こんにちは!こんばんは!今回もとっても役立つ発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!

小学校での英語の授業が必修化になった現在、慣れない言語について行けず、勉強がはかどらない子どもも中にはいるのではないでしょうか。

仮に発達障害の特性によって、読み書きに問題がある場合はさらに親としては不安な気持ちでいっぱいですよね。

「英語教室に通わせた方がいいのかな?」と考えている方もいることでしょう。

もし発達障害の子どもを英語教室に通わせるのであれば、どんなポイントを抑えて英語教室を選べば良いのでしょうか。

今回は発達障害の子はどんな英語教室を選ぶべきか、ということに関してお伝えいたします。

発達障害の子が選ぶべき英語教室は?

発達障害の子が英語教室を選ぶときに考慮すべきなのは、ジョリー・フォニックスとフォノロジカル・アウェアネス(phonological awareness = 音韻認識)を取り入れているかどうかという点です。

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薄波
フォニックスはアルファベットとそれに対応する音素を学習する学習法ですね。
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京本
フォニックスの中でもジョリー・フォニックスは、いろいろな感覚(聴覚、視覚、動作、触覚)を用いて学ぶため記憶に残りやすく、またその子にあった感覚で学習することができます。

下記の動画は、ジョリー・フォニックス&ジョリーグラマートレナーの第一人者である山下桂世子先生の授業の一部です。

ジョリー・フォニックス「s」の授業
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薄波
とってもわかりやすいですね!お子さんがすすんで勉強したくなるよういろいろな工夫がされていますね!

フォノロジカル・アウェアネスはアメリカにてディスレクシア(読み書き障害)の子にしっかりと教えるように推奨されている学習法でもあります。さらに、話し言葉の音や単語、音節を聞き取るための重要なスキルです。

ディスレクシアについては以下の記事で解説していますので、あわせて読んでみてください!

また、フォノロジカル・アウェアネスを身につけることで、

  • 新しい単語でも発音するスキル
  • 音声から文字を思い描くスキル
  • 単語をスペリングするスキル

などを育むことができます。

フォニックスが英語習得において大切なのは日本でも浸透していますが、フォノロジカル・アウェアネスはまだあまり馴染みのない言葉だと思います。

ですが、フォノロジカル・アウェアネスは、発達障害の子だけでなく、英語の習得を目指す全ての人にとって、とても大切なものなのです。

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京本
フォニックスでアルファベットと音素の基礎を学んだだけでは身についたといえません。

フォニックスで学んだ音素をしっかりと聞き取れる能力や、音素から単語を書く力を育てるのが、フォノロジカル・アウェアネスです。

フォノロジカル・アウェアネス(phonological awareness = 音韻認識)とは

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京本
フォノロジカル・アウェアネスは、音韻を認識することです。
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薄波
「音韻」という言葉を辞書で調べると、「音の響き、ねいろ。言語音」と載っていますね。
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京本
つまりフォノロジカル・アウェアネスは「言葉の音を認識する力をつける」ということになります。
フォノロジカル・アウェアネスの主な効果

・話し言葉から単語やシラブルを認識することができるようになる。
 
・新しい単語に出会った時に、単語を正しく発音できるようになる。
 
・音素を結合させて単語を書くことができるようになる。
 
・ライティングで単語を正しく書く力を高める。

フォノロジカル・アウェアネスの4つの認識レベル

フォノロジカル・アウェアネスは、以下の4つの認識レベルに分けることができます。

  • 話し言葉から単語やシラブルを認識することができるようになる。
  • 新しい単語に出会った時に、単語を正しく発音できるようになる。
  • 音素を結合させて単語を書くことができるようになる。
  • ライティングで単語を正しく書く力を高める。

ワード・アウェアネス (単語認識)

ワード・アウェアネスは、文が個々の単語により構成されていることを認識することです。
文にいくつ単語があるのかということを認識することにより音韻認識力を高めることが出来ます。

シラブル・アウェアネス (音節認識)

シラブル・アウェアネスは単語の音節を認識することです。
このシラブルは英語を学ぶうえで大切ですので、あとで詳しく説明します。

オンセット-ライム・アウェアネス (母音の前の音と後の音の認識)

