こんにちは!こんばんは!今回も知っておきたい発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!本日は「発達障害を子ども本人に伝える大人」についてです。
「子どもに発達障害の事を伝えるつもりだけど、きちんと説明できるか不安…」「いつ子どもに伝えればいいのだろう?」「伝えた後、子どもがショックを受けたらどうしよう」
なかなかデリケートなお話ですよね。ではこの悩みについて、一緒に考えてみましょう。
・発達障害を告知する場合のメリットやデメリット
・伝えた後のケアについて
目次
【発達障害を本人に伝える大人】伝える必要があるのかを考える
伝える、伝えないに関しては、どちらの方が正解だと簡単に割り切れるものではありません。子の受け入れる心の余裕や理解度、周囲の支援などを考慮すると、それぞれのご家庭ごとの正解があると思います。
「うちはどうした方がベストなんだろう?」と、お子さんの成長を見ながら考えていければ良いですね。
それでは、まずは発達障害を告知するメリットやデメリットを見ていきましょう。
告知するメリット
・自己理解が深まる
・自己分析しやすくなり、自分に合った対処法や対策を探す事ができる
・うまくいかない原因が分かっているため、過度に自分を責める必要がなくなる
・二次障害(不安障害やうつ病など)を未然に防げる
・発達障害への誤った認識や偏見を防げる
発達障害が関係して、上手くできる事もあれば不得意な事もあります。人生において躓いてしまった時、その原因として発達障害が絡んでいる場合もあるでしょう。
障害について理解し、対処法を知っていれば、ひいてはメンタル面のタフさに繋がります。
また、発達障害を抱える子は不安を感じやすいという研究結果があります。「できない」による自己否定、不安を感じやすい心などの因果関係が混ざり合い、二次障害を併発しやすい面も。
このような二次障害が起きやすい傾向にある事も伝えれば、未然に防ぐ事も可能かもしれません。
受け入れる時間が必要になるかもしれませんね。
不安と二次障害についての関連記事
▼こちらの記事では、不安を感じやすい面について対処法も提案しながら紹介しています。
▼二次障害についてはこちらの記事をどうぞ。
告知するデメリット
・専門的な知識が必要になるため、告知する難しさがある
・子どもがショックを受けてしまうケースも
・伝えた後、子どもが障害と言う言葉を言い訳に使ってしまう事もある
告知する不安がある場合は、専門家の力を借りるという手段もあります。これについては後述しますね。
次は、告知をする場合にどんな事が必要になってくるかについて詳しく見ていきましょう。
伝える側は発達障害について理解している?
では、ここからは子ども本人に障害を伝えるとして、伝えるために必要な前準備について考えていきましょう。
【前準備①】子の良き理解者に
・子どもの良き理解者になるために、少しずつ発達障害について知っていこう
告知する時、大切なのは「説明する側が当人に正しく伝えられるか」という点です。結構難易度が高いですよね。正しい知識と十分な理解がないと、当人に誤解を植え付ける要因にもなり得ます。
他にも、本や厚生労働省などの発達障害を解説しているHPを一緒に見ながら説明していく方法がありますよ。
しかし「医師やカウンセラーに説明してもらうから」と言って、発達障害に関する知識や理解がないままでいると、子どもからの信頼に陰りが差してしまう恐れがあります。
子どもにとっては、親や家族が一番の味方です。心の支えと言っても過言ではありません。その一番の味方がきちんと障害について理解していれば、頼もしいですものね。
一度にすべて完璧に理解する必要はありません。毎日子とコミュニケーションを取りながら、ほんの少し障害についての知識を積み重ねていけば、徐々に発達障害を理解できます。
大丈夫ですよ。今、この文を読んでくれているあなたならきっとできます。
【前準備②】正しい知識を身に着けよう!
