こんにちは!こんばんは!今回もとっても役立つ発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!

私たちの周りにあるさまざまな製品には、さまざまな化学物質が使用されています。

そして多くの現代人の血液からは危険性が指摘されている化学物質が何種類も検出されています。

製品に溶け込んだ化学物質はその危険性を検査されることもなく、私たちの日常生活へ浸透し、さらに乳幼児が口にするものにまで使用されているのです。

そして何十年も経過した最近になりやっとその危険性が指摘され使用禁止の処置がとられ始めています。

これらの環境汚染物質を見ていったときに、なぜ子どもが発達障害になるのかという答えは、自ずと見えてくるようです。

化学物質は環境を汚染するだけではなく、成長期にある子どもの体と脳も汚染している可能性があります。

なぜ発達障害になるのか

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京本
僕が言いたいのは環境汚染と発達障害の増加は密接に結びついているということです。
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薄波
環境汚染というと最近注目されているプラスチック問題がありますね。
それと発達障害の増加が関係しているというのでしょうか?
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京本
プラスチックの結合はゆるいため、環境に放り出されたプラスチックは分解されすべてマイクロプラスチックとなります。

洗剤を使用しないため環境にやさしいと思い使用している方も多いと思いますが、メラニンスポンジもすべてマイクロプラスチックになります。
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薄波
私もメラニンスポンジもよく使用しています。でもこれもマイクロプラスチックなのですね・・・。
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京本
マイクロプラスチックは水処理施設でも処理できずに、海洋へ流れ出てやがて人間の飲み水へと帰ってきます。

環境汚染を引き起こす化学物質は他人事ではありません。

ここではプラスチックを始め、さまざまな製品に広く使用されている化学物質について見ていきたいと思います。

PFAS (有機フッ素化合物)|フォーエバー・ケミカル(永遠の化合物)の危険性

有機フッ素化合物の1種であるPFAS(ピーファス)は耐熱性、耐油性、耐水性に優れ、ファーストフードの包装材、ピザの箱、フライパン、消火剤、ファンデーション、防水スプレーなど様々な用途に使用されています。

「化学物質”水汚染“ リスクとどう向き合うか」 NHK クローズアップ現代

ですがこのPFASはフォーエバー・ケミカル(永遠の化合物)ともいわれ、分解するのに数千年を要するため、環境汚染が懸念されています。

また、人間の体内へ蓄積しやすい性質をもち長い間残るとされています。

PFASの懸念される影響

・胎児の成長を妨げる
・低出生体重児
・不妊
・免疫システムへの弊害
・ガンのリスクを高める
・高コレステロール
・甲状腺疾患
・神経障害
・発達障害

PFAS の中でも特に懸念されるPFOSとPFOA

PFASの仲間にPFOS(ピーフォス)とPFOA(ピーフォア)があります。

PFOSとPFOAはとくに分解されにくい性質を持っており、人の血液や母乳からも検出されています。

PFOSは国際条約で2009年に製造と使用が禁止、そしてPFOA は2019年に製造と使用が禁止されました。

一時期、東京や大阪の水からも高濃度のPFOS・PFOAが検出されていました。

ですが、2020年に政府による対策がなされ現在はPFOS・PFOAに関しては基準値以下の数値となっています。

これで安泰かと思いきや、PFOS・PFOAの代替えとして使用されているPFHxSも現在危険性が指摘されており、国連会議で製造・使用を禁止すべきか検討されています。

メーカーは、PFHxSはPFOS・PFOAより分解されやすく環境への影響は少ないと主張しています。

マクドナルドとアマゾン・キッチン|PFASの全排除を決定

このような情勢の中、2021年マクドナルドとアマゾン・キッチンがPFASの全排除を決定しました。

この動きは今後各国へ広がっていくものと予想されます。

マクドナルドは、あとで述べるフタル酸エステルとビスフェノールAの全排除もすでにおこなっており、この動きが世界中に広まっていくことを期待したいところです。

フタル酸エステル

フタル酸エステルはプラスチックの1種であるポリ塩化ビニル(PVC)に柔軟性を持たせるための添加物として使用されている化学物質です。

ポリ塩化ビニルは、床材、消しゴムやカバン、そしてフタル酸エステルはシャンプーや化粧品など私たちの非常に身近なところに多く使用されています。

下記はポリ塩化ビニル(PVC)の用途の一例です。

可塑剤工業会資料

このポリ塩化ビニルとフタル酸エステルは、化学結合でつながっているのはなく、単に混ざり合った状態であるため、外部からの熱や摩擦等の刺激により、フタル酸エステルが漏れ出やすくなっています。

