こんにちわ!こんばんわ!今回も知っておきたい発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!今回は「くもん」についてです。
発達障害を持つ子の学習に、不安を抱えている方は多いのではないのでしょうか。自宅でドリルをやってもけんかになる、普段のお世話で精いっぱいで勉強までみてあげられないなど、様々な理由で幼児教室や塾を検討する場合もあると思います。塾にもいろいろありますが、くもんが発達障害への取り組みを行っていることをご存じでしょうか。
今回は、発達支援にも利用されている学習系習い事の「くもん」について、ご紹介します。
目次
くもんが発達障害の支援に利用されるわけ
くもん学習法は、その特徴である細かく段階に分かれた教材で、子どもひとりひとりの個性に合わせた学習ができます。プリント学習なので今やるべき量が分かりやすく毎回おなじ手順で進められるので、発達障害の子どもにも受け入れやすいです。
小さな成功を積み重ねることによって自信が付き、学習する態度などの育成に繋がります。また、それがのちの就労に効果があると考えられています。
くもんとは
くもんは、一人一人のレベルに合わせた学習ができる、独自のプリント教材をメインにした学習法です。
ベビーくもんを含めると0歳~社会人まで学べます。幼児から小学生が学べる教科は国語と算数で、週に2回教室に通っての学習と、毎回持ち帰る宿題をすることで自分で問題を解く力をつけていきます。
やさしい問題から高度な問題まで細かく段階が分けられており、難しい問題にチャレンジするよりも自分の力量より少し簡単な問題を繰り返し行うことで、自信をつけて自らステップアップしていく力を養うことが目的となっています。
くもんができる場所
くもんの学習法が受けられのは教室だけではなく、教育の場に幅広くあります。
くもん教室
みなさんがよく知るくもん教室は、全国に16000箇所以上あります。くもん教室は研修を受けた指導者が教室を開設し、公文のサポートスタッフの支援を受けて運営しています。
ベビーくもんに関しては、すべての教室で開設しているわけではありません。
学校
高校・高等専修学校、大学・専門学校、留学生等の向けた日本語学校などで、公文本部と提携しくもん学習法を授業で導入しています。
学力診断テストで生徒ひとりひとりの理解度を把握し、学習計画をたてて目標のある学習を行っています。
企業
人材育成支援、外国人社員のための日本語、就労継続支援のためにくもんを導入しています。
就労継続支援とは、障がい者雇用や就労の継続目的とした社員支援です。労働時間内にくもんを行う時間を確保し、読み書きだけでなく集中力や働くにあたっての好ましい態度などを習得できるように支援する取り組みです。
施設
児童福祉施設、フリースクール、医療機関、就労支援施設などにもくもん式学習が組み込まれてます。最近では放課後デイサービスでも取り組んでいるところもあるようです。
算数は計算のみなど、取り組みやすくカスタマイズして取り組まれています。放課後デイサービスでもくもんを受けられるところがあるのはうれしいですね。
くもんのデメリット
よい効果だけならよいのですが、注意する点もあります。
受け入れてもらえない
放課後デイサービスのすべてがくもんを取り入れているわけではなく、くもんができるところは少数です。もしお近くにあったらラッキーでというレベルで、くもんを始めるのであれば一択目は普通のくもん教室になります。
悲しいことですが、申し込んでも丁寧にお断りを受けてしまうこともあります。
指導者の力量
経験が浅い指導者や、過去に発達障害の生徒を指導したがうまくいかなかった等、指導者側の理由で断られることがあります。生徒に対して指導者が手薄であるといった人員の問題もあります。
無理に通っても期待する効果は得られないので、別の教室などをあたりましょう。
教室の雰囲気
いつの曜日も混んでる人気の教室だと、がやがやした中で集中できず退会となる場合があります。ほかに、狭くて人との距離が近い、自動ドアがしょっちゅう開くなどのハード面も教室によってちがうので注意が必要です。
親にも宿題が重荷
自宅でのプリント学習もくもんのカリキュラムのひとつです。宿題を毎日行って次回教室に持っていきますが、この宿題は結構な量があります。子どもがひとりで行えればいいのですが、親がサポートするとなるとストレスになります。
親子ともども宿題に積極的に取り組めると、学力だけでないよい効果が期待できます。
週二回通う体力
発達障害の子どもは疲れやすかったり、学校や幼稚園で精いっぱいになっている場合があります。たまに習い事があるのはよいけれど、週に二回も通うとなると結構疲れてしまう可能性があります。小学生の場合、公文の宿題で学校の宿題どころでなくなるのは本末転倒ですよね。
プリント学習との相性
集中力が保てない、ワーキングメモリの問題を抱えている、学習障害があるといった場合、指導者が支援するもののプリント学習しかないくもんは、苦しいものになってしまうかもしれません。
プリントしかない
自分で解く力を養う目的の教材なので、面白い漫画風の解説や映像での学習などもありません。数字が好きであるといった特性がないと、楽しく通うのはかなりサポートが必要になります。
くもんに通うときの注意点
くもんに通うのであれば、3つの注意点があります。
複数の教室
教室の建物、部屋のレイアウトなど、その教室によってすべて違います。通える範囲の教室は見学に行きましょう。行ってみないとわからない点が見えるかもしえれません。指導者の様子も確認できるので、一石二鳥です。
無料体験
くもんは、年に数回無料体験という、お試しで授業を受ける機会があります。どのような教材を使うかが実際に体験でき、どのレベルの教材を使ったらいいかもわかります。
指導者とよく相談できる機会でもあり、発達障害の子どもの授業中の様子や注意点などが具体的になりますので、ぜひ無料体験に行ってくださいね。
宿題の量
無料体験で実際に使った教材を、どのくらい持ち帰って行うのかを確認しましょう。指導者によって宿題の量を調整してくれる場合もあります。発達障害のある子どもの能力を超えた習い事をするのには無理が生じますので、これならできそうと思える量かどうかをよく確認しましょう。
学習の効果を得る方法
くもんには宿題があり、親のサポートの必要があります。自宅でも学習するのであれば、無理にくもんに通うことはないのかもしれません。
くもんの教材を購入する
くもんの学習法は、教室での教材だけでなく知育おもちゃやドリルなど幅広く販売されていいます。発達障害の子どもでも十分使えるものもありますので、本屋さんやネットで気軽に購入できるので、試してみてはいかがでしょうか。
自宅でもできる学習に切り替える
毎日宿題に取り組むことになるのであれば、いっそ親が教えるもの手です。くもんに通う分の教育費の軽減になりますが、ストレスを抱えすぎないようにしてください。
くもんができる放課後デイサービスを探す
まだまだ導入率は低いくもんですが、同様の内容がないか問い合わせをしてみましょう。くもんがいいとなれば、新たに導入を検討してもらえるかもしれません。
まとめ
くもんの教材は、細かいステップで子どもに合わせた内容が選べて、自己肯定感が育成できるので、発達障害の子どもに適しているといえます。お近くの教室や放課後デイサービス、通う子どもの様子に合わせて、無理のないように行ってみてくださいね。