こんにちは!こんばんは!今回も知っておきたい発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!本日は「発達障害と友達」についてです。
「友達からいつの間にか嫌われて、友達が離れていく…」
こんな辛い経験をした事あるでしょうか。
発達障害が全ての原因ではないですが、友人関係に支障が出やすそうな所はいくつかあります。辛い経験を繰り返さぬよう、今回は友達について考えてみましょう。
・発達障害が関係して、友人関係の維持に障害が出そうな所
・友達がいなきゃいけないという先入観の有無
・友達作りのヒント
目次
発達障害のせいで友達が離れるの?理由を知りたい!
発達障害であると友人関係を維持する支障になり得そうな部分は確かにみられます。だからと言って、「障害のせいで、私は友達ができない…」と落ち込む必要はありません。
まず最初のステップとして、発達障害のどういった所が友人関係の問題になりそうなのか知ってみましょう。気がつかない内にした事で、相手を不快にさせてしまった部分に気づくと、今後気をつけたい所が見つかります。
ここからはやってしまいがちな、問題に繋がりやすい言動を4つ挙げます。自身の言動を振り返って心当たりがあったら、覚えておいてくださいね。
話をきかない
特にADHDの傾向がみられる方は、衝動的におしゃべりをしたくなってしまう事があります。思った事、思いついた事を相手に伝えずにはいられなくなってしまう所がみられます。
例え相手が話し中でも「今はこれを話したい!」と、自分の話をお構いなしに始める。話に興味や関心がないと、余計に話題を変えたくなるそうです。
「話をきいて欲しい」と思う方、結構多いですよね。話す事で、反応や共感、感想がもらえると嬉しいですよね。
しかし話の最中に会話を遮られたり、「そんな事より○○が~で…」と自分の話をそんな事呼ばわりされたら、不快に思いますよね。
話を遮ってしまう事は、「その話は興味ないからもう黙って」と言われたように受け取られます。もしそんな事を言われたら、嫌な気分になりますよね。
「この人は何に興味があるんだろう?」と知ろうとする気持ちを持って話をきく事ができたらいいですね。また、先にこういった傾向があると伝えておく事も、誤解を生まないための手段の一つです。
・ADHDの衝動性の特性が関係し、話をきかない事はない?
・話を遮りたくなったら、深呼吸で気をそらそう。
+α
・話したくなったら、「今、自分はこういった話をしたいんだね」と思う事はできそうかな?伝える前に間を置いて、衝動をクールダウンさせるんだ。
話が長い
ASDには、話を要約できない傾向がみられます。内容を事細かに説明して要約できないために、話が長くなってしまうのです。
話をきくという事はエネルギーを使います。話が長く、何を話したいか読み取れないなら、きく方は嫌になってしまうでしょう。
話を要約できない点には、ASDのコミュニケーションが不得意な傾向が関係します。まず、過去に会話が成立しなかった経験から、「私の説明が悪いからだ」と思う事が始まりです。
「今後は説明をしっかりしよう」と事細かに説明し、結果不要な所まで話してしまいます。きく方は話が長すぎて嫌になり、距離を置きたくなる、という負のループへ陥りやすくなります。
・話が長く、自分でも「何の話をしてたっけ?」と思う事ある?
