こんにちは!こんばんは!今回も知っておきたい発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!本日は「発達障害とタイマー」についてです。
お子さんはもしかすると、時間という概念がよく分からないのかもしれません。
タイマーを使用すると、時間の流れの感じ方を視覚的に補佐する事が可能になります。使用をくり返していく事で、時間の感覚を育てる効果も期待できますよ!
・おすすめするタイマー
・タイマーが必要な子の特徴と、親ができる手助け
目次
【発達障害の子に合うタイマーは?】まずは知る事から
タイマーというと、キッチンタイマーやスマホのアプリを想像する方も多いのではないでしょうか。
もちろんそういったものも有効なのですが、今回メインで紹介したいタイマーは残り時間を色や量で判断できるものです。
【どんなもの?】提案するタイマー
・色で残りを判断できる
・色の大きさや量で時の流れを判断できる
PacificPediatricSupplyLLC|タイムタイマーアラームM20センチタイプ /X878A2
価格 | 6,480円 |
特徴 | ・残り時間が色で分かるので、時間管理がしやすくなる |
こんな方におすすめ | ・時計が読めない子 ・視覚優位な子 |
メリット | ・「終わり」の理解がしやすくなる ・見た目がすっきりしているので、インテリアに合わせやすい |
デメリット | ・値が張る |
▼良いクチコミ
子供にも残りの時間が分かりやすく今までよりも集中してくれるようになりました
引用元:楽天市場
▼実際に約15分間作動させた場合の動画です。どのようなセットの仕方をするか、タイマーの音量はどのくらいかの参考にどうぞ。
LV-3521-MBソニック|トキ・サポ
価格 | 3,299円(送料無料) |
特徴 | ・時計とタイマーが一体型になっている ・静音作動設計 ・使用した場合の学習法について、付属のガイドブックで分かる |
こんな方におすすめ | ・時計と一体型のものを探している方 |
メリット | ・時計と一体型なので、使い勝手の良さがある ・タイマーの操作が子どもでもやりやすい ・フォルムが丸っこくて可愛らしい |
デメリット | ・壊れやすい(一ヶ月で壊れたというレビューもある) ・値段が高い ・基本静かな作動だが、聴覚過敏の方は音が気になるケースも考えられる |
▼良いクチコミ
時計と一体になる事により、時間の感覚を知るという点で使い勝手がより良くなったと思いました。
引用元:Amazon
▼悪いクチコミ
時計はほぼ無音なのですがタイマーを作動するとコチコチ音がなります。
引用元:Amazon
耳が過敏気味な人にはおすすめしません。
元気が良い子の場合は壊してしまう可能性もありますね。ただ、時計と一体型だと時の流れをつかみやすくなるのではないか、という利点もあります。候補の一つとして、検討してみてください。
今回は「こういったものもあるんだー。へー」くらいの気持ちで見てみてくださいね。
シンワ測定|砂時計5分計
価格 | 530円(送料+550円) |
特徴 | ・視覚的に時の流れが分かる |
こんな方におすすめ | ・子どもに短い時間を実感してもらいたい方 |
メリット | ・数分の目安として使いやすい ・歯磨きなど、数分を耐えてほしい時に気をそらせるアイテムとして使用出来そう |
デメリット | ・砂が落ちていく様子に気を取られやすくなる ・砂が落ちても音が鳴らないため、終わりに気がつきにくい ・物を投げてしまう癖がある子にはおすすめしにくい ・砂が落ちにくい場合がある |
▼良いクチコミ
5分をこどもに実感させるには時計よりも砂時計の方がわかりやすく楽しんでます
引用元:楽天市場
▼誤差に関してのクチコミ
許容範囲の誤差で満足です。
引用元:楽天市場
使用する利点
・視覚的に時間が分かる
▼少し脱線しますが、概念、概念とくり返して言っていたら、筆者もよく分からなくなってきました。なので、概念について調べたらこのような解説を得られました。
思考において把握される、物事の「何たるか」という部分。抽象的かつ普遍的に捉えられた、そのものが示す性質。
引用元:概念とは? わかりやすく解説 – Weblio辞書
うーん。ものすごくざっくりというと、概念とは「なんかこれはこんな感じのもの」という共通認識や考え方の事で良さそうですね。
この共通認識の理解って、身につくまでがなかなか難しい。分からないままで済むものなら問題ないのですが、時間となるとそうもいきませんよね。
タイマーが必要な子の特徴
発達障害を抱える子の中には、時間の理解に難しさを感じる事があると冒頭で少しお話ししましたね。
今回はそのような子たちが感じやすい問題を、3つほど抜粋して知ってみましょう。
・時間の見積もりが甘い
・時計が読めない
・先延ばしにしてしまう
時間の見積もりが甘い
・作業にかかる時間がどの程度かよく分かっていない
突然ですが「今から折り紙で鶴を折ってください。何分くらいでできますか?」と尋ねられたら、あなたはどう答えるでしょうか?
