こんにちは!こんばんは!今回も知っておきたい発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!本日は「発達障害ひきこもり」についてです。

発達障害の子供を育てていると、現れる特性によって日常生活に多かれ少なかれ困難が生じることでしょう。
学校生活が上手くいかず、人付き合いを避けるようになったり内にこもってしまう子もいるのが現状です。

「発達障害があると、ひきこもりになりやすい」という話を耳にしますが、本当なのでしょうか。

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薄波
今回はみなさんの疑問を解決するために、発達障害とひきこもりの関係について解説していきます!

発達障害とひきこもりの関係!ひきこもりになる理由は?

ここ最近は「ひきこもり」という言葉をよく耳にします。以前は学校に行かない不登校の子供や、仕事をしていない若年層がひきこもりになる傾向がありました。しかし今では若者に限らず、40代以上のひきこもりが増化しています。社会問題にもなっていますよね。

調査によると現在、日本では100万人を超える人数がひきこもりであると報告されています。

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京本
どうしてこんなに【ひきこもり】が増えているのかな…

それでは、発達障害との因果関係についてお話します。

ひきこもりとは

ひきこもりは病気ではありません。

引きこもりとは仕事や学校に行けず家に籠り、家族以外とほとんど交流がない人の状況を指す。現時点では、日本の厚生労働省はこうした状態が6か月以上続いた場合を定義としている。

引用サイト:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

先ほど書いたように、最近では中高年以上のひきこもりが問題となっています。
80代の親が、ひきこもりである50代の子供の面倒をみているという状況も少なくありません。

発達障害があるとひきこもりになるの?

【発達障害があるとひきこもりになりやすい】という話を聞いたことはありませんか?ネットで調べるとよく目にします。

発達障害だからといって、必ずひきこもりにはなりません。
発達障害のある人も、不登校にならずに学校を卒業して、社会でバリバリ働いている人はたくさんいますよ。

ただ、発達障害ではない健常者に比べると、ひきこもりになりやすいという調査報告があるのは事実です。

ひきこもり外来の受診者をターゲットに調査したあるデータでは「約38%の人に症状の差はあるが発達障害がみられた」というデータがあります。

ひきこもりになる理由とは?

ひきこもりになる理由はどのようなものがあるのでしょうか。
ひきこもりに関係が深い精神的障害には以下のようなものがあります。

  • 適応障害
  • 不安障害
  • 気分障害
  • 統合失調症
  • 強迫性障害
  • 発達障害(ASD/ADHD/LD)

これらの障害は、見た目では障害があるかどうかの判断がつきにくいという共通点があります。

特に発達障害の子供は、得意なこと・不得意なことの差が大きく現れます。そのため周りからは、障害と気づいてもらえず、単に「努力が足りない」「怠けている」と思われてしまうことがあります。

◆自閉症スペクトラム障害(ASD)がある子供の場合

自閉症スペクトラム症の特徴

・対人関係やコミュニケーション能力に困難がある。
・強いこだわり・執着がある。
・言葉の発達の遅れがある。
・視線が合わない。
・同じ行動を繰り返す。

自閉症スペクトラム症の特徴である「対人関係・コミュニケーション能力の困難」「強いこだわり」といった特性のため、周りの友達と円滑な付き合いができないことがあります。

1人で遊ぶことを好んだり、集団行動が苦手な子供も多いです。そうなると徐々に孤立していき「学校に行きたくない」と不登校になってしまうことがあります。

◆注意欠如・多動性障害(ADHD)がある子供の場合

注意欠如・多動性障害の特徴

・多動性や多弁があり、じっとしていられない。落ち着きがない。しゃべり続ける。
・衝動的に行動してしまう。些細なことで、カッとなりやすい。
・不注意や忘れ物が多い。
・一つのことに集中するのが苦手。

注意欠如・多動性障害の子供は、基本的には人に興味がありコミュニケーションも円滑にとれます。しかし特徴の1つである多動性が大きく現れると、授業中などに歩き回ったり人の話を聞かずに一方的に話し続けてしまいます。

そのためクラスの中での孤立や友達とのケンカ、いじめにあうことも懸念されます。それが原因で不登校やひきこもりにつながる場合があります。

◆学習障害(LD)がある子供の場合

学習障害の特徴

・「読む」「書く」「聞く」「話す」「計算する」などの能力の一部、または複数が苦手である。
・毎回同じ間違いをする。

学習障害の子供は、対人関係やコミュニケーション能力は問題がないことがほとんどです。しかし学習面での困難が多くあり、学年が上がるにつれて勉強についていけないといったことが顕著になります。

クラスメートと同じことができないと感じたり、授業についていけずに同じ間違いを繰り返すことで自信を失くしてしまいます。自分に自信がないため、学校へ行きたくないと思ってしまうのです。

発達障害のある子供が抱える困難とは?