・主に、ASD(自閉症スペクトラム症)、ADHD(注意欠如・多動症)、LD(学習障害)の3つの分類がある
・一口に発達障害と言っても、目立つ症状は人それぞれ(なので「○○と診断されたからこういう特徴がある」と決めつけずに接してほしい)
▼最初に主な症状について動画で確認してみましょう!5分もかからずに、分かりやすく学べますよ。
▼どうして一人ひとり違うのかについては、こちらの動画を参考にどうぞ。一度に全部頭に入れると疲れてしまうかもしれませんので、余裕がある時にチェックしてみて下さい。
関連記事
▼こちらの記事でそれぞれの具体的な症状などを紹介しています。
学ぶのにおすすめの本
価格 | 1,540円(送料無料) |
特徴 | ・発達障害について分かりやすく書かれた、入門書となるような一冊 |
こんな方におすすめ | ・分かりやすく学びたい方 ・まだよく発達障害について分からない部分が多い方 |
メリット | ・短い時間でも読めるようにまとめてある ・イラストにより分かりやすい ・どうやって育てていけばいいかについても触れている |
デメリット | ・内容のボリュームに物足りなさを感じる場合もある |
▼良いクチコミ
分かりやすくて良いです
引用元:Amazon
発達障害とは何か他の本では理解しにくかったけどこれは理解しやすいです
▼こういった意見も。参考にどうぞ。
家庭でできることなど、生活に役立つことがイラスト入りの大きな文字でわかりやすく解説してくれます。ただし初めてのお子さんが発達障害かなって感じて、このように冷静な判断を選択できえるか?疑問ではあります。
引用元:Amazon
【告知する場合】他に考えておきたい事は?
伝えるタイミングは?
子どもに伝えるタイミングとして多い意見は「中学へ進学する時」でした。子どもの成長を考えると、障害を理解できそうな年頃に伝える事を選ぶ方が多いようです。
また、その他にこのような意見もありました。
・子どもが療育、または通級に通う時
・困り事が増えて、本人が悩んでいる時
・幼い時に伝えた(できない事が多い理由を予め知っておく事で、自己否定して苦しまないようにするため)
・本人に聞かれた時(服薬している薬について聞かれた時など)
・小学校高学年になった時
・授業で障害について習った時
一個人の意見としましては、「子どもが受け入れる心の余裕がある時」に伝えてほしいと思います。例えば落ち込んでしまっている時に障害について打ち明けられたら、余計に打ちのめされて気落ちしてしまう場合もあると思うのです。
「結局どのタイミングがいいんだ!」と余計に悩んでしまった方もいらっしゃると思います。そんな時は、主治医や専門家に相談するようにしましょう。
伝えた後の心のケア
・カウンセラーの力を借りる(病院などのカウンセリングの他、スクールカウンセラーという手段もある)
・子どものできる事や得意な事を探し、それを伸ばす環境を作る(自己肯定感アップに繋げる)
・発達障害者支援センターなどの専門機関の力を借りる(家族以外に相談できる場所を作る)
・障害について書かれた本や漫画などを読んでもらう
・同じような障害を持った子と接点を持つ
・子どもが、ネットなどで情報を集めすぎないように気を配る(余計な情報による、心の消耗を防ぐ)
・食事、睡眠をしっかりとってもらう(体の不調は心の不調に直結するため)
そうですね。不安を吐き出してもらうのは良いケアになりそうです。しかし家族だけではなく、第三者に打ち明けられるようにもしてあげてください。
一家族だけでなんとかしようと抱え込むよりも、力を借りられる所からはとことん力を借りてしまいましょう。
▼例えば、相談可能な専門機関はこのような場所があります。参考にしてみて下さい。
- 発達障害者支援センター【公式HP発達障害情報・支援センター】
地域や医療、福祉などの関係施設と連携して支援をしてくれます - 児童発達支援センター【公式HP児童発達支援センター】
※相談料は無料ですが、療育施設として利用する場合には利用料がかかります - 精神保健福祉センター【公式HP精神保健福祉センター】
心や医療面でのサポートをしてくれます
まとめ
- 告知するメリット、デメリットがある
- 子の理解度や、受け入れる心の余裕、周囲の理解を得られるかを考慮して、伝えるか考えてみよう
- 正解は一人ひとり異なるので、「子どもにとってのベストはなにか?」を重点に考えよう
- 伝えるタイミングについてなど不安な場合は、専門家に相談しよう
- 心のケアについては第三者の力も借りて、子どもが相談できる場所を増やす事をおすすめするよ
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。