こんにちは!こんばんは!今回も知っておきたい発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!本日は「発達障害ルール理解できない?」についてです。

「ウチの子ども、ルールが理解できないのか、守ることが苦手。。もしかして発達障害?詳しく知りたい。」

今回は上記のような悩みについてお答えします。

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京本
今回、この記事では、「ルールが理解できないのは発達障害なの?」という疑問について解説していきます。
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薄波
他にも、自閉スペクトラム症、学校や将来の仕事の不安、おすすめ書籍などお伝えしていきますね。

ルールが理解できないのは発達障害の可能性も

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京本
まず結論からお伝えすると、日常生活におけるルールが理解できない場合、発達障害の可能性も考えられます。
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薄波
さらに細かく説明すると、発達障害の中の1つである【自閉スペクトラム症】が疑われます。

自閉スペクトラム症の症状の1つとして、相手の話を理解するのが苦手、といった特性があるためです。※詳しくは後述の自閉スペクトラム症の症状で解説。

もちろん、ルールを理解するのが苦手だからといって必ずしも自閉症スペクトラムであるというわけではありません。

○○が苦手というのは、人それぞれ個性の部分でもあるため、「○○が苦手だから発達障害」と断定するのは難しいところだからです。

しかし、あきらかに周囲の人と同じ行動が出来ない・困難、といった傾向が見られる場合は発達障害の可能性も疑われます。

  • 生活に明らかな支障が出るレベル
  • 周りの人は普通に理解したり、守れたりできるのに、本人はそれができない
  • 周囲の人と比べて、あきらかに物事への考え方・行動が変わっている

といったような場合です。

自閉スペクトラム症の症状

自閉スペクトラム症としては、大きく次の3つがあります。

  • 社会性の困難さ
  • コミュニケーションが苦手
  • 想像力が弱い

※参考情報:厚生労働省(発達障害の理解)

それぞれ説明します。

社会性の困難さ

  • 人とのやり取りが苦手
  • 場の空気を読むのが苦手(勝手な行動もとってしまう)
  • 常識・暗黙ルールがわからない

コミュニケーションが苦手

  • 相手の気持ちを感じ取るのが苦手
  • 表情や身振り手振りを使ってのやり取りができない
  • 言葉の意味は理解していても、その言葉にふさわしい場面で使えない
  • 冗談や皮肉がわからない

想像力が弱い

  • 周りの人と同じことを考えるのが苦手
  • 共通のイメージを持ちにくい(○○ごっこなどの遊びが苦手)
  • 特定の物事に強く興味を持つ(幅が狭い)
  • 自分のこだわりルールがあり、強く守ろうとする
  • あいまいな話や例え話など理解するのが苦手
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京本
さらに併せ持つ特性として、次のようなものもあります。
補足:他に併せ持つ特性

・感覚の偏り(敏感・鈍麻・平衡感覚不全)
・不器用さ(発達性協調運動障害)
・睡眠の異常、過集中、記憶力
・視覚情報のほうが理解しやすい
・感覚が過敏、など

対処方法

結論からお伝えしますと、自閉スペクトラム症の子どもについては、周りの大人たちがその成長を見守り、本人の特性を理解してサポートしていくことが大切です。※現状、治癒する薬はありません。

  • 親御様
  • 支援の方々
  • 各関係機関の方々
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薄波
周囲の支えが当事者の人生にとって重要な役割となります。そして、子どもにルールを理解してもらうためには、次のような対応が望ましいです。

子どもにルールを理解してもらう工夫

自閉スペクトラム症の子どもは、暗黙のルールが理解できなかったり、場の雰囲気を読むことを苦手しています。

しかし、こだわりが強いという特性もあるため、ちゃんと具体的な説明で本人が納得できれば、そのルールを守ることはできます。大事なのは具体的に、です

ただし、ルールを急に変えたりすると、理解が困難になってしまいます。急ではなく、事前に余裕をもって、本人が納得できるように、具体的な説明をすることが大事です。

その他、支えるための工夫

  • なるべく落ち着ける環境を用意してつくってあげる
  • 具体的・シンプルな言葉で伝える
  • 視覚的にわかる伝え方をする
  • 行動の区切りを明確にしてあげる
  • 周囲の人との関わり方を教えてあげる
  • 自分の気持ちの表現方法を教えてあげる、など

※参考情報:厚生労働省(発達障害の理解)

補足:状況により薬物療法も

睡眠や行動の問題、てんかんや精神的な不調などが目立つ場合、薬物療法を併用することもあります。

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京本
自閉スペクトラム症の詳しい情報として、以下の参考記事もおすすめです。お役立てください。

参考記事:自閉スペクトラム症関連 

参考記事:自閉スペクトラム症(ASD)の特性と二次障害の問題

参考記事:“視覚優位”って何?|発達障害「自閉症スペクトラム」に多い特性を解説!