・会話を(相手に断ってから)録音して確認してみたり、チャットの文章を振り返ってみて、話が長くなっていないかみてみよう。
+α
・SNS等に文章を書きこむ際に、文章を一度読み直し、要約できるか見直してみよう!話をまとめるトレーニングになるよ。
話題に挙げられそうな範囲が狭い
興味の対象が狭いと、共通で盛り上がれる話題が限られてきます。ASDの方は興味の偏りがみられ、話題の幅が狭くなりやすい傾向にあります。
話が合うから楽しくおしゃべりできる。話題が合えばかなり盛り上がりますよね。共通の話題があるだけで、人との距離はぐっと縮まるのは確かです。
とは言っても「自身が興味のない話題を話せるくらいまで下調べしておしゃべりする」など筆者なら、だるいの3文字で終わります。そこまで話題を合わす必要がある友人関係は、辛いです。
あなたが話せる話題で盛り上がれる友達が集まる場所へ、あなたが向かえば済む問題です。学校などの特殊な閉鎖的な空間では変わり者扱いでも、環境を変えるだけであら不思議。変わり者とは誰も言わなくなります。
無理は続きません。今まで話題を合わせようと努力した方は、今までよく辛抱しました。よく、頑張りました。これからは話が合いそうな人を探す旅に出かけてみませんか。
・話題が狭くたってあなたに問題はない。問題は、共通の話題で盛り上がれる友達がいない事。
・話題が合う人が集まる場所へ向かってみよう。
+α
・学校などで見つからなくても大丈夫。SNSやインターネットを通じて、いろいろなコミュニティを探そう。
・むしろ、興味のある話題の知識をもっと増やしてみよう!きっと敵わない、極めた変態がいるよ!楽しみだね!
気がつかない内に人を傷つける
特にASDの方は相手の表情から気持ちを想像する事や、共感する事が苦手な傾向があります。例えば、「空気が読めないね」って言われた事、ありますか?
・空気が読めないと言われた
・思った事を伝えたら、人から距離を置かれた
・「正論を言うと、相手は自分の非を受け入れたくないから反論するんだ」と思う
・感動する映画というものに心打たれた事がない
・人から「相手の気持ちを考えて」と注意を受けた
つまり非言語コミュニケーションも含めての周囲の状況を読む能力、共感能力が求められているのに、それができないという事がポイントとなってくるようです。
相手の気持ちが分からず、場にそぐわない発言をしたために、気がつかない内に誰かを傷つけてしまう可能性もあります。
・過去に失敗した時などの状況を文章や図にまとめて、振り返ってみる。(過去から学ぶ)
・今後注意した方がいい所を親しい人に聞いてみる。
(できればアドバイスをもらう際には、医師やカウンセラーからの方が望ましい)
・スクールカウンセリングや医療機関などで、カウンセリングを受けてみる。
・「言われないと分からない所があるから、思った事は遠慮なく言って欲しい」と周囲に伝える。
第三者からの指摘やアドバイスが有効になる場合があります。しかしその反面、発達障害に対する理解が相手にないと「なぜ分からない」と責められて終わりになってしまう危険性があります。
・ASDの想像力の欠如、共感能力の欠如が関係して、人の気持ちが分からない/空気が読めない事はありそうかな?
・第三者(できれば専門家)を交えて、対応の仕方を見直してみよう。
友達って必要?
まぁ、ちょっと考えてみて下さい。友達は必要ですか?いえ、友達がいたら楽しいのも確かに分かるのです。友達がいない孤独感も、もちろん経験しました。きついですよね、あれは。
なぜ友達が欲しい?
友達がいると、楽しそうに見えますよね。ワイワイと賑やかに話している姿をみると、羨ましく思う事あるかもしれません。反対にひとりは寂しく、みじめで、ひとりぼっちは恥ずかしいなんて思ったりしますか?
友達はいなきゃいけないという先入観から、悩んだり苦しんだりしてませんか?自分がみじめに感じて、自己を肯定できなくなってませんか。そんな風に思うのなら、「友達」というものにあなたは相当苦しんでませんか。
とも‐だち【友達】 の解説
互いに心を許し合って、対等に交わっている人。一緒に遊んだりしゃべったりする親しい人。友人。
引用元:goo国語辞書
心を許し合える人なんて、そんな簡単にできるものでしょうか?「ともだち100人できるかな」ってそんなできるものですか?それただの知人も含められてません?
