こんにちは!今回も知っておきたい発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます。本日は「子育て世代への経済的支援の1つである乳幼児医療費助成」についてです。

子育てって、お金が掛かりますよね。最近では、円高による物価高によって、すごく節約しているのに家計が苦しいってご家庭も多いのではないでしょうか。

ところが節約するのにも限界がありますよね。特に医療費を節約することは大変難しいと思います。

でも、実はこの医療費の助成って、自治体ごとに条件や内容が異なっていることをご存知でしょうか。

少しでも家計の助けになればと言うことで、本記事では、様々な経済的支援の中から乳幼児医療費助成について私の体験談も交えてお伝えします。

乳幼児医療費助成って何?

子育ての支援制度として最初に思いつくのは、中学校卒業まで給付される児童手当ではないでしょうか。

児童手当は年に1回現況調査を役所に提出する必要がありますが、毎年決まった金額を受け取れます。

しかし、支援制度の中には自治体ごとに条件や内容が異なるものもあります。例えば、子どもの通院や入院の一部負担金を助成してくれる乳幼児医療費助成です。

すべての自治体で医療費の助成はあるのですが、その対象が小学校卒業までのところもあれば、中学校卒業までのところもあります。

それぞれご家庭の事情もあるので、医療費の助成だけで住むところを決められないとは思いますが、医療費でお悩みの方は参考にして頂ければ幸いです。

申請が必要な場合の乳幼児医療費助成

では、どのように乳幼児医療費助成を受けられるよになるのかを神奈川県厚木市の例でご紹介したいと思います。

厚木市の場合、市役所の子育て給付課に申請することで、医療証が交付されます。あとは健康保険証と併せて病院の窓口で見せれば一部負担金がゼロになります。

嬉しいことに、神奈川県内であれば厚木市外でも医療証を見せれば一部負担金がゼロになります。

ちなみに医療証の保管用に透明なケースが貰えるのですが、それに保険証などを入れておくと便利です。

また、神奈川県と厚木市のどちらの助成が適応されるのか気になると思いますが、そこは安くなる厚木市の助成がちゃんと適応されます。

申請が必要なケース1:医療費が高額になる場合

基本的には医療証を見せれば良いのですが、一部負担金の助成を受けるため市役所の子育て給付課に申請が必要なケースがあります。

一つ目は、入院や手術により医療費が高額になる場合です。

高額療養費の場合、加入している健康保険組合などから付加給付されますので、差額が厚木市から後払いされます。

乳幼児医療費助成の制度を知っていれば、子どもが不意な事故や急病で入院した場合でもお金の心配は減ります。

また、カテーテル検査やレントゲン撮影など、子どもが精密検査を受ける際にも助かります。

申請が必要なケース2:県外の病院を受診する場合

お子さんの疾患によっては、神奈川県外の病院に通院することもあると思います。

その場合、病院の窓口で通常の一部負担金を支払い、領収書を市役所の子育て給付課に提出することで、後から窓口負担分が振り込まれます。

ちなみに、神奈川県内でも発行している医療証を忘れた場合は一度窓口で通院費を負担するのですが、後日診察してもらった病院に持っていくと返金してもらえます。

申請が必要なケース3:医療器具に対する助成

その他、医療費助成の対象として、申請が必要なケースは、子どもの弱視や斜視の治療用眼鏡を作る時です。

健康保険の制度になりますが、9歳未満のお子さんには弱視治療用眼鏡の医療費支給というものがあります。なんと、この制度は自治体の医療費助成と併用できます。

そのため、健康保険組合と市役所の子育て給付課の両方に領収書を提示することで、眼鏡代を後から受け取れます。

領収書を2枚発行してもらう必要があるのか心配になる方もいらっしゃると思いますが、市役所の方がコピーで大丈夫です。

各自治体の経済的支援

各自治体の乳幼児医療費助成の内容

乳幼児医療費助成は全ての都道府県で導入されていますが、前述した通り、自治体ごとに対象年齢や所得制限の有無などが異なります。

都道府県で見ると、通院の助成は就学前を条件にしているところが多いようです。また、市区町村でも医療費助成を導入しているのですが、都道府県の条件とは異なります

例えば、神奈川県の場合をもう少し詳細に見ていきたいと思います。

市町村通院対象年齢一部負担金所得制限の有無
神奈川県就学前
(小学校に入学する前の
 3月末日まで)
0~3歳:なし
4歳以降:通院1回200円 / 入院1日100円
(調剤は除く)
あり
横浜市中学校卒小3まで:なし
(ただし所得によって通院1回500円)
小4以降:通院1回500円
(調剤・入院除く)
3歳以降あり
川崎市小学校卒小3まで:なし
小4以降:通院1回500円
(調剤・入院除く)
通院は1歳以降あり
入院はなし
相模原市中学校卒小学校卒までなし
中1以降:通院1回500円
(調剤・入院除く)
0歳なし
1歳以降あり
厚木市中学校卒なしなし
海老名市中学校卒なしなし
大井町高校卒なしなし
松田町高校卒なしなし

引用:神奈川県保険医協会

神奈川県としては小学校卒までが通院時の助成の対象となりますが、横浜市や相模原市は中学校卒までが対象となります。

また、同じ神奈川県でも川崎市は県と同じく小学校卒業までですが、大井町や松田町では高校卒(18歳になった日以降最初の3月31日まで)までが助成の対象となります。

また、窓口での一部負担金も市区町村で異なります。横浜市では小4以降通院1回で500円ですが、厚木市や海老名市では窓口での支払いが不要です。

子どもに慢性的な疾患がある場合、毎日、複数の薬を飲むため、薬代も馬鹿にできません。

しかし、自治体によっては調剤も乳幼児医療費助成の対象となります。その場合、薬を処方してもらう際、窓口負担はありません。

私の子どもは3種類の薬を3か月分一度に処方してもらうため、乳幼児医療費助成のおかげで、大変助かっています。

その他の子育ての経済的支援

地域のニーズを反映するため、自治体が支援内容を決めています。そのため、神奈川県内でもユニークな支援があります。

例えば、厚木市や座間市は、お金を給付するのではなく紙おむつやおしりふきを支給してくれます。また、厚木市は自転車のヘルメットの購入費を一部助成してくれます。

そのため、乳幼児医療費助成のことだけでなく、どんな支援があるのかお住まいの自治体のHPなどを確認してみてください。

意外に知らない支援制度を見つけられるかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。自治体によって、助成の内容が異なるため、知らない助成も多いかと思います。

私も病院の先生や職場の先輩からのアドバイスがなかったら、子どもの治療用眼鏡を購入する際に、弱視治療用眼鏡の医療費支給と乳幼児医療費助成が併用できることを知りませんでした。

そのため、生活が苦しい方や医療費でお悩みの方は、ぜひ、繰り返しになりますが、お住まいの自治体のHPや担当の課に問い合わせてみてください。