【発達障害を本人に伝える大人】子どもに伝えるか否か~前準備からケアまで~

こんにちは！こんばんは！今回も知っておきたい発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます！本日は「発達障害を子ども本人に伝える大人」についてです。

「子どもに発達障害の事を伝えるつもりだけど、きちんと説明できるか不安…」「いつ子どもに伝えればいいのだろう?」「伝えた後、子どもがショックを受けたらどうしよう」

京本

このようなお悩みをお持ちの方、多いと思うんだ。「本人の自己理解のために、伝えた方が良いとは思うのだけれど…」という悩みだね。

薄波

子どもがうまくいかない事が多くて悩んでいる時に、「実は…」って親から打ち明けられるよりも、先に伝えた方が良いと思う。けどやっぱり、伝えるって難しいわよね。

なかなかデリケートなお話ですよね。ではこの悩みについて、一緒に考えてみましょう。

【発達障害を本人に伝える大人】伝える必要があるのかを考える

京本

まずは、そもそも子どもに知らせる必要があるのか?という点から考えてみよう。良い点も、悪い点も、どちらもあるからじっくり考えようね。

伝える、伝えないに関しては、どちらの方が正解だと簡単に割り切れるものではありません。子の受け入れる心の余裕や理解度、周囲の支援などを考慮すると、それぞれのご家庭ごとの正解があると思います。

「うちはどうした方がベストなんだろう?」と、お子さんの成長を見ながら考えていければ良いですね。

それでは、まずは発達障害を告知するメリットやデメリットを見ていきましょう。

告知するメリット

発達障害が関係して、上手くできる事もあれば不得意な事もあります。人生において躓いてしまった時、その原因として発達障害が絡んでいる場合もあるでしょう。

障害について理解し、対処法を知っていれば、ひいてはメンタル面のタフさに繋がります。

京本

自分を責めすぎない、自分を嫌いにならない。自己理解は心のバランスを保つために重要になってくるね。そういう事を考えると、告知は避けて通れないのかなと思う部分もあるよ。

また、発達障害を抱える子は不安を感じやすいという研究結果があります。「できない」による自己否定、不安を感じやすい心などの因果関係が混ざり合い、二次障害を併発しやすい面も。

このような二次障害が起きやすい傾向にある事も伝えれば、未然に防ぐ事も可能かもしれません。

薄波

長い人生、自分と付き合って生きていくためには、自分を知る事が大切だものね。強みも弱い所も、受け入れられるのが理想とは思うけど…。

受け入れる時間が必要になるかもしれませんね。

不安と二次障害についての関連記事

▼こちらの記事では、不安を感じやすい面について対処法も提案しながら紹介しています。

▼二次障害についてはこちらの記事をどうぞ。

告知するデメリット

京本

受け入れられない事も、もちろん考えられるね。伝える言葉やタイミングを間違ってしまうと、傷ついてしまう原因にもなる。

薄波

伝える難しさが一番のネックって事ね。

告知する不安がある場合は、専門家の力を借りるという手段もあります。これについては後述しますね。

次は、告知をする場合にどんな事が必要になってくるかについて詳しく見ていきましょう。

伝える側は発達障害について理解している?

では、ここからは子ども本人に障害を伝えるとして、伝えるために必要な前準備について考えていきましょう。

京本

子どもに発達障害を説明するには、障害について正しく理解している必要があるよね。

【前準備①】子の良き理解者に

告知する時、大切なのは「説明する側が当人に正しく伝えられるか」という点です。結構難易度が高いですよね。正しい知識と十分な理解がないと、当人に誤解を植え付ける要因にもなり得ます。

薄波

うっ、そうよね。間違った事を伝えてしまったら、子どもに不必要なストレスを与えてしまうかも。ちゃんと伝えられるか不安だわ。

京本

不安になってしまったかな?でも大丈夫。正しく伝える事に不安がある方は、「医師やカウンセラーの協力を得て伝える」って方法もあるから安心してね。

他にも、本や厚生労働省などの発達障害を解説しているHPを一緒に見ながら説明していく方法がありますよ。

しかし「医師やカウンセラーに説明してもらうから」と言って、発達障害に関する知識や理解がないままでいると、子どもからの信頼に陰りが差してしまう恐れがあります。

子どもにとっては、親や家族が一番の味方です。心の支えと言っても過言ではありません。その一番の味方がきちんと障害について理解していれば、頼もしいですものね。

京本

発達障害の子に必要なのは自分を理解してくれる人。その理解者の内の１人に、家族である僕たちがなれたら良いね。

一度にすべて完璧に理解する必要はありません。毎日子とコミュニケーションを取りながら、ほんの少し障害についての知識を積み重ねていけば、徐々に発達障害を理解できます。

大丈夫ですよ。今、この文を読んでくれているあなたならきっとできます。

【前準備②】正しい知識を身に着けよう!