参考記事:【発達障害と自閉スペクトラム症の関係】特性・接し方・治療法を紹介します

発達障害における学校・仕事など関わり方

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薄波
発達障害の子どもをもつ場合、やはり親の気持ちとしては将来がとても心配になりますよね。
  • 普通に小・中・高と問題なく進学していけるのか
  • 周囲の子どもたちと仲良くやっていけるのか
  • ちゃんと将来自立して仕事につけるのか、など
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京本
不安は尽きないと思います。ですので、少しでもお役に立てればということで、発達障害における学校・仕事の関わり方について説明していきます。

学校

発達障害の子どもが学校で上手く馴染んでいくためには、次の3つが大切です。

  • クラス担任の先生の意識
  • 親と先生の連携
  • 感謝の気持ちをもつ

クラス担任の先生の意識

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薄波
担任の先生が、発達障害の子どもを助ける意識で接してくれれば、その良い影響が他の子ども達にも伝わります。

クラスの子ども達に先生がちゃんと説明してあげることで、発達障害の子どもに対しての誤解もしにくい環境ができやすくなると言えます。

親と先生の連携

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京本
親と先生の連携、つまり信頼関係も大切です。子どものことを一番わかっているのは親です。

先生にちゃんと子どもの情報を伝えることで、その後の対応も変わってきます。先生も親と連携が取れることで、子どもに対する環境の整え方がやりやすくなります。

感謝の気持ちをもつ

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薄波
これは人として当然のことかもしれませんが、周りの助けを必要とする以上、その方達への感謝の気持ちは欠かせません。

「そんなのわかってるよ!」と思われるかもしれませんが、目の前の子どものことに夢中になり過ぎて、さらに周りの助けが当たり前のようになると、つい感謝を忘れてしまうこともありえるかと思います。

親も人間ですから、常に感謝をするというのも難しいでしょう。しかし、なるべく周囲に感謝をし、皆で子どもの良い環境を整えていくことがとても大事なことだといえます。

ただし、どうしても普通学級では無理という場合もありえることです。その場合は、支援学級という選択肢もあります。以下の動画も参考にしてください。

参考動画:普通学級か?支援学級か?

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京本
発達障害と学校について、ぜひ次の記事も参考に一読ください。

参考記事:発達障害と学校について

参考記事:発達障害 普通学級 迷惑/周りに迷惑?発達障害の子が普通学級に入ったら?
参考記事:【発達障害でも大丈夫!】受け入れ高校に悩んだら新スタイルの学校も視野に

仕事

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薄波
発達障害の場合、仕事もなるべく本人の特性に合ったものを選ぶべきです。適した職を選べば、仕事を続けていくことも可能と言えます。

昔に比べれば、発達障害に対する認知も高まっていますし、対応してくれる求人も増えていますので、安心してください。

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京本
現在では【就労継続支援サービス】というものもできています。支援を受けるには、お住まいの自治体の障害者福祉窓口ハローワークで相談してください。
就労継続支援サービスとは?

障害者総合支援法に基づく福祉サービスのひとつです。一般企業で働けないといった場合でも、サポートを受けながら訓練や仕事をすることが可能です。

発達障害と仕事について、以下の動画も参考にご視聴ください。自閉症スペクトラムの方が自身の経験を元に仕事の考え方を説明しています。

参考動画:「得意がない人は楽な仕事をしよう」

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薄波
発達障害の仕事について、よければ次の記事も参考に一読ください。

参考記事:発達障害がある人の適職は?

参考記事:発達障害がある人の適職は?意外なおすすめ職業も!仕事の選び方がわかる!
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京本
ここまで発達障害の可能性、学校や将来の仕事のことなど、お伝えしてきました。親御様であれば、誰しもが心配・不安になりますよね。

しかし、あまり不安・心配をし過ぎもよくありません。「しょうがいないだろ!」というお声もあるかと思いますが、やはり、できるなら毎日子どもと笑顔で暮らしたいもの。

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薄波
次の参考記事もよければ一読ください。不安、ストレスに関して、少しでも心が軽くなる対処法など、解説しています。

参考記事:親が抱える不安・ストレスの対処法

参考記事:発達障害の子供をもつ親の悩みとは?不安やストレスに押し潰されないために

参考記事:発達障害児の親ストレスあるある!笑顔で過ごす秘訣とは?

参考記事:どう接している?発達障害児を育てる親の気持ちに寄り添う子育ての着目点!

おすすめ書籍:クスリより食事で子どもを守る

親であれば、誰しもが「子どもは自分以上に大切、なんとしても守る」という考えをもちますよね。そんな大事な子どもを守るための一助として、おすすめの書籍をご紹介します。

以下の書籍は「発達障害にクスリはいらない」テーマに、子どもの脳と体を食事で守ることをメッセージとした一冊です。

特になるべくクスリには頼りたくないという親御様には、おすすめの書籍です。

著者内山葉子・国光美佳
出版社マキノ出版
価格1,540円(税込)
発売日発売日:2020/3/8

【内容】

ADHD、アスペルガー、自閉スペクトラム症、学習障害…困った症状には理由がある。家庭でできる対処法。※化学物質過敏症の症例も掲載

発達障害に対しては「クスリを使う前に」あるいは「すでにクスリを使っていても」、できることがたくさんある。

できる範囲から食事や生活を変えていくことで、発達障害の症状が劇的によくなった子どもが多くいる。

【口コミ】

子どもの発達障害に悩む親御さんだけでなく、全ての人にお勧めです。

発達障害についての説明もありますが、いかにエネルギーが作られて、がしっかりと働くのかという説明があり、そのための食事の大切さがわかりやすく書かれています。

発達障害のを持つ人だけでなく、全ての人にお勧めです。また、特に妊婦さん是非この本を読んで、子どもを健やかに育てるための食事について学ぶとよいと思います。

引用:amazon

興味深い内容でした。全て実践は出来ないけど、気をつけようと思いました。

引用:楽天ブックス

まとめ

  • ルールが理解できないのは発達障害の可能性もある(自閉症スペクトラム)
  • 生活に支障が出るレベルか、少し苦手くらいかで対応も変わってくる
  • 自閉スペクトラム症の症状(社会性の困難さ・コミュニケーションが苦手・想像力が弱い)
  • 学校生活では、親と先生の連携が大切(まず先生の理解を得る)
  • 仕事はあるので大丈夫(就労継続支援サービスもある)
  • 発達障害は食事で良くなる可能性もある

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。