しかしいざ作ってみると、「作り方を忘れていて思っていたよりも時間がかかってしまった」なんて事、ざらにあると思います。
普段やっている朝の支度も、どのくらいの時間を必要としているのか理解できていない場合も。
このような原因により時間の見積もりの甘さ、ひいては時間管理ができないという問題に繋がってしまいがちです。
時計が読めない
・数字が理解できない、時計の読み方が理解できない
LD(学習性障害)を抱える子の中には、数字が読めない(算数障害)という特徴がみられる子もいます。
▼LDについては、他にも読字障害や書字障害などの特徴がみられる場合もあります。この機会に、発達障害の種類や特徴などもチェックしてみてくださいね。
先延ばししてしまう
・発達障害の特性が関係して、先延ばし癖が表れやすくなっている
・やらないのではなく、なにから始めていいのか分からずに動けなくなっている
やらなければいけない事は分かっている。だけどやりたくない。どんどん締め切りが近づいているのは、ひしひしとその身に感じている…。しかし体が動かない…。
大人である私たちも先延ばしにしてしまった経験、ありますよね。しかし、なのに私たちは子どもについつい言ってしまうのです。「はやく勉強をやりなさい!」「宿題終わらせたの?」と。
▼どうして先延ばしをしてしまうのかな?とそのメカニズムを知ってみましょう!こちらの動画では最後に対策についても解説しているので、ぜひ参考にどうぞ。
全ての方が当てはまる訳ではないかもしれませんが、先延ばしにしてしまう事にはそれに伴った理由というものがあるのですね。
親ができる手助け
さて、タイマーを必要とする子の特徴を知った今、親の私たちができる手助けについても考えてみましょう。少しの工夫や手助けで、子どもの時間に対する感じ方や認識が改善されると良いですね。
時間の見積もり
・実際に作業にかかる時間を知っておく
・予定作業時間にプラスして、予備時間をスケジュールに組み込む
「今からお着換え!15分よりはやくできるかな?よーいドン!」って、楽しみながらかかる時間を一緒に知ってみよう。
タイマーと競争しながらかかる時間の理解を深められたら、子も無理なくできそうですよね。しかし2点のほど注意して頂きたい事があります。
- タイマーと競争する際は、長めの時間を設定しておく(「負けてしまった」と子がスネてしまわないようにするため)
- 競走した場合は、急いだ結果の所要時間(なので、普段の所要時間も知っておくとなお良い)
大人でも時間の見積もりは難しい所があるのですから、気長にチャレンジできると良いですね。失敗は成功の基と信じてチャレンジしましょう。
はい薄波さんお静かに。
時計が読めない
・時間を理解しやすい時計を使用する、現在の時刻を読み上げてくれる時計を使用する
・まずはおもちゃや教材を使って、数字を覚える練習をしてみる
▼こちらの記事で、時計が読めない子にできる対処法について詳しく紹介しています。併せて読んでみて下さいね。
先延ばしには?
・一問、一行など、すぐに終わる事から始めてみる(スモールステップから始める)
・5分だけ(1分だけでも可!)やってみる
「すぐ終わる」のであれば、作業を始めるハードルが下がって手を付けやすくなります。気乗りしない事なら尚更ハードルは低く設定してみましょう。
少し手を付けた!をくり返していけば、割と作業を進められますよ。塵も積もれば山となる戦法ですね。なかなか侮れないものです。
先延ばしにしてしまうと、頭の片隅で「やらなきゃならない」と思い続けて疲れてしまいます。「先延ばしにしない方が疲れない」と子どもに知ってもらうために、スモールステップを意識してみてくださいね。
プラスαでできる手助け
- 楽しい事へのカウントダウンにタイマーを使用する(タイマー嫌いにならないため)
- 絵カードと一緒にタイマーを使用する事により、次に何をするか分かりやすくする
まとめ
- おすすめするタイマーは、時間を視覚的に判断できるもの
- 時間の感覚が薄い子は発達障害が絡んだ事情がある
- 時間に対する感覚を育てるために、タイマーを使用してみよう!
- 親ができる範囲の手助けも添えて、子どもの成長を見守ろう!
これを機に、手始めにタイマーの使用を検討して頂けたらと思います。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!