こんにちは!こんばんは!今回も知っておきたい発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!本日は「食事でよくなる発達障害 」についてです。

「自分の体は、食べたものでできている」と、最近よく耳にするようになりました。

実はこれは、発達障害の子どもについても似たようなことが言えるのです。

日々の食事を改善することは、発達障害の子どもへ日常的にできるサポートとして、とても身近で有効な方法です。

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薄波
食事でよくなる?本当に?
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京本
発達障害は持って生まれた特性ですので、完全に治るとまでは行かないかもしれませんが、様々な面で、症状が緩和される可能性はあります。
一緒に見ていきましょう。
この記事でわかること

・発達障害と栄養、食事の関係
・発達障害の子どもの脳を育てる栄養素
・関連書籍のレビュー

発達障害と栄養の関係とは?食事でよくなる?

この後でも紹介する『食事でよくなる!子供の発達障害』の書籍監修されている藤原先生は、「現代人は、質的な栄養失調に陥っている」と述べています。

発達障害を緩和するには、食事を偏らせず糖質過多にならない様に気をつけるべきで、特に、鉄分とタンパク質を十分に摂ることが必要だというのです。

体に必要な成分だからこそ、十分に摂取することが必要と言えます。そしてそれは、育ち盛りの子どもであればなおさらです。

貧血と発達障害は関係がある?

貧血と発達障害は関係がないように思う人もいるかもしれませんね。実は、貧血傾向は、発達障害に影響を与えることが、分かってきています。

鉄分は、血液が体のすみずみまで酸素を運搬したり、筋肉が収縮したりするのを助ける働きがあります。そのような大切な栄養素だからこそ、不足して貧血になると、体が健やかに機能する妨げになってしまう可能性があります。

『食事でよくなる!子供の発達障害』の本の中で、著者は発達障害の子どもの多くで、貧血の指数の一つである「フェリチン値」の低さが目立つというデータを紹介しています。

そして、著者自身が、鉄分を十分に取る食事療法を、発達障害のある自身のお子さんに対して行ったことで、お子さんの運動面や認知面は向上したそうです。

子どもの発達障害と貧血の関係について、詳しくは、以前投稿したこちらの記事もご参考ください。

障害だからと諦めていた機能や生きづらさが、食事で改善していく可能性があるとしたら嬉しいですよね。

タンパク質を取ることが重要!

タンパク質も、発達障害のお子さんは積極的に摂ってほしい栄養素の一つでもあります。

タンパク質は、筋肉や臓器を作る元になる成分で、人が生きていくのに必要不可欠な成分です。

タンパク質を取る重要性については、注目が集まっており、インフルエンサーもYou Tubeで取り上げ発信しているほどです。

体の臓器を作ったり、機能させたりするタンパク質が不足していると、体全体の元気がなくなり、十分に栄養を体に取り込みにくくなります。

逆にしっかりと取ることで、食事で摂取するそのほかの栄養素もしっかりと消化吸収されるようになります。

先ほど紹介した鉄分についてもも、タンパク質をしっかりと取ることで、より効果を感じやすくなることでしょう。また、タンパク質を十分に取り満腹感を得ておくと、体や心の発達に良くない、ジャンキーな食べ物をその分減らせるのでおすすめです。

「腸活」が気持ちのコントロール力に繋がる!

腸は、第2の脳とも呼ばれます。

というのも、セロトニンという幸せホルモンは、実は脳だけではなく腸でも作られるのです。

ですので、腸内環境が乱れるような食事は極力避けるようにすることで、癇癪や気分の波を和らげ、リラックスできるようになる可能性があります。

特に、小麦粉製品を多くとるのは注意した方がいでしょう。小麦に含まれるグルテンという成分は小腸の壁にくっつきやすい、粘りのある成分なので、腸内環境を乱してしまいます。

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京本
パンやクッキー、ケーキなど、日々の食事やおやつで糖質過多、小麦の摂取のしすぎになっていないか、振り返ってみるのも良いでしょう。

おすすめのレシピ

体に必要な栄養素、減らしたい栄養素がわかったところで、具体的にどのようにすれば無理なく日々の生活に十分な栄養を取り入れられるのかは気になりますよね。

発達障害の改善に効果的な鉄分やタンパク質が美味しく取れるメニューは、たくさんのインフルエンサーが発信しています。

たとえば、次のような動画です。

書籍『食事でよくなる!子供の発達障害』シリーズのレビュー

ここからは、実際に発達障害と食事の関係性について触れられている書籍を紹介していきます。

 『食事でよくなる!子供の発達障害』という本について紹介します。

書籍名食事でよくなる!子供の発達障害
著者ともだかずこ
出版社ビタミン文庫
価格1430円
書籍情報

良い口コミ

  • 子育て中のため、凄く参考になります。妊娠したら、母子手帳と一緒にこちらを配るべきでは?と思うくらいです。子育て中のお母さんの不安が解消される1冊です。
  • 自閉、軽度知的障害の息子にも鉄に関して実践しました。確かに赤ちゃんのころは色白で貧血傾向でした。療育や園での支援も同時期手厚かったのと成長期が重なったのかなと思うので鉄不足だけのせいではありませんが、言葉の成長、落ち着き、周囲との関わりなど、変化がありました
  • しっかり根拠や症例を書いている、取組みやすく、「ゆるく頑張ろう」というスタンスの本なので、是非一度読んでみてほしいです。

特別なことをするのではなく、すでに日々の習慣になっている食事に工夫を加えるだけという手軽さと、実際の効果から、高い評価をしている人が多いです。

よくない口コミ

  • 例えば「貧困家庭で栄養不良の子どもは必ず発達障害になる」とは、必ずしも言えないと思います。
  • 表紙に好感を持っただけに、たくさんメニューが載ってるかと思ったら、メニューは少なくて文章が多くてちょっと残念でした。
  • 糖質は控えるようにして、動物性たんぱく質と、鉄分を摂ることが大事なのだそうです。「レシピが満載」と書かれてはいますが、少ないと思います。期待していだけに、その点は残念でした。

理論的な説明にページが多く割かれており、レシピとしては11品が紹介されていますが、レシピ本さながらのカバーのため「もっとレシピがたくさん載っていると思っていた」と感じる人もいるようです。

まとめ

ここまでの内容をまとめます。

この記事のまとめ

・子どもの発達にとって食事は大切。
・特に、鉄分、タンパク質を積極的に取るよう心がけましょう。
・糖質(炭水化物)に偏りすぎず、バランス良い食事をしましょう。

食事は習慣なので、一朝一夕での変化は難しいかもしれませんが、日々の小さな工夫の積み重ねで、きっとお子さんが変化していくことと思います。ぜひ参考にしてみてくださいね。