シラブル(1音節)は通常オンセットとライムに分けることができます。
シラブルの始まりの子音や子音のかたまりが「オンセット」、残りの母音を含むあとの音が「ライム」になります。。

たとえば、”pet”という単語は、母音’e’の前にある’p’がオンセット、そして’et’をライムです。

’オンセット-ライム’ 引用:twinkl
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京本
オンセット-ライムで、共通の特徴を持つワード・ファミリーを学ぶことにより、共通の音声を認識することができ、正しい単語を書く基礎力をつけることができます。
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薄波
それに単語を関連づけて覚えることが出来るようになるので英語学習の効率があがりますね。
’ワード・ファミリー’ 引用:twinkl

フォネミック・アウェアネス (音素認識)

フォネミック・アウェアネスは単語の最小単位である、”音素”を認識することです。

単語の個々の音(音素)にフォーカスをおき、個々の音を結合したり、分割したりすることによって、単語は音素により構成されていているということを認識することができ、音節の認識力を養います。

音素に関しては、下記の表をご覧ください。

’音素’ 引用:Phonemic Chart Keyboard

フォノロジカル・アウェアネスは初期の英語学習においてなぜ大切か

英語は日本語のように発音と文字が一致していません。そのため、英語圏ではディスレクシア(読み字障害)の割合が多く、全体の15%になるといわれています。

英語を母国語としている子は推定で、早くて3,4歳になると、音素を認識し、ライミングやアリタレーションをおこなうようになるそうです。

反対に、ライミングやアリタレーションをおこなわない子は、ディスレクシアの可能性が考えられます。

そんなディスレクシアの子どもに、障害を克服するために効果を発揮しているのが、フォノロジカル・アウェアネスです。

日本人にとって日本語とは全く音の違う英語の単語は、読むのが難しいですよね。日本人は、英語に関しては誰しも最初は英語圏のディスレクシアの子と近いものがあるのではないでしょうか。

そのため、ディスレクシアに対して効果がある学習法で教わることは日本人にとって効果的であるはずです。

また、フォネミック・アウェアネスの基礎がしっかりある子は、将来、長文の読解力がつきやすく、反対にこの基礎がない子は、読解力がない子になると言われています。

アメリカでは、読解力に問題のある子のうち90パーセント以上の子に、この基礎がないことも指摘されています。

つまり、フォノロジカル・アウェアネスを学んでいない日本人は、英語の文章を読むのが苦手であっても当たり前といえるかもしれません。

シラブル(音節)とは?

シラブルについて下記の動画でとても分かりやすく説明されています。

超初心者向け!英語のシラブル(音節)の基本知識

シラブルの概要

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薄波
日本語は、子音のあとに母音をつけて発音する言語ですので、この子音のかたまりであるコンソネント・クラスター という発音はとても聞き取りにくいし、言いにくいですよね。
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京本
日本語しかしらなければ、‘problem’ なら、‘pu・ro・bu・le・mu’ と、5カウントで発音してしまいます。

ですが、シラブルを意識して、2カウントで ‘prob・lem’ と発音するようにすると、だいぶ英語らしい発音に近づくことができます。

シラブル(音節)を理解すると英語を学びやすくなるのはなぜか

中国語の発音は英語に近いため中国人は日本人より英語を習得しやすいと言われています。日本語は全て母音で終わる言語ですが、中国語は英語のように子音で終わる言葉もあります。

そのため、中国人は英語を音節のリズムで聞き取ることができるそうです。

この音節のリズムで聞き取れることがなぜ重要となるのかということに関して、著書「ワーキングメモリと英語入門~感覚を用いたシンセティック・フォニックスの提案」で面白い実験を行っています。

日本人幼児と中国人幼児に同じ単語を聞かせて、その単語を声に出して真似て言うという実験です。

2~5音節の単語を24個聞かせた結果、日本人幼児の正答率は約30%、中国人幼児の正答率は70%でした。

日本人は英語が苦手なわけではない|カギは音節の理解にある

英語の聞き取りにおいて日本人幼児が中国人幼児より正解率が低かったのは、やはり日本人は英語が苦手なためでしょうか?

