こんにちは!こんばんは!今回も知っておきたい発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!本日は「発達障害の疑い」についてです。
「うちの息子はなぜ他の子と仲良くできないのかしら?すぐに暴れだすし…もしかして」
今回は上記のような悩みについてお答えします。
少しでもお役に立てると嬉しいです。ご参考として一読ください。
目次
発達障害の疑い【代表例5つ】
代表例5つについては下記で解説していますが、合わせて以下の動画もご参考にしてください。
埼玉県発達障害総合支援センター長様による、「発達障害とはなんだろう」という解説です。
- 自閉スペクトラム症
- 注意欠如・多動性・衝動性(ADHD)
- 学習症(学習障害)
- チック症
- 吃音
※参考情報:厚生労働省【みんなのメンタルヘルス】
自閉スペクトラム症
主な特性は以下の3つです。
- コミュニケーションが苦手
- 特定のことに強い関心・こだわり
- 感覚が過敏
それぞれ、下記で詳しくお伝えしていきます。
コミュニケーションが苦手
- 言葉
- 視線
- 表情
- 身振り
上記を用いて、相手に気持ちを伝えたり、考えを読んだりすることが苦手です。そのため、相手にも誤解を与えやすくなります。
特定のことに強い関心・こだわり
特性は以下の3つです。
- 変化の対応が苦手
- 同じ行動を繰り返す
- 新しいこと・環境を拒絶
それぞれ、下記で詳しく解説します。
【変化の対応が苦手】
- 強い自分ルール
- こだわりの習慣
以上の特性があります。こだわりが強いため、それらを変えることが苦手です。無理やり変えようとすると、強く反抗・錯乱反応を示すこともあります。
【同じ行動を繰り返す】
- 好きな遊び
- 刺激
- 行動
- 終わらすことができない
- 別のことに切り替えることができない
また、他にも以下のような行動も示します。
- 前後に揺れる
- ぐるぐる回る(回転)
- 手足をぷらぷらさせる
以上、【同じ行動を繰り返す】、についてでした。
【新しいこと・環境を拒絶】
- 未経験の環境を受け入れられない
- 今後の想像がつかない状況を受け入れられない
具体的には以下のような環境に対し拒否反応を示します。
- 新しい学びの環境
- 初めて来る場所
- 慣れない集団の輪
特定の強い関心・こだわり、まとめ
- 変化の対応が苦手
- 同じ行動を繰り返す
- 新しいこと・環境を拒絶
この後は、感覚過敏についてです。
感覚が過敏
- 視覚
- 触覚
- 聴覚
- 嗅覚
- 味覚
以上5つですね。これら五感が外部からの色々な刺激を受け取った際、脳と体の信号伝達において、過剰な反応を示します。
世の中には感覚が異常に鋭い、いわゆる達人なども存在します。つまり、そもそも感覚には個人差があるもの、という考えも大切です。
以下、それぞれの感覚過敏について解説します。
【視覚過敏】
- 照明の明かりに過剰反応してしまい、目が開けられない
- 少しでも光が当たると、眠ることができない
- 光を発するもの(テレビ・スマホ・パソコン)を連続して見れない
【触覚過敏】
- 服を着ていると、肌に当たる感触が気になる
- タグなどが当たると気になる(痛いときも)
- 人から触れられたとき、過剰に反応する
- 髪の毛を整える(とかす)・歯を磨くなど苦手
上記のように自分に何かが触れると過剰に反応します。
【聴覚過敏】
- 「バン!」「ドン!」といういきなりの音に対し、過剰反応する
- 「ブーン…」とした小さめの音も妙に気になってしまう
【嗅覚過敏】
- 石鹸
- 香水
- 乗り物
- 食品売り場
【味覚過敏】
- 特定の味
- 食感
感覚過敏についてまとめ
以上、感覚過敏について解説してきました。感覚の刺激は個人差がありますので、なかなか理解も難しいかもしれません。
