こんにちは!こんばんは!今回も知っておきたい発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!本日は「言葉の発達段階の目安と言葉の発達を促す方法」についてです。
うちの子大丈夫かな?と子育ての中では不安はつきものですよね。その中でも言葉の発達の悩みは多く聞かれます。ここでは言葉の発達段階についてご説明させていただきます。
1歳半検診で言葉の遅れを指摘された、友達の子は会話ができているのに我が子は単語しか出ない、そもそも単語すら出てこない、悩みは人それぞれだと思います。
悩みの種類はそれぞれですが、それらを前向きに進めていく為には、親である皆さんにやっていただきたい事はただひとつです。
これを日常の中で取り入れていただくだけで、お子さんの姿は変わっていきます。
目次
言葉の発達段階の目安
【0歳~1歳 喃語の時期】
喃語とは、意味を伴わない声の事です。
『あーうー』など母音から始まっています。
【1歳~1.5歳 一語文の時期】
一語文とは、『わんわん』『まんま』など、ひとつの単語で成り立っている文です。
【1.5歳~2歳 二語文の時期】
二語文とは、『ワンワン、いた』『ママ、きて』など、単語と単語を繋げた文です。
【2歳~3歳 三語文の時期】
三語文とは、『かか、えほん、よんで』など、三つの単語で繋げた文です。
三語文と書きましたが、ここでは、覚えた単語を並べていきます。
【3歳~4歳 複文の会話が話せる時期】
複文とは、助詞が入り、日常的な言葉を理解し、話します。
【4歳~5歳 コミュニケーションがとれるようになる時期】
話し相手に言葉で自分の気持ちが伝えられるようになったり、話題を合わせたり、できるようになります。
【5歳~6歳 物語を語れるようになる時期】
自分が体験した事(過去の出来事)を言葉にして相手に伝える事ができるようになります。
子どもの今の状況を知る為に観察する
言葉の発達段階の目安は載せましたが、言葉の発達は個人差が大きいです。あくまでも、目安なので発達段階より遅れていても心配する必要はありません。
目安を知ったら、子どもの発達状況はどこに当てはまるのか、子どもを日々観察してみてください。
観察し、知る事でどのような促し方法が子どもに合っているのかわかる事ができます。
言葉の発達段階は気にならないけど、吃っている気がする。家では話す事ができるのに、場所が変わると話す事ができないなど、その他の言葉の悩みについてまとめた記事もございますので、合わせて読んでみてください。
乳児期の言葉の発達を促す方法
家でしていただきたい事、それはお子さんに対して「声掛け」をしていく事です。
赤ちゃんには話しかけてもどうせわからないから、返事がないから、と言って声掛けを止めないであげてください。たくさん話しかけてあげてください。
では、どのような声掛けがいいのでしょうか。
声掛けの内容
赤ちゃんにする声掛けは【解説】を意識するといいです。
例えば、オムツを変える時に『オムツを脱ぐよ』『お尻を拭くよ』『ズボンに足を入れるよ』と、お母さんやお父さんが今やっている事をそのまま言葉にして伝えてあげてください。
これが重要になってきます。
言葉はインプットが大事
では、なぜ、声掛けが重要になっていくのかご説明いたします。
言葉はまず、インプットしなければ、アウトプットはされません。
必ず、どこかで耳にした言葉しか出すことはできないのです。
聞いたこのない言葉を話すことはない、すると子どもが耳にする言葉の数が重要だということがわかってきます。
言葉のインプットは胎児から
聴覚器官である耳は、妊娠7ヵ月頃に完成します。
つまり、胎内で親の言葉をインプットする事から、言葉の発達に向けてスタートしているのです。
お子様と過ごしている時に『え、そんな言葉どこで覚えてきたの?』と感じた経験はありませんでしょうか?子どもの脳はスポンジのように耳にした言葉を胎内にいる時から吸収していきます。
子ども達自身も無意識に吸収しているのです。
そして言葉のコップがいっぱいになった時に言葉が溢れ、言語として形になっていきます。
『え!?もう胎内の時期は終わったよ』
『声掛けって赤ちゃんの時期は通りすぎちゃった』
『もう、我が子は言葉の発達を促すには遅いのかな』
と思われた方もおられるかもしれません。
気づいたときが一番、お子さんにとってベストな時期、若い月齢です。 気づいた時がはじめ時です。
幼児期の言葉の発達を促す方法
幼児期に言語発達を促すために家で出来る事は
「子どもと話す」
「子どもの気持ちを言葉で代弁する」 です。
声掛けと理由は同じですが、たくさんの言語を使って話しかけてあげてください。
言葉のシャワーを浴びさせてあげてください。
テレビやYouTubeでもいい?
テレビやYouTubeを見せておけば、たくさんの言葉を耳にする事ができますよね。
でも、それだと実は赤ちゃんの能力は制限されてしまいます。
やりとりをする、子どもと交互に話す事がポイントとなっていきます。
子どもの気持ちを言葉で代弁する重要性
言葉としては出てきていない我が子の気持ちを
『〇〇がしたかったんだね』
『〇〇してもらえて嬉しかったね』
『こういう時は〇〇って言うのだよ』と代弁する。
それによって、『あーこういう時はこう言うのか』と言葉を吸収していきます。
これはテレビにはできない事ですよね。
話しをする時は子どもと向かい合う
話しをするときは子どもに「からだ」と「視線」を向けてあげてください。
みなさんが、誰かと話しをしている時に、相手がスマホをかまっていながら話して、視線は自分ではないという時、あなたはどんな気持ちになるでしょうか。いい気分にはなりませんよね。
それは子どもも一緒です。
子どもが言葉を吸収しやすいのは楽しいなどの前向きな気持ちの時です。忙しい日々の中で難しい時もあると思いますが、1日1回だけでもいいので意識してみてください。
まとめ
今回は言葉の発達を促す方法についてご説明しました。
- 子どもを観察し、子どもの発達状況を知る
- 乳児期の言葉の発達を促す方法
- 幼児期の言葉の発達を促す方法
いかがでしたか?どの方法もお金をかけず、今日から実践できる事ばかりです。身近な存在の人、信頼している人から発せられた言葉の吸収は早いからこそ、親が率先して試してみてほしいなと思います。
言葉の発達の遅れに焦点を合わせすぎずに、毎日の日常の中で“言葉”を少し意識してお子さんへの声掛けや会話をぜひ大人も一緒に楽しんでほしいなと筆者は願っています。