こんにちは!こんばんは!今回も知っておきたい発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!本日は「子育てで悩む発達障害の子を育てる親が知っておきたい基礎知識」についてです。
わが子に障害があると診断されたら、子育てや子どもの将来について悩んでしまいますよね。分からない事が多すぎて、不安に押し潰されそうになっていませんか?
・子育てで悩む親が感じる不安の相談先
・ちょっとだけ知ろう!発達障害について
・当事者も分からずに悩んでいる
目次
【子育ての不安】発達障害の子を育てる不安を感じたら
・医師や支援機関などに相談して、専門家の力を借りよう!
発達障害について分からなくて困っている場合、支援してくれる専門機関の力を借りる事を強くお勧めします。
というのも、そういった支援機関では適切なサポートを受けられたり、困っている事に関する相談もできます。相談できる場所があると、不安に対するアドバイスが得られ、かなり助けられますよ。
診断を受けた病院から、支援機関について相談・紹介を受けるのもいいと思いますよ。ぜひ悩みを話せる場所を作ってみて下さい。
・児童相談所【全国児童相談所一覧 – 厚生労働省】
相談の他、医師や保健師、児童福祉司などからアドバイスを受けられます
・子育て支援センター【地域子育て支援拠点事業 実施のご案内 – 厚生労働省】
子育てを行っている家庭の孤立を防ぐため、育児のサポートをしてくれます
・発達障害者支援センター【発達障害者支援センター・一覧】
発達障害に関する支援を専門にしている機関です
お近くに支援センターがない場合は電話相談も受け付けているので、一覧を確認してみてくださいね
困ったらまずはプロに相談!どんな分野にも専門家や先輩がいます。不安を抱え込まないでくださいね。
【ちょっと脱線】障害を抱える子を育てる先輩たち
▼かつて一人で抱え込んでいて苦しかったと語る先輩たちが、今までの子育てについて話してくれた動画です。
不安を減らすために発達障害を知ろう
発達障害がよく分からないと、頭を悩ませる親御さんは多いと思います。ネットで調べても難しい言葉がたくさん出てきて、お手上げ状態になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「当事者も分からない?どういう事?」と思われた方へ、これから順を追って説明しますね。ではまずは発達障害って何?という点から見ていきましょう。
発達障害ってそもそも何?
発達障害の方は、脳の働き方(脳機能)に偏りがみられます。その影響で考え方や行動に特徴が表れる事が多いです。
この特徴や、特徴が絡んで起こる得意、不得意の差によって、現代社会では困り事の種に繋がってしまう事があります。
【例えば】
- 好きな事への集中力はすさまじいが、その反面、興味のない事はまったく集中できない
- 自分の思っている事を言葉で伝えるのが苦手で、自分の中の「こうしたい」が実現できなくて不満がたまり、癇癪を起してしまう
- 自分の中のルールが決まっており、そのルールから外れると不機嫌になったりパニックを起こしたりする
このように脳の発達によって、日常や社会生活に「困った!」(=障害)が表れる事を発達障害と言います。
障害(しょうがい)とは、ものごとの達成や進行のさまたげとなること、また、さまたげとなるもののことである。
引用元:障害 – Wikipedia
3つの分類があるよ
さて、そんな困ったが生まれやすくなる発達障害は、ざっくりと大きく3つの分類に分けられます。
難しそうな言葉を聞くと、身構えてしまいますよね。でも大丈夫。まずは「なんとなく名前だけ知ってる」くらいで十分なので、知る事から始めてみましょう。
以下からそれぞれの分類についてざっくりと説明しますので、「ふーん」程度に読んでみて下さいね。
ADHD(注意欠陥多動性障害)?
発達年齢に比べて、落ち着きがない、待てない(多動性-衝動性)、注意が持続しにくい、作業にミスが多い(不注意)といった特性があります。
引用元:発達障害|こころの病気を知る|メンタルヘルス – 厚生労働省
さらに目立ちやすい特性、特徴から、不注意優勢型、多動・衝動性優勢型、混合型という風に分類されます。
そうです!なので「この子はどのような特性が目立つのかな?」と知る事が大切なんですね。
ASD(自閉症スペクトラム障害)?
コミュニケーションの場面で、(中略)気持ちを伝えたり、相手の気持ちを読み取ったりすることが苦手です。また、特定のことに強い関心をもっていたり、こだわりが強かったりします。
引用元:発達障害|こころの病気を知る|メンタルヘルス – 厚生労働省
他にも感覚が過敏、または鈍麻(どんかん)な特徴がみられる場合もあります。やはり、人によって目立つ特徴が違う傾向にあります。
LD(学習障害)?
