こんにちは!こんばんは!今回も知っておきたい発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!本日は「自閉症は遺伝する?」についてです。
「私自身が自閉症だけど、子どもにも遺伝するのかな。。詳しく知りたいなあ。」
上記のような悩みについてお答えします。
少しでもお役に立てると嬉しいです。ご参考として一読ください。
目次
自閉症は遺伝や環境要因によるもの?【まだ研究段階】
最初に結論をお伝えしますと、原因のはっきりとした答えは出ていません。しかし、様々な研究から下記の2つが関与しているのではないかと考えられています。
- 遺伝的要因
- 環境的要因
遺伝と環境、それぞれの要因が複雑に絡み合うことで、自閉症になるのでは、と考えられています。※あくまで研究段階です
※参考記事:Medical Note
参考記事:【不安なその気持ちが軽くなるように対処方を解説】
この後は、2つの要因についてそれぞれ説明していきます。
遺伝的要因について
ここでは、遺伝的要因について、詳しく説明していきます。
あくまで可能性であり、100%ではないです。よって、両親が発症していたとしても、必ずしもその子どもがなるわけではありません。
参考として、次のような研究結果もあります。双子・兄弟姉妹による自閉症の発症割合についての割合です。
双子・兄弟姉妹による自閉症の発症割合
- 一卵性双生児で、2人とも自閉症の割合は91%~96%の確立
- 同じく二卵性双生児の割合は0~24%の確立
- 双子ではなく、普通の兄弟(姉妹)で、1人が自閉症の場合、その兄弟(姉妹)が自閉症の割合は一般より高く5~10%
上記の研究結果を見ると、一卵性双生児の場合、2人とも自閉症の可能性は91%~96%と一致率は高いです。
100%ではないため、遺伝的要因だけが原因とはならないまでも、何かしらの影響も可能性があるとされています。
※参考書籍:服部 陵子/著『Q&A家族のための自閉症ガイドブック―専門医による診断・特性理解・支援の相談室』明石書店
おすすめ書籍:Q&A家族のための自閉症ガイドブック
自閉症に関して40年以上取り組んできた専門医が、代表的な不安や悩みをQA形式でお答えする初期支援のための一冊です。
自閉症についてのガイドブック本になります。
【概要】
- 著者:服部陵子
- 出版社:明石書店
- 価格:2200円(税込)
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【内容】
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【口コミ】
40年間、自閉症の子どもたちとその家族を支えて歩んできた医師の温かいまなざしが感じられる一冊でした。
たぶん、長い臨床の中で、これは良い、と思ったことだけを厳選して書かれているのだと思います。
まだ診断を受けてまもない親が抱く疑問や不安に、Q&Aの形で、ひとつひとつ丁寧に答えてくれます。
引用:amazon
以下の動画もおすすめです。精神科医の方による【発達障害と遺伝の関係について】になります。自閉症も発達障害の1つとされていますので、参考してください。
参考動画:精神科医による遺伝の見解
環境的要因について
環境的要因の影響ですが、結論から言うとはっきりと「これが要因」と特定されているものはありません。
しかし、様々な研究結果により、以下の複数要因が関与していると考えられています。
自閉症の関与が指摘される複数の要因
- 妊娠初期の喫煙
- 水銀
- 有機リン酸系農薬
- ビタミンなど栄養素
- 親の高齢
- 妊娠週数
- 夏の妊娠
- 生殖補助医療による妊娠
- 出産時の状況(帝王切開等)
- 妊娠35週未満の早期出産
- 低体重出生 など
※参考記事:自閉症の環境要因 – 国立保健医療科学院
※参考記事:Medical Note
以上、ここまで影響しているとされる要因について説明してきました。
【影響が考えられている要因】
- 遺伝的要因
- 環境的要因
しかし、先程もお伝えしたとおり、これらの要因がどのように合わさって発症につながるのか、正確な答えはまだ出ていません。
ですので、仮に両親が自閉症だったとしてもその子どもが100%自閉症になるわけではありません。
ですので、不安もあるかと思いますが、先程もお伝えしました通り、過度な心配はなるべくしないことが大切と言えます。
参考記事:発達障害と遺伝・環境の関係【親に出来ること】
以下、参考記事になります。ぜひご参考に一読ください。
参考記事:自閉スペクトラム症について
以下、参考記事になります。ぜひご参考に一読ください。
まとめ
ここまで、自閉症と遺伝・環境要因の関係について説明してきました。
- 自閉症の原因は正確には特定されていない
- 遺伝要因と環境要因が関与していると考えられている【研究段階】
- 両親が自閉症だとしても、その子どもが必ずなるわけではない
- 環境要因は複数の要素が研究で挙げられている
- 過度に心配し過ぎないことも大切
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。