それを検証するため、次に日本人と中国人の幼児に1音節のみの単語を聞いて真似してもらいました。

すると、日本人幼児のほうが中国人幼児よりやや高い正答率となりました。

これは何を意味しているのでしょうか?

本書では、日本人は日本語のクセで、英語の子音のあとに母音をつけて聞きとっているため、ワーキングメモリでオーバーフローがおきていると推測しています。

ワーキングメモリとは、入ってきた情報を一時的に記憶して処理する領域で、一回に記憶できる量は、電話番号の長さくらいとの研究結果も。

先ほどの、‘problem’ の例でもあげた通り、‘prob・lem’は2音節ですが、日本語耳では、「pu・ro・bu・le・mu」と5音節となってしまいますね。

そのため、日本人のワーキングメモリには、通常より大きな負荷がかかります。

つまり、音節を理解して英語を聞くようにできたら、脳にとって負担が減り、英語学習の効率もあがります。

ライミングとは?アリタレーションとは?

ライミングとは、韻をふんでいる単語を繰り返し言うことです。

ライミングは、“bed, bread, sled” などの同じ音で終わっている単語を繰り返し言ったり、韻を踏んでいる歌を歌うことで学べます。

英語で韻を踏むことはラップなどでもおなじみですね。

アリタレーションは、単語の最初が同じ音で始まっている単語をフレーズや文章にして言うことです。

大切なのは音であり、スペルが違っていても、音が同じであればOKです。

‘アリタレーションの例’ 引用:your dictionary

ライミングやアリタレーションは文章などにスパイスを加えるときに使われます。

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薄波
ライミングやアリタレーションはフォノロジカル・アウェアネスの学習法には含まれていませんが、英語学習として取り入れれば、しりとりとはちょっと違いますが、でもそんな感覚で楽しく英語を学べますね。

アメリカではフォノロジカル・アウェアネスをどのように教えているのか?

フォノロジカル・アウェアネスの学習は、英語を学ぶうえで大切なのはなんとなくわかっていただけたと思います。

では、アメリカの子どもたちはどのようにして、フォノロジカル・アウェアネスを学習しているのでしょうか。

下記の表はフォノロジカル・アウェアネスの学習法の一例です。

(内容に懐疑がある場合は原文に従ってください)

このフォノロジカル・アウェアネスの中でも、特にリーディングとスペリングの上達に関係しているのが、表中で*がついている、フォネミック・アウェアネスのブレンディング (結合)とセグメンテーション (分割)です。

そのため、上記の学習法では、しっかりとすべてが学べるようにしながらも、できるだけ早くにフォネミック・アウェアネスのブレンディング (結合) とセグメンテーション (分割) の学習へと移行できるようにすることが目標となります。

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京本
単語を1つずつ区切って音素で発音することに何の意味があるのかと思うかもしれません。

ですが、音素をしっかりと認識することによって、音節の認識力を高めることができるのです。

フォニックスとフォノロジカル・アウェアネスを楽しく学ぼう!英語教室や教材のご紹介

フォニックスを取り入れた英語教室はある?

フォニックスを取り入れている英語教室は全国に多数あり、日本でも割と一般的になってきています。

お近くの英語教室はこちらから!

また、「英語教室に連れて行く暇が無い!」といった場合はオンライン英会話を利用するのもOK!

以下はフォニックスを取り入れたネットでの人気も高いオンライン英会話スクールです。

フォノロジカル・アウェアネスを取り入れた英語教室はある?

フォノロジカル・アウェアネスを取り入れた英語教室、オンライン英会話はまだまだ少ないのが現状です。

しかし、まずは英語を聞き取るための耳を鍛えるため、フォノロジカル・アウェアネスを取り入れる英語教室もあります。

フォニックスとフォノロジカル・アウェアネスを楽しく学べる教材

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京本
フォノロジカル・アウェアネスを教えてくれる英語教室が近くにない場合は、家でお子さんと一緒に学ぶこともできます。

ここではおススメの教材と学習に役立つツールをご紹介いたします。

ジョリー・フォニックスでは、フォニックスをいろいろな感覚(聴覚、視覚、動作、触覚)を用いてしっかりと学ぶことができます。

そして、そのあとブレンディングとセグメンテーションで学んだ内容を定着させます。

ジョリー・フォニックスは、とても評判のよい教材ですが、オンセット-ライム・アウェアネスに関しては学習しません。

オンセット-ライム・アウェアネスやフォノロジカル・アウェアネスをもっとしっかり学習したい場合は、twinkl でいろいろな教材を得ることが出来ます。基本英語のサイトですが、ほんの少し日本語でも説明があるので安心です!