全般的な知的発達には問題がないのに、読む、書く、計算するなど特定の学習のみに困難が認められる状態をいいます。
引用元:発達障害|こころの病気を知る|メンタルヘルス – 厚生労働省
LDはどうしても勉強に困難を感じる機会が多いため、「勉強不足」「努力不足」などの誤解を受けやすい所があります。
理解するための一歩
ASDでも、対面でのコミュニケーションではなく、文章でのやり取りなら平気という子もいます。他にも「ADHDの子は整理整頓ができない」という声もありますが、必ずしもすべての方がそうとは限りません。
子どもとコミュニケーションを取っていく過程で、その子の好きな事や嫌いな事が分かってきますよね。それと同じように特性や特徴も少しずつ分かってくると思います。
ネットや本などで発達障害に関する知識を付け、理解を深めるのも大事です。ですが、一番やってほしい理解の一歩は「子ども自身をみてあげる」事だと思います。
さてここまで前置きが長くなりましたが、次からは「当事者も分からなくて困っている」事についてお話しします。
実は当事者も、困り事が生まれる原因が分からなくて困っている事があるんです。
当事者も分からなくて困っている
・発達障害について、当事者も分からない事だらけ。困っている原因が分からなくて、苦しんでしまう事がある
例えば、あなたが発達障害だと診断されたとします。詳しく知らない限り、きっとこう思うでしょう。「それは一体どういうもの?」「私と他の人は何がどう違うの?」
例として、発達障害を抱える子の中には、聴覚過敏の傾向にある子もいます。聴覚過敏の症状がある子は、周囲の音が皆等しく同じ音量できこえてしまったり、音からの刺激を多く拾いやすいなどの特徴がみられます。
▼以下の動画から、聴覚過敏の疑似体験ができます。時間に余裕がある方は、音量に注意して聞いてみて下さいね。
失敗した経験が積み重なっていくと、自分を嫌いになってしまう事もあるでしょう。そうすると、うつ病や不安障害などという二次障害を引き起こすきっかけにもなりかねません。
・困っている事の原因は、当事者だけでは気が付きにくい・分からない事がある
・当事者もどうすればいいのか分からなくて困っている事がある
・困り事を放っておくと、自分を嫌いになる原因になってしまう
【ちょっと脱線】関連記事
▼先ほど少しお話した聴覚過敏については、こちらの記事で詳しく紹介しています。興味のある方はチェックしてみてくださいね。
覚える事が多くて大変ですよね。まずはそのような不調を引き起こしてしまう事もあるんだな、と頭の片隅で覚えてもらえたら十分です。
▼二次障害についてはこちらの記事に詳しく載っています。「今なら理解できるかも!」というタイミングで読んでみてくださいね。
自立して生きていくために必要なスキルを考える
ここまで発達障害に関する相談先や、障害の簡単な説明をお話ししてきました。
子育てに関する不安はまだまだ大きいけれど、不安な事の実態が少し掴め始めていませんか?
けれど、実態が掴めたら掴めたで、新しい不安が生まれるけどね!
そうですね。知れば知るほど、悩みは新たに出てくるものです。では最後に、そんな尽きない悩みを少しでも減らす考え方について触れていきましょう。
・子どもがこの先、自立して生きていくために必要なスキルを身に着けられればそれでよし
必要なスキルってなんだろう?
もっと言うと、「得意分野を生かして働けるスキル」でしょうか。どうしても、生きていくためにはお金が必要になってきます。生々しいですが、避けて通れない部分でもありますよね。
この世界で生きていく事。今、息をしている生き物すべてが挑んでいる超難問です。人間社会ではそれに金銭の問題も発生してきます。難易度が高すぎます。
子どもを守る親は、ずっと子のそばにいられる訳ではありません。子どもが自立して生きていくため、生きる糧を得るためのスキルについて、優先的に考えてみてはいかがでしょうか。
【関連動画】得意分野の見つけ方について
▼得意分野の見つけ方については、こちらの動画が分かりやすいですよ。焦って探す必要はありませんが、見つけ方を先に知っておくと、見落とす心配がなくなります。
【関連書籍】働く発達障害児について描かれた本
価格 | 1,540円(税込+送料無料) |
特徴 | ・実体験に基づいたコミックエッセイ |
こんな方におすすめ | ・働く事に悩んでいる発達障害の方や親 ・発達障害の子が働く将来について考えておきたい方 |
メリット | ・漫画で読みやすい ・子ども目線からの話もあり、考え方の参考になる ・合う仕事をどうやって見つければよいか、考えるきっかけになる |
デメリット | ・個人によっては、参考にしにくい部分もある |
▼良いクチコミ
親目線の話だけでなく、息子くん目線の話がとても参考になります。
引用元:Amazon
働く事への考え方、捉え方について学ぶためにはとても良い本だと思いますよ。
まとめ
- 子育てに悩んだら、専門家や支援機関の力を借りよう!
- 一人や家族間で抱え込まないようにしようね
- 不安に感じるのは、実態が分からなかったり、この先どうなるのか具体的に分からないからという部分もある。知識を付ける事で不安を軽減するのはどうだろう?
- 難しい事でも、少しずつ焦らずに親子で知っていこう
- 個人によって特性や特徴が違う事を覚えておいてね!
- 生きていくために必要なスキルから伸ばそう!苦手分野はいったん置いておこう!
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!