今回のキーワードは「発達障害 作業療法」についてです。

○○療法、ということばを、一度は耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか?
音楽療法、運動療法などと、さまざまなものがあります。

そのなかに、作業療法というものがあります。発達障害のお子さんがいらっしゃる保護者の方は、もしかしたらお医者さまなどからおすすめされたことがあるかもしれません。

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京本
ですが、作業療法、と言われても、どんなものなのか、いまいちぴんときませんよね。

今回は、そんな作業療法についてまとめてみました。
お読みいただければ幸いです。

作業療法とはどんなもの?発達障害とどんな関係?

作業療法(OT:Occupational Therapy)は、実は発達障害だけではなく、身体障害や、精神疾患、年齢によって生じる体や認知の機能の衰えがある方などのリハビリテーションのために行われるものです。

作業療法の定義

作業療法とは、日本作業療法士協会による定義では、以下のようなものになります。

作業療法は、人々の健康と幸福を促進するために、医療、保健、福祉、教育、職業などの領域で行われる、作業に焦点を当てた治療、指導、援助である。作業とは、対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為を指す。

引用:日本作業療法士協会ホームページ

簡単に言えば、生活に必要な行為全般を通して、こころと体を健康にするための支援、治療法、といったところでしょうか。

日本作業療法士協会のホームページに、わかりやすく説明したパンフレットがあります。
ご覧になってみてはいかがでしょうか?
作業療法ってなんですか(PDFファイル)

理学療法との違い

同じリハビリテーションに、理学療法というものがあります。
こちらは、「立ち上がる」「起き上がる」「歩く」「寝返りを打つ」などの運動機能を回復させるものです。

一方で、作業療法は、同じ運動でも、より細かい運動などの機能を回復させたり、体だけではなく精神面での回復も行ったりします。

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京本
まさに、こころと体を健康にするための治療ですね。

その他の療法の紹介

冒頭で紹介したとおり、作業療法や理学療法の他にも、「音楽療法」や「運動療法」など、さまざまな療法があります。

音楽療法は、ただ癒しを求めるのではなく、音楽によって身体機能を向上させたり、コミュニケーション能力を高めたりするものです。

また、運動療法は、その名の通り運動をすることによって、障害や病気の治療や予防を行うものです。

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京本
どちらも、発達障害を抱える子どもにも有効なものです。

具体的にはどんなことをするの?

こころと体の健康のための療法、といいましたが、具体的には以下のようなことをします。
基本的には、子どもが夢中になってできるよう、遊びを用いて行います。

日常生活に必要な動作のサポート

日常生活に必要な、基本的な動作の発達の促進を行います。

基本的な動作の例

基本的な動作とは、次のようなものです。

  • 立つ
  • 座る
  • ハイハイ
  • 歩く

他にも、生活で必要になる様々な動作の発達を促進します。

生活で必要になる動作の例

生活で必要になる動作とは、次のようなものです。

  • 物を掴む
  • 食事をする
  • 着替える
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京本
これらは、ボールを使ったり、積み木やおままごとをしたりする中で自分の体や道具の使い方を覚えていきます。

感覚の面でのサポート

体には様々な感覚があります。

揺れたり、触ったり、見たり、聞いたり、筋肉を動かしたり、といった感覚を整理することで、そのときに合った体の動かしかたをしたり、逆に落ち着いて何かに取り組んだりをします。

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京本
これらは、ブランコや砂遊び、粘土遊び、滑り台などの遊びの中で、自分で感覚を調整できるようにしていきます。

学習の面でのサポート

勉強をする上で必要になってくることに対して、ものの使い方を指導したり、用具を工夫したりします。

例えば、鉛筆を使う、はさみを使う、定規を使う、といった動作などをサポートします。

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京本
友だちとゲームをしたり、お絵かきをしたり、工作をしたりすることを通じて、ものの使い方を覚えると同時に、コミュニケーション能力を高めたりもします。

用具の工夫として、以下のようなグッズが使われることがあります。

商品名ハラク カスタ ホワイト(1コ入)
価格949円
メーカー長谷川刃物
2021年12月12日現在 楽天商品価格ナビより抜粋

カスタネットのように音が鳴るようになっているはさみです。

良い口コミとして、

  • 小さい子どもでも安心して使える
  • 力が弱い子どもでも使える

というものがありました。

悪い口コミとして、

  • 刃と刃の間に紙が入れられずに困ってしまうことがある

というものがありました。


ですが、評価は高かったので、ご家庭でも使ってみてはいかがでしょうか?

作業療法士

作業療法は、お医者さまの診断を受けて、作業療法士が行う治療です。

そのため、作業療法士を関わることは必要不可欠なことになっていきます。

ここでは、作業療法士とはどのような仕事なのかを簡単に紹介します。

作業療法士は国家資格

作業療法士は、国家試験に合格することでなれる、リハビリテーションの専門職です。

最初にも述べた通り、発達障害以外にも、身体障害や精神障害、年齢を重ねることによって生じる障害のリハビリテーションを行います。

高校を卒業後、大学や三年生の短期大学、都道府県知事が指定する専門学校などの養成施設で三年以上、必要な知識や技能を身に着けることで受験資格を得ることが出来ます。

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京本
しっかりと勉強したうえで国家試験に合格した方々なので、安心して頼ることが出来ますね。

どこにいるの?

作業療法士は、実は身近なところにいる存在です。

医療の現場

まずは、当然ですが、医療の現場にいます。

  • 総合病院
  • リハビリテーション病院
  • 精神科の病院
  • クリニック

福祉や保健の現場

また、福祉や保健の現場にもいます。

  • 児童発達支援センター
  • 保健所
  • 地方自治体

教育の現場

教育の現場にもいます。

  • 特別支援学校
  • 教育委員会

労働に関する場

さらに、労働に関する場にもいます。

  • ハローワーク
  • 障害者就業センター
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京本
病院やリハビリテーションの施設だけではなく、こうしたさまざまな場から、環境や周囲の人々への働きかけをしながらサポートをしてくれます。
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薄波
これなら頼りにできそうな気がしてきます!

子どもの分野で働く作業療法士の方が作業療法や作業療法士について簡単に説明した動画があります。
興味がある方はご覧になってはいかがでしょうか?

まとめ

今回は作業療法についてのお話でした。
要点をまとめると、以下のようになります。

  • 作業療法は、こころと体を健康にするためのリハビリテーションや治療である
  • 日常生活で必要な動作から、学習面までさまざまなサポートをするものである
  • 作業療法士という、国家試験に合格した専門家が医師の指示に基づいて行うものである

こころと体の両方が健康であることは、その人にとってのしあわせにつながります。
お子さんが少しでも多くしあわせを感じることが出来るようになるといいですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。