しかし、本人は過敏な刺激により普通よりも強い苦痛を感じている可能性がありますので、あまり我慢をさせ過ぎないことも大切です。
再度:自閉スペクトラム症の主な特性3つ
- コミュニケーションが苦手
- 特定のことに強い関心・こだわり
- 感覚が過敏
また、自閉スペクトラム症に情報として、以下の記事も参考に一読ください。二次障害に関することも記載しております。
参考記事:自閉スペクトラム症【二次障害も】
【ADHD】注意欠如・多動性・衝動性
- 注意欠如
- 多動性
- 衝動性
それぞれの具体的な特性は以下の通りです。
【注意欠如】
- 注意があまり持続しない
- 注意力が弱く、ミスが多め
- 人の話を聞いていなように感じる
- 指示通りに動くことが苦手
- 物事を順序立てて動くことが苦手
- 物をなくす
- 忘れやすい
【多動性・衝動性】
- 落ち着きがない
- 待てない
- 相応しくない状況で動き回ったりする
- おしゃべりが過ぎる
- 人の邪魔をする
- よく考えずに即座に行動してしまう
参考記事:NCNP病院 【ADHD】注意欠如・多動性・衝動性について
また、【ADHD】注意欠如・多動性・衝動性について、以下の記事もご参考に一読ください。より詳しく具体的な対策方法も解説しています。
参考記事:【ADHD】原因や改善へ導く方法をご紹介
【学習障害】学習症
- 読み
- 書き
- 計算
以上のような、特定の学習を苦手とし、このような状態について、【学習障害】学習症と言われています。
また、読み書き限定的に苦手とする特性については、【ディスレクシア】とも呼ばれています。
※1896年、イギリスで最初に報告された、【文字の読み書きのみ限定的に困難を示す疾患】を言います。参考記事:国立成育医療研究センター【ディスレクシアとは】
ディスレクシア初期の特徴
【読み】
- 幼児期、文字に興味がなく、覚えようとしない
- 文字を一つ一つ拾い、詰まりながら読む
- 文節の途中で区切る
- 指で文字を押さえながら読む
- 文字間が狭いとさらに読みづらそうになる
- 黙読が苦手
- 一度内容を理解できれば、二回目は割とスムーズに読める
- 文末は自分で読みやすいように変えてしまう
- 読書するとすぐに疲弊する
【書き】
- 「たっきゅう」の「っ」、「なんだろう」の「ん」など特殊音節を間違える
- 「わ」と「は」、「お」と「を」など、同じ音について間違える
- 「め」と「ぬ」、「わ」と「ね」など似ている文字を間違えやすい
- 画数の多い漢字を間違えやすい
また、計算に関する学習症についても、以下の記事で詳しく解説しています。ご参考に一読ください。
参考記事:学習症【計算が苦手】対策法も
チック症
- 思わず起きる素早い体の動き(運動性チック)
- 思わず起こる発声(音声チック)
まばたき・咳払いなどは多くの子供に起こりますので、一時的であれば、過度に心配しなくとも大丈夫と言われています。
しかし、1年以上継続し、日常生活に支障をきたすほどになると注意も必要です。その場合は【トゥレット症】と呼ばれます。
参考記事:厚生労働省 【みんなのメンタルヘルス】
また、以下チック症に関するより詳しい参考記事になります。対処法なども解説しています。お役立てください。
参考記事:チック症【5人に1人】対処法も
吃音
- 同じ音を繰り返す
- 音が伸びる
- スムーズに話し出すことができない
など、人によって様々です。
ここまで、発達障害の疑い(可能性)が考えられる、代表例5つ解説してきました。繰り返しますと、以下の5つです。
- 自閉スペクトラム症
- 注意欠如・多動性・衝動性(ADHD)
- 学習症(学習障害)
- チック症
- 吃音
さらに、吃音のより詳しい情報として、以下の記事もご参考に一読ください。改善策なども改善しています。
参考記事:吃音とは?原因と改善方法
診断場所は医療機関
- 小児科
- 児童精神科
- 小児神経科
- 発達外来