あなたが苦しむくらいなら、友達なんていなくても良いのです。そんな無理して作るものでないと思うのです。ひとりぼっちは恥ずかしいと笑う他人が、実は本当に友達に恵まれているのか怪しいのですから。
・友達がいなくても大丈夫。ひとりは恥ずかしい事ではない。
・心を許し合える人なんて、そんな簡単に作れるものかな。無理して作る「友達」に、あなたは疲れてない?
自分だけが友達がいないと感じる方へ
▼以下の動画は22分以上あって長いので、冒頭8分ほどだけ観て下さい。
友達を作りたい!
一度友達の必要性を考えて頂きましたけどね、やっぱり友達が欲しい!って方が多いと思うのです。こればっかりは、否定できるものじゃありません。
SSTを試す
SSTとは、ざっくり言うとコミュニケーション能力を育てるトレーニングの事です。人間関係を良好にし、友達を作るためにはコミュニケーション能力が鍵になるのは感じていますよね。
対人関係や集団生活に必要な力をつけるトレーニングを行い、コミュニケーションの取り方を学んでみませんか?SSTは医療機関や支援施設などで開催されているものもありますし、市販の本でも学べます。
▼SSTはこちらの記事で詳細を紹介してます。
「変わる」を学ぶ
「友達ができるように変わりたい」と思う方に、本を一冊紹介させて下さい。学校や市の図書館で見かけたら、今自分が求める問題解決法が載っている項目に目を通すだけでもいいので、こちらの本の存在を知って頂きたいのです。
商品概要 | 精神科医が教えるストレスフリー超大全 |
価格 | 1,760円(+送料無料) |
特徴 | ・精神科医が進めるストレスへの対処方法が学べる ・変わるヒントや方法が分かる ・人間関係だけではなく、生き方を見直すきっかけになる |
こんな方にオススメ | ・自分を変えたいと思っている方 ・自己を肯定できない方 ・変わりたいのに、何から手を付けていいか分からない方 |
メリット | ・困った時の教科書として使える ・「これならできそう」と思える対策が見つかる |
デメリット | ・精神的にどん底にいる時には、対策のハードルが高いように感じる ・多くは他のメディアで紹介された対策が載っており、新鮮味に欠ける |
▼良いクチコミ
この本は抱えるストレスに対してどのように考えどのように行動するかが、具体的にわかりやすく書かれています。しかも、更に学びたい人のために著書おすすめの他者の本が紹介されています。
引用元:Amazon
▼悪いクチコミ
良い本です。樺沢紫苑先生も大好きです。健康な人がより良く生きる、少し落ち込みぎみの人が実践するには良書です。
ただ、他のレビューにもありましたが、本当に大変な状況下にある人にとっては全く救いにならないと思います。
引用元:Amazon
変わる事は難しいです。今のままだといけない事は、分かっているのに行動できない。気持ちはとても分かります。分かるからこそ、聞いて下さい。
「あなたがなりたい理想の自分」と「今現在の私」のギャップで苦しんでませんか。今できる少しの事でギャップの差を縮められるとしたら、どうしますか?
友達をみつける方法
友達になれそうな人を探すためには、以下の方法が考えられます。できそうなものがあったら、まず試す!失敗してもいい!を合言葉にチャレンジしてみて下さい。
- SNSやインターネットを通じて、自分の趣味や関心があるものに集まるコミュニティへ参加してみる。
- SNSで自分が好きなものを発信してみる。
- 医療機関などを通じて、発達障害の方が集まって話す集会に参加してみる。(共通の悩み事が話せる所に行く)
- ワークショップに通ったり、習い事をしてみる。(習い事という共通の話題が話せる場所へ赴く)
まとめ
- 発達障害の傾向によって人間関係に支障が出そうな部分を学び、対策を見つけていこう。
- 友達はそう簡単にできるものじゃない。友達がいなくても、それは今いる環境があなたに合わなかっただけだ。
- 友達の有無であなた自身が損なわれる事は何ひとつない。
- 友達が欲しいなら、変わる事と友達ができそうなコミュニティに参加する事を試してみよう。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。友達で悩まない日が来る事を願っています。