こんにちは!こんばんは!今回も知っておきたい発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!本日は「空間認知と発達障害の関係とは?」についてです。
みなさんは「うまく字が書けないな」「運動や動作がうまくできていないなあ」と思う方はいませんか。
もしかしたら,それは「空間認知」の力が弱い可能性があります。
うまく行えないことが多いと,日々の生活だけでストレスが溜まりそうですよね。
そうならないためにも,空間認知について知識を深めていきましょう。
この記事を最後まで読むと,空間認知と発達障害の関係がわかり,空間認知を鍛えるにはどうすればよいかがわかります。
それでは,空間認知と発達障害について見ていきましょう。
目次
発達障害の方は,空間認知が苦手な傾向にある。
空間認知とは,三次元空間における物体の位置・形状・大きさ・位置関係などを認識する能力の事です。
一口に空間認識といっても様々で,目で見る場合は「視空間認知」,耳で聞く場合は「聴空間認知」,手等でさわる場合は「触空間認知」と呼ばれます。
例えば,目の前にあるスマホを手に持つことは「視空間認知」の働きとなります。
同様にカラスの鳴き声を聞いてどちらの方向にいるのか理解するのは「聴空間認知」の働きになります。
即ち,認識した情報からそれが「どのような意味を持つのか」を「認知」します。
「空間認知」とは,見たモノ・聞いたモノ・触ったモノが何かを判断する能力になります。
特に私たちが生活するうえで最も利用する空間認知の能力は「視空間認知」です。
一説によると,私たち人間は「与えられる情報の8割以上は視覚から入ってくる」とされています。
例えば,3分間目隠しして、文章をノートに書いてみてください。ほぼ間違いなく文字が崩れますし,まっすぐに書けていないはずです。
これは,視空間認知が阻害されているからです。
視空間認知は生活を送るうえで大切な力なのです。
視空間認知の力が低いとできないことが多くなってしまう
視空間認知能力が低いと,様々な生活上の困難が表れます。代表的なものが以下のものです。
- 崩れた文字を書いたり,書き間違え,枠の中に文字が収まらなかったりすることが多い
- 文字や図形などがなかなか思い出せない。
- 右と左を間違えてしまう。
視空間認知能力は生活上の経験によって伸びていくもののため,子ども自らが気づくことはほとんどありません。
そのため気づかれずに成長していく方もいます。
彼の場合,どこに出かけるにも車のカーナビやスマートフォンのナビがないと出かけられないと言っていました。
発達障害があると,空間認知の力が弱いことが多い。
発達障害とは,生まれながらにして脳機能の一部に機能不全が見られ,発達が遅れたり、偏ったりすることです。
発達障害の中でも、LD(学習障害)やADHDの症状がある方に空間認知能力の弱さがみられることが多いです。
逆に,異常なまでに空間認知の能力が高い発達障害の特徴を持っている方もいます。サヴァン症候群の方たちは、突出した空間認知能力をもっている方が多いです。
空間認知能力向上のためのトレーニング4選
繰り返しになりますが,空間認知能力は経験を積むことによって伸びていくものです。
よってトレーニングには,各空間認知を刺激できるものが良いでしょう。
以下がトレーニングの一例です。
- 折り紙:平面から立体物を作ることで,視認知能力と触認知能力を鍛える。
- 鬼ごっこやかくれんぼ:物陰に隠れることで,体と空間の関係を理解し,視認知能力を鍛える。
- 積み木:物の形状を確認することで視認知空間能力を刺激し,手を使って積み上げることで触空間認知能力を鍛える。
- 迷路や図形を用いるゲーム(テトリス・マインクラフト等)する。
その人にとって楽しめる活動を考えたり提供することも,我々にとって大切な業務です。
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特徴 | THE「折り紙」です。 |
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こんな人におススメ | 親子でわいわい楽しみながら空間認識を鍛えたい人向け |
トレーニングをするうえで大切なことは楽しむこと
子供に限らず,物事を学ぶということは楽しくなければ上達しません。
「トレーニングをさせたい私」がいても「トレーニングをする人」が楽しくなければ意味がありません。
トレーニングする際には,「トレーニングをさせたい私」も「トレーニングをする人」も楽しく取り組む必要があると考えます。
特にお子さんは周囲を見ていますからね。大人が楽しくないことは楽しくないですよ。
時には全力で鬼ごっこやかくれんぼをしてください。たまには大人げなくてもいいのです。それが面白く,楽しいのです。
個人的にとてもお勧めしたいトレーニング方法が”マインクラフト”です。
マインクラフトとは
マインクラフトは,ブロックでできた世界で,自由に構造物等を構築するゲームです。
ただ,ひたすら作るゲームというわけではなく,構造物を作るためには道具なども必要なので,その作業には集中力や計画性,時間管理能力といったものが求められます。
この「自由に構造物を構築できる」という点が,視空間認知を鍛えるためにうってつけです。
また認知能力に限らず,マインクラフトを教育に活用しようとする動きは,日本のみならず,世界中にあります。
スウェーデンのある学校では,マインクラフトを教育に取り入れることを検討している学校が出ています。参照:GIGAZINE
日本でも,教育にマインクラフトを活用しようとする動きもありました。参照:日本経済新聞
ただし,マインクラフトを利用する上の注意点としてハマりすぎてやめれなくなってしまう可能性もあります。
一日に1時間までにする等のルール付けをして行うことが大切です。
でもゲームを支援に使ってもいいものなのでしょうか?
また,ICTという観点からみても,有用と考えます。
子供にマインクラフトを提供するときに大切なことは,「大人も一緒にやってみる」ということです。大人と子供の体験を共有しましょう。古い言葉でいえば「同じ釜の飯を食う」っていうやつですね!
まとめ
今回の記事のまとめです。
- 空間認知とは,モノの位置・形・大小・位置関係などを認識する能力の事。3つに分かれそれぞれ「視空間認知」「聴空間認知」「触空間認知」と呼ばれます。3つの空間認知能力の中で,「視空間認知」の比率がとても大きいものです。
- 発達障害の方は,空間認知能力が弱いことが多いです。
- 空間認知は,今までの生活による経験を通して成長します。
- 空間認知能力を伸ばしていくには,遊びを通して経験をすることが一番です。
- トレーニングをするときは,トレーニングをする人だけではなく,トレーニングを提供する人も楽しんでトレーニングをしよう!
- トレーニングのなかで,マインクラフトを活用することも!ただし、ルールを守って楽しくマイクラをしよう!
いかがだったでしょうか。
発達障害と空間認知は関連するものではありますが,幼少期のトレーニングで,伸ばすことができる能力でもあります。
トレーニングとして考えなくても,日々の業務や,プライベートの子育てにも使えるものがそろっていると思います。
この記事の内容を最後まで読んでいただいたあなたの生活に役立てば幸いです。
見ていただきありがとうございます!