フリーでダウンロードできる教材と、有料の教材がありますがアカウントを作成すれば、毎週メルマガとともに1個の教材をダウンロードできます。絵もかわいらしくて楽しく英語を学べる教材ですよ。

楽しく英語を学べるツールのご紹介

「ワーキングメモリと英語入門~感覚を用いたシンセティック・フォニックスの提案」では、読み書きが苦手な子や英語を学ぶうえでいろいろな困難を抱えている子のために、アイデアいっぱいで、家にあるものを手軽に利用して楽しく英語を学習できる方法を数多く紹介しています。

たとえば、書くことが苦手な子には、クリアファイルに英語のスペルを練習するプリントを挟み、クリアファイルの上からホワイトボード用のペンでなぞる方法を紹介しています。

ホワイトボード用のペンでクリアファイルに書いた文字は、すぐに消すことができるので、何回でも練習できます。

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薄波
書くことが苦手な子にとっては、とてもうれしいアイデアですね!

その他にも、トイレットペーパーの芯に、子音+母音+子音の順で紙を巻きつけて、聞き取った音を、それぞれの紙をクルクル回して完成させるという方法も紹介。

クルクル回して、いろいろな組み合わせ作って、発音することでブレンディングの練習にもなります。

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薄波
子どもたちが楽しく学ぶための素晴らしいアイデアですね!

歌とダンスで英語を楽しく学ぼう!ゲームと動画のご紹介

そしてライミングを楽しく学べるゲームもあります。

アメリカのセサミストリートのWebにある、“Rhyme Time” では、ライムワードを楽しく学べます。

英語のみですが、単語の意味は絵でわかりますし、単語を繰り返し発音してくれるので、単語の勉強にもとてもよいです。

また、画面の下に電車を動かすギアがあり、このギアを選ぶことにより、単語をリピートしてくれる速さを選ぶこともできます。

下記の動画では、歌とダンスで楽しく学ぶことができます。

同じ言葉を繰り返し歌っている箇所が多いので、わかる箇所だけでも歌ってダンスしてみてもOKです。

Kids Songs Playlist with Lyrics & Actions | Sing and Dance for Kids | Little Action Kids

下記の動画は英語の童謡で一緒に歌うのは難しいですが、「きらきらぼし」や「幸せなら手をたたこう」など、日本でもおなじみの歌もあるのでよかったらトライしてみてくださいね。

Twinkle, Twinkle, Little Star – Great Songs for Children | LooLoo Kids

まとめ

今回のまとめ!

・発達障害の子どもの英語教室はフォニックス、フォノロジカル・アウェアネスを取り入れているかがポイント
・フォニックスはさまざまな感覚を用いて英語を身につけていく
・フォノロジカル・アウェアネスはディスクレシアの子どもにも推奨されている英語学習方法
・フォニックスを取り入れた英語教室は日本でも一般的に、オンラインでの学習も可能
・フォノロジカル・アウェアネスを取り入れた英語教室はまだ少ないのが現状
・英語教室以外にも専用の教材で英語学習に取り組める

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京本
フォネミック・アウェアネスは1日10分取り組むだけで大きな効果が期待できます。

フォノロジカル・アウェアネスは英語の基礎の基礎を学ぶものですが、これがしっかりしていれば将来の英語学習の効率があがりますので、ぜひ取り入れていってください!
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薄波
大人のかたでも今からでも遅くはありませんよね?
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京本
もちろんです!英語の上達を目指している方は、今の学習と並行してぜひフォノロジカル・アウェアネスも取り入れていってください!

参考:Dyslexia Help Success starts here
参考:Read Naturally