▼最初に主な症状について動画で確認してみましょう!5分もかからずに、分かりやすく学べますよ。

薄波

名前を覚える所から一苦労よね。まずは子どもが診断された、ADHDから覚えよう…。

京本

知っていくにつれて、同じ診断を受けた子でも、得意不得意が違う点に気が付くと思う。脳の発達に関わる事なので、一人ひとり違うんだね。

▼どうして一人ひとり違うのかについては、こちらの動画を参考にどうぞ。一度に全部頭に入れると疲れてしまうかもしれませんので、余裕がある時にチェックしてみて下さい。

関連記事

▼こちらの記事でそれぞれの具体的な症状などを紹介しています。

学ぶのにおすすめの本

京本

入門書としておすすめの本だよ。図書館や本屋さんで見かけたら手に取ってほしいな。

発達障害がよくわかる本

posted with ヨメレバ

本田 秀夫 講談社 2018年10月27日頃

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▼良いクチコミ

分かりやすくて良いです
発達障害とは何か他の本では理解しにくかったけどこれは理解しやすいです

引用元：Amazon

▼こういった意見も。参考にどうぞ。

家庭でできることなど、生活に役立つことがイラスト入りの大きな文字でわかりやすく解説してくれます。ただし初めてのお子さんが発達障害かなって感じて、このように冷静な判断を選択できえるか？疑問ではあります。

引用元：Amazon

【告知する場合】他に考えておきたい事は?

薄波

発達障害について子どもに伝えるとして、障害について知る事の他に考えておいた方が良い事ってなにがあるの?

京本

あらかじめ考えておきたいのは、伝えるタイミングと伝えた後の子どもの心のケアについてかな。

伝えるタイミングは?

子どもに伝えるタイミングとして多い意見は「中学へ進学する時」でした。子どもの成長を考えると、障害を理解できそうな年頃に伝える事を選ぶ方が多いようです。

また、その他にこのような意見もありました。

京本

子どもの成長やライフイベントなどの節目に伝えるという意見が多いね。ベストなタイミングは人それぞれなので、参考として覚えておいてね。

薄波

100%の正解がないから難しいのよね。よその家の意見も参考にしつつ、うちの子の成長具合で判断した方がいいかな…。うーん。

一個人の意見としましては、「子どもが受け入れる心の余裕がある時」に伝えてほしいと思います。例えば落ち込んでしまっている時に障害について打ち明けられたら、余計に打ちのめされて気落ちしてしまう場合もあると思うのです。

京本

辛い時に「障害」と言われたら、「だから駄目なんだ…」と悪いように捉えてしまいがちだと思うんだ。伝えるタイミングは、そういった心の状態も考慮してあげてほしいな。

「結局どのタイミングがいいんだ!」と余計に悩んでしまった方もいらっしゃると思います。そんな時は、主治医や専門家に相談するようにしましょう。

伝えた後の心のケア

薄波

思っていたよりも、他の人を巻き込むようなケアを提案するのね。ケアって、親に不安を吐き出してもらうとか考えていたわ。

そうですね。不安を吐き出してもらうのは良いケアになりそうです。しかし家族だけではなく、第三者に打ち明けられるようにもしてあげてください。

京本

子どもが家族に話しにくい気持ちもあるかもしれない。家族以外で相談できる人がいると、気持ちを吐き出してスッキリできるんじゃないかな。

一家族だけでなんとかしようと抱え込むよりも、力を借りられる所からはとことん力を借りてしまいましょう。

京本

抱え込みすぎると辛くなってしまうからね。それに色々な人と関わる機会を設けてあげる方が、子どもの成長の刺激にもなるよね。

▼例えば、相談可能な専門機関はこのような場所があります。参考にしてみて下さい。

まとめ

京本

今回はかなりデリケートな問題だったね。人それぞれ状況が違うから一概にとは言えないけれど、伝えた方が自己理解のためには良いとは思うかな。

薄波

家庭内や専門家と話し合って、子どもにとってのベストを考えていきたいわね。

ここまで読んで下さり、ありがとうございました。