日本でのフタル酸エステルの規制状況

日本では、2003年に乳幼児が口にするおしゃぶりなどのおもちゃへの使用禁止が取り決められました。

その後、2010年の改正により、6歳未満のおもちゃへの使用を禁止し、規制の範囲を強化しています。

また、油脂を多く含む食品を取り扱う場合においての使用も規制していますが、それ以外の製品には規制がないのが現状です。

フタル酸エステルの危険性|リスクを避けるには

子どもはまだ有害物質を解毒する機能がきちんと発達していないため注意が必要かもしれません。

たとえば、床材にもPVCは使用されていますが、乳幼児はハイハイで床を動きまわり、その手を口に入れるためリスクがあることも指摘されています。

また、思春期の第二次成長期にある子どもも、フタル酸エステルの影響を受けやすいことが指摘されています。

フタル酸エステルやビスフェノールAは体内で内分泌(ホルモン)かく乱物質として作用することが動物実験で確認されています。

そのため、人間においても女性ホルモン(エストロジェン)や男性ホルモン(アンドロジェン)の働きを阻害し、不妊やガンの発症を高めることが懸念されています。

フタル酸エステルは化粧品にも使用されているため、成長期の子どもがこれらを使用したときのリスクが指摘されています。

フタル酸の危険性

・生殖系へのダメージ
・ガンのリスクを高める
・発達障害の危険性

フタル酸のリスクを避けるには

・ラベルを見てフタル酸エステルが含有されていないか確認する。(フタル酸エステルは通常PVCやDEHPで表示されています)
・フタル酸エステルは農薬にも使用されているため、できるだけ有機野菜や有機肉を使用する
・プラスチック製品をできるだけ避ける

ビスフェノールA (BPA)

ビスフェノールAは、ポリカーボネートやエポキシ樹脂などの原料として、またプラスチックの添加物として使用されています。

ポリカーボネートやエポキシ樹脂は電気製品・接着剤・歯の詰めもの・缶詰の内側のコーテイング剤などに広く使用されています。

また、壊れにくい性質により哺乳びんに使用しているものもあります。

ビスフェノールAが含まれた製品に関する注意事項

特にビスフェノールAを無毒化する代謝能力が低い胎児・乳幼児・子どもへの影響が心配されるため、2008年に厚生労働省はホームページに「ビスフェノールAについてのQ&A」を掲載し、使用に関して注意するよう促しています。

このホームページで厚生労働省は妊婦へ缶詰の多量摂取に注意を促しています。

哺乳びんに関しては、通常の使用下では、測定できるかできないかくらい微量の溶出しか検出せず、また長時間の使用下でも現在の規格値を下回る溶出であったとしています。

ですが同時に、ガラス製などの他の材質に変えることや、熱湯を注ぎこまないよう注意を促しています。

その他、歯の詰めものに関して、歯科医師会は「硬化して使用するため溶出の心配はない」としています。

ビスフェノールAの危険性|リスクを避けるには

2008年FDA(米国食品医薬品局)による声明では、

「現時点において米国、カナダ、欧州および日本の規制当局は食品包装を通じたビスフェノールAの現在の暴露レベルは乳幼児を含めた全人口へ直ちに健康リスクを生じるものではない、という立場で一致している」

としており、早急な対応を要するものでもないように思われます。

ですが、同時にFDAは動物実験の結果から、胎児・乳幼児・子どもの脳や行動への影響や、ガンへの潜在的な影響に関して「多少の懸念がある」ことも表明しています。

ビスフェノールAの懸念される影響

・胎児・乳幼児・子どもの脳や行動への影響
・ガンのリスクを高める

ビスフェノールAのリスクを避けるには

・ガラス製品や磁器製品を使用する
・熱によりビスフェノールAが溶けでる可能性があるため、プラスチック容器を電子レンジで加熱したり、プラスチックボトルに熱湯を注がない
・缶詰製品はできるだけ避け生鮮食品や冷凍食品を使用する

ビスフェノールAの調査は現在も続いており、今後の研究結果が待たれます。

トリクロサン

トリクロサンは細菌を殺す抗菌剤として一般のヘルスケア商品に広く使用されていた化学物質です。

しかし、2016年にFDA(米国食品医薬品局)により、その安全性への疑問から市販品への使用が禁止になりました。

それまでミューズやキレイキレイなどのハンドソープを始めさまざまな商品に使用されていましたが、日本でもFDAの決定を受け、厚生労働省が一般への使用を禁止しています。

ですが、使用を禁止をしたから良いのではないのかというとそうでもありません。

トリクロサンの特徴と危険性

トリクロサンは容易に分解しない性質のため、水処理施設で分解せずに、そのまま川や海へと流れてそこに住む生物を汚染します。

海に流れ出たトリクロサンは微生物に取り込まれ、それを食す魚に取り込まれていき、食物連鎖により人間へとかえってきます。

トリクロサンの主な特徴と危険性は下記の通りです。

トリクロサンの特徴

・皮膚を通して体内へと吸収される。
・容易に分解しない

トリクロサンの危険性

・抗菌薬に対する耐性菌を強化する可能性がある
・免疫システムに害を及ぼす危険性がある
・動物実験においてホルモンバランスに悪影響を及ぼすことが証明されている
・動物実験においてガンの形成に直接かかわることが証明されている

