもあります。こちらも一つの参考にご覧ください。
・子どもをよく観察し、先生に配慮してほしいことを伝え、連携していく。
・それでも難しい場合、本人が辛そうなときは、別の選択肢も考えていくことも必要。
まとめ
発達障害の子が普通学級にいると迷惑なのか?迷惑な理由、でもそれが悪いことだけではない理由をわかっていただけましたか?
我が子は、幸い担任の先生の理解と暖かい支援があり、今では友人もでき、クラスの中で何事もなく過ごしています。あらかじめ、息子の特性や配慮してほしいことについて先生に伝えており、こうして先生と信頼関係を築いていくことが、子どもにとって大事だと思います。
なかなか難しい問題ではありますが、子どもが過ごしやすい環境が一番。どんな子も受け入れられる社会であってほしいと願うばかりです。
最後までお読みいただきありがとうございました。