発達障害をもつ子供は、発達障害のない子供に比べて日常生活で様々な困難が待ちうけています。
生まれつき脳に何らかの障害があり、発達に偏りや遅れがでます。幼少期から症状が出始めるのが一般的ですが、中には幼少期には気づかれずに、大人になってから発達障害と診断されるケースもあります。


決して、親の育て方や環境原因というわけではありませんのでご注意ください

集団行動が出来ない

マイペースな性格や強いこだわりがある場合は、就学してクラスメートと集団行動をすることが大変苦手です。
自分のペースで動きたいと強く思っていても、学校生活ではそうもいきませんよね。そのことが強いストレスにつながってしまうのです。

さらに自分の順番を待つことができない・授業に集中できずに動き回るという行動は、他のクラスメートにも迷惑がかかってしまいます。そのため、友達との関係が上手くいかないという問題が起こりやすいのです。

周りの人とのコミュニケーションが上手くとれない

特に自閉症スペクトラム症の場合に多いのですが、コミュニケーション能力の問題で周りの人と上手く意思疎通ができないことがあります。
相手の表情や言葉から空気を読むことができないので、相手の気持ちを理解するのが苦手なのです。その結果、友達とぎくしゃくしたりトラブルが起こりやすくなります。

冗談の話であっても真面目に受け止めるので、冗談が通じない子と思われてしまいます。

挫折を味わいやすい

学年が上がるにつれて、周りに比べてできない事が目立つようになります。「頑張っても勉強についていけない」「頑張っても運動ができない」など、学校生活を通して自分のできない事が増えてくるのです。そして自信を失ってしまいます。

周りと比べられる機会が多くなると「自分はどうせできない」と自尊心が低下していきます。幼少期からたくさんの挫折を味わってしまうのです。

二次障害になりやすい

発達障害の色んな特性によって、家庭や学校生活の中で生きづらさを感じると、ストレスがかかります。
そのストレスやトラウマによって、体や心に何らかの異常が現れることがあります。

そのまま放っておくと、二次障害を引き起こしてしまうので注意が必要です。

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薄波
うつや不登校、ひきこもりといった二次障害に繋がってしまうのね。
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京本
暴力的や破壊的になったり、自傷行為がみられることもあるんだよ。

子供をひきこもりにさせない方法とは?

子供がひきこりになってからでは、親も子供も心身ともに大変ですよね。

ひきこもりになってしまう前に、お子さんとの関係や接し方を見直してみてください。親子関係を良くすることで、ひきこもりを未然に防げるようになります。

お子さんに向き合って良い関係を築けるように、注意するポイントを解説します。

もしお子さんが、既にひきこもりや不登校気味の場合であっても、ぜひ一度試してみてください。症状を軽減できる可能性がありますよ。

家族でコミュニケーションやスキンシップをたくさんとる

子供は親からの愛情を感じると安心感を抱きます。生きづらいと感じる普段の生活の中で、家族は自分の味方だと理解ができれば心の安定に繋がるのです。

自分を肯定して認めてくれる存在は大変重要です。自分を受け入れてくれる家族の存在によって、失くした自信を取り戻すことができるのです。

人と比べたり否定はせずに受け止める

できないことや不得意なことがあっても、否定はしてはいけません。勉強で同じミスを繰り返すといった場合も、注意をしたくなる気持ちは分かるのですが、優しく見守ってあげましょう。

焦る気持ちを抑えて向き合ってください。成長・発達がゆっくりなのも発達障害の特性の1つですからね。

周囲の人の理解を得る

家の中では子供のことを気にかけてあげられても、学校で過ごす時間までは見守ることはできませんよね。しかし学校での子供を守ってあげることはとても大事です。

必要なときは、担任の先生に発達障害の相談をしてみてください。ここ最近は発達障害という言葉も世間に浸透してきましたが、まだまだ知識がない人も多いのが現実です。

先生や周囲の人に発達障害について理解を深めてもらうことで、子供が学校生活の中で受けるストレスを大幅に軽減することができます。

発達障害を相談するメリット

・発達障害に対して、正しい知識を持ってもらえる。(偏見や差別をなくす)
・子供にあった指導方法を取り入れてもらえる。(人前で怒ったり笑いものにしない)
・親が知らない支援や制度についての新しい情報を得られることがある。
・クラスの友達との橋渡しになってもらえる。(いじめや子供間のトラブル防止)

専門機関を頼る

子供を一番近くで支えるのは家族、特にお母さんお父さんですよね。
今では発達障害についてネットでも色々な情報を得られるようになりましたが、両親の知識や対応にも限界がある事でしょう。

困ったり悩んだりしたときは、医療機関や専門機関に相談をしてみてください。専門家の意見やアドバイスを受けることができます。

いきなり医療機関を受診することに抵抗がある場合は、まずは地域の相談窓口へ足を運んでみてくださいね。
普段の子供の様子や発達状態をみて、アドバイスや医療機関の紹介などをしてもらえます。

相談先案内

神奈川県の各施設のリンクを貼っています。お近くの相談窓口を探すときに活用してみてくださいね。

相談センターで「どんな話をするの?何を相談したらいいの?」と思っている人も多いでしょう。
しっかりとお子さんのことを相談できるように、カウンセリングについてまとめた記事があります。ぜひ読んでみてください。

まとめ

発達障害だからひきこもりになるとは言いきれません。しかし発達障害をもつ子供は、さまざまな困難と向き合いながら生活しています。私たちが考えるより多くのストレスを他の子供より多く感じているのです。

ストレスに耐え切れなくなると、ひきこもりや不登校という道へ進みやすくなってしまいます。そうならない為にも、ストレスや生きずらさを減らして、お子さんが安心して過ごせるような環境を整えてあげてください。

家族の愛情・サポートがとっても重要ですからね。