こんにちは!こんばんは!今回も知っておきたい発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!本日は「子育てのテレワーク」についてです。
新型コロナの流行前は、会社に行き、仕事するのが当前のワークスタイルでしたが、新しい仕事の選択肢が増えました。テレワークは、その一つです。では、どんな仕事はテレワークが可能なのでしょうか?
メリット、デメリットやテレワークができない仕事はどんな仕事か?についても考えたいと思います。
また、発達障害の人の方がテレワークに向いている、向いていない特性についても調べてまとめています。ご覧ください。
目次
【テレワークができる仕事】デジタル機器を使いできる仕事!
- 金融業(コールセンターや金融機関・商社など)
- IT系(プログラマーやwebデザイナーなど)
- クリエイティブ系(ユーチューバーや、イラストレーター、ライターなど)
こちらが一例です。
インターネット技術の向上で、パソコンやなどのデジタル機器を使用し、時間や場所にとらわれず柔軟に、仕事を進められ、製作や納品までが可能なテレワークができる・しやすい仕事が増えました。
上記のような職種であっても、すべての人に当てはまるわけではありません。例えば、紙中心の書類や押印が多い事務職や、来客対応、電話対応、会社内の事務処理などを請け負う事が多い総務なども難しい場合があります。
テレワークとは?
テレワークとは、辞書で調べると、テレは『遠隔の』という意味です。ワークは『仕事』を合わせた造語です。
テレワークはパソコンやスマートフォン等のデジタル機器を使用してコミュニケーションや情報共有をしながらする仕事で、リモートワークは、会社外で仕事をする事の総称です。会社以外で仕事をするというスタイルに違いはありませんが、少し意味合いが違います。
テレワークとは、情報通信技術(ICT = Information and Communication Technology)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のことです。
引用元:一般社団法人日本テレワーク協会
テレワークのワークスタイル
テレワークという働き方は、以前からあった働き方ですが、“当たり前のワークスタイル”ではありませんでした。実際、新型コロナ流行以前は、雇用型就労者の全体の1割にも満たない割合でした。
しかし、1回目の緊急事態宣言発令時に急速に拡大し、3割程度に増加したものの、繰り返されるコロナの波が増えるにつれ、少し減少しています。
しかし、一定数は増加したままで、激減しているわけではありません。という事は、メリットを感じている人、デメリットと感じる人がいると考えます。ここからは、子育て中にテレワークをするメリットデメリットについて考えたいと思います。
テレワークのメリット
メリットの一例です。
- 通勤時間がない
- 空き時間を有効活用しやすい
- 余裕をもって家事や育児仕事に取り組める
- 生産性向上
- モチベーションの向上
子育て中のワークスタイルとして、時間を有効に使える事、在宅勤務だと、通勤時間がないので空き時間も生まれ、生産性向上も期待できる事が、雇用する側も、される側も最大の魅力だと言えます。
子育て中は常に時間の余裕がなく、イライラしてしまう事が多くあります。時間の余裕がないと心にも余裕がなくなり、不安やストレスを感じ、自律神経が乱れやすくなります。
自律神経が乱れると、身体のだるさや、下痢や便秘、胃腸の乱れなどの身体的症状、不安やイライラし等の精神的症状、何かに依存したり、攻撃的なりやすくなるなど行動症状などの様々な症状が現れることがあります。
在宅勤務は、極論を言えば、始業時間の直前まで自由時間です。自宅を出て職場に向かっていた時間が、家事に充てられ、時間にゆとりができます。
テレワークのデメリット
デメリットの一例です。
- 集中できない・気が散りやすい
- 孤独を感じやすい
- 上司や同僚とのコミュニケーション不足
- 文章でのやりとりが増加、文章でのやり取りが苦手な人にはストレス
- 限られた業務になりやすい人、または、仕事が増加する人の二極化
- 作業環境が整わない
- 在宅勤務の場合、セキュリティ対策が個人で必要になる
- モチベーションの低下
テレワークという働き方は、向き不向きがあると考えます。環境や職場の理解があっても、テレワークができない、苦手な人もいると考えます。
職場なら、時間になれば、やり残した仕事なども、残して帰宅せざるを得ませんが、在宅勤務の場合、通期時間だった時間や、今まで生まれなかった余裕時間が生まれます。“少しだけ、やっておこう…。”という気持ちになる人もいると思います。
逆に、“見えてないし、まぁ、いっか。”と作業がはかどらない、外で仕事をしている時に気なならなかった物が気になったりと、誘惑も多くあると思います。
また、家族に理解がなく、たとえ仕事をしていても話しかけてきたり、周囲の音がうるさく集中しづらいという事もあります。
仕事の性質上、非対面でのやり取りによる仕事への不安や、コミュニケーション不足、長期化するとモチベーション低下があると考えられます。
参考:厚生労働省テレワークを巡る現状について
【テレワークができない仕事のひとつ】エッセンシャルワーカー
もちろん、世の中、対面ではないとできない職種もたくさんあります。その一つにエッセンシャルワーカーがあります。
エッセンシャルは必要不可欠なという意味で、仕事相手が主に個人や人の職種や、生活基盤や社会インフラを支える職種です。
エッセンシャルワーカーとは
エッセンシャルとは、『必要不可欠』という意味でがあります。
- 医療分野(医師・看護師・薬剤師など医療従事者)
- 福祉分野(介護職員や保育士や、施設スタッフ)
- 教育機関職員
- 行政機関など公務員
- 物流業(トラックを運転手や、関連するスタッフ)
- 小売り・販売業(飲食店従業員・美容師・スーパー、コンビニ従業員)など
- 製造業(工場内で製造をする人)
- 生活インフラ(電気・水道・ガス・通信)を支える職種、ゴミ収集業
- 一次産業(農業・林業・水産業)
などが当てはまります。
例えば、医療、福祉、保育分野は相手に対面でないと直接、治療やサービスが提供できない職種です。生活インフラを支える仕事に従事する人は、対面ではありませんが、国全体の生活を継続するために必要不可欠な職業です。
【関連動画】
エッセンシャルワーカーについて説明している動画です。
エッセンシャルワーカーの良い所
エッセンシャルワーカーのメリットは、対面でのやり取りが多く、医療・福祉・教育・行政関係の仕事は、相手の生の声が聞け、仕事にやりがいが持ちやすいと言えます。
生活インフラを支える人仕事も新型コロナをきっかけに注目され、当たり前に使える電気やガス、水道、通信も当たり前に使えるように整えられているので気づきにくいですが、故障や動かなくなった時はすぐに修理してもらうシステムが構築されています。
私たちの日常生活は、社会インフラを整えてくれるエッセンシャルワーカーに支えられ、みんなが“当たり前の生活”が送れるために必要不可欠な職種です。知らないうちに社会に役立っていると感じられるのではないでしょうか?