- 大学病院
- 総合病院
※各都道府県のホームページに関係機関のリストが掲載されています。
医療機関以外の相談窓口
- 各区ごとの子供家庭相談
- 児童相談所
- 教育委員会・教育総合相談センター
- 特別教育総合センター
- 地域療育センター
- 学齢後期障害児支援事業
※参考記事:親子のこころのとまり木
※各都道府県のホームページに関係機関のリストが掲載されています。
さらに、下記では、神奈川県内の各関係機関についての情報になります。ご参考としてお役立てください。
神奈川県内の各関係機関情報
以下、神奈川県のホームページで紹介されている、発達障害の関係機関情報です。※数が多いため、各リンク先にて連絡先、住所が記載されています。
関係医療機関
発達障害に対応する医療機関は以下の検索サイトがおすすめです。※検索することで簡単に関係市区町村の医療機関データが表示されます。
【神奈川県医療機関】
検索サイト:【かながわ医療情報検索サービス】
※検索することで、関係市区町村の医療機関データが表示されます。
1.検索方法は、画面左側の「キーワード検索で探す」をクリック
2.検索語句に「発達障害」を入力
3.「さらに地域を絞り込む」で市町村を選択
4.検索開始
相談機関
神奈川県の発達障害に関する相談機関の情報は、以下のPDFデータから確認できます。
【神奈川県相談機関】
PDFデータ:【発達障害支援の機関リスト(PDF:177KB)】
診断基準
発達障害は、現在さまざまな原因について検討されています。しかし、実際のところ、原因は明らかにはなっていません。
その中で、以下の国際的な判断基準で診断に結びつけられています。
- アメリカ精神医学会の診断基準である『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)
- WHOの診断基準である『ICD-10/11』(『国際疾病分類』第10版、第11版)
具体的には、医師が問診や行動観察をおこないます。そして、必要に応じて、以下の検査をおこないます。
- 心理検査
- 発達検査
これら検査の結果が、上記のDSM-5や、ICD-10の基準を満たしているか、診断します。また、日常生活・社会生活に不適応な状態が起きているかなど、総合的な診断がされます。
ただし、お子様のサポートのために、ご両親がストレスを抱えてしまう状況もゼロではありません。
ご両親がストレスを抱えてしまうことは、お子様にも伝わります。サポートは大切ですが、ご自身もなるべく笑顔で過ごすことはとても重要なことです。
以下の参考記事は、ご両親がストレスを抱えずに笑顔で過ごすための秘訣、についてまとめたものです。よければ参考にしてください。
参考記事:発達障害ストレス【ご両親も笑顔で】
以下、参考記事になります。ぜひ一読ください。
参考記事:【発達障害児の親ストレスあるある!笑顔で過ごす秘訣とは?】
まとめ
ここまで、発達障害の疑い(可能性)が考えられる代表例5つ、受診場所、診断基準などお伝えしてきました。
【発達障害代表例5つ】
- 自閉スペクトラム症
- 注意欠如・多動性・衝動性(ADHD)
- 学習症(学習障害)
- チック症
- 吃音
【関係専門機関】
- 各市区町村の医療機関
- 各市区町村の支援相談機関
※各都道府県のホームページに関係機関のリストが掲載されています。
【神奈川県医療機関】
検索サイト:【かながわ医療情報検索サービス】
※検索することで、関係市区町村の医療機関データが表示されます。
1.検索方法は、画面左側の「キーワード検索で探す」をクリック
2.検索語句に「発達障害」を入力
3.「さらに地域を絞り込む」で市町村を選択
4.検索開始
【神奈川県相談機関】
PDFデータ:【発達障害支援の機関リスト(PDF:177KB)】
ここまでお読みいただきありがとうございます。少しでもお役に立てれば幸いです。