抗菌効果は石鹸と比べごくわずかに良いようですが、その危険性を考慮すると使用すべきものではないことがわかります。

農薬|農薬使用量と発達障害の増加は比例関係にある

農薬も発達障害が増えている原因の1つとしてあげられます。

日本製というと安全な気がしますが、下記のグラフが示すように、実は日本は中国・韓国に続く農薬消費国です(農地単位面積当たり)。

“農薬ってなに?知っておきたい農薬の種類と効果の違い” プロラボファーム

そして、農薬使用量と発達障害の増加率が比例していることを下記のグラフは示しています。

“地球を脅かす化学物質―発達障害やアレルギー急増の原因” 市民のためのがん治療の会

日本で広く使用されている農薬|ネオニコチノイドの危険性

日本で現在広く使用されている浸透性農薬ネオニコチノイドは、植物に浸透するため洗っても落ちません。

ネオニコチノイドはこれまで使用されていた塩素系や有機リン系農薬より安全といわれていましたが、ミツバチの大量死に象徴されるように、危険性が指摘されていています。

また、残留性があり土壌や水に蓄積していくため長期的な影響も心配されています。

ネオニコチノイドは名前から察しがつく通り、タバコに含まれる有害物質であるニコチンに似た働きをします。

EUではネオニコチノイド系農薬の規制を強化してきていますが、日本では逆に使用量を緩和しています。

日本製は安全という思い込みはもう通用しないようです。

体内の毒素を排出するには

私たちの周りのいたるところに危険な化学物質が潜んでいますが、私たちはほとんど気づくことなく無防備に使用しています。

危険な化学物質を含んだものをできるだけ使用しないようにすることが大切ですが、すべてを排除することは現時点ではほぼ不可能です。

そのため体内に入った化学物質をできるだけすみやかに排出できるようにすることが大切です。

バランスの摂れた食事は毒素を排出しやすくしてくれます。

伝統的な日本の食事は必要なミネラルや栄養をバランスよくとることができます。

でも、西洋化した現代では伝統的な日本の食事と言われてもどんなものを食べたらよいのか迷ってしまうと思います。

マクロビオティックで自然治癒力を高めよう

そこでおススメしたいのが、体の自然治癒力を高めると人気急上昇中の「マクロビオティック」です。

マクロビオティックという名前だけ聞くと欧米発祥のものかと思いますが、生みの親は日本人である桜沢氏です。

桜沢氏が提唱したマクロビオティックは健康志向の高い欧米人を中心に広まり日本に逆輸入されました。

無農薬の食物を中心に季節のものや地元のものをとりいれて、自然にやさしい食生活を提案しています。

マクロビオティックWebではいろいろなレシピを紹介していますのでぜひご参考ください。

下記にその一例を紹介させていただきます。

マクロビオティックのレシピ

コーン入り玄米ご飯

材料(6人分)

玄米3カップ
 水4カップ
 塩小さじ1/3
とうもろこし1本
いんげん少々
1とうもろこしはほぐしておく。
2①と玄米ご飯と分量の水と塩を入れて、圧力鍋でふっくらと炊く。
3炊きあがったご飯に、塩茹でしたいんげんを小口切りにして上に振る

クロケット・ド・リー

材料(4人分)

玄米ご飯400g
玉ねぎ1個(みじん切り)
人参1/4本(みじん切り)
セイタン(そぼろ状)35g
地粉、パン粉、油適量
青菜、ミニトマト適宜
1玉ねぎ、人参、セイタンを油で炒め、玄米ご飯を加える。
2①を俵形に丸める。
3水溶き地粉、パン粉を順につけて油でカラリと揚げる。彩に青菜のお浸しとミニトマトを添える。

まとめ

ここで紹介した他にも現代には危険性を持つさまざま重金属や化学物質が身近にあふれています。

重金属や化学物質だけが発達障害の原因ではありませんが、発達障害を引き起こす環境的要因のひとつである可能性も否めません。

発達障害の増加は、裏に潜む危険性をかえりみず、目先の利便性と利益だけを求めてきた資本主義に原因があるといっても過言ではないでしょう。

同じ失敗を繰り返さないためにも、環境にやさしい代替え物質を開発していくことが必要だと思います。

そのような成分が開発されるまでは、常にアンテナを張り巡らせて自己防衛をするよう心がけなくてはなりません。

そして、各個人が自然と調和することの大切さを学ぶことも必要なのかもしれません。