生活基盤を支えるもの。
電気、上下水道、ガス、道路、鉄道、情報網などの産業基盤。
行政、警察、消防、学校、病院など、生活に必要な施設も含まれる。
エッセンシャルワーカーの悪い所
技術が進歩してもデジタル化でいない仕事もあり、エッセンシャルワーカーがその一つです。
デメリットは、コロナの流行以前からも言われていましたが、人手不足、長時間労働、低賃金、現場に人が行かなければ仕事ができない。そして、感染リスクがあります。
私も、エッセンシャルワーカーの一人ですが、新型コロナの流行が始まり、感染が徐々に拡大し、緊急事態宣言が出て先の見えない不安の中、保育園に子どもを預け、職場に行き、通常通り仕事をしていました。
いつどこで起こるか分からない感染リスクが隣り合わせであると同時に、“生活を少しでもいつも通りに”という気持ちが両方で不安な日々を過ごしました。その時は本当に、リスクのある仕事だと痛感しました。やはり、それが一番のデメリットと感じます。
他にもテレワークにできない仕事もある
デジタル機器を使用しない仕事で、エッセンシャルワーカーでもないという仕事もあります。
- 観光業(観光にかかわる宿泊、飲食、土産物など)
- 娯楽業(音楽、演劇、野球、相撲など)
- 遊技業(ゲームセンター、カラオケボックスなど)
などが一例です。
上記にあげた職業は楽しみに関するも職業が中心ですが、楽しみは私たちの生活に生きがいや、やりがい、潤いになり、心理的に支えられている事があります。
新型コロナが流行し、“必要不可欠な仕事かどうか”“時間や場所を柔軟に調整できる業務か”に分けられ、楽しむための職種が後回しになってしまいました。
しかし、デジタル機器を使う仕事、日常生活を送るのに必要な仕事、楽しみに関する職業すべてが、どの仕事も大切でどれも誰かの何かに必要な仕事と考えます。世の中には私たちが知らない事で溢れていて、その事実を私たちが知らないけれど、そうやって社会は回っていると私は、大人になっても感じています。
【発達障害の場合】テレワークは可能?
結論から言うと、発達障害の人もテレワークでの仕事はできます。
障害者のための、就業に当たっての相談や、勤怠管理のサポート、メンタルケアなどのフォロー体制がある転職支援サイトもあります。
場合により、障害特性を生かして働ける、強みにもなりますが、その逆もあります。強みになる特性と、難しい特性に分けて説明していきたいと思います。
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強みになりやすい発達障害【ASD】
ASD(自閉症スペクトラム障害)の特性を持つ方の場合、強みになることがあります。
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自分の興味を持つ事について集中して取り組むため、仕事内容がマッチした場合、周囲が困難な事でも忍耐強くやり遂げられる傾向にあります。
その場の空気を読んだり、言葉以外から相手の意図をくみ取るなど、いわゆる“察する”という事が苦手です。職場であれば他の従業員とコミュニケーション苦手であっても取る必要があるかもしれませんが、出勤しないで作業するので、その必要が最低限になります。
また、感覚過敏の特性を持っている方が在宅勤務する場合、出勤途中や就業中に不快な感覚になる事もなく、安心できる環境で十分に能力を発揮できると考えます。
テレワークが苦手な発達障害【ADHD】
ADHD(注意欠陥多動性障害)の場合は、障害特性上、上手く仕事ができず、仕事が継続できないという事態に陥りかねません。
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ADHDは不注意・多動性・衝動性という大きな特徴があります。
すぐに気が散ってしまう。ミスが多い。コツコツ取り組んだり、順序だて作業をしたり、そもそも、家でじっと座って行うという事自体がとても苦痛だと感じる方おられるかもしれません。
しかし、ADHDの方が必ずしも、苦手というわけではありません。個人の特性に合わせた環境や働き方があれば、長く無理なく働けるのではないでしょうか?
まとめ
この記事では子育て中にテレワークができる仕事についてまとめました。
- 作業から納品までを一人で完結できる仕事がテレワークができる。
- 子育て中にテレワークをするメリットは時間の有効活用ができる。
- デメリットは、集中できない、人によって作業が極端に増える人と減る人がいる。
- テレワークができない仕事はエッセンシャルワーカーで、社会インフラを支える職種。
- テレワークができる職種、エッセンシャルワーカーと、その二つのどちらでもない職種がある。
- どの仕事も大切で、必要な仕事。すべて誰かの何かの役に立っている。
- 発達障害の人でテレワークに向いている人はASDの特性を持つ人。ADHDの特性を持つ人は向かない傾向だが、個人による。
この記事が誰かのお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。